「キレイな雨」信仰
週末、家では1日に4、5回は洗濯機をまわす。でも、NZの家の庭は広い。洗濯物を干す場所もたっぷりあり、ダブルサイズのシーツを何枚洗っても、十分に全部干せる。日本の小さなベランダでほそぼそと干すのとは違って、太陽の下で、広々と干し、数時間でカラっと乾く洗濯物は、本当に気持ちいい。ただ、NZの生活習慣の違いと言えば、洗濯物に関しても色々と違いがある。来た時から色々なことに驚き、もうだいぶ慣れたものの、やっぱり受け入れ難いことも多々ある。。。来る前にも聞かされていて本当だったのが、雨が降ってもそのまま洗濯物を干しっぱなしにすること。その後また太陽が出てくれば、そのうち乾く、というとても大らかな考えなのだ。というより、どうもこちらは雨に対する変な信仰がある。雨は普通の水よりも、とってもキレイで、体に浴びればシャワー代わりに、髪が濡れればよりサラサラでキレイに、だから洗濯物も雨にあたればむしろキレイになる、という感覚があるらしい。そしてもう一つ、洗濯機をかけた後、平気で1日、前なんか2,3日留守にするのに、そのまま洗濯物を洗濯機の中に放置したままでいる。暑い中、その中で微生物がうじうじとわいてくるのが目に見えるような気がするが、そういうのも全く気にしない。前の家でも、洗濯物を、閉めきったクローゼットの中に干しているのにびっくりした。ホストマザーは、「ここは温水器があって暖かいからいいのよ」なんて言っていたけど、そこでも、あたたかく湿った空気の中で、どれだけの微生物が繁殖するのか想像しただけで気持ちが悪く、私が干す時は、必ず、外に干していた。そのくせ、変なことには細かく、洗濯物は、色ものと白のものは、必ずわけて洗う(^^;)。最初の一度や二度は、確かに色落ちするのを気をつけないといけないかもしれないが、何度も何十回も洗ってるものを、いくら白いものと洗ったからって、そんなに影響があるとは思えないのだが、これは、NZではどこの家でもそういう習慣のようだ。そして、今の家がたまたま大らかなのか、NZがそうなのかよくわからないが、何でもかんでも、洗濯機の中に入れてしまう。スカートもワンピースでもレースのものでも何でも。日本みたいに、すぐにクリーニングに出したりということもせず、生地が「傷む」という考えもあまりないみたい。私は、自分の大事な服は、今でも自分で一応手洗いしているが、最初はネットに入れて洗っていたものも、だんだんとNZスタイルに変わってきてしまい、今では伸びるのも形が変わるのも気にせず、平気で洗濯機につっこむようになってしまった・・・・