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ホビットの家

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ジローラモ・リアーリオの暗殺

ジローラモ・リアーリオという名前はルネサンス時代に詳しい人でも、あれ、誰だっけと首をひねり肖像画やエピソードが浮かばないのではないかと思います。私もそうで、何度も名前を目にしていたはずなのに、今までずっと見過ごしていました。ジローラモ・リアーリオはイモラ、フォルリの領主で教皇シクストゥス４世の甥、ラファエーレ・リアーリオはこの人の甥にあたります。そしてカテリーナ・スフォルツアです。1488年にフォルリで反乱が起きてジローラモ・リアーリオは暗殺されてしまいますが、この時のカテリーナのエピソード（子供を人質に取られていながら城壁に登ってスカートをまくり・・・）が強烈過ぎて、殺された夫の方は印象に残っていなかったです。でもこのジローラモ・リアーリオ、ロレンツォの弟ジュリアーノが殺されたパッツィ家の陰謀事件での影の黒幕だったようです。この先、「チェーザレ」8巻の解説とネットで調べたことをまとめたもので、よく読めばジローラモ・リアーリオの名は解説でも出てきてその部分をしっかり読んだつもりなのにやっぱり記憶になかったです。この人、よくよく見落とされがちなキャラなのかなと（笑）教皇シクストゥス4世は教皇領を広げようとミラノ公からイモラの地を買い取って甥のジローラモ・リアーリオに与えようとします。でもイモラはロレンツォにとって教皇領にはしたくない土地、ジローラモからの融資の話をロレンツォは断り、代わりに彼はパッツィ家の銀行からお金を借ります。このことが教皇とメディチ家の対立の原因となり、パッツィ家の陰謀へと繋がったようです。そしてフォルリに反乱が起き、ジローラモ・リアーリオが暗殺されたのは弟ジュリアーノの復讐のため陰でロレンツォが扇動していたからだという説も（メディチ家ファンとしてはショックだけど）有力なようです。ただ７６話ではこの説とはまったく別の説でジローラモの暗殺について語られていたのですが、私はこのあたりはまったく気にせずに読み流していました。本や漫画など熱心に読んだつもりでも興味のない登場人物についてはいかにいい加減に読んで忘れていたか、よくわかりました（笑）でもパッツィ家の陰謀事件にも深く関わり、ラファエーレ・リアーリオとカテリーナ・スフォルツアを親戚にしたキーパーソンだとわかるとこれからはこのジローラモ・リアーリオも名前が出てきた時に無視できない人物になりそうです。

2012年02月26日

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チェーザレ７６話

昨日木曜日は１日仕事でしかも雨が降っていたので買い物には行かれず、今日朝早くコンビニで「モーニング」を購入してタイトルとおりに朝読みました（笑）今週号は「きのう何食べた？」が入っていたり、先週号から始まったスケート漫画で「トリプルアクセル」について詳しい解説があったりと（スケートは好きでよくテレビを見ていたがジャンプの違いはよくわからなかった）とっても読み応えがありました。すっかり夢中になっていろいろ読んでいて子供を起こす時間になっているのに気付かなかったです。ここから先ネタバレです。「チェーザレ」では最初メディチ家のロレンツォと彼の長男ピエロの会話がありました。後に愚昧なピエロとあだ名されていますが、このシーンで見る限りメディチ家を継ぐ者として頑張っていてしかもやさしそうないいお兄さんです。この時代貴族や有力者の家では本当に長男後継ぎ、次男聖職者、三男軍人と役割がはっきり決まっていてそのように育てられたのだなと感じました。そして今回１番感動したのはチェーザレとオルシーノの会話です。目の病にかかり妻や母にも見捨てられたオルシーノの絶望や孤独とその彼に対してとったチェーザレの行動はすごいです。あの時代いろいろな病はうつるかもしれないとおそれられ、その危険からフランチェスコは軽はずみな行動はするなと注意しますが、そうした行為をあえてチェーザレはしています。彼には冷酷非情な面だけでなく人の心がわかる優しさや共感する力も強かった、だからこそミゲルは最後まで彼を裏切らなかったのではないか、そんなことを考えました。フランチェスコは「あなたは聖人になる者ではなく、ボルジアの将来を担う者である」と言っていますが、本当にあの時代の聖職者は修道院に入って家族や俗世との縁を絶ち切った人と、一族のために聖職者になり枢機卿、教皇を目指している人、意識はかなり違っていたのではないかと感じました。それでもキリスト教の世界観は誰もが信じていた、そういう時代だからミゲルのようにユダヤ教の信仰を守るのは難しいだろうし、一度出来上がった教会の仕組みを壊そうとするサヴォナローラのような人、この人の思想は極端すぎて好きではないのですが、そのエネルギーや信念はすごいと思います。漫画を読むことでその時代の価値観がわかり、それによって歴史上の人物も違ったイメージでとらえられるようになりました。

2012年02月24日

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マンション決定

大学１年生の長男、今まで２時間以上かけて自宅から通学していたのですが、やっぱりこのままでは大変とアパート探しをしていました。といっても今はネットで地域を指定すればいくらでも情報が出てくるので、大学近くで比較的家賃が安いところに目星をつけて不動産屋に連絡し、見学に行きました。見学は１人で行き、不動産屋で最初に目的のアパートを見せてもらった後、「少し家賃が高くなりますが、大学近くのマンションでちょうどよい物件もありますよ」と案内され、その空いている部屋が角部屋でバルコニー付きというのが気に入ったらしく長男はその場でそこにしますと決めてしまいました。そのマンション、ワンルームで食事はなしで家賃と管理費あわせて３万円を少し越えるくらいです。私もネットで調べてまあこのくらいなら妥当かなと思っていたので文句は言いませんでした。駅近くで新しいマンションなら５，６万円かかりますから。ただ私が大学生だった頃、自分もアパート暮らしをしていたのですが、普通の学生アパートはキッチンやお風呂は共同の１部屋だけで家賃も１万円前後だったので、その頃とは随分違うなと（笑）生活必需品もかなり違っています。マンションを決める時は１人でさっさと決めた長男、不動産屋から渡された書類一覧をどさっと出して「あとよろしく」（笑）最初に払い込むお金が礼金敷金手数料などなど合わせて２０万円近く、親が保証人になって判を押し、その印鑑証明をとってきてとお金と手続きは全部親任せです。無事就職したら返してと言っておきましたが、頭が痛いです。

2012年02月21日

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電子辞書

代引き手数料無料！全商品全国送料無料／ボーナス一括払い可能シャープ電子辞書ブレーン PW-A...価格：32,800円（税込、送料込）電子辞書を買い変えました。今まで使っていたものは大学生の長男が中学生の頃買ったもので、２人の子供の勉強はもちろん私も英語の翻訳や漢字を調べる時に便利に使っていたのですが、最近は調子が悪くてすぐ画面が消えてしまうので新しいのを買うことにしました。最新の電子辞書はカラー写真や動画まで見れ、英語はもちろんフランス語ドイツ語などのトラベル会話集、さらには漢検や英検に対応した問題がクイズ形式でできたりと便利な機能がそろっていることに驚きました。旅行に行く時これ１個持っていけば退屈しない！もう大感激です。英語を調べる時にも綴りを途中まで入れれば候補のを次々出してくれ、しかも左半分に候補、右半分は選んだ単語の意味が出て来るので同じ綴りで意味の違う単語の場合は候補を残したまま次々調べられる、すばらしいです。中学生の次男などは面白がってさっそくいろいろな言葉を調べていました。ただ動画などを見ると電池も早くなくなりそうなので、なるべく必要なことだけ調べなさいと言っていますが、テレビを見ている時なども知らない地名や言葉が出ればすぐ調べられる、すごい役立つもので当分は取り合いになりそうです（笑）

2012年02月20日

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ジョルダーノ・ブルーノの命日

今日２月１７日はジョルダーノ・ブルーノの命日です。今から４１２年前の１６００年、ローマのカンポ・デ・フィオーリという広場で火刑に処され、その場所には銅像があります。清水純一著「ルネサンスの偉大と頽廃」という本から簡単にその生涯を紹介します。1548年　ナポリ近郊のノラで生まれる。父親は兵士でフィリッポと名付けられる。156５年　１７歳でドメニコ会の修道院に入る。1571年　２３歳、ローマに行って教皇に会いおほめの言葉をいただく。1576年　２８歳、異端審問所の召喚状がきてナポリを抜け、北イタリアへ向かう。1579年　３１歳、カルヴァン派の中心となっていたジュネーヴへ行く。彼自身は　　　　　　新教に改宗はせず、やがてフランスへ向かう。トゥールーズ、その後パリ　　　　　　へと行きパリではよいパトロンと友人に恵まれて本を出版し、国王アンリ　　　　　　３世にも面会する。1583年　３５歳、アンリ３世の推薦状を持ってイギリスに行き、駐英大使カステル　　　　　　ノーのところへ行く。すぐにオックスフォードへ行って大学の公開討論会　　　　　　でコペルニクスの地動説を紹介するが教授達の理解を得ることはなく　　　　　　（まわっているのは地球ではなく彼の脳みそではないか等の悪口が残さ　　　　　　　れている）だが大使カステルノーはもどって来たブルーノをあたたかく　　　　　　迎え、ここでの滞在中に主要作品となるイタリア語著作をすべて書き出版　　　　　　する。1585年　３７歳　カステルノーがフランスへ戻ることになりブルーノもパリへもどる。　　　　　　モルデンティという数学者の著作を彼がラテン語を知らないからと善意で　　　　　　ラテン語に翻訳して出版するが、モルデンティはブルーノが自分の著作を　　　　　　窃盗し、わけのわからない解説までつけたと激怒する。1586年　ドイツのヴィッテンベルクで講義を行う。ここの大学ではさまざまな国の　　　　　　人が宗教や人種に関係なく自由に研究し講義を行うことができた。1588年　プラハに行き、神聖ローマ皇帝ルドルフ２世に著書を献じる。1590年　フランクフルトに姿を現す。1591年　４３歳、ヴェネツィア貴族のモチェニゴに招かれる。1592年　４４歳、モチュニゴに訴えられ、異端審問所に繋がれる。1593年　４５歳、ローマに送還され、サンタンジェロに幽閉される。1600年　５２歳、カンポ・デ・フィオーリで火刑に処される。簡単にたどっても迫害を逃れてヨーロッパ各国を放浪し、最後は異端者として処刑される、壮絶な人生です。ブルーノは倫理の教科書などではコペルニクスの地動説を支持して異端者とされ、処刑されたと簡単に紹介されていますが、彼が命をかけてまで自分の説を撤回しなかったのは、地球がまわっているか太陽がまわっているかの問題だけでなく、古い考えや宗教にこだわり、異なる考えの者を抹殺しようとする時代の権力、宗教に対する抗議があったからだと思えました。私は哲学について専門に研究したわけではなく、直感やイメージで書いているのですが、宇宙は無限に広がり、また人間をはじめ万物は小さなアトムでできていて、それぞれに魂がやどっているという考えにはすごく共感できました。宇宙は無限で中心はないのだから特定の宗教だけが正しいと主張し、他の者を抹殺するのはおかしい、ブルーノはその考えからヨーロッパ人の新大陸での布教、侵略を激しく批判しています。ブルーノの死から４００年、今の時代宇宙の広がりや原子については当たり前の知識になっています。でも宗教や人種、考え方の違いによる対立はなくなったかというわけではなく、科学技術が発達しただけ対立は深刻な悲劇をもたらしてしまいます。ブルーノの思想は今の時代まだまだ必要とされていると思いました。

2012年02月17日

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チェーザレ７５話

最近は毎週木曜日に雑誌を買うのが習慣になってしまいました。この先ネタバレあります。７５話は教皇庁がナポリに近づいたことでミラノ、ナポリフィレンツェの三国同盟が崩れ、それがどう影響してくるかです。まず最初はチェーザレとフランチェスコの会話、チェーザレちょっと雰囲気が変わって大人っぽくなっています。三国同盟が崩れ、政敵のローヴェレが教皇選で一歩リードしているようなのにチェーザレもフランチェスコもどこか余裕があります。この大変な状況の中ロドリーゴはどう戦うか、フランチェスコもすごく頭のいい人なので、だからこそチェーザレと２人困難な状況でも楽しむ余裕があるのでしょう。三国同盟が崩れた知らせはフォルリのカテリーナ・スフォルツァのところにも届きます。カテリーナの美しさと迫力はさすがです。そして彼女が息子オッタヴィアーノに言ったセリフが今週号で一番ウケました。「・・・ピサにはお前の叔父ラファエーレ・リアーリオ枢機卿もおられるし」いえ、笑うようなセリフではないのですがカテリーナが真っ先に名前をあげたのがあのラファエーレかと笑いがこみあげてきました。イタリア随一の女傑カテリーナとセクハラを繰り返す小心者ラファエーレは血のつながりはなくても親戚だったのだとあらためて認識しました。息子オッタヴィアーノもラファエーレもイマイチぱっとしなくてどうも女傑のカテリーナ、親族には恵まれてないなあと（笑）チェーザレを狙っていたラファエーレの夢はその後親戚のカテリーナによって果たされた、いえ、逆ですけど（笑）すごい因縁だなあとあらためてこの時代の家系図に興味がわきました。そして最後はイル・モーロのいるミラノが舞台です。イル・モーロもイメージと漫画での顔がぴったり合っていて面白いです。レオナルド・ダ・ヴィンチも出てきて、馬の彫像を作ろうとしていたのをこんな時期だからと休止にされ、代わりに馬の模型を使って戦う方法を１人考えています。レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術家で絵を描いていただけでなく軍師として領主、そしてチェーザレにも仕え武器の開発もしていた人だということを知ってはいたけどあらためて実感しました。今週号は知っていたことが漫画によって実感でき生き生きと身近に感じられたというエピソードがたくさんありました。

2012年02月16日

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糸杉の影は長い（４）

最後まで読み終わりました。この小説の主人公ペドロも同じ著者の作品「異端者」の主人公と同じように粗筋をたどれば幼い時に両親を失って後見人の叔父も冷淡、小さな学校を運営するマテオ氏の家に寄宿して学ぶがこの学長は悲観主義が強く一緒に学んだ親友との悲しい別れもあって他人には心を開かず孤独な中船員になる、寄港先のアメリカで魅力的な女性と知り合い恋心を抱くも自分の性格や将来のことをあれこれ心配して別れを選んでしまう・・・とまあかなり不幸です。ただ複雑な性格で不幸な運命に見舞われる主人公、つきあうのは難しいだろうと感じながらも不思議と小説は読みやすく読後感もさわやかで自分がどーんと暗くなって落ち込んだりはしませんでした。ペドロは愛するジェーンと別れて海洋学校の後輩で同じ船に乗ることになったルイスが彼女と知り合いになったということで嫉妬に苦しみます。２人して自分の悪口とか言っているんじゃないかと・・・きっぱり別れて思い出さないようにすればいいのだけどその彼女を知っている人が身近にいるとつい余計な妄想が膨らんで嫉妬する、そういう気持ちはよくわかります。そして偶然マテオ氏の娘、学校に通っていた時は幼かったマルティーナと再会します。彼女はすっかり大人になっていましたが、暗い雰囲気の家を出たいばっかりに駆け落ちしてすぐ相手の男に捨てられ、酒場でピアノを弾いて細々と暮らしていました。マルティーナを連れて久しぶりにアビラを訪れマテオ氏と再会するのですが、会ったことで自分の暗い性格が形作られたのはこの人物の責任も大きいとますます恨むようになり、ジェーンと無理やり別れたこともあってついには精神病になってしまいました。病気になったペドロを温かく面倒見てくれたのは彼が船長となった船で乗組員として働いていたルイス、彼の家族はみないい人で特に奥さんのお母さんが若いのに孤独で人生を諦めているようなペドロのことを心配して、散歩に誘い自分の親族の不幸を話してそうはなって欲しくないと言います。カトリックの国スペインでは自殺は大罪で、もし自殺した人が身近にいれば家族は大変な思いをするはず、そうしたことを包み隠さず話してまで彼を救おうとする、本当にいい人たちだなと思いました。ルイスの家族の支えもあって病気から回復して再び船に乗ったペドロはジェーンと再会し、今度ははっきり結婚を申し込みます。自分の今までのやり方を変え、ジェーンと生まれてくる子供のためにスペインに家も買うと今度は船に乗っていて妻に会えない時間がむなしくてたまらなくなり、船を降りる決意もします。そして今度こそ家族と幸せに暮らすと思えば・・・・そうではない結末でした。思いがけない悲劇が起こり、最後にペドロはまた不幸のどん底に突き落とされます。それでも彼はこの先も生きていくんだろうなあという希望が感じられました。カトリックの国で自殺が禁じられているということもあるのでしょうけど、最後は死んだ者を思い出し、死者と生きている者の両方に自分は形作られ生きているという実感を得る、これは宗教の違いを別にしても生きることを肯定する力強い思想だと感じました。古い歴史があり昔の人間の息吹がそのまま感じられるスペインの古都アビラ、生と死、現在と過去が混ざり合っているようなこの街にぜひ行ってみたいと思いました。この小説ではアビラ以外のスペインやアメリカの都市も出てくるのですが、あまりそれらの都市は印象に残らず、ただアビラという古都だけが鮮烈に意識に残りました。１つの街が強烈に印象に残るというただそのことだけでも、この小説は読んだ価値があったと思いました。

2012年02月13日

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チェーザレ７４話

今週も雑誌を購入してしまいました。最近はうちの近所の本屋やコンビニは雑誌をみんな紐でしばっているので立ち読みできないし、わざわざそのためにバスに乗って駅前まで行くのも面倒だし、何より激動の１４９２年、教皇選がどうなるか気になってしょうがないので単行本が出るのが待ち切れず雑誌をつい買ってしまいます。今連載が続いているという漫画はまとめ買いしていっきに読むということができませんが、その分毎週楽しみにして１コマ１コマじっくり見るとまるで自分もその時代に生きているような気持になれます。１４９２年の教皇選、結果はわかっていてもその過程がどうなるのかすごく気になります。ここから先ネタバレです。７４話は教皇庁、年取った教皇と怖ーい顔の枢機卿のおじさまばかり登場して、正直あんまりわくわくするシーンはありません（笑）でもその当時の各国の動きとか教皇選前のそれぞれの思惑がよくわかって興味深いです。枢機卿って公式の場ではみんなあの赤くてよだれかけのような白い前掛けの衣装をつけているのですよね。ロドリーゴとかローヴェレのように顔が大きく野心満々で脂ぎった怖ーいおじさま達がこの衣装をつけている姿を想像すると、うーん、似合わないだろうなあと（笑）逆にラファエーレのような細身であんまり野心がない小心者（チェーザレや美術品に対しての野心はあるが）だとあの緋の衣装がひきたててすごく立派な聖職者に見えるのでは・・・なんてひどいこと言ってますね（笑）同じ衣装でありながらそれぞれの顔をきっちり描き分けている先生の力量は素晴らしいです。教皇に選ばれるポイントとして、家系や後ろ盾が強いということはもちろんのこと、その家系や後ろ盾が強すぎても逆に敬遠されてしまうということも驚きました。選ぶ立場の枢機卿達はみな自分が教皇になりたいと思っているのだから、独裁者になりそうな人は選ばない、自分の意のままになる人、病弱だったり年取った人の方が選ばれやすいようです。ハプスブルク家の祖先も最初は貧乏で弱そうという理由で神聖ローマ帝国の皇帝に選ばれていますが、この中世の教皇選も実力があってもそれを見せないかけひきの力で結果が大きく違ったのかもしれません。ボルジア家というとどうしても金をばらまき暗殺して権力を手に入れたというイメージが強かったのですが、それだけではないかけひき、他国との関係がこれからどう描かれるのかすごく楽しみです。

2012年02月10日

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受験シーズン

今週は大学生の長男が、もう授業とテストはすべて終わったと言ってずっと家にいます。朝、そうじゃなくても機嫌の悪い中学生の次男に余計なこと言って怒らせたり、遅くに起きてきて早く朝食を作れと命令したりうっとおしいです（笑）もうサークルでもなんでもいいからなんか用事があって出かけてくれと思うのですが考えてみれば今週はちょうど大学の受験日、去年はセンター試験が終わって自己採点で受かっているだろうと予測はできても発表はまだ、今通っている第１志望の学校は受験日や学科を変えていくつも願書を出しそして受験した慌ただしい１週間でした。受験の時なので当然大学の授業もないしサークル活動もないわけです。ハラハラした去年に比べれば無事合格してくれてありがたいのですが、それでも毎日家にいるとうっとおしいなあと（笑）ただ、長男も１年間大学に通って毎日往復では５時間近くかかるので、やっぱりアパートを借りようか、なんてことを言っています。理系（医学部ではない）の私立大学でアパート暮らしなんて１番お金がかかるパターンじゃないの！と思いつつも通学時間長いとアルバイトもできないし、２年生になればサークル活動もますます忙しくなる、１人暮らしをさせた方がいいのかなとも考えています。うちにはもう１人次男がいるので、長男が家を出て寂しくなるということはなさそうです。

2012年02月08日

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チェーザレ７３話

チェーザレの７３話を読みました。今週号は雑誌を買う予定ではなかったのですが、他のファンの方の感想を読み・メディチ家の子供達に大学の様子を語るチェーザレ・ロレンツォとチェーザレの会話・困難な状況を楽しむチェーザレなどのキーワードに反応して（笑）今週号も購入して読んでしまいました。この先ネタバレになります。冒頭はメディチ家の２人の子供ジュリオとジュリアーノに大学の様子を語るチェーザレ、冬はみんな温まるために酒を飲んで講義を受けるから部屋が酒臭くない大きい部屋の講義の方がいいなんて、当時の大学生は・・・来年からピサの大学に行く予定の２人、年表で調べてみるとジョヴァンニよりジュリオは３歳年下なのでこの時１４歳、ジュリアーノは４歳年下で１３歳です。ジュリオはロレンツォの実の子ではなく暗殺された弟ジュリアーノの子、弟の子でしかも庶子だったジュリオを引き取って我が子と同じように教育する、ロレンツォは本当に弟を愛し大切に思っていたのだなあと思いました。このジュリオは後に教皇にまでなります。チェーザレとロレンツォの会話は深刻で、ロレンツォは状況によってはボルジア家の敵につくかもしれないと言います。ジョヴァンニを枢機卿にするためには教皇庁を敵に回したくはないと・・・この当時は出世し影響力を持つためにはとにかく枢機卿、教皇になるのが大事だったのだとあらためて感じました。と同時にロレンツォという人は人間的な魅力で多くの人を惹きつけ詩の才能もあり、芸術家や思想家を集めたけれどそれでも基本的には政治家で密偵を使い裏切り者には容赦なくさらに策を使い冷酷な一面もあるということを知りました。ルネサンスの芸術や思想は古代ギリシャの牧歌的な雰囲気とは全く違う（古代ギリシャでもポリスでの争いやペルシャ戦争など戦いは常にあったけど）陰謀や策術、大国の侵略の恐怖などが渦巻く生活の中で生まれ、芸術家も政治に無関心ではいられない時代だったようです。ロレンツォが敵側につくかもしれないという最悪の状況をローマにいる父に手紙で伝えるチェーザレ、でもその様子を見ていたミゲルは「最悪だと言いながらもその状況を楽しんでいるようだ」という突っ込みを入れます。こうした皮肉をさらりと言えるミゲル、彼が武芸にすぐれ頭もよかったことはもちろんですがこの発想の転換、皮肉を言える力こそ他の側近とは大きく違う親友になりえた理由ではないかと思えました。行き詰った時にぱっと新しい考えを出してくれる盟友、これこそチェーザレが一番求め、彼が生きるのに必要だった相手だったのでは・・・７２話でミゲルとアンジェロの関係がいいなと思ったけどやっぱりチェーザレ、ミゲルの関係も素晴らしいです。

2012年02月04日

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簡単携帯

携帯電話の機種を変えました。使っていたものが今年の夏から電波の関係で使用できなくなって、そのことで機種変更を去年からしつこくメールや電話で言われていたので、早めに変えることにしました。もともと私は携帯は出かけた時の待ち合わせ、学校やＰＴＡからのお知らせメール、家族（特に長男）の帰宅時間を聞く時くらいしか使ってないので、どの機種がいいかというこだわりは一切ナシ、無料で交換してくれるという種類のなかで１番操作が簡単だというものを選びました。今まで使っていたものと厚さやボタンの大きさがよく似た簡単携帯、ところが家に帰って家族に見せたところブーイングの嵐「何これ、こんなに字が大きいの？」「もうちょっとスリムで最新型のを買えばいいのに」「自分の体型に合わせたのか」大きなお世話です（笑）夫と子供２人はそれぞれ専用に最新型の黒の携帯持っているんだから人のはどうだっていいじゃない！人に見せて歩くわけでもないし、これで十分です。テストメールをまず中学生の次男に送ったところ、自動で絵文字を入れますかと出たのでハイと答えたら、次男いわく「何これ変な絵文字が入ったメール」男の子にはシンプルなメールがよいようです。私の携帯をもう一度じっくり見て「これ字が大き過ぎるよ」となにやらゴソゴソ操作し、もう少し小さく使いやすい大きさに設定してくれました。実は私ももう少し小さな字でもいいかなと思っていたのですが、取扱説明書の字は小さくて読みにくいのでそのままにしていたのです。次男よ、ありがとう（笑）さすが現代っ子は説明書なんか見なくても使い方をよく知っています。その簡単携帯には歩数計や毎日体重を記録してグラフ化してくれる機能もついているのですが、やっぱり設定ができなくて使っていません。簡単携帯と言っても使いこなすのは難しいです（笑）

2012年02月02日

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