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カテゴリ:投資一般
仏銀2位のソシエテ・ジェネラルバンクの株価が急落しています。 PIIGS向け国債ポジションの多さなど財務内容が悪く、投資家の疑心暗鬼が高まっています。
さて、このソシエテ・ジェネラル銀行、覚えている人は覚えているはず。つい3年前、トレーダーが約7600億円(当時の為替レート)を一人で大損を出して、大いにもめたあの銀行である。
ジェローム・ケルビエルという若いトレーダーが約500億ユーロのロングポジションをヘッジなしで持っていたということのようだ。 詳しくは私の昔のブログをご覧ください ソシエテ・ジェネラルの不祥事とフランス企業の買収防衛 2008/02/08
当時も「内部管理がずさん」とフランス当局に指摘されている。
フランス当局は銀行株の空売りを禁止したようです。
ギリシャ危機、PIIGS問題など騒がれて久しく、ずっとこの事件とこういった銀行の内部管理体制に疑問を持っていたので、なんとも薄気味悪いものです。 ウオーレン・バフェット氏も「ゴキブリが1匹しかいないということはない」(趣旨)と常々おっしゃっています(ツイッターでバフェットbotをフォローしていると、内容を覚えてしまいます(笑))。ケルビエルだけが失敗ポジションだったのかなあ?
日本の銀行も内部管理がずさんといわれましたが、あのような資産デフレを経験したことも無く、右肩上がりで、インフレが不良債権の傷を自然と癒してくれるような経営経験しかなかったので、90年代の資産価格の急落に対応した管理体制などありませんでした(昔は会社更生とかあっても、不動産価格が上昇するので、担保弁済が一杯受けられた)。
2度にわたって実施されたストレステストが、やっぱり「やらせ」に近いものだったということが早くもばれてしまうのかもしれません。
専門的にうまく理解できていませんが、流動性枯渇による破綻の可能性はまったくゼロでもなく、ソシエテ側が、資本増強など投資家を安心させる策を打ち出すのが、最良の策のように思えます。魔女狩りが始まると、魔女が捕まるまでは終わりません。
けど個人的には、悪いものは早く出し切って欲しいと思います。東西問わず、問題は事前に解決して欲しいなあ。先送りはもうごめんです。
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Last updated
2011/08/15 01:34:16 AM
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