元・経営コンサルタントの投資日記

2011/04/10(日)03:19

節電、自粛 エトセトラ

その他(7)

  私は世間が右を向くと左が気になって、皆が上を向くと下を向き、おいしいというと、疑ってかかるという性癖があります。よく言えば「クリティカルシンキング」、悪く言えば「猜疑心が強い」、「あまのじゃく」ということでしょう。 ブログでも大震災であるにもかかわらず、不謹慎発言があったかもしれません。 東京都の花見自粛指導あたりから、やっと、「行き過ぎた自粛はよくない」というムードが醸成されました。Day1から政治家がメッセージを伝えればいいのに、皆が「過剰な自粛はよくない」と言い出して、初めて政府はそういう意識を持ち始めました。この人たち大丈夫かな?(官房長官に言わせると、我々が勝手に自粛しているものを是正するように対策を考えてみるということだが、政治家がはじめからリーダーシップを持って、そうならないように諭すべきではないか?)企業の社長なら売上高の1円でも落としたくないはずなので、この程度のことはすぐに思い浮かぶでしょう。政府(政治家)は税収の1円でも重要という意識が欠落している。原発関連でも自分達の舌足らずを攻められると、「国が補償する」と軽々しく言っているが、あなた達の失言や問題意識の欠如のツケまでこっちが被るのかといいたい。 最近思い始めるのが節電です。今でも完璧に供給ができているわけではありませんので、ピーク時に節電というのは必要なことは承知しています。しかし、最近は節電なのか、コストカットの一環で電気を止めているのか、わからなくなってしまいました。経営者心理からすれば、「どうせ売上高は落ち込むのだから1円でも節約を」とか、「皆が節電を心がけているので、自社も節電をやらないと世間の目が怖い」ということが思い浮かぶと思います。(週末の電器屋さんに行き、TV売り場のTVが消えていたり、サンプルのPCの電気が落ちていると、「節電協力」なのか「コスト削減」なのか区別がつかない) しかしながら、駅やビル等のいわゆる公共スペースでの節電はそろそろ考え直して欲しいなあ。JRでも、朝夜のラッシュアワーでエスカレーターを止められると、非常に窮屈である。元々エスカレーター(身体障害者対策もしなければいけないので、電鉄会社さんも大変だと思います)が階段の半分近いスペースを占めているが、それが朝の7時半ごろや夜のラッシュ時でもストップしているのはかえって非効率ではないだろうか?電灯も多少落ちているので、下手をすれば将棋倒しで事故が起こるかもしれない。多少エスカレーターを止めることは異論がないが、昇降スペースや光が極端に小さくなっている。 エスカレーターって電気代高いのでしょうね。電気、水道、ガスといったインフラが止まると生活に非常に苦労する、というのは今回身をしみて実感しました。 これまでが当たり前だったので、いろんなものがそれを前提で作られており、いざこのようなことになれば、目に付かなかった論点が目に付いてしまいます。 やはり、時間帯や使用目的などで値上げする、というのが自然だなあ(もちろん東電様にはコストカットの限りを尽くした上でという話になる)。(そうなると我がブログへのアクセス数はガタ減りするなあ)。 

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