ウフィツィ美術館展
JUGEMテーマ:展覧会ウフィツィ美術館展へ行きました。ルネサンス期の歴史や美術はかなり得意なので、とても興味深く見ることができました。ルネサンスというと三代巨匠が有名ですがその他にも素晴らしい作品がたくさんある、狭い地域で短い期間によくもまあこれだけ大勢芸術家が集まったものです。当時は工房があり徒弟制度があったから優れた師匠がいて裕福なパトロンがいた場所に芸術家も集まったのでしょう。修道士でありながら駆け落ちしたフィリッポ・リッピと弟子のボッティチェリなどはさすがに女性を描くのがうまいです。息子のフィリッピーノが描いたといわれる老人の肖像というのが父親をモデルにしているのではないかと書いてありましたが、いやあこの人は年取ってもこんな穏やかな老人にはなっていない、もっと元気一杯遊んでいたに違いないと思ってしまいました(笑)作品としては聖母子と洗礼者ヨハネの絵が圧倒的に多く、このキリストの顔はしかめっつらしているとか、ヨハネが美少年でいいな、なんて不謹慎なこと友達としゃべりながら見ていました。そしてチケットやパンフレットの表紙にもなっている「パラスとケンタウロス」は圧巻でした。いろいろな意味ですごい、まさにルネサンスを象徴する絵でした。ただこういう絵は極端な禁欲主義を貫いたサヴォナローラの目に入ったら燃やされていたと思うので、隠してあって無事後世まで残ってくれて本当によかったです。メディチ家の人々の肖像画と家系図があったのにも感激しました。これらの肖像画は本などで何度も見ているので、すっかり知っている人の気分です。実際に会ったことはないのですが(笑)そして今回はギルランダイオの「聖ヤコブ、聖ステファヌス、聖ヒエロニムス」とフラ・バルトロメオの「沈黙を促す聖ドミニクス」にとても感動してずっと見ていました。【送料無料選択可!】芸術新潮 2014年10月号 【特集】ウフィツィ美術館ものがたり[本/雑誌] (雑...価格:1,550円(税込、送料別)