《D》登場人物 一覧 2nd
丸山 佳奈(まるやま かな) 享年23歳。初登場は『激昂D』。 制作当時は生贄、もしくは噛ませ犬的役割のキャラ設定。《D》グローバルゲート支店支店長。一般企業でいう"係長"に相当する役職。所属派閥は『岡崎派』。 両親のことはほとんど記憶になく、出身地も不明である。(母親は名古屋の違法風俗店で働き、後に重度の薬物中毒となり、心臓発作により他界した。この事実は澤光太郎しか知らなかった) 性格は良くも悪くも純粋。自分の属する組織こそが"正義"であり、その他の思想は彼女にとって"悪"であり"無関心"である。その思想は幼い頃より澤に英才教育を施された結果であり影響が強い。内心では澤の独身を喜び、生涯澤に尽くすことを人生の目的としていた。一方、岩渕に対しては心証が悪く、表立って敵対することはないものの、ある程度の距離は置いていた(『姫君の~』以前の岩渕は拝金主義であり、やや陰湿かつ陰険な性格であったことが起因している)。 名古屋全域を標的とした爆弾事件で犯人である佐々木亮介と偶然的に遭遇、起動前であった爆弾の入手に成功し、被害を最小限にしようとグローバルゲートを離脱。しかしタイムリミットを迎えてしまい(実際にはこの爆弾は手動による起爆装置だったのだが)、無人の駐車場にて壮絶な爆死を遂げる。 鑑定士・査定士としての知識と能力は高く、岩渕や川澄をも上回る。それは本人の才能と環境によるところが大きく、必ずしも"努力型"の人間ではなかった。また、顧客や同僚と接する場合、他人の性格の機微に対しては若干の苦手意識がある。つまり、簡単に説明すると、『ちょっとだけ空気の読めない女』である。 犯罪・事故・目立ったトラブルの経歴は皆無。それは《D》にとっては異例中の異例であり、周囲からは"異端"異常"奇跡"天才"と言われていたことを彼女は最後まで知らなかった。 容姿もスタイルも幼いが、自身は"成長段階"と思っている。 死後――彼女もまた伏見宮京子との接触によって"転成"を果たすが、その姿、形、意味、事象、能力などは謎が多く、"異端かつ異常"である。 趣味は動画鑑賞。好きな動画は『ヒロシちゃんねる』 好物は焼肉。嫌いなものはサバ、アジ、イワシなどの青魚。 腕時計はSEIKOルキア、綾瀬はるかモデル。 所有車両はなし。――――― 熊谷 正希(くまがい まさき) 年齢は51歳。満を持しての作成。『熊谷』姓は彼のためだけに準備していた名である。(seesにとって重要な"性"は残りひとつ"大野"だが……いつ使うかは不明)《D》総務課本部長。宮間有希の直轄の上司であり、執行役員。澤の希望では『取締役』のポスト就任も可能であったが、本人が辞退した。劇中では役職名を省略して『総務部長』とする場合も多い。 体形はかなり大柄であり、身長は183センチ、体重90キロ。一見すると彼が"社長"のような恰幅である。 性格は心優しく、思慮深く、他者への心遣いも忘れない人格者である。《姫君~》以前から性格のあまり変わらない唯一の人物。《姫君~》以降の岩渕とは気が合うのか、互いに『穏健派』として認識し合い、ふたりで食事に行くなど関係は良好である。 澤社長とは幼馴染みの関係であり、愛知県知多半島の漁師町出身。高校卒業後に名古屋の中小企業に就職し、結婚し、2児を設けるなど平凡的な幸福を謳歌していた。しかし、勤めていた企業が倒産。経営者は運営資金をショートさせると社員たちの給与と退職金を横領し夜逃げした。 再就職先を探している途中で澤と再会、《D》を創設する。 しかし、黎明期の《D》の仕事は熊谷の想像を絶する過酷さであった。近隣の暴力団とのトラブル、外国人マフィアが経営する同業他社との潰し合い、脅迫・恐喝・暴力などを含む悪質なクレーム対応、未熟で粗暴な社員たちの教育など……"一般人"である熊谷にとってはまさに地獄のような日々であった。 趣味は釣り。知多半島に釣り専用の別荘を持つ。 好物は寿司。嫌いなものはグレープフルーツ。 腕時計はIWC(インターナショナルウォッチカンパニー)、スピットファイヤ。 所有車両はソアラ430SCV。――――― 高瀬 瑠美(たかせ るみ) 25歳。初登場は『カーバンクルの箱と鍵と、D!』。 登場は既定路線であったが、名の由来はseesの尊敬する高瀬愛実(たかせめぐみ)氏から姓を拝借、下の名はseesを応援していただいている倉麻るみ子氏から拝借。《D》大須店、副店長。中途採用での即管理職就任は《D》内においてもかなり優秀。大須店支店長の川澄奈央人とは異母兄妹の関係である。 性格は兄に似て計算高く、物事の理解力に優れている。かつて勤めていたホテルグループ《R》では、副社長・広報部長・総務部長という重役を兼任するハイスペック手腕と高い営業能力で《R》を一流企業にまで成長させていた。だが、自分より能力的に劣る男性社員に対しては冷酷かつ冷淡な態度を取り、人事に関しては容易に人々を取捨選択していった(そもそも男性の能力に対するハードルが非常に高く、基準を満たさない者は容赦なく切り捨てていた)。 出身地は名古屋市だが、母親の出生については何も知らない。また、興味もすでに無く、母親とは絶縁状態である。 一時は岩渕、川澄と同居していたが、現在は名古屋市中区のタワーマンションにひとり暮らしをしている。 兄、川澄奈央人と同様――違法行為に関しては非常に意識が低く、顧客や商品を"道具"のように扱い(金銭、人間、商品を状況に関わらず分析し、最適解を求める)、何事に対しても客観的に物事を判断する冷静さを持つ。 反面――人間の計算外の行動・異常な事態に対しての対応に不慣れであり(例えば、誰がが突然号泣したり、酔って暴れるなど)、"臨機応変"を是にしつつも、想定外の事態に遭遇すると軽度のパニック症状に陥る場面もある。 趣味は美容関係全般。いつかは自分のエステサロンを経営したいと計画している。 好きな食べ物はスイーツ全般。嫌いな食べ物はトマト(種)。 腕時計はCHANEL、J12。 所有車両はホンダ NーBOX(車に興味がない)。―――――