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カテゴリ:コミック
「カンタレラ」5巻と6巻も続けて読んでしまいました。
まず5巻はサンチャがチェーザレの冷たい態度に怒って ホアンに手を出したことで、ただでさえ仲のよくない兄弟 の争いが激化します。キアロ(ミケロット)はホアンの 策略で拉致され拷問されてしまう、伝説の暗殺者ミケロット がそんなに簡単に捕まって拷問されるわけがないという突っ 込みは置いといて(笑)痛々しい姿になったキアロを見て チェーザレの怒り爆発、魔の力もあってすさまじい復讐をし そしてホアンは史実で伝えられるとおり死体となって発見 されます。文章で書くと大変なことになっているけど、絵が きれいなのでそんなに残酷さは感じませんでした。 そして6巻、ここで初めて変な生き物に変身する謎の魔法師 がフルネームで名乗って、ああやっぱりあの人だと。高校の 教科書で世界史はもちろん倫理や政治経済にも登場する有名 人物を変な生き物にして、しかも口調はおネエ言葉(笑)ま あこの漫画で初めてあの人の名前を知り、漫画のイメージで 覚えてしまう人はまずいないだろうから大丈夫だと思います けど・・・ さらに6巻ではキアロが意外な人物とくっついてかなりショック でした。私にとってミゲル、ドン・ミケロットはチェーザレ物語 の中での中心人物、チェーザレがどんなに残酷なことしたり兄弟 でいろいろあったり、さらには何人の女性と関係を持とうとかま わないんです。私の感動のツボはミゲル、ミケロットが幼い頃か らチェーザレに仕え、自分はどんなに手を汚そうと裏切ることは なく、捕えられて拷問を受けても彼が不利になるようなことは決し て言わなかったというところなのです。その大事なキアロ(ミケ ロット)がどうしてこの人とくっついてしまうのよ!と腹が立ち ました。まあこの漫画でのキアロはオリジナルキャラと考え、もう 1人の忠臣、デラ・ヴォルペの方がミケロットに近いと考えた方が よさそうです。 6巻の後半に出てきたサンチャの弟アルフォンソは、今まで読んだ 小説や漫画とは違う独特のキャラでかなりおもしろいと思いました。 自分は庶子だからといつもヘラヘラしていて、ルクレツィアとの結婚 が決まれば実の姉サンチャは義理の妹にもなる(ボルジア家の末っ子 ホフレと結婚しているから)なんてややっこしいんだろうと笑いなが ら言っています。そのくせ剣を投げれば心臓を一突きにする達人、と らえどころのない性格がとっても気に入りました(笑)この後の巻は このアルフォンソ王子と忠臣デラ・ヴォルペを主人公だと思って読んで いきます。
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Last updated
2010年10月29日 09時41分56秒
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