のらりくらりと行きたい

2010/04/25(日)13:58

Earth Day。

アメリカ生活(43)

木曜日はアースデーだった。 一足お先に日曜日には全世界のAVEDAで行われるイベントの一環のWalkに行ってきた。 当日はマイアミエリアは大雨の予報であり、朝になってウチのサロンもドタキャン組が続出したが、権造達はそのまま行ってみる事にした。幸い向こうは雨も降ったり止んだりで、天気のわりにはまぁまぁの人数が集まって当初の予定だった6キロは短縮されたものの、たっぷり1時間半ほど歩いてきた。 ちなみに6キロというのは途上国で飲み水を得る為に1日に歩かなければならない距離の平均である。 マイアミのプロフットボールチームであるDolphinsのチアガールも2人参加してくれて、他にもAVEDAの学校の生徒はかなり参加していたし、中にはヨーロッパからの観光客でなんだか人が沢山集まってるから、と飛び込み参加してくれた人達も居て、犬もゾロゾロ赤ちゃんもゾロゾロと結構な行列になった。 去年みたいにプラカードだのは無かったが、さすがにあの人数がゾロゾロ歩くのは目立つので歩いてる途中でもアチコチで『何の為のWalkなの?』と聞かれた。水の浄化の為に、、と説明始めるとすぐに『ああ、Earth Dayのね。』と納得する人が多かったのでこの地球環境月間ってちゃんと浸透してるんだなぁと感心した。 チビ学校でもやっぱりアースデーについての授業があったようで、もも造はプリントとキャベツの種を持って帰ってきた。 なんでキャベツよ?と頭をかしげつつプリントを見ると、来年からは学校の一部に菜園を作って生徒が野菜を育てる事が出来るように父兄ボランティア軍団が計画を立てているらしい。こういうのっていい事だよな~と思うのだが、未だに来年この学校に留まれるのかどうかというのも全く不透明で相変わらず心のどこかにドヨヨ~~ンとした雲が立ち込めている。景気の悪化によって私立の学校はこの2年間で立ち直る事の出来ないくらいの痛手を蒙っており、もも造クラスの6人のうち3人がたぶん他の学校に移ると言っている。 ちょっと話題はズレちゃうけれど学校の話を書かせてもらうと、そんな中、チビ学校の近くの別のカソリックだかクリスチャンだか分からないが結構大きな教会の学校がついに経営不振になり閉鎖になるという話を聞いた。ココは幼児のデイケアもあり、もも造のデイケアを探してるときに行ったことがあったんだが、かなり多くの生徒が居たのを覚えている。で、その学校は公立になるらしく、公立と言ってもチャータースクールと言って一部学費を払う、いわば殆ど公立でチョコット私立って感じの学校になるそうだ。 この情報を仕入れてきたもも造フレンズのケイリーのママと話していて、『あ~~コレでウチの学校も終わったかもね~。また生徒がそっちに流れるんじゃない?』なんて話していたのだが、ウチの学校の父兄ボランティアの大ボス女史が校長先生をけしかけてココの学校に営業に行かせたそうだ。学校閉鎖の危機といっても権造達みたいになんとかチビをこのまま通わせたいと思っている親も居るわけで、そんな親達はチャータースクールになるのなら他の私立に行かせたい、と思っている人だってきっと居るわけだ。先生も何人か引っ張ってくる話も持ちかけてきたようで(それ以前にウチの学校に生徒が何人残るのかが問題なんだが)、中にはウチの学校に見学に来た父兄達も何人かいるらしい。 そしてウチの学校から今年の初めに大量に流れていった新しい別のチャータースクールは現在厄介な事になっているらしい。その新しい学校はエリア的にはあまりよろしくない場所にあって、一応公立に属しているのでもちろんそのエリアからの生徒枠というのはかなり大きい割合を占める。コレは法律で決まっているのでちゃんと生徒を受け入れなければならないのだが、この学校、私立から流れた生徒が多いために、この地元枠を全く守っていなかったらしく、マイアミ市だか州だかの『手入れ』が入り、かなりとんでもない多額の罰金を払う事になったそうだ。そして来年度からはちゃんと『地元枠』厳守と言う事で、これまた流れていった生徒達の父兄にとっては悩みのタネになってるらしい。 いっその事、、。この生徒達が戻ってきてくれたらありがたいんだが。。。経済的理由で去った家族も多いので中々そうはいかないんだろうが、ウチの学校は潰すには本当に惜しいいい学校である。前のように戻るのは無理だとしても生徒が少しでも増えてくれれば嬉しいんだが。 まぁ。。今のところ、チビの転校の可能性は6割くらいなんだろうか。今月末までに申し込み書は提出しないといけないんだが、一体どうなるんだろう。 学校の方はそんな感じだ。 アースデーの話に戻ると、木曜はFacebookのお友達もテレビも新聞もこの話題を取り上げているのが結構多かった。アメリカって環境に対する意識がものすごく低いとずっと思っていたが、個人レベルでの意識ってやっと最近変わってきているのかもしれない。日本に比べるとまだまだリサイクルもやったりやらなかったり、やったとしてもかな~りいい加減だったりだが、コレは特にマイアミがそうであるらしく、ノースカロライナに引っ越していった前オーナーのおかまっち達に聞いてみるとあっちの方は結構環境に対する意識って高いらしい。 それでもやっぱりまだまだ何か根底の部分での考え方が違っているような気がする。 以前に尋ねたコロラドのお友達が住んでいた町なんかは、オーガニックフードのチェーン店の発祥の地でもあったので、かなり町中が『自然に近いもの』を好む傾向にあったのだが、その割には使い捨てのものはバンバン使い捨てであったし、本当に環境問題について考えているというよりはあくまで個人レベルの『自分にとって(自分の体にとって)いいモノ』を好む、という感じが少しした。 ウチのサロンの女王や皇后だってそうである。 自分が食べるものはオーガニックじゃなきゃイヤだとか大騒ぎするし、コーヒーのミルクにしたって市販の粉末のものだと『ケミカルな味がして体に悪いからイヤだ。』と言ってオーガニックの豆乳をコーヒーに入れている。それだけ自分に関する気配りは権造なんかには付いていけないほどキメ細やかであるくせに、ランチに使うお皿からフォークナイフ、コーヒーを飲むカップなどなどぜ~~~~んぶ使い捨てである。店にはちゃんと陶器やガラスのお皿もあるし普通のフォークやナイフもあるが、『どれだけ綺麗に洗ってあるのか分からないから使うのがイヤ』なんだそうだ。だったら自分で洗って保管しておけばいいし、使う前にもう一度洗えば済む事じゃないか、と権造はうるさく言うのだが、頑として使い捨てを使っている。 権造はいつもマイお箸からマイスプーンマイフォーク、マイお皿、マイコーヒーカップまで全部持って行ってるので、使い捨てって殆ど使わない。やっぱ『浪費する』という単語は存在するが『勿体無い』という意味の単語が存在しない文化なんだろうな~。 ちなみに辞書で調べると、勿体ない、を和英にかけると、『wasteful』という言葉が出てくる。 ところがドッコイ、このwastefulを今度は逆に英和にかけると『〈物・暮らし方などが〉むだの多い, 浪費的な, ひどくぜいたくな: 浪費[むだ使い]する』という和訳になってしまう。勿体無い=無駄の多い・浪費的、という方式は意味としては成り立つかもしれないが、感覚的には全く異質のものである訳でイコールではないはずだ。という事は、勿体無い、という言葉に対応する英単語が無かった為に意味の近い言葉を当てた、という事なんだろう。 使い捨てのものを減らしていくというのは環境について考えるにあたり一番身近に出来る事だと思うんだが、合理性を追求してきた人達にとっては人類の進化を逆戻りしていくような行為はアホらしいと思うんだろう。 アースデーって今年で40年目だそうだ。こういう事を言い出すのもアメリカ人であり、地球の環境よりも自国の経済の発展をと京都議定書にサインしなかったのもアメリカであり、ホントこういう矛盾したパターンと言うのはここアメリカには本当に多い。 そんな事を考えつつ、木曜日は宇宙飛行士の野口さんがTwitterにずっと載せているISSからの地球の写真をじっくりと見た。こんな写真を見れるだけでTwitter始めてよかったと思うようなすんばらしい写真である。 そういえば。。。。かなり昔。PEPSIを買って宇宙に行こう!ってキャンペーンがあった。 当時、へぇ~~近い未来には一般人にも宇宙旅行が出来て、実際こうやってすでに宇宙旅行が当たる時代になってんだなぁ~とドキドキしたものであるが、記憶にあったその宇宙旅行って確か2010年であった。Facebookで確認したところ、確かに2010年だったと証人(笑)が現れたのであってると思う。 そして今がその2010年。確かにビリオネアが一人、ロシアの宇宙船で宇宙ステーションに滞在したりする時代になったが、一般人が企業の当たりくじで宇宙に行くという時代には残念ながら到達していない。 自分がババアになって死んでしまうまでにフツーに飛行機に乗るような感覚で宇宙に行けたりなんかしたら行ってみたいな~と思うのだが、今みたいに宇宙に行く為の訓練でグルグルと椅子みたいのに座って回されたり、小型飛行機に乗って急降下して無重力訓練したりなんて、フリーフォールで気を失ってしまい空港バスでゲロを吐く権造には到底地球のGと闘う事は出来ないだろうと思う。 そんな憧れを持ちつつ、野口さんの撮った写真を見ていたのだが、地球と言っても色んな顔がありとても美しいと思った。 Our planet is beautiful. ここ最近は地震が世界のあちこちで起きていたり、大きな火山の噴火があったり、サクラが咲いた後に雪が降ったりなんだかおかしな事になっている。 ごくごく身近な事で言えば、お客さんが言ってたが年に一度咲くはずのマンゴーの花が2回咲いたらしい。段々季節がずれていくのは昔からずっと続いている事であるが、こういうおかしな出来事ってちょっと気持ち悪い。 神戸の震災があったときに作造実家の近所の人が『これだけあちこちトンネル掘ったら山の神さんも怒るわな。』と言っていたが、自然に対する畏敬の念というかそういうのって忘れないほうがいいと思う。 そして何よりも。チビらが大人になった時に宇宙からの地球の写真をみて『美しい』と思うことが出来るように。今の大人たちの責任でもある。 相変わらずブログ更新に難航しておりますが。 ボチボチ頑張って復帰したいのでヨロシクお付き合いしてください。 ↓↓↓ にほんブログ村

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