のらりくらりと行きたい

全295件 (295件中 251-295件目)

< 1 2 3 4 5 6

• 久々にビビった瞬間。

  本日、ひやり、、と凍りつく事件発生。仕事後帰宅してダラダラと過ごしてからチビが退屈してたので近くのショッピングセンターへ行ったときのこと。１ドルショップをチビとブラつき、その後外に出て駐車場脇の道を歩いていたんだが、もも造は権造のすぐ後ろに、ここ造は１０歩くらい前を買ったばかりの巨大虫眼鏡を握り締めて走っていた。前からアヤシイ風貌のデカイおばさん（推定５０代後半）が、ショッピングセンター内のスーパーのカートを押しながら歩いてくる。服装もカートに山積みした私物も全てアヤシイ。ここ造をじっと見ているので、瞬時にヤバいと思い『ここ造っ！』と呼びここ造がこっちを振り返って止まったその時にそのおばさんがここ造に駆け寄りいきなり抱きついた。一瞬、棒立ちになり、すぐにダッシュでここ造の所に駆け寄り　おばさんを突き飛ばそうとした時におばさんはパッとここ造から離れて今度は後ろでぽかーんと立ち尽くすもも造に駆け寄りギュッとまた抱きつく。ここ造の手を引っ張ってすぐに戻ってもも造をおばさんから引き離そうとすると、おばさんはこっちを向いてニコリというよりはニヤリとした微笑を権造に向けた。全く知らないおばさんである。いい人なのか悪い人なのか区別がつかない。その微笑が紙一重なのだ。刺激しちゃコワイと思い、引き離さずにそっと引っ張り権造の所にもも造を引き寄せてみて、２人のチビを後ろに押しておばさんと対峙。『、、、チニータ？』←中国人か？『シィー。』←Yes。無駄な話は辞めにして正直な話も辞めにして、とにかくチビの安全確保をとジリジリ後ろに進みながらおばさんから離れてみる。すると再びおばさんは走り寄ってきてここ造を抱きしめる。ヤバイ、このおばさん、絶対にヤバイ。本能的にそう感じてるが逆ギレ覚悟で引き離したほうがいいのか、刺激せずにそっとしたほうがいいのか瞬時に判断がつかない。先にここ造が怖がって腕から抜け出したのでそのまま引っ張り権造の後ろに押しやり、ダッシュで走ろうにもチビ2人を抱えてだと間違いなくおばさんの方が優勢になる。チビはなんとなく変だと思ってるようであるが、怖がって泣き出したり権造にしがみ付いてくると益々動きが取れなくなる。知らん顔してとりえずどんどん離れたほうが良さそうだ。チビの手を両手に握り、歩き出した。おばさんはカートを押しながら同じ距離で進んで来て相変わらずニコリとニヤリの中間でチビから目を離さない。後ろに居なよ、と日本語でもも造に注意して、そのまま車の方に行こうとするとおばさんカートをほったらかしにして今度は歩いてついてくる。車に辿り着いてドアを開けてチビを押し込んでる時かなんかにチビに襲い掛かったらどうしようと思い、明るいし人の居る店舗の並んだ方に戻り始め、いざって時はケーサツ呼ばねばとバックに手を突っ込むと、、。ああああぁぁぁ～～！携帯置いてきちゃったよ、家に。ちょっと出かけるだけだからと財布だけ近くにあった小さいバックに移したんだった。。再びバックの中に手を突っ込み、ゴソゴソやってみるも武器になりそうなものも見つからず、いざとなったら素手でも闘おうと決意し、チビの手を引っ張りやっと店舗沿いのコンクリートの通路に到着。おばさんはなにやらスペイン語でブツブツいいながらずっと後をついてくる。とりあえず、どっか開いてる店に入らねばと思い最寄りの店まで行く途中、前から家族連れがやって来たので後方におばさんの視線を感じつつ、おとうちゃんにヘルプミー視線を送ってみる。おとうちゃんは気付いてくれたらしく、『アーユーオッケー？』権造がアゴで後ろを指すと、おとうちゃん素早く察知して妻子になにやら言葉をかけて権造の元へ。そのまま権造の横に並んで歩き出し、どーしたんだ？知らないけどおばさんがチビにまとわり付いてくるんだよ、と3秒ほど言葉を交わすと、後ろからおばさんの叫び声がした。ワットイズユアネーム？？？権造、振り向き、ミー？と聞くとノーノー！！ニーニャ、ニーニャ！！←女の子ヤバイやっぱウチのチビ狙いだ、と思った瞬間、おとうちゃんがなにやらスペイン語で威嚇。おばさん、デカイ声でとりつかれたようにベラベラ喋りだす。こうなりゃケーサツ呼ぼうと、おとうちゃんに携帯貸してと言おうとしたら、おばちゃんは権造の前に走ってきて立ちはだかり、じぃぃぃぃい～～～っと権造の顔を見た後、目を逸らさずに手を合掌して深々と一礼。そして、、そのままスタスタと行ってしまった、、、。何度も振り返りながらかなり離れたカートの所に、、、、。ヤバイよね、あのおばさん絶対にヤバイよね、とおとうちゃんと話し、おとうちゃんとその家族は車の所まで付いていくと言ってくれたのだが、おばさんの方を見ると首だけこっちに向けたままどんどん遠くにカートを押して進んでいる。あれだけ離れたから大丈夫だよ、車そこだし。とおとうちゃんに礼を述べて、そのまま車に乗り込んだのだが。『シーイズストレンジ。』←もも造、奇妙な人だとハッキリ認識。『そうだね。』『イズシーバッドパーソン？オアグッドパーソン？』『ウィードントノー、もも造。分からない時は絶対に寄って行かない。危ないから。』厳重注意しながら帰宅した。その後、あまり言うとくどいので　その件には触れずに過ごし一日終わったんだが、今思い出して書いていると、やっぱりあのおばさんは普通ではなかったし怖かった。動いてる車の前にチビを突き飛ばされたり、刃物なんかを持っていたりなんかしたら大変な事になっていた。しばらくあのショッピングセンターに行くのは辞めようと思ったりしたが、何か武器みたいなものを持ち歩いたりしたほうがいいのか考えてしまった。アメリカに来てしばらく経ったころ、一時スタンガンを携帯していた時期がある。とあるストーカーに悩まされて真剣に私生活に支障が出ていたからだ。周りの人からは権ちゃん、ヤバイから拳銃とか持ったほうがいいかもよ、と言われたりもしたが、持っているという事は人を殺すという意思表示であり　怖くて拳銃などは持てなかった。よってスタンガンだったのだが、今となってはどんな武器も鞄に持って歩くのは難しい。チビらが間違って使ってしまってとんでもない事故に発展する恐れがあるからだ。チビらの興味を引かず間違って使われることもなく鞄に入る小さいサイズのいざとなったら身を守れる武器。。。。思いつかないよな。こうなりゃ、素手で戦えるほど強くなっておくのが一番正解かもしれない。大学生の時に短期の授業のセルフディフェンスのクラスを取ったこともあったっけ～と思い出したが、やっぱり真剣に何か身につけておこう。もも造にもちゃんと空手を続けさせようと心に誓った。いざとなったら自分の事などどうでもいいが、チビをきちんと守れる親でおらねば。しかし、イッチャッテル人というのは怖い。非常に怖い。特にギリギリライン上の人の場合、一瞬で判断が付かずに怖い。精神的にゾゾゾ～～っと来たのは久しぶりだった。

  2009年01月25日

  コメント(14)

• その他大勢の野望。

  何事にもモジモジイジイジなもも造。家では我が儘な姫なんであるが、外に行くとすっかり別人に変身する。学校では先生がおそらくクラス一と言う模範生な猫かぶりっぷりで、こりゃまぁ親としてはラクでいいよな、と放置してるんだが、心の中の野心たるものはスゴイものがあるようだ。去年のクリスマスの発表会は２学年合同のミュージカル。歌に関しては作造と権造の究極の粗悪な遺伝子を受け継ぎ、ソロのパートなどあるはずも無くその他大勢のコーラス隊。もも造のクラスからはチビ男１人とチビ女２人がソロを獲得し、チビ女は幼少の頃より目立ち組であったソロの素質充分な２人である。ソロの発表があった日、もも造は迎えに行った車に乗るとすぐに権造に小声で報告。『マミ～、、、。ソーリー、、、。アイディドゥントゲット　ソロパート。。。』発表会の詳細も知らず、ソロを取らねば覚悟しろと脅した記憶も無く、いきなり謝られてビックリな権造。い～よ、別に。あ？ソロはたったの３人？そーかそーか、まぁいいじゃないか。とその時は軽く流したんだが、その後も家で気付くと部屋でこっそり練習している曲の数々。その他大勢でも頑張ってやることは偉いもんだと感心した。発表会当日も行く途中の車の中で再び権造に、今日はソロじゃないけどガッカリしないでね、と謝るもも造。えーーーー？？まだ気にしてたのかと更にビックリし、その他大勢が頑張って歌うからソロだって歌えるんだ、ソロだろうが大勢だろうがもも造が一生懸命に歌ってるのを見るのが楽しみで来てるんだ、と励ます。発表会はソロ中心すぎな部分はあったものの、みんな必死に歌っている様子は微笑ましく、もも造もあんなデカイ口開けられるんならもっとメシを早く食べられるだろうと言うくらいの歌いっぷりであった。帰りの車の中で、『マミー、ディドユーヒヤーマイヴォイス？』と聞いてくるので、速攻でうんうん、あれだけ一生懸命歌ってたからみんなの声の中でもよく聞こえた、上手だったと誉めてあげると安心していた。そんな年末が過ぎ、先週からの宿題と言うのが４種類あるうちの詩の中から一つだけ気に入った詩を暗記すると言うものである。来週末にクラスの代表２名が学校全体の大会に駒を進めるのであるが、もも造は気に入ったのを必死に暗記。元々スラスラ入るタイプなので暗記自体はどうってことなかったんだが、『ドラマチックに読みあげる』というのが注意書きに書いてある。Sometimes I’m happy.Sometimes I’m sad.Sometimes I’m yelling.Sometimes I’m bad.って感じで始まる詩なので、ハッピーんとこはニパーーっと笑えっ！！両手挙げろっ！！サーッドのとこ、泣け、泣けっ！！哀しいのを全身で表現しろっ！イェリングだぜっ！！魂の叫びだぜっ！！シャウトシャウ～～～～トっ！！！バッドって何よ？？ワルだぜ、ワル。もも造にとってワルって何だよっ！！ちげーだろっ！！と、壁の前に立たせてドラマチックの頂上を親子で目指してみた。家じゃ、権造にぎゃーぎゃー言われてそのうち本人も我を捨て、逝っちまったかもも造よ、って感じに素晴らしく仕上がったのだが。本日、その選考会があり、、。やっぱ、外ヅラ良すぎなのが災いし、自分を捨て切れなかったもも造は落っこちてしまった。各自発表していく様子が目に見えるようである。迎えに行くとガックリ肩を落とし、ダメだった、、とため息をつく。練習の時みたくやったのかと聞くと恥ずかしいからできなかった、と益々小さくなる。そっか～～～。え～～～、、この後何と言うべきか。この小さきマイ脳みそに気の利いた言葉が浮かぶはずも無く、ま、しょうがないよな、次回な、次回。とNext timeをリフレインしつつ車で返ってきた次第である。学校併設の教会のステージの上で、もも造が何かに獲りつかれ豹変し、二パーっと笑い涙を流し叫びながら頭フリまくるヘビーメタルな状態は　もちろん血の繋がった権造にさえ想像も付かず、牧師さんである校長先生などは悪魔の再来かと祈り始めるかもしれない。詩の選択の時点で道を踏み外してたな、、、と密かに気付いたのだが、まぁいいや。練習してるのは楽しかったよな、と唯一ポジティブな言葉を思いついた。チビに限らず誰もが内弁慶か外弁慶であり、チビの場合はチビながらも社会や家庭の中でうまく生きていこうとする術を身につけているが、この年頃は特に家庭の外で自我を捨てるのは難しいんだろう。考えてみれば、絶対音感マイナス２０００位のこの世に存在しづらい音痴な権造が、外ではどれだけ場がシラけようと絶対に歌わないのに対し家ではチビらとガンガン歌っているのもそうである。その状態が確実にチビの方がヘタという優越感の上に成り立っている部分はあるが、逆に自分よりレベルの低いギャラリーさえも無くなってしまうと、車の中で一人熱唱と言ういつかはやってみたいと憧れる行動なんてのは一人赤面という最悪の結果となり、小声でひっそり周りの車に気付かれないように歌ってみる程度である。我ながらショボい。ショボすぎる。同様に、いくらギャラ積まれようとこの仕事だけは我が人格にかけてやりたくないよなぁ～と思いつつ『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんお姉さんや体操のお兄さんのハイテンションに深い畏敬の念を抱いているのもそうである。昔は子供嫌いであった権造も今やすっかり子供慣れしてしまい、ぶっちゃけ人の子は自分の子程可愛くないものの何故かチビはウヨウヨ寄ってきて、もも造のクラスなどではママランキングのかなり上の方に君臨しているらしい。が、あの恐るべき子供番組の歴代のお兄さんお姉さんのように、大量のチビに囲まれてカメラに向かい更にはその向こうの全国に向かって『みんなーーー！！！げんきぃーー？？おにーーさんもおねーーさんもげんきぃーー！！』とニッコリ笑って叫んでみる勇気はサラサラ無く、あの人達は終わった後の楽屋裏でも『スプラピスプラッタの時にさぁ～、後ろに居たチビがさぁ～、あまりしつこいからこっそりケリ入れちゃってさぁ～。』『え～、オレなんかさ、しゃきーんパワワップ！とか言いながらどついてやったぜ～～。』なんて会話は間違ってもしないような選ばれた人達なんだろうなぁと、その前にひれ伏してどうやったらあんな風に自己をお茶の間と言う公の場にさらけ出せるのかご教示いただきたい気分である。意地悪な作造なんかは、誰もが欲しがりそうなお菓子やケーキを入手した際、必ずといっていいほど『これ欲しかったら、くださいチョンマゲってゆうてみぃや～～。』とウェイトレスやお客さんや友達連中に言っているが、中には『イヤだ、だったらいらない～！』と拒否する人も意外と多く居て、フレンチベーカリーのモンブランや日本のお菓子を目の前にして、くださいチョンマゲに屈服してしまうあの頑なな心理というものは一体なんだろうと首をかしげる権造である。いい歳した大人がこれだからな。空手は順調に続けており、持続力や忍耐力なんかは年齢を重ねてきているせいもあり随分向上してきたもも造である。いつかステージの真ん中でスポットライトを浴びたいと野望を抱いているのなら親としては是非是非後押しせねば。次なる挑戦は『自分を捨てる』ってなると何のお稽古事がいいんだろうか。

  2009年01月24日

  コメント(12)

• カッコイイ若きおっさんの怒り。

  権造のオトモダチのカッコイイ若きおっさんは怒っている。就職活動中の若者にどんな仕事がしたいのか尋ねたところ、『やりがいのある仕事に就きたいです。お金とか残業とかそんなの二の次です！自分が役に立って、会社を動かしてるっていうんですかね。そういう仕事に就いて毎日キラキラ輝いていたいです！』となんとも熱い返事だったそうだ。さて、この自らは現在独立して起業しているカッコイイ若きおっさんは何に怒っているのか。『やりがいのある仕事に就きたい』という箇所である。そもそもこの『やりがい』という言葉とはいかなるものなのか。辞書でちょっくら調べてみた。やりがい[―がひ]　【遣り甲斐】物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。ちなみに和英辞典だと、challenge、rewarding、worthwhileといった言葉が出てくる。権造のクセで今度は逆にこの言葉を和訳してみると、challenge―挑戦、難問、やりがいrewarding―（する）かいのあるrewardを和訳してみる―報酬、利益、報いworthwhile―やりがいのある　worthを和訳してみる―～だけの値打ちがある、～だけの財産がある、使用例として、（人が）非常に役立つ、全力を尽くして、時間を掛けるだけの価値がある、など。ってな感じである。コレを念頭において『やりがいのある仕事に就きたい』を考えてみよう。そもそも物事をするに当たっての心の張り合いがやりがいであるとするならば、物事をする以前の時点でこのやりがいと言うものは存在するのかどうか。カッコイイ若きおっさんも権造も存在しないと考える。とするとこの台詞は何なんだろう。やってみたい仕事とか興味がある仕事とかとりあえずやってみて自分に合うかどうか考えたい、という事なのだろうか。権造のイメージの中でやりがいというものとは、何かをやっている時に努力する事によってその途中のプロセスから『自分は頑張っている』と感じることであり、成し遂げた時に感じる達成感であり、自分以外の人間にそれが伝わり影響を与えた時に感じる自己満足である。そしてそれは上記の英語訳にあるとおり、挑戦し難問を乗り越え自分に報酬や利益をもたらし報われることであり、全力を尽くして時間を掛けて自分だけではなく社会にも非常に役立つことである。世の中、好きなこと即やりがいのある事、といつも一致する訳ではない。好きな事＝やりがいのある事であってもすぐにそれを体感できる事も中々無い。どんな仕事一つにしてもそうである。権造の場合、今美容師を生業にしているが、そもそものきっかけというのは単純なものであった。髪型やファッションといったスタイルに興味があり流行に乗るかどうかよりも人と違ったり自分の好きなスタイルを見つけたり自分で勝手に髪を切るのが好きであったという漠然なものである。好きなことだから楽しかろうと、実際美容師として働き始めてみると、自分の事は良く分かるんだが人の事は良く分からない。技術が乏しかった最初の頃の挫折感なんてものは言うまでも無く、自分がその人に合うと思ったものがその人の気に入るものではなかったり。好きで始めた事のはずなのに、がっかりしたり落ち込んだり。そんな繰り返しであった。この頃は『やりがい』なんてものに到達する道も見えず、やっぱり向いてないのかなぁと典型的な逃げの思考パターンに陥る事も多々あったが、その後分からないのなら分かるまで勉強してみようと思い、休暇を取って某有名アカデミーに通ったり行ける講習会には片っ端から参加してみたり。先輩の同僚やボスに素直に相談したりしたのも良かった。怖々髪に触っていた恐怖感の中から、うわ～気に入ったと言われた時の喜びがポツポツと見えるようになり、段々と自信みたいなものが体の中に現れてくる。このプロセスこそが『やりがい』探しの旅であり、最初からソコソコいけていたらそれこそ楽しくてしょうがないだろうが逆にやりがいと言うものに辿り着くのが困難であったかもしれない。今でも大きな講習会やイベントには行ける限りは必ず行くようにし、サロンの中でもシニアスタイリストがジュニアスタイリストに講習を行っており、その講習会にも教えられる側として参加もしている。教える側にもまわったりするのであるが、その準備のプリントを作っていたりする過程でも自分への復習となり学ぶ事はとても多い。今ではこれが『やりがいのある仕事』であり、権造とお客さんが思ったとおりの髪型になった時の、よっしゃ！！って達成感は非常に気持ちのいいものであり、そして技術以外の面でもカットしながらカラーしながらお客さんの話を聞き、時には慰めたり笑ったり、帰るときに『楽しかった』『ちょっと気が楽になった』という言葉をかけて貰う事により、あ～～何だかいいよなぁ～～と感じる事が出来る。世の中、何かに取り組んでいる人達はみんな同じだと思う。このようにやりがいへと辿り着く道は結構遠く、厄介な事に、途中にある落とし穴や壁を乗り越えてからでないと見えないことが多い。ただ、努力して一つ見つけてしまえば　それを基にしてもっと多くのやりがいを自分で探す知恵と気力みたいなものがオマケについてくる。自分に与えられた仕事の中でずっとやりがいを一つずつ拾っては集め拾っては集めしていく事も出来るし、一つ拾ったやりがいの後の道が今度は２つに分かれているかもしれない。その道を極めたり、転職したりというのはそういうものである。考えてみれば、やりがいってのは普段の生活の中にもゴロゴロしているよな。例えば、掃除。権造の苦手分野の一つであるが、思い立って（というか必要に駆られて）キチガイのようにあっちこっちひっくり返してピッカピカにしてみたあと綺麗になった部屋というものは非常に気持ちが良い。コレもこじつけて後から思えば、非常にやりがいのある大仕事である。チビの毎日の宿題。あ～～～～横にずっと座ってないといけないし時間は取るし非常に面倒極まりない。が、一生懸命考えるチビの横顔を見ながら、簡単に答を教えずに、しかしちょこっとヒントを与えたり、と、いかにチビに『考えさせるか』をこちらも必死に考えて、絶妙のヒントを投下した後見事にチビが正解を書くとチビよりも自分を誉めたくなる。そして学校の成績表が思ったよりもよかったりすると、面倒だと思ったのは横に置いておいて大喜びで、すぐに文句タラタラになるものの、その瞬間は育児のやりがいみたいなものがチラッと垣間見えたりし、それが次への活力持続力になる。さて、最初に登場した就職活動中の若者の言葉、『やりがいのある仕事がしたい』。その場に居なかったので正確には若者の意図するところは分からないのだが、言葉どおりに取らせて頂くと。やりがいのある仕事というのは目の前に落っこちているものでもなく最初から分かっている物でもない。職場というものは組織である。就職というものは、自分が組織の一部になることであり職場が自分の一部になる事ではない。そんな中、ペーペー新入社員が『ボクはこの仕事が自分にあっていると思うからコレにします。』『これはボクには合わないと思うからやりません。』とアタマの中で勝手に既存している架空の『やりがい』に基づき仕事が出来ると思うなよ。やりがいというものは何かをやってから初めて見えてくるものであり、最初から存在しないのだ。仕事に就いてみたのはいいが、しばらくやってみると面白くもなんともない。コレは自分に合わない仕事だ、コレはやりがいの無い仕事だ、とあっさり放り出して辞めてしまう人達が最近は多いと言われている。多くの人が『自分に合わない』のではなく『自分が合わせられない』のかもしれないし、『やりがいが無い』のではなく『やりがいを見つける前に諦めてしまう』のではないだろうか。そして『残業もお金も二の次』ではなく、残業とお金のおかげでやりがいは見つかるのである。飛ばしちゃイカンだろ。志は尊いし、そのエネルギーは素晴らしい。ただ、言葉遣いを間違っているか社会人になるという事に対する意識がズレている気がする。『やりがいのある仕事』というのは面接の定番フレーズなような気がするが、若者は上の台詞を吐いた後に面接官から『君にとってのやりがいとは何ですか。』と問われたら何と答えるのだろう。カッコイイ若きおっさんにこの若者に聞いてほしかった気がする。と言うわけで。世間の就職活動中の若者のみなさん、おっさんおばさん世代は怒っている。面接時には、この言葉には注意するように。『やりがいのある仕事』と言う前に、この怒ったおっさん世代に正しく自分の思いを伝えるべく面接に全力で挑み、まずは自分をアピールする事にやりがいを見つけて欲しい。

  2009年01月23日

  コメント(14)

• 

  新入りさんいらっしゃい。

  アメリカ人―４人キューバ人―３人キューバ系アメリカ人―１人コロンビア人―１人ドミニカ人―１人ジャマイカ人―２人ボリビア人―１人日本人―１人えーと、誰か忘れてないかな。コレが我がサロンの面々である。昨日も書いたがまさにアメリカの縮図。。。土地柄ラテン系とアイランド系の勢力大だが。。。元オーナーのおかまっちエドは中国人だったが居なくなっちゃったのでアジアの勢力の衰えが隠せなかった今日この頃、今週から新しいスタッフが参入。インド人―１人である。この女性、２日目の今日もどうしても名前が覚えられないんだが（至ってシンプルな名前なんだが）、カヴァティだったかカティヴァだったか。。。。以前は同じエリアの別のAVEDAのサロンで働いてたのだが、事情があって辞める事になり、権造がおかまっちジムから引き継いだお客さんの口利きでウチにやってきたようだ。フェイシャル、メイク、ワックス担当なんだが、この人、かなりスゴイ。Threadingとかいう独特の脱毛テクを持ってるのだ。Thread とは糸の事。その進行形名詞だから、、、何なんだ？日本語で？『糸で巻き込む』って感じなんだが、とにかく古来よりインド、中国、中近東に伝わる脱毛技術で顔の産毛や眉毛が対象らしく、コットン１００％の糸を輪っかにして捻り、両側を両手の親指と人差し指に掛けて開いたり閉じたりしながらねじった部分を皮膚に付けて産毛を巻き込んで脱毛する。こんな感じ。昨日、権造のお客さんがトライしてたので見てるうちに権造もやりたくなって眉毛揃えてもらうことにした。ギュッギュギュッギュゴシゴシゴシゴシやる感じで痛そうに見えるんだがやってみるとぜ～～んぜん痛くない。というよりどちらかと言えば気持ちいい。丁度、日本人のお客さんが来ていてカラーとカットの合間だったので、権造の横で見学。『あ～、スゴイよ。権ちゃん、キレイにパラパラ抜けてるよ。スゴイスゴイ。』パラパラ眉毛抜けてるって、、、大丈夫なのか？マイ眉毛。あのーーー、眉毛全部無くなったりしてないよね、と一応確認してみたものの、片手は眉を上方に引っ張りもう片手は瞼を下方に引っ張ってるので自分では見えない。ちぇ～～っとボヤいてるとあっという間に終了。鏡で左右を見比べてみると、、、。おおお。スゴイ。なんだかやってもらったほうが凄く綺麗に揃ってくっきりしている。今まではマニキュアのジャマイカ人にワックスでベリベリっと揃えてもらってたんだが、こりゃ～いい人がやってきたと嬉々としてもう片方もやってもらい眉バサミでチマチマっと揃えてもらいなんだか小奇麗なマイ眉毛に変身。どうだった～？痛かった？　いやぁ～全然痛くないですよ。こりゃいいですね。あら～だったら今度私もやってみようかな。とお客さんと大騒ぎしていると、、、。ふと視線を感じ、振り返るとマニキュア担当のジャマイカンがじぃぃぃぃ～～っとこっちを見ている。何よ？と聞くと根掘り葉掘りとthreadingについての質問。素直に権造は気に入ったというと、ちょっとションボリ。。今まで自分が権造の眉をやってたのに寂しいらしい。妻を他のオトコに寝取られたような事いってんじゃねーよ、と肩を叩くと、でもワックスの方がどうのこうのとブツブツ。。。違いを少し述べてみると：Wax＊ 予め温めてあるワックスを脱毛したい部分に塗り、上から布を当てて少し冷まし布にワックスがくっ付いた所で、えいやっ！と一気に布を剥がす。ワックスに脱毛したい毛がくっついて一緒に抜ける。＊ ワックスの種類は様々で、蜂蜜から採ったものや豆類から採ったものなど色々。＊ 全身どこの部分にも使える。＊ メイクをしてる場合、ワックスの付きを良くするために落とす必要あり。＊ 温かいワックスを使用するため、その後皮膚の刺激を抑えるためにクリームをつける。Treading＊ 顔のみ使用可で産毛や眉限定。＊ 必ず化繊の入っていないコットン１００％を使用。＊ 眉の形を整えるくらいなら全部化粧落とす必要なし。＊ 施行後クリーム特に必要なし。ちょこっと顔周りのお手入れするには便利である。昨日早速手の空いているスタイリストが次々とやってもらっていたようで感想を聞いてみると意外と賛否両論が分かれた。どうやら、白人系の皮膚だと結構その後赤くなったりするらしい。皮膚が薄いからな。アジアで産まれたテクというのを妙に納得。見学していた日本人のお客さんのカラーが終了し、カットが半分くらい進んだところでなんだか眉の辺りが痒い感じがしてきた。やっぱりゴシゴシしたからなんだろう。うっすらと赤くなってる感じである。ワックスの時は結構赤くなるんだが、その後カットが終わる頃には気にならなくなりいつのまにか忘れてた。ちょっと痒いかも、、と言う権造を見て喜ぶジャマイカン、ほ～～ら～～ね～～！！としてやったりな顔をしている。可愛いんだか大人気ないんだか、、、。我が店のフェイシャルは以前おかまっちエドがやっており、６月に店を売っぱらってからは１１月に引っ越すまで店には来ていたものの新オーナージョージの手伝いをしてて接客は殆どやっていなかった。メイクの人も居なかったので今度のこのインド人の人に早く顧客が付いてウチのサロンの足りなかった部分を補ってもらえるといいなと思う。権造にとってもアジア系勢力拡大の友。インドの優しいおばちゃんって感じのちょっとポチャッとした人なのだが、さすがに顔は彫りが深く、同じアジアでものぺっとした顔の権造とは大違いである。個性豊かすぎる面々が集まる我がサロンで生き延びていけるようにちゃんと見守っていかなければ。ああ。。それにしても今日は寒かった。帰宅してからはこの冬初の暖房を入れる。２日ほど前まで半袖Tでウロウロしてたのに今日は長袖T+フリース＋モコモコベスト。コレにふわふわのニセモノ毛皮のマフラーと自分で編んで日本人の年配のお客さんに編目見て失笑された毛糸の帽子。チビも着ぐるみのようにコロコロに仕立てて学校にやったんだが、迎えに行ってみると何故か半袖で外を走り回っているここ造。。。こやつだけは本当に謎だ。あと数日寒波襲来らしいが、幼少の頃雪の中で遊んだ記憶も遥か彼方、体もすっかりトロピカルに作り変えられてしまったようで、変温動物並みに行動に支障が出てしまっている。今もベットの上で布団にくるまりながらである。このまましばらく冬眠していたい気分。寒いんでもう寝ます。んでは。

  2009年01月22日

  コメント(8)

• ４４代大統領。

  今日は午前１１時半からオバマの就任式の放送が始まった。１０時半からのお客さんは、前のオーナーおかまっちジムのお客さんだったアメリカ人で１１時半からのテレビが見たいから早く早くと急いでカット。この人も民主党支持でずっと最初からオバマを押していたので嬉しそうだ。他のお客さん達もやはりこの話題で持ちきりでみんな時計をチラチラ見ながら時間を気にしていた。権造は今週はチャイニーズニューイヤー前で中国人のお客さんがどっさりとカットにやってくるので忙しい。気が付くと時間はすでに２時半。。。あ～～見逃しちゃったと思ったが念のためにラップトップを持参して行ったのでその後ランチを食べながら早速他の手の空いてるスタイリストとネットのニュースで演説を聞いた。就任演説なので詳しい政策なんかではなく国の長としてのこれからの抱負を語っていたが、相変わらず人々を鼓舞するスピーチであった。ブッシュの『国に対する貢献』を称えたが（やっぱコレは一応言わないとなぁ。。）『アメリカの偉大さを確認する上で、それは（神から）与えられたものではなく自分たちで獲得しなければならない』と言う辺りや、経済危機に関して『同じところに立ち止まり、わずかな利益を守り、イヤな決断を先送りにする時代は終わった』と言ったところ、『政府の規模が大きいか小さいかではなく、それが機能するかどうか』が大事だと言ったところなんかは皆で大きく頷きながら画面を見つめ、『国民の一人ひとりが、自分自身や自国と世界に対して責任があると認識するべき』というくだりでは拍手が起きた。一緒に見てた同僚の１人はまだ若い２６歳。ジョージア州の片田舎出身でそれはそれは保守派の家に育ち、マイアミに引っ越してきて『鳥肌がたった』らしく、権造が初めてまともに付き合うようになったアジア人であり、耳にしたこともなかったスペイン語に揉まれながら、一度サロンを辞めて故郷に帰ると荷物まとめてた事もあったが今は頑張って暮らしている。もちろん共和党支持者で選挙もきちんと行っていたが、今どう思うかと聞いてみると『分かんない。けどアメリカ自体が大変な状況なのは分かるから、誰が大統領でも支持しないといけないのかもしれない。』と言っていた。権造と同い年の同僚（以前、妃殿下で日記に出場）は、歳取ってるだけアタマが硬く、ちらっと横目で覗いては『私はオバマは認めない。すぐに間違った選択をしたって事はみんな気付く。』と毒づいていた。権造の働くサロンだけでもすでにアメリカの縮図である。帰宅してからテレビつけっぱなしでニュースをずっと見ていたんだが、実際にワシントンの就任式会場に駆けつけ涙を流す人達。タイムズスクエアの大画面の前で抱き合って泣いている人達。病院のテレビで、オフィスで、ハーレムで、遠くアフリカで。画面で見る黒人の人達の感極まる表情を見ると、他の人種には決して分からないとてつもなく長い道のりだったんだろうとこちらまでもらい泣き。今からのオバマ政権の前途多難さを思うにあたり、この人の武器であるカリスマスピーチをフルに活用して国民の支持を長く保てるように頑張ってほしいと思う。山積みされた前大統領からの負のプレゼントはあまりにも多く、片付けるだけで任期が終わってしまうんじゃないかと思ったりするんだが、アメリカ国民のテンションだけ見ていても、選挙中と就任式の様子を見比べてみれば、すでに落ちてきている気がする。どんな場合でも人の心理と言うのはそういうもので、５０メートル走を絶対１位でゴールすると心に決めて全力疾走し見事１位になった直後にヘタリと座り込んでしまうように、選挙中熱狂してオバマのTシャツを着たりオバマのバッジをつけたりしていた人達の中で『オバマを大統領にする事』自体を目標としていた人達は達成感と共に政治への興味を急速に失ってしまったりしてはないだろうか。大規模な公共事業も始めるといっていたがこの不況はまだまだ先が見えず、そんな中『なんだ、オバマになっても何も変わらない。』とがっかりしてすぐにぼやき始める人達が多く出てくるのではないかと心配になる。思い出さねばならないのは選挙中一貫して『Yes, I can』ではなく『Yes, we can』と言い続けた言葉であり、今日のスピーチの中の『we have duties to ourselves, our nation, and the world』という言葉であり、病んでいる国に『病んでいるから一緒に治療していこう』とはっきり告げたこの大統領は支持していかねばならない。『完璧なリーダー』なんて存在するはずもなく、要は国民のバックアップがあるのか、国民の事を考えて仕事が出来るブレーンが周りに居るのか、他の国を理解できる力があるのか、色んな要素を一つずつ満たしていけるかどうかで、リーダーとしての格は決まるんだろうが、素質はあるよな、と感じているのが国民の大半だと思う。もも造も今朝は朝のニュースを見て、今日大統領になるのか？と早速聞いてきた。学校でもかなりの時間を割いて話があったらしく、帰宅後も質問の嵐。チビレベルなので、ドコに住むのかとか、オバマの娘達はドコの学校に行くのだとかなんだが、持って返ってきたプリントの中にキング牧師のものがたくさんあった。そういえば、キング牧師の祝日（誕生日）と時を同じくしてオバマが大統領に就任するというのも、ものすごい符合だよな、と思う。日本との外交も少し様変わりするのかもしれない。日本も自国内で解決していかなければならないことが山積みであり、経済政策は各国協力して底上げしていかないといけない部分もあるだろうが、政治的な対外政策はお互い余裕のない中での協力体制と言うのはどのくらい出来上がっていくんだろうか。友好関係は変わらないとは思うんだが。麻生さんも、もっと頑張れよ～～～。イスラエルはオバマの就任にあわせ撤退すると言っているが、あのエリアでの争いは全く終わる気配も無く、核問題もそのままである。アメリカはイラクからは撤退するが今度はアフガニスタンに増派するらしい。。争いごとっていうものは無くなったりする事は無いんだろうが、ボロボロの大国の転機でこれからどうなって行くんだろう。アメリカに住んでかなりになるが、大統領はレーガンブッシュパパクリントンブッシュ息子と来て５人目か。今回ほど必死に経過を追ってるのは初めてなので今後も必死に追っていきたい。

  2009年01月21日

  コメント(10)

• 何も無いところが好き。

  誰でも好きな景色ってあると思うんだが、権造は何も無い所が好きである。ふとこんな事を考えたきっかけは今日出かける途中の景色。魔の４連休の最終日であったので、すっかり間が持たなくなってしまった権造としては家に居るのは精神的体力的に宜しくないのでチビ連れでちょっと遠くまで買い物に行く事にした。目指すはIKEA。その途中でいつも気になるポイントが一角。マイアミに住んでる人達はいつも通っていると思うがTurnpikeを北上してI-75に乗り換えるところの西側なんであるが、枯れ木が一杯残っている場所がある。帰り道だとI-75からTurnpikeに合流する地点の右側で道沿いにずら～～っと枯れ木が残ってるから分かりやすいんだが、この見ようによっては火事の跡？って感じの景色がなんとなくいつも目に留まる。恐らく開発激しいエリアなので以前はマングローブっぽい林だったんだろうが、水もなくなり枯れてしまったんだと思うが、ココは通るたびにチビらも目を留めるようで、チビらは『Spooky Forest』オバケの森と呼んでいる。なんだか『この世の果て』っぽいこの景色の場合、好きと言うよりはマイアミで異色な景観をかもし出してるから目に留まるんだと思われる。今まであちこち行った中で一番大好きな景色と言うのはやっぱりアリゾナの砂漠のど真ん中である。音も無いホントに何も無い世界であった。以前も某所で書いたことがあるのだが、まだ学生の頃、当時つるんでいたスカンジナビアの方から来た留学生とラテンの国から来た留学生と権造のオンナ３人でキャンピングカーをレンタルして行ったことがある。ぶっちゃけ車もサバイバルもド素人であった３人がいきなり行っちゃうものだからかなり無謀な旅行であった。ロスを出発しひたすら東に走る。砂漠地帯に入っていくと何時間走っても全く景色が変わらない。時折出てくる道沿いの『コレを逃すとあと２時間ガソリンスタンド無し！』『ガソリン絶対に入れろ！』『トイレ行け！』のサイン以外は何も無く、見渡す限りの岩の世界が続く。最初は岩場っぽい砂漠から砂っぽい砂漠というかサボテンの木が岩場の間にチラホラ見える砂漠に変わっていくんだが、この辺りからは一本道なのにものすごい恐怖感に襲われる。当時、もちろんナビなどなかった時代。オンナ３人、この景色１時間くらい前に通らなかったっけ、、ってかワタシは３時間くらい同じところをグルグル廻ってる気がするんだけど、、あと１時間走ってるうちにこの３本並んだサボテンがまた出てきたとしたら確実にグルグルやってるよね、、と不安のビッグウェーブにすっかり飲み込まれて口数も段々と減ってゆく。軽く１時間以上車と全く出会わないというのも経験した事の無い恐怖である。なんとか日没前に目的地のキャンピングカー専用のキャンプ場に辿り着き、チェックイン完了。ウェスタンハットのオヤジから『ヘビやサソリにやられたらすぐにここに来るように。血清あるからね。』と注意を受けて、キャンピングカーでキャンプポイントに到着。水ともう一つはガスだったかの２本のライフラインが地面から出てるだけなんだが、ハテ、このつなぎ方も分からない。お隣のキャンピングカーは遥か彼方だったのだが、助けを求めに呼びに行きオマエラ本当に大丈夫か？と言われながら遠き隣人に全てやってもらう。周りを見渡しても何も無い。日は彼方に沈んでおりかすかに地平線のところだけぼんやり明るくなっているのは本当に綺麗であった。夜になると景色は一変し、今度は星一面の世界に。隙間無く星があるというのはものすごい迫力であり天の川なんかはそこだけ真っ白に浮かんでいるようですっかりナチュラルハイな３人。簡易キッチンもバスルームも完備で快適な車だったので、アレコレ食べて飲みながら外に椅子や毛布を持ち出し夜中までひたすら上を見上げて過ごした。夜は冷え込む砂漠のど真ん中でブクブクに着込み毛布に包まりそのままウトウト寝てしまったんだが、朝日で目が覚める前に悲鳴で目が覚める。スカンジナビアが指差す先にはひっくりかえりすでに昇天してるサソリが一匹。至近距離である。。。やっぱ自然のど真ん中はコワイよな、とつくづく思い、その後もタランチュラが遠くに見えたり（かなり遠いがデカイのでのしのし歩いているのが良く分かる）、自然の醍醐味を堪能した。この時の砂漠のな～～んにも無い景色、そして　星、星、星で星以外は存在できない空。音の無い世界。これはいつまで経っても脳の端っこに大事にしまってあるお宝映像である。グランドキャニオンも好きで何度も行ったのだが、ここも地球の切れ目という感じでものすごい。冬は北側は立ち入り禁止となるのだが、雪に覆われた崖の上と垂直に落ちていく岩肌の色なんかを見てると地球のでかさを感じるというか、人工のものが入る余地の無い圧倒される景色である。ちなみにここには北側だったか南側だったかに、崖から出てる橋のようなものがあり、橋といっても向かい側に繋がっているはずも無くちょこっと先に出てるだけですぐに行き止まりなのだが、その先まで行ってみると空中に浮いてるような感覚になるらしい。何度も行くたびに、挑戦しようとは思ったのだが風が吹いて落っこちたらどうしようとか、下を向いた時に気絶してそのまま落っこちたらどうしようとか、恐怖感の方が先に立ち一度も挑戦したことが無い。そんな気分にさせるほど偉大な景観であるのだが、所詮はワビサビ育ちのビビリなのか、この国の人はワーワー言いながら並んで先っぽまで行っていた。やはり大振りな景色には大振りな人と言うのは順応しやすいんだろうか。小粒な権造にはこれから先も端っこまで行ってみる勇気はなさそうである。ヨセミテなんかにも足を運んだ事があるが、逆に木々が溢れる景色と言うのはやっぱり日本の山々の方が体にしっくり来るような気がする。樹齢何年か忘れちゃったが観光ポイントの一つの大木は足元をくりぬかれて車で通り抜けられたり出来るんだが、やっぱり樹齢○○年の王様といえば屋久杉だとか熊野の方の木々だとかの方が神秘性が断然高い。実家の辺りも山の方へ車で走って行くと、こういう木々に守られた山の景色と言うものがあり、遠目に見ると神秘的なブロッコリーのようにビッチリと木が生えている山々は入っていくだけで体が綺麗になる気がする。緑の山々と茶色の砂漠の違いと言うのはこの点だろう。アウトドア好きな姉造夫婦たちと山の方にBBQしに行ったりする時に思うのだが、木に囲まれていると体にどんどん綺麗なものが入ってくるような気がする。マイナスイオンがざざざ～～っと来る感じで、綺麗な空気に囲まれて体が内側から浄化されていく感覚である。逆に砂漠に行くという事は、乾いた空気の真ん中で周りの景色と同化してなんだか自分の体から何かをベリベリと剥されていく様な感覚で、浄化されるどころかベリベリやられたあとには何も残っていないような不思議な気分になる。自分の体に取り込んでいく景色と自分自身が取り込まれていってしまう景色の違いとでも言うか。決してそのど真ん中に住みたいとは思わないのだが、ものすごい自然の景色と言うのは惹かれるものだ。今ふと思ったんだが、海はそういえばそれ程でも無いな。。。綺麗だとは思うがそれ以上に惹かれるものも無く、、。ちなみに石庭とかも好きである。同じ日本庭園でも金閣とかのきらびやかなものなんかより、竜安寺なんかの砂利と石をぬぼーーーーーーっと半日でも眺めていたい。あ～～～。早くチビが大きくならないものか。色々一緒に行ってみるのも楽しいかもしれない。もしくは趣味が違いすぎてとてつもなくつまらないかもしれない。どっちでもいいんだが行ってみたい。

  2009年01月20日

  コメント(6)

• チビよ、トラウマに勝て。

  金曜日は『Teacher’s working day』と言って先生のみの出校日。明日月曜日も祝日により学校が休みであり、クリスマスバケーション後まだ日が浅いのに今週末はチビ達が魔の４連休である。そんな恐怖の４連休初日。ダラダラ家で過ごしてたんだが、ふとテレビをつけてみると『ジェラシックパーク３』が始まったところだった。アレ？３まであったんだっけ、としばらく眺めた後チャンネルそのままにして洗濯してたんだが、ベットルームに居たと思っていたここ造の姿が見えない。お～～いここ造～と呼んでみるとリビングの方から泣き声が。行ってみるとここ造がテレビの前で凍り付いて泣いている。なんだ？と思い画面を見るとジェラシックパークに迷い込んだおっさんがガブリと食われてしまった。あちゃ～～～。コレはいけない。どうやらつけっぱなしのジェラシックパークを権造が部屋を去った後からずっと見ていたようで怖くなったが動けなくなってしまい結果ダイナソー軍団が人間に襲い掛かるところをくまなく見てしまったようだ。元々ドラマチックなここ造。そして多感な？３歳児。すっかり怯えてしまいワザとらしくブルブル震えて権造にしがみ付く。さっさとテレビを消してもも造の居るベットルームへ連れて行きその後しばらく震えていたものの（ワザと）そのまま夕飯時まで無事に過ぎていったんだが。。。メシ前にテレビを付けたもも造。２人揃ってソファで仲良く見ていたと思ったらここ造の悲鳴がこだまする。テレビを見るとコマーシャルのダイナソーのオモチャ。。。。む～～～～。かなり重度の恐怖症なのかもしれない。。。オモチャだってば～怖くないってば～ダイナソーはもうこの世に居ないんだってば～と説明しながらメシを始めたんだが、ご機嫌復活したと思ったら今度は遊びだしてメシを食べない。あったまに来た権造が、『ここ造！ご飯食べないとダイナソーが来るぞ。』と脅すと途端に顔をゆがめて『のぅ～～！のうだいなそ～。ぷり～ず。』つっかえてオエェッとか言いながらも必死にメシを掻き込むここ造。お、これはしばらく使えるかも～と喜んでいたんだが。。。もも造がなんでこんなにダイナソーを怖がるのかと聞いてきたので、今日コレコレこんなテレビやっててここ造が怖がってねぇ、と説明したのが間違いだった。。。その後も寝るまで何かにつけてここ造が言う事聞かないとダイナソー攻撃を駆使するもも造。ダイナソーに電話するぞ、ダイナソーが外に来てるぞ、ダイナソーが風呂場に居るぞ、朝起きたらダイナソーになってるぞ。その度にここ造はブルブル震え『のぅ～～！！』と悲鳴をあげていた。金曜の夜は大丈夫だったんだが、昨夜は２度も起こされた権造。ここ造はダイナソーの夢を見たらしく『へるぷ～、だいなそ～！まぁみぃ～、へるぷみ～！！』と寝ぼけて大泣きしては権造を起こす。テレビのシーンどおりの夢だったとしたら、かなり怖かっただろう。。。トイレにちっちも一人じゃ行けなくなり、作造の部屋の電気が消えていると言っては泣く。チビって結構繊細に出来てるもんだよなぁ。しばらくしたら忘れてくれるんだろうか。こういう幼少の頃の記憶という物は残るものと残らないものがあるんだろうが、権造の幼少時で一番記憶に鮮明に残っているのが母造のふとした一言である。何歳くらいだったのかも覚えてないが、やってた事の内容からすると５歳くらいなんだろうか。　姉造が学校の宿題だったか運動会で使うとかで、チアリーダーのポンポンを作っていた。といってもショボい素材である。あの、荷造りに使うビニールの紐を母造がたくさん切って真ん中を束ね、姉造がそれを櫛かなんかで細かく裂いてポンポンみたいにしていた。横で見ていた権造はそのポンポンがものすごく欲しかったし自分も櫛で裂いてみたかったので母造にお願いしてもう一個作ってもらう。が、一生懸命櫛で裂いてもどうしても姉造のように細かくキレイに裂けない。やっているうちに引っ張りすぎて束ねたところがズレてきてしまい、結果ポンポンは最初欲しかった姉造のようなポンポンではなくなってしまい、なんだか　コレじゃ拭けねーよな、と捨てられてしまいそうなモップ仕様になってしまった。子供心に、こんなはずでは、、と自分の不器用さを呪いたい思いで必死になって直そうとしていたところへ母造のトドメの一言。『あ～あ～、姉ちゃんはさすが上手に作るのに、権ちゃんのなんかホウキみたいやんか～。』この一言で撃沈してしまった権造はワァワァなんだか意味の分からない叫び声をあげ、ホウキと化したポンポンを投げつけ泣きながら部屋から走って出て行った。あの時の母造の一言は全く悪意のカケラもなかった一言でそれは今でもよく覚えているのだが、幼少の権造からしてみれば『母造に他意はない』などと考える知恵も持たず、あの瞬間に最も言ってほしくない一言、つまり『姉造と比べられて自分でも分かっているが自分が激しく劣っている状態』をダメ出しして再認識させられるものであったに他ならない。今じゃ、別にどーでもいい事であるのだが、その時の必死にあせって直そうとしてた時の気持ちやポンポンをブチ投げた時の悲しさと言うよりは悔しさみたいな感情もなんだか鮮明に覚えているのは面白い。こういうのって、今自分が親になってみると非常にやっかいで扱いに頭を悩ます重要事項であるのが良く分かる。もも造なんかは典型的にコンプレックスを感じるタイプなようで、時々ビックリしてしまうのがゲームなんかのお遊びの勝敗に関するこだわりである。去年の誕生日にボード版のゲームを何種類か貰って時々出してきては遊ぶんだが。ここ造はまだよく理解出来ないが参加したいようなので駒だけあげて勝手にいくつでも進めるようにして、実際のゲームはもも造VS権造で進めていくのが常である。出た目の数だけ進んで行き、階段のついてるコマに止まればその階段を上がりかなり飛ばして進む事が出来、逆に滑り台のコマに止まれば滑り台を滑ってかなり戻るというゲームである。もちろん、権造が勝つこともあればもも造が勝つこともあるんだが、あまりにももも造惨敗が続きだすと決まって机に突っ伏して泣いてしまうもも造。『もも造よ、ゲームだからしょうがないじゃないか、どっちか勝ったらどっちか負けるんだから。』と諭すんだが、まるで人生終わったかのようなリアクション。他にもトランプで『７並べ』をやってる時もやはり負けると火がついた様に泣く。前にあまりにその泣きっぷりがヒドイのでよくよく聞いてみると。。。どうやら学校で友達と一緒にゲームしても一度も勝った事がないらしい。権造に負けるのは大人VSチビということでしょうがないにしても同世代の友達に負けると言うのはかなりショックが大きいようだ。一回くらいは勝ったことあるだろう？と聞いてみると『ネバー。。。。』そしてオイオイと泣く。もも造よ、、、弱いじゃないか、、、。あまりに勝てない状態が続き、最近は友達とゲームをするのは辞めたと言う。ゲームが始まると輪から離れて他の友達の所へ行くか違う事をやってるらしい。もも造よ、ゲームと言うのは勝敗がつき物である。全員勝つというようなハッピーエンドではゲームとは呼べない。人は誰でも得手不得手があるもので、誰だって勝つことが出来るものがあれば負けるものもある。それはゲームと言うものが持つ不変のルールであり、それだけは何人たりとも変えることが出来ない。ならどうすればよいのか。負けるのが嫌であるのなら、何度も何度も勝つ日が来るまでゲームに挑戦しなければならない。それが学ぶという事であり、学ぶ事無くして勝利はありえない。途中でもも造のように挑む事をあきらめてしまっては学ぶ機会をみずから奪っている事で、それはすなわち自分から勝利する機会を捨て去っている事である。負けて悔しいと思う心は友への憎しみではなく自分に向けられているもので、それは言い換えれば学ぶ機会を自らに与えている瞬間に他ならない。これは非常に人として前向きな感情であり、母としてはそう感じるもも造に誇りすら感じる思いである。なんて事をもっともらしくもも造に説教したんだが。どうやらコレは今に始まった事ではなく随分鬱屈していた思いを溜め込んでいたようで、そういえば、と思い当たるゲーム時のもも造の態度。小難しいよな、、と思いつつ、以後はたまにはワザと負けてあげるが基本的に真剣勝負と言う非常に中途半端な作戦に出ており、その度にもも造に上記の説教を繰り返す日々である。驚く事にじゃんけんにも半端ではなく弱いもも造。ここ造とじゃんけんしては泣き、権造とじゃんけんしては泣き、こればっかりは後だしするとバレバレなので非情な勝負事になってしまってるんだが、、、。なんでそんなに弱いのか、もも造よ。。。権造の幼少の頃の逃げ場というか、ここに行ったら無条件に可愛がってくれると本能的に察知していたのが祖父造の所である。家族７人、３世代が同居する中、この祖父造はなぜか権造を特に可愛がってくれていた。ハトを捕まえてダンボール箱にいれてくれたり、部屋に行っては膝の上に座っていたりとぼんやりした記憶の中で可愛がってもらっていると言う思いはなんとなく覚えている。ポンポン事件の時も部屋をとびだして行ったあと、もしかしたら祖父造の所にでも行っていたんだろうか、と今となっては覚えていないその後の行動が気になったりもするが、やっぱり一軒の家の中に人が大勢居るというのは育っていく上でどこかに感情を持っていくことが出来る点でいい事であったと思う。今のウチの状況を見るにしても、もも造のゲームに関する悩みなんかも権造に吐き出すまでに随分時間が経っているようだ。普段、生活に追われてガミガミ言う権造ではなく、他に誰かが家に居たなら、もも造も言いやすかったのかもしれない。４歳か５歳の頃、権造にあまりにガミガミ言われ、自分が必要とされてないんじゃないかと思ったもも造は部屋に行って荷物を詰めだした。家出するらしい。泣きながら権造の所にやって来て、『ギブミ～ワンダラ～。』一ドルくれという。どうするのか聞いたら、空港に行き１ドルで切符を買い、ばーばの所に行くのだと言う。１ドルで日本行きのチケットを買おうとするこのチビの逃げ場というのは随分遠いところだと妙に切ない思いをしたものだ。母親ってのは、飴とムチを使い分け、誉めながら叱りながらチビらの進む道の足先に一個ずつ道しるべの石ころを置いていく役目があるんだろうが、時には優しく時には厳しくしようとも、チビの側から見てみると　そうやって『優しいマミー』『怖いマミー』の２種類のマミーをどうやってとらえてるんだろう。マミーはあくまで一人であり、一人の人間の中に２人の別の人間をみてるんだろうか、それともどっちかの人間が勝ってしまいもう１人の人間は見えなくなってるんだろうか。１人2役は難しい。そういう時に逃げ場があるのはやっぱりいいよな。ウチの場合、逃げ場は遠く、その分チビは我慢してるんだろうか。最近は３世代同居してる家族なんて少ないと思うんだが、世のマミーたちはスゴイよな、と力足りない権造はひたすら感心する思いである。え～～と。気付くと冒頭のジェラシックパークからすっかり話はずれてきており。。。。うまくまとめるのも面倒なのでこのまま終了。ま、ここ造はダイナソーに勝て。もも造はじゃんけんに勝て。という事で。

  2009年01月19日

  コメント(6)

• 捕って食いたい男の再来。

  思えば、かれこれ２年近く前のこと。夜、チビがたまたま早く寝てリビングルームに戻った権造はテレビを付けた。衛星放送でNHKを見るためだ。片づけしながら流してた画面にはビルの合間を飛ぶヘリ。ん？この時間ってドラマやってたよなぁ。新しいドラマか？こりゃ。とりあえず録画セット。これが、、その後２年近く経った現在もフェバリットドラマとなっているドラマとの出会いであった。片づけ終了後、ソファに座ってテレビを見ると『腐ったこの日本を買い叩く！買い叩く！買い叩く！』そう部下に叫ぶ男に権造瞬時に買い叩かれる。うおぉぉぉおぉ！！権造のストライクゾーンのど真ん中。ビシビシ冷徹そうなメガネリーマン姿に釘付けになりその後瞬きするのも勿体無い感じに残りを凝視。番組終了と同時に速攻で録画再生。再び凝固して凝視。ああ。ヤバイ。やっぱり非常にタイプである。どうやらNHKの経済ドラマらしい。バブル崩壊後の腐った日本を買い叩きにやってきた元日本の銀行マン。買い叩く！買い叩く！買い叩く！と３回リフレインで叫ぶその男は今や外資の手先なのだ。録画終了後、早速衛星放送サイトでチェックしたところ、毎回１時間の６回放送であることが判明。翌週よりチビには通常より３０分早い就寝を義務化。チビが寝静まると速攻でリビングにダッシュし録画セットで時間を待つ習慣になった。放送中はメガネリーマンを凝視。終了後再生し話をじっくり堪能。時代設定は確か１９９８年からであったが、バブルの頃すでにこちらに来てた権造は、日本食レストランで豪快に食事したりする駐在の人々や毎月開かれる支社長宅でのパーティの様子などを垣間見て日本の景気の良さと言うのはなんとなく実感出来ていた。が所詮は海の向こうで起こっている事。その後のバブル崩壊も様子の分からないままニュースで見るに留まり実際に日本が当時どんな様子であったのかはこのドラマで初めて知った。バルクセールやらTOBやらEBOやら今まで聞いたことのない経済用語の羅列が続くこのドラマ。素人相手に優しい言葉に置き換える事も無く、ものすごいスピードで進んでいく話の中に、ハァ？何て言いましたか？と聞き取れない一般市民の為に経済用語が台詞に入るとテロップが一瞬画面に現れる。話自体が、えげつない買収劇とその裏に見え隠れする人間の葛藤が見事にスパイラルしてる感じで、経済用語はそのままスルーしても充分楽しめるんだと思うが　恐らくあのドラマを見てた経済オンチ組の視聴者がほとんどそうしたであろう通り言葉の意味を検索したりした。番組放送の頃世間を騒がせていた外資の買収のニュースなんかを見るたびに、株主総会、株式公開買い付け、不良債権といった言葉を耳にすると素早く反応する毎日。メガネリーマンがメガネを親指と中指でクイっと上げては、おお～～～っとその仕草に釘付けになり、スローで流れる画面の中ネクタイをキュキュっと緩めては、うおぉぉ～～ともう一度巻き戻して見てみたり、ディールに破れて窓ガラスをバンっと手で叩けば、その叩き方カッコイイっ！と興奮し、『すぐにTOBの準備だ。』と冷たく言い放つと、TOBって何ですかーー！！と思いつつもこの株主総会のエキストラの一人になりたいと願い、次回までの１週間がなんとも長く感じられる。某サイトでは某コミュニティを見つけ、迷わず参加し大暴れの書き込みを連発。夏に帰国した時にはこのコミュの人達と初めて会いシアワセな大騒ぎをした。番組終了後は脱力状態となり、原作４冊を取り寄せて何度も熟読しDVDも迷わず購入。このドラマ、原作とドラマではかなり仕上がりが違っており、スゴイと思ったのはどちらも同じようにオモシロイ点だ。普通、原作を読んでから映像化されたものを見ても、映像化されたものを見てから原作を読んでも、内容があまりに異なると違和感があったりつまらなかったりする。元々活字大好きなので原作はやはり内容がよく理解できてストーリーの展開も大きくなり未だに時々取り出して読んだりしても面白い。ドラマの方はと言うと、ストーリー、キャスト、映像、音楽、どれを取っても最高なものがぎゅっと詰まった感じで作り上げたスタッフの皆さんや演じた俳優の皆さんのこだわりみたいなものが見るたびに伝わってくるようだ。番組放送時の視聴率は大したことがなかったらしいのだが、権造のようなコアなファンは全国各地に潜んでおり、その後この番組は海外でもあちこちで高い評価を得る。NHKも再放送、再々放送を繰り返し、そのあとしばらくなりを潜めていたのだが。『ハゲタカ』映画化決定。ついに、、、！ついに来たよ。来ましたよっ！！番組終了直後から切望していた第２弾。それもスクリーンで。ドラマの時もかなり時代を反映していてリアルだったのだが、今回はリーマンショック後のこのご時勢。台本は２度３度と書き直されやっと撮影開始となったらしい。嬉しい事にスタッフはドラマの時の人達がそのまま担当。そして何よりも一番狂喜乱舞したいのが、メガネリーマン鷲津の続投である。ま、この人なくしての『ハゲタカ』などありえないのだが。更に何より嬉しいのが６月の上映だという事。ということは権造の夏の帰国時に必ず映画館で見られそうだ。コレは、、、何をおいても見なくては。今回はストーリーで行くと原作の権造が読んだところまでからの続きに当たるようで話もまだどんなものなのか大まかな部分しか分からないのだが。現在、連載はすでにクライマックスっぽいのだが、本になったら速攻取り寄せて予習してから挑むべきか、映画を見てから原作読むべきか、非常に悩むところである。ああ～～。なんだか今からものすごく楽しみなのだ。

  2009年01月18日

  コメント(6)

• ハドソン川の奇跡。

  昨日のNYの飛行機事故。ニュースで見て凍りつく思いだったんだが、最終的に全員生存確認。奇跡奇跡とニュースで言うが本当に信じられないような結末だった。いろんな条件が重なったゆえの結果だったんだろうが、なによりも機長の沈着冷静な判断が素晴らしいと思った。乗客乗務員合わせて１５５人。それだけの命を預かって飛行機を飛ばす訳である。プロ意識という物は誰でも努力すれば持てるものなのかもしれないが、生きるか死ぬかの状態の中最後まで自分を失いわずパニックに陥ることなく操縦桿を握るという精神力の強さと言うのは誰にでも持てるものではないんだろう。このベテラン機長は航空機事故調査にかかわったりした経験もあるので特別に事故と言うものに対して冷静に対処できたのかもしれない。『冷静に対処』なんて言っても心中はものすごい葛藤であったのかもしれないが、後のインタビューで誰もが口を揃えて『機長は冷静だった。』と言っている。機内の乗客も口々に『機長の落ち着いた口調で助かるかもしれないと冷静になれた。』と言っていた。本当にスゴイものだ。高度が低かったのも良かったのかもしれないと思っていたのだが、コレはどうやら逆のようだ。離陸直後は充分な高度が無いために安全な場所まで辿り着くのが逆に困難になるそうだ。管制官が隣のNJの空港に不時着するよう指示したらしいのだが、結局機長の判断で川に不時着。わずかな残された時間の中で元々少ない選択肢がどんどん減っていく。そんな状態で的確に正しい判断をし、障害物の多いハドソン川に無事に着水。昼間で視界が良好だったり、都会のど真ん中のハドソン川だったことも幸いである。すぐに地元の定期便フェリーや消防艇が救助に駆けつけ後部から真冬の冷たい水が浸水してくる中、機長は一番最後に２度も往復し残っている人が居ないか確認してから機外に出たそうだ。着水する時にバランスでも崩していたら翼が引きちぎられてものすごい勢いで浸水していたかもしれない。長時間水の中で救助を待つような事態になっていれば犠牲者が出たかもしれない。機体が沈んでしまったりすれば悲劇は確実に起きていただろう。やはり何度でも言うがこの機長はスゴイ。機長によると、ダブルバードストライク、２基あるエンジンの両方が鳥が入り込む事によって故障してしまうというアクシデントだったらしいが、これから機体の引き上げが行われエンジンやブラックボックスの調査が進んでこれが証明されたとすればアメリカの航空史上初めてのケースとなるそうだ。片方のエンジンだけなら航行するのは可能らしいが、両方のエンジンが作動しないとなると絶体絶命である。言ってみれば、上空から降りてくるのではなく『うまく落とす』ようなものだ。それにしても、、。ニュースの中で関連映像として過去のバードストライクによる映像が流れていたが、、。あんな大きな機体でもあんな小さな鳥一羽で全く機能しなくなるというのは怖い限りである。鳥が吸い込まれた瞬間に後ろから火を噴くエンジンの様子を見ていると今まで何度も飛行機に乗っていて今生きてる自分がものすごくラッキーに思えたりする。これだけテクノロジーが進化しつづけ、航空工学も発展し、人が宇宙にまで行っちゃうのに飛行機が鳥に落とされてしまうのだ。何か手立てはないんだろうか。ま～～～ったく飛行機のエンジンなんてものには知識のカケラも無いのだが、最初から網状のものでエンジン部分をカバーしていないという事はカバーしてはいけない理由があるという事なのだろうから、ぽっかり空いた口に鳥の侵入を防ぐというのは至難の業である。トンボやチョウチョの大群の中に虫取り網を振り回して入って行って、頼むから網に入ってくれるなという感じだ。地上での鳥の駆除は各空港付近では行われているそうだが、移動する生き物であるが為に、そして音で威嚇したりなんかしても動物の方が慣れてしまう様で効果の方はイマイチなようだ。その道のプロの研究者の人々が日夜努力して取り組んでいるのであろうが、より安全に事故の可能性を一つ一つ排除して行って欲しい。ニュースを見ているうちに元同僚の顔が浮かんだ。権造の働くサロンの系列ネットワークで北米の東海岸一手のマネージメントを任されていたスゴ腕だったんだが、彼女は飛行機が大の苦手でペイは良いが出張の多いそのポジションを自ら辞めて出張のない一店舗のマネージャーになった。東海岸全域のマネージメントをやってた頃は結婚した後で、夫をマイアミに残して出張に出かける度に飛行機の中でパニックアタックを起こし、医者から処方された安定剤を飲んで無理にあちこち飛んでいたらしい。銀行の貸金庫の中には毎年書き換える遺書をいつも入れていると言っていた。彼女の場合、かなり度合いがひどすぎると思うものの、飛行機に乗るのが怖いという人は結構多いだろう。権造も飛行機は苦手である。お客さんで出張の多いビジネスマンの話を聞くと飛行機に乗る頻度がハンパではなく、自動車と同じ感覚だよ、という人も居るのだが、権造のように最低年一回という中途半端な頻度の場合、やっぱり『慣れる』という領域に達するのは難しく、未だに飛行機に乗るとちょっと揺れたりしただけで手に汗かいたりするものだ。元々乗り物全般が苦手な中、地に足のつかない船と飛行機は大嫌いで、飛行機は酔う事は無くなったものの、怖い事には変わりは無い。帰国の場合、飛行機じゃないと行けないので選択の余地が無いからしょうがないものの、もし片道１週間のドライブで行けるとしたら車で行ってしまうかもしれない。今まで幸い実際に事故に遭った経験はないのだが、一番怖かったのはLAに居たころ帰国した時である。帰りの飛行機が空港で待っても待っても飛ばない。結局４時間ほど待たされて『今日は飛ばないのでホテルに案内する』と大した理由の説明も無くホテルに案内され、不安な気持ちで一夜を過ごし、次の日再び空港へ。予定よりやはり大幅に遅れてやっと乗り込んでいく乗客をよそに、コックピットでは椅子を全部とっぱらってまだ火花を散らしてなにやらやっている。なんで修理が全て終わってから乗せないんだろうと未だに疑問に思うが、座ってからその後さらに２時間弱待たされてやっと離陸のOKが出たとアナウンスがあった頃、ふと隣のビジネスマンのおじさんを見ると手帳になにやら一生懸命書き込んでいる。あまりに真剣な表情で、つい覗き見してしまったら遺書である。思わず、『あの、、スミマセン。ちょっと見えちゃったんですけど遺書ですか。』と声を掛けるとはやり真剣な表情で『いや、飛行機にはよく乗るんだけどね。今回みたいにコックピットの整備だか修理だかの最中に乗せられるって事はないんでね。念のためにね。』と返ってきた。途端に今まで待たされてイライラしてた気持ちが一気に恐怖へと変わり、どうしようか悩んだ挙句に権造も隣で遺書を書き始めた。この時のフライトは恐怖のフライトに他ならず、他の乗客もどんよりとした恐怖感に襲われていたようで、ちょっと揺れるだけでアチコチから叫び声が。更に太平洋上で生まれて初めて経験したエアポケットに遭遇。それほど大したものでは無かったんだろうが、ストーンと一気に落ちる感じは今でも忘れられず、思わず隣のおじさんにしがみ付いた。無事にポートランドに着陸した時には乗客全員拍手と狂喜の声を挙げる。あれは本当に怖かった。バハマに作造と行った時には小型セスナで、チェックインするときに体重を聞かれた。少し前に並んでいた観光客のカップルなんかは英語が分からずに返答に窮していると、従業員に荷物の重さを測るチェックインカウンターの所の測りに載せられていた。１０人乗りくらいのセスナに８人乗り込み、体重のバランスの関係上作造とは離れた席へ。もちろんトイレなどあるはずも無く、『飲み物は出ないからヨロシクね。』と副操縦士が軽く一言し、セスナのタラップを引っ張って上げようとするが隙間が空いてうまく閉まらない。なんどかバンバンやってみるが隙間は埋まらず結局毛布を隙間に突っ込んでそれでオッケーらしい。操縦席のドアも開けっ放し。テロの後はおそらくどんな小さなセスナであろうがドアはちゃんと閉めるのであろうが、操縦席の様子が見えるのはおもしろかったものの、窓から外を覗いてみるとハタハタと風にたなびく毛布の端っこが見えるのはやはりとても怖かった。だが、やっぱり大型旅客機に比べると、海面が常に間近に見えるセスナのフライトおというのはなんだか暢気で恐怖感で比べるとかなり小粒であった。昨日の事故機の機長は一夜にして英雄になった。なってしかるべき達人だと思う。すでにあちこちファンクラブのサイトなんかも出来ているようであるが、テレビでまだ一度も機長の会見と言うかインタビューを見てないのでどんな人なのか見てみたい。フェリーで救助に向かった民間の人達、NYPDやNYFDの人達、怪我人を受け入れた搬送先の病院の人達、この飛行機に乗務していた人達、みんなその道のプロが立派に仕事をしたおかげで全員救出。事故自体は不幸なアクシデントであり、乗っていた乗客には心から同情するが、とにかく全員無事でよかった。

  2009年01月17日

  コメント(8)

• 

  ６歳児、魔の遠足。

  今日はもも造の遠足であった。場所はMiami Metro Zoo、動物園である。保護者も一緒に行くのだが、子供達が動物を見て喜び友達とはしゃいでいるのを見ているのは本当に心が癒される思いである。なぁ～～～～んて日記を書いてみたい。実際はというと先生や父兄にとってはこの年齢の遠足と言うのは地獄のようなイベントに他ならない。毎回、殆どの場合遠足は父兄も参加できる。たまたま権造のお休みデーの木曜日が多く、よって半ば強制的にもも造に参加させられているのであるが、来ない父兄も半分くらい。なので、父兄１人に対しチビ２人。これだけで重責極まりないのである。朝、教室に集合し、先生が『んじゃ～、○○のママは△△と□□をヨロシク。』とパパッと素早く振り分けるんだが、近頃はチビの事前の根回しが激しいらしく『私は△△ちゃんか□□ちゃんと一緒にしてください～。△△ちゃんのママは行かないって言ってたらしいです～。』と数日前から先生の所に直訴に通い続けるらしい。それを踏まえたうえで先生は振り分けを考え、当日発表するんだが　中には根回し失敗するチビも出てくるので行きのバスの中からすでに明暗が分かれている。結局途中でゴチャゴチャになってきて父兄の方で『ちょっと～、★★ちゃんと◎◎ちゃん換えっこしない？』という取引になり、父兄の方もなるべくラクに地獄の半日を過ごすべくあちこちで取引の輪が出来ていく。そんな感じの遠足のなかでも最も過酷な動物園。なんたって歩く距離がハンパではない。トラムに乗って見所だけチャチャッと見て廻ったりもするのだが、それ以外はひたすらチビを追っかけて動物園中を果てしなく走り回る。今日の権造の引率はもはや定番となった、もも造＆ケイリーコンビ。休みにも行き来しているので、元々仲が良かった２人は今や長電話する親友でもある。今更、確認するまでもなくって感じで『モモゾウ‘ズ　マミーはケイリーヨロシク。』と言われ、仕事前のケイリーママからお菓子や飲み物を受け取る。『態度悪かったらビシビシ叱るよ。』『オ～ケ～。それでも悪かったら電話して。』とりあえず先に許可を貰っておこう。このケイリー、いい奴なんだが言う事聞かない。『悪いね、いつも。行きたいんだけど仕事がね。。』『ってか行くのがイヤなんでしょ～。』ニヤリ、ケイリーママ。だってメトロズーでしょ～。やっぱりな。。。スクールバスに乗っていくんだが普段親が送り迎えしてるウチの学校。たかがあの黄色いバスに乗るだけで一大イベントらしくすでに行きのバスの中から大騒ぎ。本日の引率者はパパ５割ママ５割となっており、見たこともない遠足デビューのパパが多し。よってパパもハイテンションにチビと騒ぐ。ありゃ～、帰りまで持たないな、、とパパパワーを値踏みしながら動物園へ。学校側が事前にチケット購入してるにも関わらず、入場に手間取りすでに予定より４０分遅れ。仕方ないので入り口付近で少しでもチビエネルギーを消耗させておこうと父兄はチビを放し飼い。入り口左手の滝の岩場では岩場にチビが登ってるところをパチパチと記念撮影してたんだが、テンション飛ばし過ぎのチビ２人が足元見ずにジャンプし池に着陸。チビの引率の父兄はすでに地べたにヘナヘナと崩れ落ちている。ご愁傷様～と、脱落父兄１号を横目に入場開始。そしていきなりの難関ギフトショップをダッシュで通り過ぎる一団。『今日はオモチャ屋に来たんじゃありませ～ん。動物見に来たんです～。』先生の叫びに指くわえて後ろを振り返るチビ。土産を買いたい生徒は大抵親が５ドルほど子供に持たせてるんだが、コレは最後のお楽しみ。時によっては時間が押して最後はバスまで全力疾走って遠足もありそんな時は帰りのバスであれが買いたかったこれが買いたかったとチビの文句を聞くハメになるんだが。『アイウォントゥーバイサムシングフォーココチャン。』←話のフリとして妹ネタ。『あ？もも造、自分の財布持ってきたか？』『ノゥ～。キャンユーバイフォーアス？』←いつの間にか自分も入ってる。『金なら無いぞ。』『ハウアバウト　ユアシティバンクカード？』←何で知ってる？シティカード？『アイウォントサムシング　トゥー！』←ケイリー参戦。『マミーお金くれた？』『ノゥー。シーフォーゴット。』『んじゃ、諦めろ。』『オオ、プリーズ！！』←２人大合唱。ああ、入場数分でもう帰りたい。ここ造は行きの車の中で自分も行きたいと泣いており、ここ造には小さいぬいぐるみでも一個買おうかと思ってたんだが、、、。後でまかねば。。。最初は最近出来たばかりのアマゾンの生き物展示エリアへ。ここは初めていくので権造も楽しみにしてたんだが、その後も各所で続くお土産交渉。どうやら物欲というのはチビ特有のウィルス性で瞬く間にパンデミック、感染爆発を引き起こすようだ。すでにキィ～～っとなっているママ引率者達。遠足デビューのパパ組の『オオ～。そうかそうか～♪トラのぬいぐるみがいいか～？ライオンはどうだ～？』という声すらカンに触り、さらにチビというのは平衡感覚イカレてるんだろうかと思われるような蛇行のチビの進路修正にあっちでもこっちでもドスの効いたママ引率者達の声が響く。で、、、。アマゾンエリアを出てきてから、『結局、、何の動物がいたっけ？』『アタシ、ヘビ見た。』『ハチドリが居たような気がする。』『タランチュラも居たよね？』『私は黄緑のカエル見た。』『あ～あ～赤も居た。』『ジャガーがメインってココに書いてある、、、。』『、、、、ジャガー、、、、。』ジャガーよ、オマエはドコに、、、。愕然とするママ引率者達。。。その後ランチを揃って食べ、１０分休憩の時は広場でチビを放牧。引率者達がつかの間の平和を楽しんでいる間、ケイリーママから権造の携帯に連絡が。『ゴメン、ゴンゾウ。ケイリー何かねだってない？？』先に謝るケイリーママ。さすが母親の言うのはチビの傾向をよく掴んでいるものだ。『５ドル持たせようと思ってたんだけど、ゴンゾウの渡すの忘れちゃって、、。』あ～、そうだったの？では５ドルの予算で何か買っとくから、と業務連絡し　おねだり攻撃辞めないと権造そろそろキレるぞと脅してくれとケイリーに代わり、午後の部出発。午後一はトラムでクルリだったので、後ろから『コラ立つな。コラ身を乗り出すな。コラ手を外に出すな。』と２人揃って頭ひっぱたいていたらよかったので動物を見る余裕あり。そしてトラムの終点はキリンの餌付けコーナー。コレが今日の一大イベントであったので、ケイリーともも造の手を引っ張り速攻で列の最前列に並ぶ。キャベツの端くれみたいなのをチビはそれぞれ貰い、キリンとキス出来る様な至近距離でキャベツの端くれを振り回してキリンの舌の長さにどよめきながらキャベツをあっさり奪われていた。ちなみにこの『キス出来るような至近距離』。まさに手から食べてくれる距離なんだが、キリンってのはムリに触ろうとしたり恐怖感を与えると長いクビを振り回し、相手を頭でなぎ倒すらしい。弱いものの知恵だよな。係りのオジサン、一生懸命気をつけろと説明するも、最後のくだらんジョークがいただけなく『だからキリンに触ると柵の向こうに落とされてキリンと一緒に暮らす事になるぞ～。』の台詞にイエェェェ～～～イ！！とチビらは狂喜乱舞。え～～言い方悪かったですね、ムリに触っちゃ絶対にダメです、と言いなおしていたが、新入りなんだろうな、アレは。キリン、こんな感じで。可愛い顔してんだが、キレると怖いらしい。そしてキス出来る至近距離。その後、先生も引率者も疲れが溜まる時間帯になってきた。なんでこいつらは集団になるとこんなに持久力あるんだろうと不思議になるチビのハイテンション。ゆっくり出口の方まで戻ろうか～との先生の意見に速攻多数可決し、他の動物を見ながら戻っていく。時間を見ると多分ゆっくり行くとギフトショップ前でタイムアップな可能性大だったので、先生に先に行くよ。出口で見つからなかったら携帯にかけて、と言い残して、権造達は早歩きで入り口横のギフトショップへ。このギフトショップの横が池になっており、フラミンゴやアヒルや鴨やいろんなな鳥達がいるんだが、池の中には魚も泳いでる。であちこちに２５セント硬貨のガチャガチャがあり、餌を買って池の中に放り込んだり遠くの鳥に投げてみたり出来る。コレがやりたいと今度はもも造が言い出したので、土産か餌付けかどっちかにしろ、時間無いと言うとやはり土産優先。中に入るとダッシュでアレコレ権造の所に持ってくる２人。これ？デカイからダメ。これ？高いからダメ。　だから５ドル以内だってば。を繰り返し、どうやらそれぞれ気に入ったものを選んだ模様。ここ造には小さいゾウとキリンのビーンバッグのぬいぐるみを買い、出口から出てバスの乗り場の方に向かった。他のチビ達を待ってる間も、やっぱりもも造と同じのが良かった、と返品に行きたがるケイリーを叱りたおし、ああ～後はバスに乗って帰るだけ、と全員揃うのを心待ちにするも最後の１組行方不明。男の子とそのおじいちゃんコンビだったんだが、おじいちゃんにこの重責は荷が重すぎたようで付いて来れなかった可能性大。そして早期に気付く者が誰も居なかった悲劇。まだ中に居る２年生と３年生の担任副担任にもも造の先生が携帯で連絡を取り、未だピンピンしているデビュー初日のパパ組をもう一度中に送り込み大捜索の結果発見。。。もう２度と動物園の遠足の付き添いはゴメンだというおじいちゃんと年寄りからカツアゲした大量の戦利品（お土産）をもった不良孫をバスに押し込み、さっさと帰途につく。帰りのバスではパパ組が前に陣取り、相変わらず大騒ぎをしていた。デビューパパと言うものはチビとレベルが同じようである。。。後ろの方でぐったりするママ組をよそに、バスが曲がるたびにチビを指揮し、ジェットコースターのように両手を挙げさせ、キャァァァ～～、ワァァァァ～～とアホ騒ぎしている。学校到着後はもも造が確実にギブアップして帰りたがるだろうと踏んでいたアートのクラスに行きたいというので、サンキューもも造、と家に帰り３０分昼寝してもう一度チビたちを迎えに戻った。さすがに夜は速攻で眠りに落ちたもも造であったが、チビパワーというのはスゴイものだ。今日はすごく楽しかった、また行こうねとニッコリ誘われると断りづらい。あれだけガミガミやっちまってもやっぱ嬉しいんだろうな。可愛いじゃないか。親の心子知らずとは有名な言葉であるが、当てはまる事の多さに愕然とする思いである。ここ造はお土産がいたくお気に入りであったらしく、これまた枕元に置いて寝たんだが、こっちもそろそろ遠足デビュー近しである。はぁ。。。ダブル攻撃か。。。こりゃしんどいよな。オマケに昨日のスノーデーのここ造である。ケツをこちらに向け懸命に頂上を目指す。

  2009年01月16日

  コメント(6)

• 友の襲来２。

  本日引き続き友人と会う。あっという間にアメリカ大陸横断し、明日にはメキシコに行ってしまうので今日はゆっくりしてもらう事に。午前中、ここ造のSnow Dayというイベントが学校であり、出来れば友人にも見てもらおうと思っていたんだが時間的に迎えにいけずに友人とはその後合流する事に。ちなみにこのSnow Day、雪降らぬ常夏のこのマイアミでチビらに雪たるは何ぞやというものを知ってもらおうと毎年学校で幼稚園児以下を対象に行われているものである。雪降らしマシーンでニセモノ雪の小山を作り　チビ達が雪を思いっきり顔面にぶつけ合ったり、小山から滑り落ちるツモリが他のチビ共に脚払いをくらわしチビ塊りが総雪崩で小山から崩れ落ちてきたり、親が我がチビのアップを撮ろうと小山に登ってすってんころりんと落ちてきたりと、中々見所多きイベントである。各クラスの持ち時間は３０分。めいっぱい泣き喚いたチビ達の着替えを済ましてから友人を迎えに。ま～、マイアミ以前に来て観光してるし、昨日も今日も午前中に付近のビーチを散策したりしてたようであるので、明日からの中南米へと向けて体力づくりに励んでもらおうと、とりあえず昼飯を食べる。本日の昼メニューは権造行きつけの中華。車中ではファストフードなんかでもいいと言っていた夫ちゃん、結局ターボチャージで中華にがっつく。が、３人で食べるには多すぎたようで残ったものはテイクアウトにしてもらい、その後権造サロンへ。現地の人々の生活を見て廻るのも旅のテーマであろうし、権造の職場も見てもらいたいし、なにより夫ちゃんのナチュラルウェーブがとんでもない事になっている。まだまだ長い道中、この後中南米の過酷な旅に突入し、娑婆に出てきてアニキお勤め御苦労さんです的風貌がアミーゴカットにより、娑婆から出てけお前はダレだアミーゴか？的風貌になってしまっては各国入国の際に不都合が起きるかもしれない。ってことで、夫ちゃんは特に入念に、友人はパパっとカット。ちょこちょこっとでいいと言っていたのに、『この辺のトコは耳の上くらいまで切ってくれても、、。』と控え目ながら眼光するどく注文を入れる夫ちゃん。へいっ、アニキ、わかりやした、と耳上さっぱりとチマチマする。アニキ、出来上がりましたぜ。と仕上がりを確認すべく鏡を覗く権造。むーーーー。このアニキの風貌は生まれつきのものであるらしくこざっぱりした位では、お兄様、さっぱりしてとてもよろしゅうございます、にはほど遠いようだ。ま、いいだろう。中南米で友人のボディーガードにぴったりだ。その後、丁度もも造の空手の時間に突入してたので、チビ達の学校に向かい外でサッカーしてるチビや、プレイグランドで遊ぶチビ、教室の中などの様子を見た後、空手見学。なんだか今日のスェンセーは日本からのギャラリーに張り切っていたようだ。そしてもも造もいつもは権造が入って行った瞬間からダラダラしだすのに、ピシッ、パシッと動きがするどい。型がなかなか上手くなってきたよなぁ、もも造よ。終了後、スェンセーに『この友人は権造と一緒にずっと剣道やってきたし、この夫ちゃんは少林寺の達人である。』と紹介したところ、目がまん丸になっていた。日本人は皆武道家だと思われただろうか。。靴を履いたままやる空手。どうしても何と言っているか理解できないスェンセーの日本語の一言（友人に聞かれたが権造もかねてからあれこれ考えているも答分からず）。良くも悪くも興味深かったであろう。学校を後にし、来るタコスやブリートスやカニータスの食生活に潤いを与えるべくアジア系スーパーへ買出しに。インスタント物を持ってけ持ってけと権造はうるさく勧め、荷物がどれだけなのか想像しがたいが、アレコレ購入。だって、夫ちゃんの昨日のカツ丼病を見ているとメキシカンライフで病状悪化は明白なのだ。その後権造ハウスに立ち寄りしばし休息。明日のフライトは取っているが１週間後のフライトはまだ取っていない友人。ウチのPCよりチャチャチャっとアレコレ予約しプリントアウト。その間夫ちゃんは久々に見るNHKのニュースに釘付け。ここ造は友人をクローゼットの中だの何だの案内しないでいいような場所まで家の中をくまなく案内したようだ。それから次はターゲットという大型店に買出し。北米とは事情のちと違う中南米。スーツケースごとパクられたりしては世界一周叶わぬ事となる。よって、友人達は自転車用のチェーン仕様の鍵を購入。スーツケース家具にグルグル巻き作戦のようだ。ついでにチビも抱きかかえていたオモチャを買ってもらいハイテンションのまま、夕飯へ。作造の店に行ったんだが、本日の夫ちゃんのうわ言の一品はカレーライス。一口だけ残しておいて、という友人の為に本当に一口分だけ残し後はぺろりと平らげる。昨日、おにぎりを１個ずつテイクアウトしたんだが、夜中に友人が食っちまったらしく恨みつらみの夫ちゃんの為に本日は２個ずつテイクアウト。弱肉強食夫婦から、ハイあなたア～～～ン、イヤおまえもア～～～ンな譲り合いの精神夫婦になっていただきたいものだ。本日の夕飯は作造の奢り。作造、ゴチになりました。その後ホテルまで送って、ホテル前で軽～くお別れしたんだが次に会うのは何年後なんだろう。この世界一周の旅は予定通り行けば今年１０月まで続くらしく、夏に権造が帰国する頃はヨーロッパあたりをブラブラしてるかエジプトでピラミッド見てる頃なんだろう。例え何年会わないとしてもおそらく次に会うときは、『よっ！』『元気？』ってな感じでお互い何も変わらないんだろう。切磋琢磨できる友人ってのは中々出会えない貴重なものだ。友人よ、頑張って世界中で飲み込めるものは全部飲み込んで自分の血となり肉となるようにしっかり消化して欲しい。次に会うのを楽しみにしてる。そして夫ちゃんよ、最後のうわごとの一品、お好み焼きの事はしばらく忘れろ。ヨーロッパまで我慢するのだ。例え禁断症状で益々凄みが増そうとも。。。友のブログhttp://ameblo.jp/sakurasai/それにしても。。。帰ってきて車のメーターを見てぶっ飛んだんだが、昨日と本日の総走行距離２８０マイル（およそ４５０キロ）。友人よ、次回はもうちょっと近くに泊まるかウチに泊まれ。

  2009年01月15日

  コメント(6)

• 友の襲来。

  昨日から、高校時代の友人がマイアミ入り。今日仕事が終わってチビを迎えに行ってから一緒に夕食を食べに行った。この友人、今回『世界一周航空券』なるものを購入し、夫ちゃんと一緒に世界4大陸をクルクルっと廻っている途中なのである。日本を発ってから今日で８４日目らしい。かなりというか異常にというかフットワークの軽い2人で、8年前にも夫ちゃんと2人仕事をほったらかしてサンディエゴに長期語学研修にやってきていた。今回の旅のきっかけと言うのはこうである。以前友人は5年間ほど老人ホームの広告宣伝・SPの仕事をやっており、その際様々な高齢者や周りを取り巻く人達と出会い、人の『老い』や『死』についてかなり強く実感したそうだ。そして今自分たちが死というものに直面する事態になった時に何を後悔するだろうと考え、8年前にサンディエゴで出会った世界各国からの友人達ともう一度会いたいと切に思ったそうだ。んでは、自分たちが元気なうちに、そして親の介護が必要ないうちに、行っておきませうと今回の旅となった。再び仕事ほうりだす2人。ちゃんと長期休暇あつかいだそうだ。このご時勢、仕事が出来る人というのは逞しく生き残るものだ、と感心。仕事がちょこっと絡んでいるというかテーマをきちんと持った旅でもあるらしい。この友人と最後に会ったのはおととしの夏。仕事も忙しそうで東京在住の友人とは会えないだろうと思っていたら実家に電話が。『きゃははは～～。ゴンゾウっ！元気か～。マイアミって遠いよな～。遠すぎるよなぁ～～。飛行機乗って会いに行くのは大変だよな～～。』やはり豪快に飲んでいるらしき友人。昔から酒は恐ろしく強い。『あ～～ちょっと待って～。夫ちゃんに代わるよ～～。がははは～～。』『あ～～ら、権ちゃん、げんきぃ～。お久しぶりぃ～～。』夫ちゃんよ、、いつの間にオカマちゃんに、、、と思ったら友人ご母堂である。このご母堂はさすが友人を産んだだけあってこれまた酒に強い。ああ？？ご母堂は確か権造実家と同じホームタウン、同じエリアにご在住のはず。。『飛行機乗るのは大変よねぇ～～。がはは～～。だから帰ってきてる訳よ～～～。』どうやら権造に会いに新幹線でビューーーッとホームタウンに帰ってきてくれたようだ。今から一緒に飲むのはちょっと遅いよねぇ～と、ひっくり返せば来ないとシメるぞ、とお誘い受けたのだが、友人＋夫ちゃん＋ご母堂のすでにテンション最大に開花してしまった状態にシラフ一人で乗り込む勇気なく丁重にお断りの命乞いをし、次の日実家に来てもらった。その前は、、え～～といつだっけ。サンディエゴ時代だっけ？　8年前？？やはりマイアミに夫ちゃんと殴りこみ。そしてLA時代にも何度か遊びにやってきている。初回、勝手にバスに乗っちゃって勝手にどこか行っちゃって勝手に帰ってこない。ホームステイにさっさと行ってしまう。別な時は、ワインを買ったがコルク抜きを買うのを忘れ、飲みたい一心でコルクを外そうとするがうまくいかず、結局テーブルの角でえぃやーーっと気合を入れてキレイに叩き切る。とにかく豪快なのだ。この友人と初めてであったのは中学の終わりごろ。塾で出会ったのだが、あの風貌、、ヤツはダブリに違いないと思っていた。が、同い年と発覚すると、え？？同い年？？？えぇぇ？？ああそう、と意気投合し受験後めでたく同じ高校に通うことに。せっかく進学校に入ったんだから今までの人生にやった事無い事をやってみようと2人で部活めぐり。結果、ド・体育会系の剣道部に入っちゃおうぜという事になり進学校に行ったものの部活三昧の日々が始まった。友人とは高校時代、部活以外にもアレコレ一緒にやらかしたものだ。軽～く時効は成立してるが、やはりブログ購読者の家人を泣かせるのは忍びないのでまたもや詳細削除。あれだけ一緒にアレコレやらかして、片や無事に大学入学、片やサクラチルというのはどうにも不公平である。高校卒業後も帰国時に東京に遊びに行ったり一緒に部活のOB会に行ったりロスに来たりとしばらくはしょっちゅう会ってたんだが、その後なんとなく期間が開く。が、たまに忘れそうになった頃に酔っ払って時差を全く無視した電話がかかってきていたり結婚しましたとハガキが来たりマイアミ襲撃されたり。最近はハイテクの恩恵を受け、オンラインでやりとりしてるのでお互いの近況なんかの良く分かる。チビが学校ど真ん中の平日なので、ちゃちゃっと夕食だけともにした今日。ホテルに迎えに行って久々に見る友人。やっぱ変わってないよなぁ。夫ちゃんも相変わらず脱獄囚のようなコワもて。変わってないよなぁ。今日は近況なんかをゆっくり聞く時間もなかったが、また明日会うという事で。今回、木曜日の午後にはアメリカ大陸ぶった切りの横断の旅を終え、中南米へと旅立つ。本当は、仕事は今日も休もうと思っていたのだが、どうしても外せない結婚式のセットの予約があり断念。基本的に勝手に自分たちで出来ちゃう友人達なので、夕方までは雑用したり近くを散歩したりしてたようだ。迎えに行く前に『何が食べたい？』と聞いてみると和食。最初の方のサンディエゴでは長期だったので自炊していたとは言え、８４日も日本離れちゃってると禁断症状も出てくるんだろう。カツ丼カツ丼とうわごとのように言ってたらしい夫ちゃんはやはりカツ丼でシメていた。明日ももちろん一緒にメシを食べるんだが、この後中南米への過酷な旅に出る２人の為に明日も和食。明日は作造の所で食べる予定である。しかし、やっぱ友ってのはいいよなぁ～と思う。くっ付きすぎず離れすぎずって感じで人生のかる～く半分以上のお付き合いである。あ、夕飯の時に今日のネタになる可能性大だと伝えるのを忘れてしまった。今日は恐らくドテッと寝てるだろう。。。もしくは飲んでるだろう。。。後々これ見た頃には事後承諾になってるがよろしく。

  2009年01月14日

  コメント(8)

• 境界線の上と下で。

  去年10月より使い出したi-phone。購入直後よりトラブル発生。電話が掛かってきても電話しても繋がった直後にすぐ勝手に切れる。ウッキウキ気分で使い出したのだが、壁にブチ投げたい衝動に駆られるハメに。作造なんかは切れるからかけて来なきゃいいのに何度もかけて来るので、お～、そういえばな、、ブチッ。あのさ、携帯の調子が、、ブチッ。ナンやコレ！ワレ、、ブチッ。だから、調子悪、、ブチッ。ワレ！明日行って、、ブチッ。。。。。。。。。。。←もうかけなおす気力なし。返して来ん、、ブチッ。。。。。。。。。。。←絶対にかけなおす気力なし。リリリ、リリリ、リリリ、、、、←もう出る気力もなし。とお互い非常にイライラしたのだが。次の日返品しちゃおうと思っていたところ当日のお客さんの一人がappleのテクニシャンであった。さっそく来るなりかくかくしかじか文句を垂れたんだが、30歳位のこの兄ちゃん、『あ？ウチの製品はスゴイんだぜ。こんなのハードじゃなくってソフトの問題だから、こうしてああして、、。』と権造が持ってたPCに繋ぎ、なにやらゴソゴソしてハイ終了。あっという間にトラブル解決してしまった。その後カットしながら、以後トラブルがあったときはこことここ押してリセットしてみろと色々教えてもらった。サロンの管理もMac3台を駆使して行っており、なにかとトラブルが出れば権造のお客さんであるが為に電話で呼び出されかけつけてくれるこの兄ちゃん。その道のプロなので当たり前なんだが、この一体中身がどうなってるか想像もつかない物体をいとも簡単に直してしまう頭脳とはどんなものなんだろうと不思議に思う。そして先日来てくれたのは20歳くらいの男の子。この子もi-phone愛好者であり、いつも裏技見つけたとかこんな物ダウンロードしたとか見せてくれるんだが。『ちょっと、ゴンゾウ。オレのi-phone見てよ。』と渡されたので見てみると、スクリーンが全然違う。アイコンも全く別物に。i-phoneの形をした全く別物の携帯を凝視し言葉無き権造にあっけらかんと説明してくれたところによると、詳しくは書けないがアレコレ悪さして中身をすっかり自分の好みに替えてしまったらしい。。。すげーな。。。ゴンゾウのもやったげようか、すっごくカッコいいぜ～と言われたんだが、ただでさえ何かあったときに全く対処できないし何よりも悪い事であるのでその由説明し丁重にお断りしたんだが。この子もスゴイな、その頭の中身よ。さらにウチのチビ達に至っては、、、。我がPC内にはDVD再生ソフトが3種類あるんだが、日本のDVDを再生したりするためにそのうち1つは日本のリージョンにロックされている。あと2つのソフトはこっちのDVDとか他リージョン用に使わないようにしてたんだが、、。最近入手したタイ版のDVDを見てみようと残ったソフトで再生しようと思ったら、いつの間にか両方ともリージョン２（日本用）にロックされている。。。。まさかと思いチビに聞いてみたところ、あんぱんマンだのプリキュアだののDVDを見る時に勝手にあちこち押してちゃんと再生してしまい、結果オールリージョン２になってしまったようだ。権造の前ではいつも権造がDVDを入れて再生してたんだが、じっと見つめていると思っていたらチビの目というのは脳に直結してるようで作業の過程をもれなく脳内にインプットしてしまっているようで、今じゃ6歳にして　マミ～、コンピュ～タでペイントしたい～と言えば一人で立ち上げソフトを選び出し勝手に一人でお絵かきしている。ここ造の方もi-phoneのyoutubeでチビ番組を見るのが好きであり、やはりちゃんとyoutubeのアイコンを押しブックマークの所へ行き自分の見たいものを引っ張り出してきてはボリューム調整しつつ気に入った所を戻したり嫌いな所をすっ飛ばしたりしながら見る。3歳なんですが、、、。その柔らかい脳ミソ分けてくれと叫びたい。この前の土曜日も出勤時に権造がうっかり机の上に置いて出かけてしまったデジ一を触っていたらしく、帰宅後違う場所にあったので　あ～ちきしょうやっぱり触ってたか、、と思い写真を再生してみると、、。やっぱり撮ってる撮ってる。消去できるデジカメでよかったよなぁ、と思いつつ1枚ずつ消して行ってると　ふと目に留まった数枚が。窓から外の景色を撮ったものなんだが、道向こうの公園の木に鳥がたくさん居たとかでちゃんとズームで鳥アップ。中にはピンボケも多数あったものの、『ディスイズ　マイン。ディスイズ　ココチャ～ンズ。』と一枚一枚説明してくれるもも造を見ながら、近くの川でどろんこになり遊んだり虫と戯れていた6歳の権造を思い出し、こいつは6歳の権造とはお友達になってくれるんだろーかと考えた。ある年齢を境にして、こういうハイテク駆使能力というものは専門職オンリーに限られるのであろうが、境界線のはるか上方でぽっかーーんとはるか彼方の境界線の下にいる人々を見ていると、付いて行くのは大変だとジワジワ実感している。境界線より上の人間達の行動というのは悲哀に満ちている。ちょっと前に来た権造と同い年のお客さんが息子（中学生）のカット中に鞄から取り出したのは　懐かしきウォークマン。コレには権造もビックリだったんだが、さすがにヘッドフォンではなくイヤフォン装着でご機嫌にマイミュージックを聴き出した母親に息子が『ヘイ、マミー。それは恥ずかしいから外で使うなって頼んだだろう。』ドギツイ一言。オイコラ息子よ、よ～く聞け。ゴンゾウが小さい頃なんかは音楽を録音するというのは一大事業であり、テレビのスピーカーの前にラジカセのデッキにカセットテープを入れて正しく配置し、お目当ての歌手が歌いだす時には家人一同微動だにせず沈黙を守り、途中電話がなったり救急車が外を通ったりしたら床に崩れ落ちたりしたもんだ。マミーにヘイはないだろうと説教する権造の話も息子には全く通じず、『録音・record』という言葉はすでにこのジェネレーションには死語であり、ダウンロードと言わないと通じないんだよなと痛感した。作造のハイテク音痴も境界線よりはるか上部に位置するんだが、i-phoneを使い出してからは友人から譲り受けたラップトップも使用しだし、この前の○T＆Tにやってもらったワイヤレスを駆使して家の中あちこち持ち歩ける便利なラップトップでなにやらゴソゴソしてるようだ。○T＆Tのインストールが無事終了した日。珍しく早く帰宅した作造が、権造がリビングでメールチェックしてたりするのを見て自分のも持ち出して来てネットニュースをチェックし始めた。2人揃ってソファに座り、ネットニュースの話なんかをお互いのスクリーンを見て話す作造と権造。実際は、オイ、また築地のマグロの一番高いやつ、香港に持ってかれたらしいでぇ～。ふぅ～～ん。えげつない値段つけよるなぁ～。そうだねぇ～。お金あるからねぇ～。というたわいも無い会話であったのだが、お？絵的にはなんだかイマドキのお洒落な夫婦って感じじゃね？？と思えないことも無く。この作造、○T＆Tが付けていった新しいデジタル放送用のボックスに今までのDVDプレーヤーとかを繋げないといけないんだがやり方が分からない。この手の配線は大の苦手なようで、そういえばケーブル以外に衛星放送をくっ付けた時も配線が分からず夜中に友達に来てもらっていた。かと思うと水道の水漏れやトイレの故障、エアコンの不具合といった家電以外の家の中のことに関しては精通しており、パーツを買ってきては勝手にゴソゴソ見事に修理したりする。これは仕組みを分かっているからであり、やっぱりハイテクは未知に謎に満ちた分野なようだ。もうすぐ、もも造やここ造に、マミーコレがわかんないのか？ダディコレが出来ないのか？とバカにされる日がやってくるのであろうか。親の威厳にかかわることであり、せめて境界線に近付くべく努力したい。

  2009年01月13日

  コメント(8)

• 今日はなんでしょ、頭が働かず。

  本日、まさに昨日書いた、さ～～～っぱり何も書くこと思いつきません～～って日なので、ネットのニュースで読んだ事について書いてハイおしまいとさせていただく。『本日成人式』のニュースそういえば、そんなシーズンか。ん？15日じゃないんだけど？と思ったが、そういえば毎年シフトするように変わったんだっけ。権造は成人式には出なかった。渡米後2年で試行錯誤してた頃だったし市民ホールだとか大きな場所にみんなで集まって何をするんだろうとイメージが湧かなかった事もあり、あまり興味も無かったのだ。高校までの生活と言うのは地域密着型というか、同じ地域の人達が同じ地域の学校に通うという感じであり、その後の生活というと地元を離れて大学に通ったり就職したりみんな『地域』という枠から抜け出して離れ離れになって生きていく。そんな生活が始まって2年後に再び地元に戻ってきて成人式に参加して、かつて一緒に泣いたり笑ったりした友人達の顔を見たりオフィシャルに『大人』って事でその後飲みに行ったりするのは非常に楽しいものだったのかもしれない。権造の場合、日本を離れてしまったので日本での最後の生活の高校生時代と言うものは、思い出の中でも一番重要な位置を占めている。今でも帰国するたびに会いたいと思う顔がたくさんあるが、そういう面々と一緒に『大人になる儀式』に参加しておくのもよかったのかもな～と今になって思ったりもする。20歳か～～。若いよなぁ～とヨダレが出る思いであるが、権造20歳の頃ってどうだっけ。まだまだ世の中の事は分からなかったが、よくつるんでいたアジア各国の友人達の話を聞いてカルチャーショックの真っ只中だったと思う。カンボジア、ラオス、ベトナムあたりの友達はみんな難民であり、自国の事情によってやむなく国を捨ててきた人達。しょぼい小さな大学だったのでこういう政治的経済的難民がうようよしており、結果的に権造にとっては貴重な経験が出来る場所となった。アメリカ生活の初期のころと言うのはこんな風に『アメリカ』から学ぶよりも『移民』から学ぶほうが確実に多かったと思う。当時、『どうしてアメリカに来たの？』と聞かれ『大学で勉強するため』と答えたら非常に怪訝な顔をされたのを良く覚えている。彼らにしてみればアジアで裕福の頂点に居た『日本』からわざわざこんな遠いところまでただ勉強するために来ているというのは、理解しづらい事だったようだ。人生で初めて『自分が恵まれている』と実感した20歳の頃。もしかしたら成人式と言うものに対してちゃらちゃらしてるイメージがあり出なかったのかも知れない。権造世代が成人した頃と全く逆の状態の今の世の中。世界的な不景気のニュースを毎日テレビで見たり講義で聞いたりすでに職場で経験したりしている今年の成人たち。世界がこの不況から脱出した頃に戦力になる世代になるんだろうか。どんな道に進んで行こうと自分をちゃんと責任持って養える大人になってほしい。ところで、結局成人式ってのは何をやるもんなんでしょうか。市長や地元の名士がやってきて話をしてるイメージがあるんだが、誰か行った人、教えてください。ヨロシク。『ユニクロ社内に大学設立』のニュース『大学』というと語弊があり、なんだか入社したものを一から教育しなおさないとダメなのか？という感じを受けてしまいそうだが、要はビジネススクールって事なのであろう。5年くらいかけて社内外から集めた人材に経営学を叩き込むらしいが、5年はちょっと長くないか？と言う気がしないでも、、。仕事をしながら実践的な経営学を学んでいくので、時間をじっくり掛けてやらないと業務に支障が出たり肝心の講習を身に付けるだけの時間がなかったりするんだろう。だが、世の中の流れもどんどん速くなってきている現在、5年かけてよし！いざ実践！って時に　あれ？なんだか最初の方に習った事、もう古くなってないか？という内容になってしまったりしないんだろうか。卒業者には重要ポストを用意するらしいが、3年みっちり受講、その後1年実践でレポートまとめ卒論にしたり結果出したり、それを総合的に判断してこのポストどうぞってのも面白いかもしれない。意外と賛否両論あるようだが、試みとしては良いと思う。不景気の中ぶっ飛ばしてる企業ならではだ。この時期に社員教育に力をいれようとするのは余裕があるというアピールにもなるしなによりこのまま生き抜いていくのに必要な手段でもある。ただ日本ではめずらしい、いわゆる『前例のあまり無い』ケースのようなので、例えば入学に関しての選考基準だとか、学費はどうなるんだとか、そういった細かい所をどれだけお？さすが、と思われるようなものにしていくのかも興味がある。マックの大学みたいなものになるんだろうか、いやちょっと違うのかな。働きながらセミナーに通ったりしてるビジネスマンはたくさん居るのでどの辺にユニークさを出して差別化しようとしてるのか、ちょっとこれからニュースに注目したい。『もんちっち35歳で限定バージョン完売』のニュースいや、これはなんてったって現在の権造のヘアスタイル（セット前）が作造にもんちっちみたいやんけーと言われているので目が釘付けになってしまった。もんちっち～、35歳かよ。懐かしいな。帰国するたびにあちこち買い物に行くしチビと一緒なのでオモチャ屋系もよく訪れるんだが、見た記憶がなかったような。。35歳記念にドバっと売り出したんだろうか。買うのは権造世代の人なんだろうな。そういえば、最近こちらの店でよく見かけるのが『どうもくん』。先日もTargetという大型チェーン店でここ造の誕生日プレの下見をしてたときに、ふと視線の先にどうもくん。居るはずのないところに居るはずのないものを見る時と言うのは妙な感覚で、あ～、誰だっけーと視線は一旦素通りしたんだが、はっと気付き駆け寄って手にとって見る。どーもくんよ、太平洋越えてこんなところで何してんだ？結構な量が棚に並んでおり、箱には大きく『DOMO』の文字。気になったのでその日にNHKのサイトで検索してみたら、なんとどーもくんも昨年師走辺りに10歳になったという衝撃の事実。結構最近に出来たキャラなのかと思ってたら、なかなか歳食ってるようである。売ってるって事は、こっちでも放送してたりするんだろうか。日本のアニメや番組はこちらでもしょっちゅう目にするし、Narutoやポケモンなんかは日本の物だって知らずに見てる若い年代もたくさんいるんだろう。アニメチャンネルでコマーシャルに入る前の短い時間、でっこぼっこふれ～～んずって聞こえた時にはこれまたビックリしたが、ぼくちんつぼちんもメロディーヌもしっかり英語で喋ってるし。本屋に行けば漫画セクションは殆ど日本の漫画の英語版。カルチャーが売れちゃう時代なんだなぁ～とつくづく思う。え～～と、まだニュースあったんですが。やっぱり長くなってしまったのでそろそろ終了とする。では。

  2009年01月12日

  コメント(2)

• 別の人生歩いてみよう。

  今日の朝一のお客さんは、エルサルバドル出身のお客さん。以前書いたADHDの息子のパパである。この人は某石油会社に勤めており毎年毎年すごいスケジュールの出張をこなしていて1年の3分の１はマイアミに居ない。今年もそろそろ出張が始まるというので、オイルマンはつらいよねぇ～と言っていたら、『はぁ。。今の仕事は好きなんだが出張が多くてねぇ。。』と言うので『じゃ～、もし人生どこかの時点で別チョイスして何か他の仕事に就けるとしたら何がしたかった？』と権造が質問し、そこから話が『別な人生歩いてたとしたら何がしたかったか。』という話になった。お互いいい歳しての会話なので、人生屈折してた若かりし頃に『あぁ。オレってばこんなハズじゃなかった、、、。どこで人生誤ったんだ、、。』というネガティブなものではなくあくまでも妄想の中で旅をしてみるようなお気楽な話題としてである。この人の場合は、子供の頃から化石だ恐竜だというものに興味があったらしく今もその手の雑誌を読んだりするのが好きなようで『考古学者になって発掘人生歩んでみたい。』というものであった。へぇぇぇぇ！と意外な一面を発見し驚く権造。でもま、アレか。ここ掘れそこ掘れ発掘人生←地面を掘る→ここ掘れそこ掘れ掘削人生こう考えてみると地面を掘るという点では繋がってるからそんなに別人生にはならないかもよ。ワハハ。そうだな～。こんな感じで終わったのだが。権造はどうだろう。このお客さんに逆に質問され、若き頃に夢を抱いてなりたかった職業はたくさんあるのだが、どうも現実味をもって想像することが出来ない。なのでそのまま伝えたら、それはきっと男女の違いなのでは、と言う。曰く、『オトコというものは基本的に人生どういう段階があっても自分のライフスタイルはそれほど変化しない。が、オンナというものは例えば結婚や出産という段階を通してリアルにライフスタイルが好む好まざるに関わらず変化していくから』だそうだ。そうかもね～～と感心しつつカット終了した。権造の憧れた職業とは。。。。思い出せる範囲で。小学生時代：　１．バレリーナ。『白鳥～SWAN～』だったか、そんなタイトルの漫画が流行りバレエブーム。単身シュツットガルトなんかに行ってしまったり才能イマイチだった主人公が最後はすごいバレリーナになる。もーこれしかないかも、と母造にお願いしてバレエ教室に通ってみたりする。２．ミュージシャン。音痴極まりないのは幼少の頃からでコーラスなんかもやらされたものの、口パクで誤魔化す日々。音楽の先生だった西口先生はサボる権造に早い時期から気付いていたようで『歌が下手だと思って嫌いなら楽器をやればいい。』と音楽室のドラムセットを権造に与えてくれた。意外と面白くしばらくハマり、歌は下手だがバンドの演奏なら食っていけるかもしれない、と密かに思う。中学生時代：１．学校の先生。金八先生シリーズ衝撃のデビュー。全国各地で田舎部中心に非行の嵐が吹きぬける。お前たちは腐ったみかんじゃな～い！！！ああ。こんな熱い先生が居たならば→居なきゃ権造がならなければ。短絡思考極めたりの憧れの職業。オンナだと逆にフクロにされちまうんだろうか、いや体鍛えて逆にオメエら甘ったれるんじゃねぇ～！！とか次々と放り投げたりしたら金八先生以上にかっこいいんじゃないか（現代のごくせんな感じ？）だとか考え放題。２．刑事。これまたテレビより、『西部警察』真っ只中。舘ひろしに惚れこみ同じ職場で働いてみたい願望が沸々と。危ないっ！とか叫びつつ、舘ひろしを押しのけ銃弾に倒れる権造。『権造、、。死なないでくれ、、。オレにはお前が必要なんだ。。。』そして退院後は晴れてコンビに。高校生時代：弁護士・外交官・国連大使。成長に伴い、小中時代とは打って変わりお堅い肩書きに憧れを持つ。今思うに受験戦争真っ只中であった当時、進学校に通い勝ち抜け勝ち抜けと先生に怒鳴られながら高校生活を送った影響も多大にあるのではないかと思われる。←実際は部活に明け暮れた日々。。法廷で政治家や大企業の裏側を暴き出し、数年ごとに世界を渡り歩き世界情勢の最先端で活躍したり、世界各国で大使公邸での晩餐会でシャンパン片手に○○国王や△△大統領と談笑したり。具体的な仕事内容は全く把握出来てなかったがとにかく『なんだか凄くカッコイイ』のに憧れる。アホ丸出しのこんな中から今現在、妄想の中での別人生の自分は何をしようかと考えてみるのだが、、。現人生の現時点でチビの成長を見るにあたり、転勤激しい外交官や国連大使なんてのは親にとっても子供にとっても非常に大変なお役目であるように感じられる（企業駐在の方々も大変だろうと心から思う）。その時点で妄想ではなくリアル感が出てしまその先が続かない。まあ、憧れる動機自体が不純なので、先のお客さんの様に考古学をやってみたい、などという崇高な思いに達する事が無く残念ながらオールボツ。唯一、ずっと憧れランキングには入らなかったが小さい頃から好きで続いているのが、活字を読んだり書いたりするという事。小学時代より素行は褒められなくとも作文は褒められる。高校時代は授業中まで部活のみんなで交換日記。結局惨敗しそれがきっかけで渡米となった大学受験も2次試験の小論文なんかはスラスラと書いた。ちなみにこのスラスラ書いた小論文。人生の岐路となる貴重な小論文だったのだが、持ち時間９０分でスタートした2次試験。テーマも論文の内容もすっかり今となっては忘れちまったが、３０分くらいで書いてしまった。早すぎるだろうと自分で思い何度も何度も読み返し直せるところは直していく。結局50分経過したくらいで、もう直せるところもなくなってしまい、このままピリピリした試験会場でダラダラオーラを周りに放出するのはいたたまれなくなり、思い切って手を挙げた。試験官の人が寄ってきて『どうしました？』というので『何度読み直してももう直すところがありません。帰っていいですか。』と暴言を吐きそのまま退室。港町で有名なこのキャンパス。試験会場を出てみると、すでに大学生のお兄さんお姉さんが試験帰りのピチピチ新入生予備軍をゲットすべくサークル勧誘の準備に大忙しであった。『あれ～、カノジョ、もう終わったの？早すぎない？ウチのサークル覗いてかない？』あまりにも軽～～～いノリのお兄さんお姉さんが次々と寄ってくる。結局、港町にふさわしいと思い、夏はヨットで冬はスキーって典型的なお遊びサークルに準登録。やっぱ、大学生ってスゴイよな～と思いフンフンと鼻歌交じりに帰省。結果、サクラチル。。。。さようなら、港町よ。。。え～と、話が逸れてしまったが本題に戻ると　ダラダラ何か書くのは好きなので、もしかしたらモノ書き職業なら楽しい別人生かもしれないとふと思ったのだ。ロス時代に観光雑誌に記事書いたりした時期もちょこっとあったが、ディズニーに新しいアトラクションが出来たら行ってみてその感想を書く。おいしいレストランだと聞けば食べてみて感想をかく。あれは中々楽しかった。しかしながら実際の所は作家の先生は、締め切りに追われ取材に追われ、生活の糧としているために非常に大変な血のにじむような作業なんであろう。ド素人のブログレベルでさえ、さーーーっぱり何も思いつきません～って事がしょっちゅうあるのに、後何日ですよ、カンヅメですよ、お願いしますよ寝ちゃダメですよ、と後ろからつつかれてそれで見事に書き上げる情熱と忍耐力と持久力というのは畏敬の念を抱くどころのレベルではなく、やはり本屋に横積みされている作家の先生方はまさに真のプロフェッショナルなんだろうな～、いつも楽しい本をありがとう、と頭を下げたい思いである。そして気付くとやっぱりリアルに考えすぎで、、。『もしも別人生を歩いていたら、、』という楽しい妄想の中で、唯一候補に残りそうだった作家先生にさえなれないこの悲劇。最終的にお客さんの様に『これやりたい！』っとスラッと無意識に出てくるものは何もなくなってしまった。。。。コレはやっぱりオトコとオンナの違いなのであろうか。なんだかちょっと寂しい気がする。。。

  2009年01月11日

  コメント(4)

• スタイルへのこだわり。

  一応仕事柄、ヘアスタイルなんぞは結構気を使わないといけない訳で。幸い、仕事の合間や休みの日にちょっくらこんなスタイルやってみっか、こんなカラーもやってみっか、とアレコレできる事は出来るんだが、、。本日、来てもらったお客さんと『誰に切ってもらってるのか』という話になり、そのときしていた話である。以前書いた『食へのこだわり』でも分かるように個性派揃いの我が職場。見かけに直結しない食べ物でさえあの状態であり、見た目に関することは各自それぞれ独特のこだわりを持つ。やっぱ壮絶を極めるのが女王であり、女王のお抱え美容師は権造が以前働いていたサロンのオーナーでもあり、その後店を売っぱらい自分もこっちにやってきた妃殿下である。妃殿下はすでにマイアミでは貴重な存在となったマイアミ産まれマイアミ育ちの生粋のアメリカ人。YesかNoかの2択のみで人生突っ走ってきた伝統的なアメリカ純血種である。女王は権造と同じキャリア12年組。そして妃殿下は権造と同い年であるんだが、すでにキャリア22年組。この2人がお互いの髪を切る時と言うのは火花バチバチの戦闘状態である。年明け2日の金曜日。めずらしく暇な時間がぽっかり空いた女王。『みんなと違ってヒマな時間があると落ち着かないわ。そうだ、いつも自分の髪を切る時間も無いしちょうどいいわ。』とたまたま休みの日に遊びに来てた妃殿下を捕まえる。妃殿下も負けては居らず、『アラめずらしいわね。ヒマなんだ。ヒマだったら切ってあげるから私の髪も切ってくれる？いいでしょヒマなんだし。』ちなみにこの2人、仲が悪い訳ではない。ただ普段の会話がこの調子なのだ。まずは何事にも最優先のワタクシじゃないと手がつけられなくなる女王のカット開始。『後ろはここからここまではハーフインチ、ここからここまでがクォーターインチ、横のここまでは30度くらいのアングルでハーフインチ、耳の下辺りまではこんなラインでハーフインチ、耳から前髪にかけては頬骨の真横からここまでがこんな感じ、前髪は、、ここ、すっごく大事だから良く効いて頂戴、この太さのブラシで外側にブローした時に毛先がこの辺に来るようにこうしてああして、、、、（書くの面倒ゆえ以後省略）。で、長さに関しては分かったかしら？？　じゃあ次はレイヤーの説明ね。後ろの部分はストレートの状態で毛先がこうなってカールした時にカールの先がこのくらい細くなる感じのレイヤーで、横はワタクシ髪をかきあげたりするから、その時にこういう感じにふわっとなるようにロングレイヤーのコレ位の感じで、あ、耳の辺りは注意してね、そして後ろに繋がる部分は、、、（やっぱり異常に面倒ゆえ激しく省略）、、、、、。大丈夫かしら？？質問は？』おそらく50人のスタイリストが聞いた場合、うち49人は確実にレイヤー説明が終わった時点で冒頭の後ろの長さハーフインチというのは記憶の彼方に消滅しているはずである。負けん気は女王に匹敵する妃殿下。『質問？私は何年美容師をやってると思うの？　繰り返して欲しい？別にいいけど時間の無駄極まりないわね。お互い忙しいんだし、切り始めるわよ。』さすがキャリアの長い妃殿下。見事なかえしである。そして後ろのカットから開始。2分も沈黙できない女王と女王のセンテンス終了前には女王を遮り話し出す妃殿下。『ちょっとその辺り切り過ぎじゃないかしら？　見えないけどなんとなく分かるわよ。』『言われたとおりに切ってるわよ。最初の説明が間違ってたってこと？』『あ、そこはワタクシがいつも切ってるような感じでもうちょっと下からハサミ入れてくださる？』『あら、私忙しくってアナタのカット見てる時間無いんだけど、この辺なのかしら？』権造以下凡人ぺーぺースタイリスト達はそれぞれの事をやりながら、すでに耳だけあの2人の足元にでも放り投げてバトルを一部始終聞いてみたい激しい衝動にかられており、全員耳をまっすぐあちらに向け体の向きは綺麗に女王ステーション中心に放射状に斜めになっている。カット後ブローが終わるまでこのバトルは延々と続き、最後の手鏡チェックの段階では今までのカットを木っ端微塵にする『次回はこうしてね』の辛口コメントを吐き、最後のシメは『ま、でも結構よ。ワタクシブローは得意だから。なんとかなるわ。ワタクシの為にありがとう。』女王なりの感謝一杯の言葉である。その後、逆バージョンのバトルが続き、これまた同じくらいの壮絶なやり取りの応酬は続く。あまり見習いたくないトークテクだが、あの会話のテンポはすげーよな。皇后だって負けては居ない。皇后はとにかく自称敏感肌（権造思うに神経質肌）ゆえに、カット前のシャンプーは並みのアシスタントでは勤まらない。『ああぁぁぁ！！痛いっ！』『ああぁぁ！！そんな温度にしないでっ！』『あああぁぁ！！そこはこうやって洗ってっ！（そして上向きながら両手ガリガリ）』『ノーノーノー！ストーーーップ！！！』声だけ聞いてりゃシャンプーしてるようには思えない皇后。新しいアシスタントが入るたびにコレが最初の難関となり今までに泣いたアシスタントの数知れず。。。ま、こっちのアシスタント、結構みんなシャンプー下手なんだが、、。このトップ３があまりにも壮絶極まりないため、他のスタイリストは可愛いもんだ。権造に切ってと頼んでくるのはいつも3人。権造の和風カットが好きなようで髪をすいたり削いだりして欲しいらしく、いつもバッサリバッサリと切ってあげる。で、、、権造の方は誰に切ってもらうのかと言うと、、。みんな切りたがらない。。。。もうこの状態、寂しすぎて突っ伏して泣いてしまいたいのだが、ちょこっと切りすぎただけでシャッキーーン！と立ってしまうこのアジアンヘア。そして髪の長さはちぃーっとも変わってないのにカット量ナンバーワンの髪の山々が散乱している権造ステーション。こちらの切り方とは少々異なる為に、みんな『権造が切るように切ってくれ』と言われるのを恐れて（実際には絶対にそんな暴言は吐かないが）、切ってあげようかと手を挙げてくれるものは皆無である。よって、軽く7年くらいはセルフカットのアバウトなスタイルで年に1度帰国する時に『お前、まだ自分で切ってるのか？』とかれこれ25年以上のお付き合いの店長に言われ続けているんだが。大抵ショートにしてるので、意外と切るのって簡単なのだが時々さすがに後ろがヤバイだろうと思いそういう時には思い切ってアシスタントの練習台になったり新米スタイリストに無理やり手が震えながらでも切らせたり。髪の量の調節なんかはみんな絶対にやるのを嫌がるので結局さくさくっと長さを揃えてもらった後は自分でチマチマ切っている。このチマチマはヒマがあるとやってしまう悪い癖で、1ヶ月ほど前も朝到着後時間が15分ほどあったので、コーヒー飲みながらチマチマやってると。。新オーナーのジョージ登場。おはよ～と鏡越しに挨拶すると『あぁぁ？？？自分で切ってるのか？？それはイカンイカン！！』『え～～、だってみんな嫌がるし～自分で切るの好きだし～。』『オレにやらせろ。一回やらせろ。』←なんかヤバイ台詞。で、結局その日午前中にジョージに切ってもらう事にしたんだが。『え～と、じゃせっかくだからこの写真くらいに短くヨロシク。』『おう、任せとけ！』『で、、最初に言っとくけど自分でチマチマやるのは趣味でもあり、万が一切ってもらった後にチマチマしても気分悪くしないでよ。』この一言が意外とジョージにはプレッシャーになってしまったようで、そして最初の一切りで切った部分がシャッキーーンと起立してしまったため、ジョージは結局1時間以上の時間を権造の髪と格闘するハメに。どっちにしても写真のスタイルにキープするためにはワックスでスタイリングするのが必須だったのだが、出来上がってみるとスタイリング剤使用前の権造は産まれたばかりのヒヨコのように。ジョージ、一言。『コレで、、今日から仕事するのか、、、？』大丈夫だって～サンキュージョージ、と終了し、さてワックス付けてみっか、と思って髪を触ると後ろの部分がちと重い。自分のステーションへ戻り梳きバサミを出し、一応ジョージがオフィスに入ったのを確認し、チマチマ毛先をちょこっと軽くしてると、、、。ジョージ、オフィスのドアを細く開け、権造のチマチマ姿確認。直後ああああぁぁぁ～と床に崩れる。キャリア35年組、そして我が店のオーナー、ジョージよ。スマン。その後最近ちょっと伸びたよなぁ、と思っていたので再びジョージに切ってもらう。ジョージ、ちょこっと揃えてくれと言いに行くと　リアリィー？？ハァ、ガンバリマスと再び1時間。さすがにその日はチマチマは控え、次の日10分早く行って速攻チマチマ。ま、トップ３に比べるとどーーってことない凡人なんだが。しかしながら、、、、。この国ゆえのこのキャラ揃いなのか、世界共通の業界ゆえのこのキャラなのか。非常に興味のあるところである。

  2009年01月10日

  コメント(10)

• 

  本家の誕生日。

  1月５日は本家の誕生日であった。初めてウチにやってきたときの事はまだまだ最近なような気がしてたんだが、本家も歳をとったものだ。当時、権造がLAから連れてきた猫が死んでしまって半年くらいだった。ボイルハイツに居た時に唯一の贅沢と思って奮発して飼う事にした猫だった。病気で最後まで頑張って看護したんだが、やっぱりなんだかぽっかりと体の一部が無くなってしまった様な気がしていた。そんな頃に、作造とブラブラと買い物に行ったときのこと。ペットスーパーマーケットの隣に犬屋があるから覗いてみようと作造が言い出し、もう権造よりも早く死んでしまう動物はいいやと思ってたんだが、じゃ、覗くだけ、、と入ってみた。今思うと典型的なパターンである。権造が塞ぎ込んでたので作造が気を利かせたのか、それとも作造も寂しくなってペットが欲しくなってたのか、今になっては分からないんだが。入ってみると、、、。やっぱり子犬コロコロのああいう店は非常にヤバイ。誰も連れずに返すものか、って気合十分に可愛いオーラを全身で発する子犬たち。ああぁぁぁ～～。やだやだ。こんなトコ来ちゃってただで帰れるはずが無いじゃないか、、。そしてパッと目に入ったのが、、、。丸く囲われた中に居た3匹のミニチュアダックスの赤ちゃんコロコロ。。。。んん～～～、ヤバイ。。。非常にヤバイ。。。。。恐らくこの時点で同じようにダックスコロコロに心をすっかり持っていかれ　ひたすら3匹を凝視してた作造は誰か連れて帰ると決心していたはずである。必死でコロコロコロコロ相手を押しのけながら上に乗っかりながら、柵の上から覗く作造権造にアピールする3匹。ブラウンも可愛かったんだが、目に留まったのがブラックアンドタン（黒で足先やお腹や鼻っ面が茶色）の1匹。コロコロしながらもこっちを作造バリに凝視。手を伸ばしてみるとくっついてくる。思わず抱っこしちゃった時点で店員さんにとっては、ハイ、まいどありぃ～なんだろう。その位、抱っこした権造も抱っこされてる赤ちゃんダックスも横から覗く作造も目の中、星がキラキラキラリな状態であったと思われる。いやぁ～～くぁわいいね～～～、ちいちゃいのはスゴイよねぇ～～～、ともう離せなくなっている権造。やっぱり可愛い。無条件に可愛い。ホントにすごいと思うがどんな生き物も赤ちゃんってのはものすごく愛されるオーラを本能的に発しているもんだ。生き延びる術だよなぁ～～と感心してたところ、横から作造が、『おい、どないするんや。今日欲しいんやったら俺カネ出すで。』へぇぇぇ？？　ケチで有名な作造がカネを出すといいましたか？？？それよりも何よりも、その1週間後に帰国を控えていたんだが、、。今連れて帰ってもすぐに日本に行っちゃうんだし、戻ってきてからもう一度見に来ようか、と権造が言うと　ワレ、売れておらんかったらどうすんねん。権造から取り上げて抱っこして離さない作造。どーしても今欲しいらしい。そうしてその日に本家はウチにやってきた。生後8週間。手のひらサイズ。帰国の間は友人に預けまたこちらに戻ってやっと本家との生活はスタートした。ネコの時にお世話になった獣医さんはエジプト人のおっさんなのだが、そうかそうかまた生き物を飼う事にしたのかと喜んでくれ、今もお世話になっている。まだ飼い始めの頃に張り切って散歩に連れ出しファイアーアント（毒アリ）に刺されて、パタッと倒れて痙攣してうごけなくなってしまったのだが、その時は夜にもかかわらず何度も何度もおっさん先生自宅に電話して相談したり経過報告した。幸い、救急に行かなくとも自分の生命力で復活してくれたのだが、まだ3ヶ月にもならない本家に悪い事をしたと泣きながら徹夜で看病した。。その後はすっかり我が家のど真ん中に陣取り権造と作造の愛情たっぷりに育っていった本家。そしてもも造妊娠。臨月の頃なんかは必ずデカイ権造のハラに頭をくっつけて寝ていた本家。もちろんもも造の心音もしっかり聞こえていたはずである。出産後もも造を連れて帰ってきた時、まず本家にもも造紹介。まだもも造は赤ちゃんだから顔と手は舐めたらダメと教え、そして本家は忠実にソレを守り　ベットの上でもも造の太ももを舐めたり、一緒に寝たりとべったりであった。もも造があっという間に本家の大きさを超えヨチヨチ歩いていた頃も、ふと気付くともも造の姿が見えず、足元に居た本家に『もも造、どこ行った？』と聞くとちゃんとトコトコ歩き出す。このときはランドリールームの乾燥機に入ろうとしていたもも造。危なくてしょうがない。この話は未だにもも造にするのであるが、ちょっとオーバーだがもも造は本家を命の恩人だと思っている。そしてここ造誕生。ナンバーワンからナンバーツーへ、そしてここ造誕生に伴い家庭内での地位はナンバースリーになってしまった感がある本家。だが、チビらに追い掛け回されてもじっと我慢し、特にもも造との関係は年々密になりつつあり、もも造の本家に対する愛情ってのはとんでもない深さである。最近やっと本家と結婚したい時期を卒業したものの、本家はベストフレンドらしく寝る時は必ず本家が足元に寝そべってるのを確認。もも造のマイブランケットの『あおいふとん』。これは未だにドコに行くにも持ち歩き誕生以来あちこち引きずり歩いてるので今はボロボロなんだが、帰国のお供も欠かさない。このあおいふとん、もも造はここ造はおろか権造にも絶対に貸し出ししないんだが、本家は別格らしくちょっとソコまで買い物って時には、本家にかけてあげたり床に敷いたりしてあげたりと至れり尽くせりである。最近、学校帰りのコースに3軒、新築の家が建築中なんだが、それぞれ『マミーハウス』『モモゾウハウス』『ココゾウハウス』と名づけて進行具合をチェックするのが日課となっている。着々と外観整うモモゾウハウスは豪邸であり、すでにその一角をもも造は本家ルームと名付けた。結局は人様の家なんだが、大きくなったらここに住むと決意したもも造。マミーは一緒に住めないらしいが泊まりに来るのはいつでもウェルカムだそうだ。『え～～～～、じゃ～もも造も居なくなったら寂しいし本家はマミーのとこに置いていってよ。』『ノゥ。アイバイユー、アナザードッグ、オーケー？』新しいもの好きなもも造も、本家だけは絶対に離さないらしい。もも造が本当に大きくなる頃に、おそらく本家はすでに居ないんだろう。そう思うと話をしながらかなりセンチメンタルになってしまう権造である。以前に学校で『死』というものについて習った時に、帰宅後権造に本家もいつか死んでしまうのか？と涙目で聞かれたことがある。本家だけじゃなく誰だっていつかは死んでしまう、だから毎日毎日ずっとその時がくるまで仲良く一緒に遊ばないといけないと一生懸命教えたんだが、それでもやっぱり本家はもも造の人生計画の中にずっと一緒に居るようだ。本家の誕生日、５日当日はもも造が放課後アートのクラスがあったので、ここ造だけ先に迎えに行き、本家のプレゼントを買いに行った。去年はもも造が選んだセーター。これは本家にすこぶる評判が悪く、嫌がるのを無理やり着せては散歩に連れ出したりしてたので、今年はここ造の選んだ本家のベット。あとでもも造は自分が選びたかったと激怒したのだが、去年はもも造だったので今年はここ造の番だ。結局、自分のベットに置きたがるここ造から本家ベットをひったくり、ちゃっかり自分のベットの端っこに置いていた。そして、誕生日ケーキは本家が食べれないから可哀想だと却下したので、もも造とここ造で本家を風呂に入れてあげることに。本家は熱いお湯に浸かってるのが大好きなので、未だに使用してる赤ちゃん用の浴槽をシャワーの下に置き、熱い湯を張り本家はため息つきながら目を閉じていた。6歳の頃からダックスの持病、椎間板ヘルニア発症。幸い薬が効いて手術せずに済んでいるが、いつまた痛みに襲われるか分からない状態だ。そして去年の初えめ頃から心臓肥大。肺を圧迫して咳がでるので毎日薬を飲んでいる。人間と全く同じだな、年取ると色々出てくるのは。首筋に白髪がチラホラ出てきて、目はやっぱり段々白内障になってきているものの、後はまだまだ元気である。最近はウトウト寝てる時間も多いんだが、風呂に入れた後などは興奮して家中を走り回ったり、オモチャをあげると振り回して遊んだりしている。本家は本名を『権造』といい、コレは今権造が使わせてもらっている。実は作造というのも作造の実家のシーズー犬で、元々はこっちが先に命名され、弟分って事で本家は権造となった。本家、10歳。まだまだ頑張って元気にずっと過ごして欲しい。

  2009年01月09日

  コメント(8)

• 子育て放り投げたい気分で愚痴りたい。

  本日、夕方ブチ切れ。たまたま今日はいつもと別のチャイニーズをサロンにデリバリーしてもらい、たまたま権造と一緒に半分こしたスタイリストの品だけがヒットし、たまたま帰宅後お絵かきしてたもも造が水を床にぶち撒け、最近ずっと頭を悩ませている姉妹のケンカが勃発し、ここ2日学校始まったばかりで疲れて帰ってきてはグズグズまとわり付いてくるチビを押しのけながらメシ準備をし、たまたま手伝おうとしたここ造が砂糖の入った容器を床にばら撒き、たまたまもも造の描いた絵よりもマミ～の描いた絵の方が好きと言ったここ造の言葉を聞いたもも造がここ造はミーの事が嫌いなんだと泣き出し。他にもっとあったのだが、全部書くと不幸すぎるのでこの辺で辞めておくが、要は『たまたま』起こった非日常的不幸な事件と『権造が最近頭を悩ませている』日常的な不幸な事件が見事に融合したのである。体調悪く帰ってきて、この一連の出来事をわずか帰宅後わずか１時間あまりのうちに走馬灯のように体験してしまった権造。段々声のトーンがやばくなっていくぞ～～～ぃとリアルに体感しつつ、ついに爆発。やっとの思いでつくったメシを見て『この前のチキンの方がよかった～。』と文句垂れるもも造には、オメーら文句あるんだったらメシ食うな！趣味のコスプレ用の衣装（本日チャイナドレス）を持ってきて着替えさせてくれとまとわりつくここ造には、邪魔だっ！こんなモンはこうしてくれるーー！！とドレスを壁にブチ投げる。オメーら、ガタガタ言うんだったら他の家の子供にしてもらえー！！出てけっ！！泣きながらメシを食べるチビ2人の横で黙々とこれまたメシを食べる権造。イライラしてるのは分かってる。なんでイライラするのかも分かってる。3分の１は言う事聞かないチビらへの怒りであり、3分の１は自分の思うとおりに事が進まないことへの怒りであり、3分の１はイライラしてる自分に対する怒りである。チビの持続力と言うのはいかなる時も微々たる物で、テレビで好きな番組が始まったのであっさりとメソメソ→ご機嫌モード変換し『このあとこうなってこうなってね～。』とニコニコしながら話しかけてくるもも造。こちらは加齢と共にモード変換能力が衰えていっている立派な大人。変わり身の早さについていける訳も無く、さっさとメシを終了し　今日はさっさと風呂に入って寝たい気分とお風呂のお湯をザバザバと入れだした。せめてこれ以上気分悪くなるのは控えようと黙々と後片付けをして、風呂に入るぞと号令をかけたときに、もも造がこっちにやってきて『マミィ、、アイムソーリー、、、。』で、権造の膝に座ってしがみ付きオイオイと泣き出す。さすがにこちらはここ造の倍近く生きているだけあって、権造のピリピリを敏感に察知しご機嫌とるにはすでに遅いと判断したようで、本人なりに努力して権造のイライラの原因究明を行い結果謝るのが最善という考えに達したようだ。この、子供の心からの謝罪というのは　たとえワリィと思う心が持続力に欠けようが親の怒りの塊りをあっという間に溶かしてしまう不思議な効力を持つ。あ～～～～、言い過ぎたよなぁ～、やっぱ、とこっちも即反省モードに入り、ついでにここぞとばかりに説教する。最近、もも造の天敵になる度合いがかなり増してきているここ造も、やっぱりオイオイ泣き崩れるもも造の姿に心を打たれ、ももちゃ～～ん、あ～ゆ～さ～っど？あ～ゆ～おっけ～？どんとくら～い。。と後ろから抱きつき頭をなぜる。結局その後やっと普段どおりのテンションに戻り、風呂に入ったあと本を読んでから就寝したんだが、チビの寝顔ってのが一番平和な感じがするよなぁ～と思いつつ今ベットの中でコレを書いている。自分の時間というものが無く自分のスケジュールで生活できないというのが一番辛くなる理由なんだろうなとは自分で思う。今日みたく体調悪い時に『ちょっと5分だけ寝たい。』とお願いしても、もも造は最近そっとしといてくれるんだが（その代わり時計でキッチリ時間測ってるが）ここ造は全くお構い無しに上に飛び乗ってくるか他の部屋から泣き叫んで権造を呼ぶか何かしでかして結局5分の時間も取れないことがほとんどだ。こうなってくると『育児とは育自』だの『無償の愛情』だのはもはや綺麗ごとに過ぎなくなってしまい、自分だけが犠牲になってるような被害妄想に陥ってしまい、チビと居るのが楽しくなくなってしまう。24時間365日6年間これを続けてきて、権造なんかは仕事してるのでまだ気分転換する時間はあるものの、やっぱりたまにはゆっくり自分の事だけ自分の為だけにやってみたいよなぁというのがホンネである。おととし帰国した際にチビを実家に預けチビ誕生後初めてひとりで1泊したことがある。とても楽しい時間を過ごし久しぶりにお風呂に一人でゆっくり浸かり一人でベットで大の字になって寝てみて、頭の片隅ではチビの事を考えるものの　やっぱりとても楽しかった。姉造も弟造も小さいチビをそれぞれ抱えており、結局実家に集まるも権造のチビまでヨロシクというのは言いづらく去年は友人に会うのも我慢して結局おでかけせずに終わってしまった。もも造もここ造も、権造にとってはこの世で一番大事なものである。権造の骨を削り肉をそぎ血を分けて大事に大事にお腹の中で作り上げ育ててきた命である。何かあったときに自分の命を捨ててまで助けられるかと聞かれたら、迷うことなく即イエスである。今日の出来事なんかは一気に悪条件が重なったので起きてしまった事であるしチビにとってはどうってことない普段と同じレベルの権造のガミガミだったのかもしれない。大人と子供が同じ土俵で生活しようとするとき、やっぱり親がチビにあわせる部分がほとんどでそれは重々分かってるんだが時にやっぱりイライラすることもある。大半はチビに対してよりも自分に対してのイライラなので余計に始末が悪い。ウチは作造が帰宅するのが夜中であり、普段の暮らしはチビと権造の3人である。同僚に話したりすると、なんでベビーシッター居ないの？なんでハウスクリーニング雇わないの？と理解しづらいらしいが、どちらも権造の育ったカルチャーに無いため特にベビーシッターは抵抗があった。結局仕事中はデイケアに預けつつどちらも育って行ったのだが、未だに親の選択が子供にとってベストなのかどうかなんて分からない。世のお母さん方、みんな大変である。ん～。なんだか何が言いたいのかも分からなくなってきたのでシメに入りたいと思うが。一番、もも造とここ造にとっていいと思われるのは、権造がチビらの前で明るく健康でシアワセで居る事なんだろう。たまにはこうやって爆発してみるのも『母といえどただの人間』というのを教える上でアリだと思う。今日のようなイライラが起きるのはまあしょうがないんだが、こういう時に普段からストレス抜きをしておくとかなり不条理にイライラする部分は削除できると思うので出来る範囲で姑息にアレコレ画策してみたい。ま～チビも大きくなってきたし、あとちょっとだな。ここ造なんかは今の状態が一番可愛くこのまま止まっててほしいと思う瞬間が多々あるが、やっぱり滞りなくとっとと成長していただく事にしよう。親ってのは、チビという濁流にのまれつつ、矛盾してるが同時にチビという星に向かって進みつつ、自分との戦いという落石に打たれながら信念と言う果たしてつかまった先に実際にあるのかどうか分からない紐にしがみ付いてるようなものかもしれない。それでも結局は諦めずに進んでいくという所で答だけは見えてるような気がするんだが。まあ、答は分かっているが解き方の分からない問題みたいなもんなのだろうか。ただのくだらない愚痴日記になってしまった。ここまで辿り着いた人、スミマセン。が、書くことによりなんだかゴチャゴチャだった頭の中はなんとなくまとまった感じがしないことも無く。ま、寝て起きたら違う一日になってるんだろう。

  2009年01月08日

  コメント(10)

• ロスの思い出：　ひき逃げ編　（手抜き日記）

  毎年、年明けの2週間ほどは仕事の方は暇になるのだが、何故か今日は朝一から仕事終了までノンストップ状態。このご時勢に非常にありがたくよっしゃ稼げる時に稼ぐぜぃと張り切ったのだが、朝家を出るときにトイレに行ったきり仕事終了まで行く暇なし。チビの準備と朝飯に忙しく毎日我がメシは持って出かけチビを学校に送った後サロンに到着してから食べるんだが、仕事終了時に気付いたら朝持って出た弁当箱に一切手を付けず状態。。。すでに40分ほど仕事が押してしまって、すぐにチビを迎えに行き家に帰って速攻夕飯の準備。ちょっと何か腹に入れないとヤバイと思い夕飯前にヨーグルト1個だけ食べたんだが。あ～～～。忙しかった。忙しい土曜日みたいだ。充実感と疲労で一杯である。そんなこんなでやっとチビも寝てくれて権造の時間到来。今日は何を書くべか～と思ってるんだがすでに一日酷使した体は脳ミソに新鮮な血液送るのもイヤなのか、どうも頭がぼーーっとしてる。なので。。。再び手抜き日記更新でお許しを。某所より引っ張ってきた過去日記より、またかよ～～～な暴れん坊ロス時代の思い出シリーズである。読んだ人はすっ飛ばして終了でヨロシク。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊またしても割烹料理店にいたころのお話である。このお店は各航空会社のクルーの御用達のお店であった。ロス暴動の前でJALもANAも宿泊先はダウンタウンのホテル。お食事に来てくれたクルーのお客様には食事終了後ホテルまで送り届けるサービスがあり権造も運転手としてよく駆り出された。 ある日の夜、いつものようにクルーを送り届けた。人数が少なかったので権造のマイカー出動。帰り道にちょっと一服、とタバコを吸いながら店に戻る途中、ちょっくら近道してみようとダウンタウンを突っ切る事に。夜のダウンタウンはほとんどゴーストタウンと化している。むーー、やっぱりこの辺ヤバイよなぁと思いつつ赤信号なので停止した。 と、角の建物の陰からアミーゴが４，５人バラバラっと飛び出してきて権造の車に突進してくる！！　え？ええ？？ タバコを吸ってたので少し開けていた窓の隙間から手が入ってくる直前に、パニックに陥った権造は思いっきりアクセルを踏んだ。 ゴトッ！ゴロゴロゴロ！ガツン！ まさしく映画のように、ボンネットの上をアミーゴが転がっていく。ひいぃぃぃ～～～！！襲われた怖さとはねた怖さでまたしてもパニック！！　ヒトはパニックに陥るととにかく逃げる。本能なのだ。足がすくんでるヒマはない。 丁度何ブロックか先にパトロール中のパトカーがいた。止まる余裕も全く無く走り去ろうとする権造。そしてやっぱり後ろから追いかけてくる『ウウウゥゥ～。』というサイレンの音。　 『ひき逃げ』 の４文字が頭の中をよぎった。どうしよう。逃げられない。。。。。止まったほうがいいのか、、、いいよな、やっぱり。　しずしずと道の端に車を止めて頭を垂れ神妙にお縄を頂戴しようと待った。 コンコン、とオフィサーに窓を叩かれて開けた。 『アーユーオ～ケィ？』 『、、、、ノー。全くダメです。。。』 『全部見たぞ。』 『、、、、ハイ、、、、。』 と両手を差し出そうとした瞬間、 『こんな夜中にダウンタウンをオンナノコが一人で走る事自体が間違っている。』へ？『これからは信号が赤でも止まってはいけない。安全を確認してから赤信号をムシして通り過ぎなさい。』 へぇぇぇ？？？ 『車のドアのロックはしてるようだが、これからも昼間でもロックはするように。』 はぁ、、、、、、。 あの～、ワザとじゃないんですがパニックになり全員アミーゴをハネまくってしまったんですけど、、、。とおそるおそる言ってみる。見てなかったのか？　いや、見てるはずだ。 『アイノウ。大丈夫、みんなちゃんと逃げようとして動いてたから無事だ。自業自得だ。』 『、、、、、、そんなモンすかね？』 『そんなモンだ。』 結局、このオフィサーは自分の名刺までくれて、これからもし、夜中にダウンタウンで信号無視で捕まったらこの名刺を見せて自分のところに連絡するように、とまでいってくれたのだ。地獄にホトケ。蜘蛛の糸。お縄を頂戴するはずの両手をおもわず合わせてははーーーーっと拝みたい気分であった。 そのまま、免許書を確認しただけとアミーゴに万が一何かあったときに連絡するということで店の電話番号を渡しただけで無罪放免である。まさに　ロス市警、アメリカのお巡りさんなのだ。 その後も送り仕事は続き、一度ホントに夜中信号無視で止められた事があった。その時のオフィサーに大事にとっておいた名刺をさしだし説明する権造。オフィサーはパトカーに戻り確認してるようだ。 『オ～ケ～。気を付けて。ハブアグットナイト。』 す、すごい。なんてフレキシブルなんだろう。 それからもその名刺は常に大事に大事に権造の財布の中にあった。友達なんかは『それがあれば、これから信号無視くらい平気じゃない～。』とか言ってたけど、間違っても悪用する事なんてありえない。本当に親切にしてもらった時は感謝の心しか生まれない。その後のＬＡ生活のお守り代わりになった。 ハネてしまったアミーゴはどうしてるのか。捕まったのか、そのまま放って置かれたのか、その後連絡が無かったので権造は全く知らない。『正当防衛』という言葉の持つ意味を深く考え重く受け止め、　改めてダウンタウンは怖いところだとおもった。 このダウンタウンを突っ切って　なんと歩いてリトル東京まで来ようとする日本人観光客は当時たくさん居た。 確かに地図で見るとホテルからはほんのすぐそこなのだ。 その後もお店とホテルを往復してた権造は、日本人観光客が固まってこわごわ歩いていたりダッシュで走ってたりするのを見かけると必ず声を掛けた。ホテルまでクルーを送り届けた後なので車の中はカラである。『リトル東京までですか？そんなトコ歩いてると危ないですよ！』拾っては乗せ拾っては乗せ　リトル東京まで連れて行った。オフィサーへのせめてもの感謝である。と同時に大抵の観光客の皆さんはありがとうと言ってくれて、そのまま権造の働くお店まで行き食事をしてくれたのである。まさに、、一石二鳥。。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊もう何年もロスには行ってないが、、今でもやっぱり危ないんだろうか。ふあぁぁ～。本日は早めに就寝する事にする。では皆さんオヤスミナサイ。

  2009年01月07日

  コメント(7)

• 派遣切り。

  昨年から始まった世界的な金融危機により、こっちでもそうだが日本でも多くの会社が正社員や派遣切りを行い多くの人が職を失っている。ネットのニュースで派遣村なんかの日本の様子を読んでいるが、新しい年を路上やテントで迎えた人達の心中はどんなものであったかを思うと心が痛む。しかしながら、これは外から日本を見ただけで内情をあまり熟知していない無知な人間の愚見として聞いてもらいたいのだが。ある日突然解雇を言い渡され寮も追い出され、その結果若者から働き盛りの年代までも大勢の人が路頭に迷う事になったんだが、、。住むところも無くネットカフェなどを点々としながら職を探したうえでの結果なのだが、一番思うのはこの人達にはこうなる前に行くところや帰る所はなかったのだろうか、という点である。実家に帰るお金も無かった、という話もインタビューで見たのだが、路頭に迷いながらどんどん所持金が減っていき、これはどうにもヤバイと言う時点で知り合いや家族を頼るという選択は無かったのだろうか。一番助けが必要な時に行くところが無いと感じる人達であったとしたら気の毒である。そして、寮を追い出されたときに所持金が全く無かったという話もあったが、いざと言うときの蓄えが無かったというのも残念である。日々の生活で一杯一杯だったのかもしれないが、それでも万が一のときの為の蓄えが無いというのは心細くはないのだろうか。人によって事情は様々なのであろうがこれだけの急な経済悪化がものすごいスピードで襲ってきたゆえの多くの人が急に路上に溢れることになった。派遣は切られる、パートも切られる、という事実は以前からあったのであろうが今回のように大量の人材が短期に仕事を失う事は権造が大人になってからは記憶にない。なので権造世代と同世代か若い世代の人達が全く無防備であったのは不可抗力なのかもしれない。何事も危機管理が大事な時代になってきている。一時、ゆとり教育だの何だので学問以外の教育を加えていた時期もあったが、小さい頃から例えば投資のしくみなんかと一緒にお金を貯める事の大切さだとか家族や友人との関係をはぐくむ事の大切さなんかも教える事も特にこの時期親の苦節を間近に見て育っている子供達にとってもこれから大事になってくるだろう。権造はまだ若い時期に、ド貧乏を経験した。自立はしてみたものの若さゆえの自己管理力のなさによるド貧乏だったのだが、このブログは家人も読んでいるので今更親を泣かせるのも忍びなく詳細は省くが、ド貧乏のピークの一週間は所持金5ドル。パン一斤で1週間朝食昼食を済ませ車中で夜を越したのが2日。その後友人宅に居候させてもらい、しばらくしてから以前書いたボイルハイツへと引っ越すことになった。今回の派遣の皆さんのように外からの逆らえない力によって路頭に迷うのではなく、自らの招いた失敗による結果であるので比べようもないのだが、いざと言うときにお金を持っていないことの心細さと車の中で友人を頼るべきかどうか迷ったプライドの残骸の意外な大きさは覚えている。まだまだ若かったので、遊びたいし買い物もしたい。が、あまりにも底辺に近付いてしまったために、その後は給料やチップが入ったらまずは決まった額だけ取り出して残ったお金でやりくりする、という習慣が出来た。貯金もこのころから始めた。今回の事で路上に出てしまった人々もこれからはどれだけ苦しい生活が続こうとも、この経験から何かを掴み取って欲しい。アパートの家賃が払えないのなら一人暮らしをしようなんて考えずに他の苦しんでる人と一緒に住んで家賃半分にすればいい。生活のレベルを下げるのは辛い事だけど、外からの力で下げられるよりも自分の意思で下げるほうが生きていく活力なんかは違うはずだ。そしていつ何があって自分の生活が捻じ曲げられるか分からないという危機感を持ちわずかながらでも蓄えを残しておくべきだ。そして政府は何よりも雇用の捻出に努力すべきだ。天災にしても人災にしても何かあったときに真っ先に動くのは規則でがんじがらめの政府ではなく一般のNGOやNPOである。どうせすぐ直接手を差し伸べる事が出来ないのなら政府にしか出来ない事をすみやかにやるべきだ。今はどの業界もドン底で、新しく雇用の場を作るのは容易ではないが、国には公共事業と言うものがある。いらないところにダムを作ったり必要の無い道路をひいたりするのではなく（そういう物はとかく一部に利益が流れるだけでもあるし）、何かもっと地域レベルででも出来ることはあるはずだ。そう思っていた矢先に朝日新聞で森永卓郎さんのコラムを読んだ。短いコラムだがそうだよな～と相槌打ちたくなる箇所がたくさんあったので興味のある人は読んでいただきたい。各家庭に何万単位でお金ばら撒くよりも（アレは消費税増税の為の布石だっけ？）ちょっと先を見て景気回復に直結していくような何かを生み出していくような政策を立てて欲しい。そして路上に暮らす人達の救済を打ち出すのなら、家を探すとか何とかよりも　いっそのこと金利なしで上限つけた金額を無理のない返済期限付きで貸し出したりした方がいいのじゃないかと思ったりする。厚生労働大臣だっけ、パフォーマンスで住むための場所の下見をしてたりなんかしていたが、家探しは下っ端に任せてトップの自分はもっとやるべき事があるだろうと言いたくなった。とりあえずの衣食住に関してはすでにNGOが動いている。遅いスタートで同じ事をしても何の意味があるんだろう。それよりは路上に出た人が働く意欲や組織に対しての信頼というものを失う前に、自分たちで生活を取り戻すべく行動を再び起こせる基となるものを提供してあげるほうが意味があるような気がする。アメリカも大変な事になっている。お客さんから色々と解雇や縮小の話を聞くが、今年もこの状態は続くとみんなぼんやりと感じている。すでに次期オバマ政権は大規模な公共事業を進めると発表しているし、願わくばブッシュ政権8年間のゴミ掃除をし、早い時点で実際に新政権の政策が行えるような状態になってほしい。話はズレてしまうんだが、権造と同い年の同僚は18歳にすでに美容師デビューしてるかなり長いキャリアの持ち主なのであるが、彼女の両親が高校卒業のお祝いとしてくれたプレゼントというのが彼女のリタイヤの為の年金ファンドの口座だったそうだ。若い頃は、そんなのまだ早すぎると反発しつつも言われたままに微々たる額を毎月毎月掛け続け今に至っているそうなのであるが、その額たるや去年やっと始めた権造に比べると比べ物にならない額になっていることだろう。仕組みを分かっていないといけないと、結婚した頃からファンドについて素人レベルながら勉強していたらしくリーマン破綻のときもいち早く行動を起こして損失を最低限にしたらしい。権造がこの話で一番感心したのは両親が口座をプレゼントとして彼女名義で開いたセンスだ。一応、最低限の金額で開けておいた。後はアナタの稼ぎから毎月少しでも足し続けなさい。今はまだ分からないと思うけど、興味が出てきたと思ったらどんな仕組みなのか必ず勉強して他人任せにしないでおきなさい。そう言ったお母さんは数年前に病気で亡くなってしまったらしいが、見事なまでに愛情のある子離れの仕方だと感じ入った。なんだか今日は難しい日記になってしまったが、、、。派遣村に関しては暴言吐いた先生もいたようで賛否両論あるんだろう。そして上にダラダラと考えがまとまらないので文章もまとまり無いものになってしまった言葉の羅列。これもあくまでも権造個人の愚見なのでくっだらないと感じる人も居るかと思う。毎回長い文章で最後まで読んでくれる人に感謝しつつ、今日の日記を読んで不快に思った人が居れば謝りたい。

  2009年01月06日

  コメント(12)

• 

  ふぃっし～よ、節操を保て。

  これまた、おととし8月某日の某所での日記なんだが、、。初めて飼い始めた熱帯魚は家族それぞれが一種類ずつ選びスタート。元々日本帰国時にチビが金魚すくいしたのが始まりだった。作造：　板前らしくピカピカひかりもの系の魚（名前忘れた）2匹権造：　グッピー2匹もも造：バルーンモーリー2匹ここ造：ミッキープラティ2匹権造実家では、残していった金魚すくいの金魚6匹で奇人父造の凝り性に火がつき、メダカをあちこちから仕入れては大量に飼い始めていた。そして、上の8匹からスタートした我が家のふぃっし～ライフ。全く素人が試行錯誤しながら育てようとするもんだから、水槽丸洗いしてはバクテリアをオール撤去し一人死亡、また死亡、となる。死亡確認のたびに庭の片隅に穴を掘り、花を摘んで天国行きのふぃっし～の周りに敷きクリスチャンスクール生のもも造の涙の祈りを捧げていた。そんな頃の日記である。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊生き残り組みの水槽内の我が子達。 ミニーもなんとか生きながらえており、相変わらず癒される日々は続いている。 そして、作造が休みであった月曜日、権造はふと水槽内を見たときにそこには存在するはずがない光景を目にした。 なんと、、、。赤ちゃんふぃっしぃ～が居る。 中途半端に一匹。 ５ミリくらいなんだろうか。ゴミかと思ったのだが、動きが鋭い。よくよく目を凝らしてみると稚魚である。 だ、誰の子供なんだ。。。。 誰の子かはさておき、この事実に権造は歓喜の声を挙げた。すぐにもも造を呼び、『こ、ここっ！！コレ見てっ！！ベイビーだよ、ベイビー！！！』『おおぉぉぉぉおぅぅ～～！　まぁぁぁあぁぁ～～～いぃ！　ごぉぉぉおぉ～～～っど！！！（オーマイゴッド）』もも造も激しいリアクション。 ここ造を呼んでみると、『まぁみぃ～！！べぃびぃ～！ふぃっしぃ～！ふぃっしぃ～！！』ここ造も激しいリアクション。 ３人してガラスにへばりつき、じっと観察してみる。 可愛い。。。。 非常に可愛い。。 早速、作造に報告。作造は人間のオンナ以外あまり興味を示さない。よって反応はイマイチ。なので、放っておいて３人で盛り上がる。 そして、、、、。 外出して帰ってきてすぐに赤ちゃんふぃっしーチェック。 よしよし、上手に岩の下辺りに隠れてゆらゆらと可愛く泳いでいる。 『名前は何にしよっか～。』 権造がもこ造に語りかけた瞬間。。。 消えた。。。赤ちゃんふぃっしーが。。。 そして消えたあとに居たものは、、、作造フィッシュ。。。。 あろうことか、いきなり食われてしまった。。。 それも、もこ造の目の前で。。。 これ以上テンションサゲサゲな衝撃の事実はあっていいものであろうか。 呆然とする３人。言葉も出ない。 すぐに隔離すべきであった。 激しく後悔するものの、時既に遅しである。 もも造：『まみぃ～、だだ’ず　ふぃっし～　い～と　べいび～？？』 権造：　『そ、そうみたいだね。。』 もも造：『。。。。。。』 権造：　『。。。。。。』 もも造：『ばい　みすていく（間違えて）？』 権造：　『。。。アイシンクソー。。。』 もも造：『おぉう。。。』 権造：　『。。。。。。』 一応、間違えて食べちゃったのなら作造フィッシュを責めるのは可哀想だともも造は思ったのか、その後許してあげていたようだ。しかし、しばらく水槽の前から離れずに作造フィッシュになにやら一生懸命小声で話しかけていた。 コレは大変な事になってきた。誰が産んだのか。 よくよく観察してみた権造は気が付いた。 そういや、グッピー婦人のうちの１匹はやたらと腹がでかい。 やたらとエサにがっついて来るし、そのために太っているものだと信じて疑わなかった。 急いでネットで調べてみると。。。 どうやら近々産まれるらしい。。 そして、グッピー婦人及びグッピー主人は我が子でも遠慮なくイタダキマス、なのだそうだ。 やばい。。。もしかして、ちょこっと産まれてしまってあっという間に食われた生き残りの一匹だったのだろうか。。 癒されるはずの水槽が、弱肉強食の生態系に一気に変身してしまった。 明日、、、もう一個水槽を買おうかと今思っている。 グッピーだけでも移して、チビらが産まれてもいい様に仕切りを買ったりしたほうがいいんだろうか。。。 グッピー婦人の臨月を知ってしまった今、心の中ではそちらの方に激しく傾いていってしまっている。 生き物飼うってやっぱり大変な事であったのを痛感している。 そして、、、。 このまま、水槽も増え、グッピーファミリーがどんどん勢力拡大していけば、、、。 父造と権造は同じになってしまうのであろうか。 父造、現在メダカ47匹飼育中。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ってのが、当時の日記。ちいせいな、、、47匹でビビってやがる、と今となっては思うのだが。その後、ネット検索や某所での熱帯魚コミュや飼育書購入やペットスーパーマーケットへの連日の訪問で月日が流れるにつれすっかり飼育のノウハウをゲットしていった権造。そしてやっぱり上の日記後水槽を増やす事となり、一時ホスピタルタンク（病気の魚隔離用の小さい水槽）を含めると6つ水槽がフル稼働という時期もあった。水換えなんかも最初はザバザバ洗い過ぎ、水が綺麗になりすぎてふぃっし～あの世への旅を繰り返していたんだが、現在は『なんだかソロソロ換えないと、、』となった時にグルグルかき混ぜ水が真っ黒に濁ったところで半分入れ替え。その後自然に水が澄んできてハイおしまい。この方が水質が安定してより自然に近くなるらしい。今年の夏の帰国時には同僚で魚飼ってる友人に毎日見に来ててもらったんだが、彼女はいろんな水質テストキットを持っていて一度ウチの水槽内環境を見てみるべ、と調べてみたらphだとか何だとかアレコレほぼパーフェクトな環境だったらしい。そして。権造の経験度と反比例して死亡率激減。権造の経験度と比例して（さらに累乗して）出産率急増。水槽内は人口過密状態になり、結局この種に落ち着いた水槽１のグッピー水槽と水槽２のバルーンモーリー水槽だけではベビーブームに追いつかず、同じサイズの水槽もう一つを赤ちゃんふぃっし～水槽とし、現在３つの水槽がフル稼働である。ちょっと前なんぞは、、、。バルーンモーリーのメスが７８匹だったか82匹だったか、なんでそんなに産むんだよ～～と泣きたくなるくらいの産みっぷり。もはや子沢山レベルを遥かに超え、ほどよい大きさに育っては速攻でお馴染みのペットスーパーマーケットに大量の里子に出す日々。。。随分前からあまりの人口増加に赤ちゃんふぃっし～オール救助作戦を撤回し、赤ちゃんふぃっし～サバイバル作戦に変更して生き残った強いものだけを育てていたんだが、それでも追いつかない悲劇。今日は、昨日の続きの○T＆Tのテクニシャン待ち時間とテクニシャン仕事時間中にもも造と水換えしてたんだが、赤ちゃんふぃっし～水槽を見てついに決意した。以前はこのモーリーとグッピーを一緒にしてたんだが、別々にした方が落ち着くので2つの水槽に分けた。が、この状態ではラチがあかず　再びこの嫁と姑のような2種になんとか同居していただき、オス水槽とメス水槽って分け方にしようと思う。今居る赤ちゃんふぃっし～が全て里子に出て、なんだか寂しくなっちまったな位の精神的余裕が出てきたら、オスを夜這いに送り込んだりしてもいい。とにかく世話のきちんと出来る範囲で無いとふぃっし～達も気の毒であるし、なにより世話がめんどくさくなるのがイヤなのだ。一応、ふぃっし～も家族なので楽しくお付き合いしたい。まずは別々の水槽の水を少しずつ入れ替えていってゆっくりゆっくりと同じ環境にせねば。長期計画だがやっぱそうしようっと。携帯で撮ったので画像がイマイチなんだが。グッピー水槽。バルーンモーリー水槽。移しきれない赤ちゃんふぃっし～がウロウロ。赤ちゃんふぃっし～水槽。今日の水換え直後に撮ったのでまだ水濁ってるんだが、、、。ウヨウヨ。ところで、無事に終わった○T＆Tのインストール。結局朝8時半に一人きたものの、もう一人がやっぱり現れず何もしないまま待つにーちゃん。結局10時半頃にもう一人出現。詳しくはもう書かないが、その間の権造の様子は想像にお任せする。3時間はかかると言われたこの工事。1時までに終わらなかったら覚悟せよ、と10時半にお伝えし、終わったのは12時半。結果。いいですねぇ～～。こりゃ。テレビもネットもすごいしラクチンで。明日、今までのケーブルや衛星のプロバイダーをキャンセルせねば。御茶ノ水博士にも報告せねば。

  2009年01月05日

  コメント(2)

• ハイ、私がクレーマーです。

  クソ忙しい師走の29日だったか30日の夕方のメシ準備真っ只中にドアベルがピンポンと鳴った。誰だよ、この忙しいときに、、と覗き窓を見てみるとおっさん3人がにぱ～っと笑って手を振っている。この3人、なんだか一日中ウチのコミュニティをうろついてたな、と思いつつテレビガンガン権造の叫び声ガンガンで今更居留守もどうかと思いでてみた。通信プロバイダー某○T＆Tのオソロのポロシャツを着たおっさん3人。このクソ忙しい師走に何か？と聞いてみると、１軒１軒廻って来年始まるデジタル放送だか何だかに伴うケーブル→光ファイバーの交換について説明してるらしい。ウチは電話がこの会社。コレは聞いておくべきなんだろうかと思いメシ準備をとりあえず中断し玄関前で喋っていたのだが。とにかく専門用語でベラベラ喋るおっさん１。分かんないって言ってるのにひたすら説明し、さらに従来のケーブルから光ファイバーに地域全体が変わるのでそれに伴うサービスプランを持ち出してきて売り込みに入る。『おっさん１よ、分かんないって言ってるだろ。出直して来い。』するとおっさん２がすかさず出てきて後を引き継ぐ。○T＆Tといえば通信業界では大手で格のある会社。いつのまにこんな荒っぽい商売の仕方始めたんだろうと思い、あぜんとしてるとトドメにおっさん３が出てきて、コレとコレとコレにサインして、、と紙を持ち出す。おっさんらよ、ちょっと待て、とおっさん１～３を玄関先に残して道向かいのご近所さんの御茶ノ水博士の所へ。この御茶ノ水博士は脳ミソ使いすぎでこんなになっちゃいましたって感じに見事に禿げ上がっている博識なご近所さん。が、御茶ノ水博士は不在で御茶ノ水ジュニアが居るのみ。しょうがないので御茶ノ水ジュニアにかくかくしかじかなんだが、どう思う？と意見を伺ってみたところ、ジュニアは『う～～ん、よくわかんないけど面倒だったら頼んでおいてすぐにキャンセルすれば？ああいう人達はしつこいからなかなか帰らないよ。』と博士の子息とは思いがたい一般的な意見。徒歩往復分損したような気持ちで玄関先に戻り、『とりあえず面倒だからサインする。』と徒歩往復分の損失を埋め合わせることに。非常に遠慮の無いおっさん１～３はその後も水をくれだの何だのと長々と居座り工事担当のテクニシャンの来る日にちの予約までさせようとするので『とりあえず面倒だから土曜に来い。』と日にちを決めて帰ってもらった。その後隣の家の前でピンポン5回。隣の巨人夫婦は奥さんが在宅だったようで、権造が裏庭に本家を出した時に携帯で喋っているのが聞こえたので、壁越しに『やっぱ、居留守だった？』と声を掛けると壁越しにアタマを覗かせ（ホントにデカイこの夫婦。）何だったのアレ？というので説明。その後御茶ノ水博士が帰宅した頃に道向かいに潜んでいたおっさん１～３がお茶の水博士宅を襲撃してた。かなり長い間御茶ノ水博士と喋っていたようだ。次の日にお茶の水博士に聞いてみよう、、と思っていたところ仕事場の作造に電話で報告すると、『お～、とりあえず行っとけや。』と一言。え？マジで？現在ウチは：電話―○T＆Tインターネット―○T＆Tケーブルテレビ―○om○castテレビジャパン用衛星放送―○ishnetworkと見事にバラバラの会社を使ってるんだが、、、。コレが一つにまとまるだけでも支払いが面倒じゃなくなる。今よりトータルで安くなる。といった理由なんだが、、。その後御茶ノ水博士とすれ違いが続き意見を聞けないままに今日土曜日になってしまった。約束してた時間は12時から2時の間。その間にやってきて2時間ちょっと掛かる作業をやっちまう、というものだったのだが、、。権造が大忙しの仕事を終え、急いで帰宅したら家の前に○T＆Tのポロシャツを着たとっちゃんぼーやが玄関前で一人たたずむ。『え？今来たの？？』すでに4時、、。『いや、ボクは外の担当で中担当が来ないから待ってるんだ。』家に入ると入れ替わりに仕事に出かける作造がブチ切れている。『コイツはエエ奴なんやけどな、後のが来んからできやんやんけーー！！』外のアレコレは終わったけど肝心の中の配線だのルーターの接続だののメインがさっぱり来ないらしい。電話で呼びだしてみるものの、さっぱり連絡取れずで○T＆Tのテクニカル部署に直接とっちゃんぼーやも電話して一体この残りのにーちゃんがドコにいるのか探してるんだがどこをほっつき歩いてるんだかさっぱり捕まらないらしい。作造はダッシュで行ってしまったので、そのあと引き継いでとっちゃんぼーやから説明を受けたんだが、、。とにかくにーちゃんが来ない事には話が進まないらしい。この時点で、ハッキリ言って権造は激しくブチ切れていた。押し売りみたいにやってきて押し売りみたいにサインさせて来ないってのはどーいうことよ？？　が、このとっちゃんぼーやはものすごく親切な人だったので（更にとっちゃんぼーやは時間通りに来ていたので）その後もウチの玄関前にたたずみ、もしかして来る途中かもしれないからもうちょっと待つというのを悪いから帰ってもらう事にした。明日の日曜日は休みだというとっちゃんぼーや。ただ、こんなに待たせて何も出来なかったのは心苦しいと自分の携帯の番号を書き、『もしも、今から来るとは思えないが、もしも、残りの兄ちゃんが来て自分の担当範囲の仕事をしたら、後は俺が3分で仕上げる事が出来るから、明日ちょこっと寄ってもいい。』という。あ～、このマイアミで希少なとっちゃんぼーや。。。その後、すっかり遅くなってしまったメシの用意をしていると電話が。着信見ると○T&T。でると、ばっくれたにーちゃん。『あと20分で着くんだけど。』あぁ？！　先ほどの激しくブチ切れが倍増し、怒りで受話器をぶっつぶしそうな権造。『ちょっとっ！！半日無駄にさせといてまず謝れよっ！！』権造の剣幕にビビるにーちゃん。『いやそのアレです。。前の家で誰も居なくって待たされて、、、』←とってつけたようなウソ。『何回みんなで電話したと思ってんだよ。キャンセルしてクレーム思いっきり出してやる！』『いやだからその、あと20分で着くのでそれから始めて、、。』『今何時だと思ってんだよ。2時までに着くってもう7時なんですけどっ！』スミマセンスミマセンとりあえず速攻で向かいますとにーちゃん。一旦試しにブチっと切ってやったらすぐにまたかけてくる。『あのそのだから今応援部隊呼んで3人で向かいます。半分の時間で済むハズです。だから○T＆Tに電話してキャンセルするのはちょっと待ってもらって、、。』『20分だけ待つ！』ガチャッ。ツーツーツー。結局、20分といいながら40分ほど経ってからピンポン。すでに腕組んで仁王立ちでスタンバイしてたんだが、ドア開けてみると隣の巨人ダンナを遥かに超える大男にーちゃん。どんな鬼ババアが待ってるのかと思いきや、ミニサイズの東洋人。途端にふんぞり返って一言。『で、テレビはドコ？PCは？急いでるんだ。』来たよ来たよ。散々甘く見ろ。今にそのデカイ体を捻じ曲げてやると思いつつ大男にーちゃんとお供2人を家にあげ、コレがここでコレはあっちで、と指示。そして向こうが何かをふっかけてくるのを待つ。アレコレ3人であっちをチェックこっちをチェックしてると思いきや、大男にーちゃんがとっちゃんぼーやの仕事にケチ付け出した。キタッ！！！！それからはもーーここに書くことが憚られる言葉の攻撃が続き、＊来たら最初にあやまるのが常識。＊とっちゃんぼーやはきちんと自分の仕事してた。＊ってかとっちゃんぼーやは時間通りに来た。＊ケチ付ける前にそっちがちゃんと時間通りに着てたらこんなトラブルなかっただろう。＊仕事押してたら電話をするのが常識。＊それ以前に電話出ろ。＊人の所為にする前に自分が悪いと気付け。＊何よりもその態度を反省しろ。こんな趣旨の言葉を連続で吐いたのだが。そしてトドメに、チャールズ（大男にーちゃん）よ、ここに君の電話番号もある。最悪なことに君の名前も知ってしまった。ではちょっくら○T＆Tに今ココで電話させてもらう、と受話器を高々と掲げてみせる。大男にーちゃん→あわわわわ。。。お供2人→ははぁ～～～っ。結局、最初から難癖だけつけて速攻帰る気だったようで、お供連れてきたパフォーマンスなんぞかなりワル知恵が働くようだ。で？今からやるの？だったら1時間で終わらせる事。オッケー？？？との権造の言葉に、スミマセン、、、ザッツインポッシブルです、、とギブアップの3人。明日は休みだから無理とか初めの電話でホザいていたので、んじゃー、アンタが無理でも誰か寄こして明日の午前中に済ませるように今からアンタが電話して都合付けといて～と、大男にーちゃんに電話させる。お供2人は早々と退散してしまったので居残りロンリーな大男にーちゃん。ふぃっし～水槽の前にちんと座り、ひたすら保留中の携帯握り締め必死に権造に反省アピール。15分ほど保留されてもまだ繋がらないようで、ふぃっし～水槽の中の赤ちゃんふぃっし～をひたすら数え続けるにーちゃん。『あのーー。ウチご飯の時間なんだけど。』『あ！はいはい。帰ります。帰りながら電話して予約取ります。』『じゃー、予約取ったらウチに電話してね。ハイお疲れ。』そしてにーちゃん、携帯握り締めたまま帰宅。20分ほどしてにーちゃんから電話があった。明日の午前中に誰か来るそうだ。勝利の晩飯はうまかった。とっちゃんぼーやと待ってる間にした話では、この○T＆Tの新しい光ファイバーサービスを各家庭に始めるにあたり、○T＆Tは別の会社から大量にヘルプのテクニシャンやセールスマンを雇ったらしい。とっちゃんぼーやは生粋の○T＆T社員なんだが、年の瀬に押しかけてきたセールスマンもこのにーちゃんも、新しく臨時に入った部類だそうだ。じゃーまだコミュニケーションとかも上手くいかなくってこんなトラブルがあるのかね、と問う権造に、ソレはこっちの問題であってお客さんサイドには関係ないからやっぱりすまない、とにーちゃんの代わりに謝っていたとっちゃんぼーや。この人はやっぱりマイアミでは稀少な人材である。こっちは名指しで褒め褒めメールを○T＆Tに送っておこう。マイアミではとかくこういうトラブルが多い。コミュニケーションと仕事に対する責任感の問題で、マイアミだからしょうがないよね～～と諦める事も多いんだが、やっぱり何も言わないと自分だけイライラして終わってしまう。文句言うべき時はハッキリ言う。時には自分がすごくいやな人間に成り下がった気がするんだが、やっぱり言わないと何も変わらない気がする。最近は、自分の見かけと吐く言葉のギャップを大いに利用する、という有効な手段も身に付いて来た。おばさんぽくってイヤだな～と思いつつ（実際にその恐れもアリ？）、やっぱりこれからも文句言いたい。明日は、、、来るんだか。。。8時から12時とか言うので、8時から10時に変更させたんだが。日曜午前中という事で作造も居る。タグを組んで闘いたい。

  2009年01月04日

  コメント(4)

• もも造空手事情。

  昨日の日記で書いたもも造の空手の話。始めたのはおととしの8月の新学期からである。初日の様子をそういや以前某所で書いた事があったっけ、、と思い発掘してきたのでコピペして本日のサボリ日記とさせて頂く。↓以後、おととし8月某日。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊学校が始まり早くも２週目。 今週から、月水と早くももも造の空手クラスが始まった。 初日、月曜日は早めに迎えに行ってあげようと、権造は家を出た。学校に着いた時点で空手のことを思い出し、しばらく待つ羽目に。そのおかげで初日の空手クラスを途中から見ることが出来た。 全く異文化のアメリカで、全く言う事を聞かないチビ相手に、全く東洋人のカケラも見られない外見のコテコテラティーノの先生が教えるところを、全く『空手』を理解してない父兄と共に見るのは最高におもしろかった。 権造が道場（学校カフェテリア）に入ったのは、丁度休憩前だったのだが、入っていきなり耳に聞こえたのが、『ドゥーユーアンダースタンド？！』『ハイッ。スェンセー！！！』 スェンセー？？先生か？ ５歳から８歳くらいまでのチビらが、恐らくスェンセーの意味もハッキリ知らずに一生懸命叫ぶ姿。。吹き出さずには居られない。。こりゃーいいものが見られるぞ、ともも造には見つからないようにこっそり見るべく後ろの席に陣取った。スェンセーこと先生のアシスタントはおそらく１５歳くらいの兄ちゃん。これ以上は出来ない、という真剣な表情で突きの練習をしながら掛け声を連呼。『イィチッ、ヌイィッ、スァンッ、スィッ、グォッ、ルォクッ、スィチィッ、ファチッ、キュウゥッ、ジュウゥッ。』 この辺りで権造は完全にノックアウトである。くくくく、、と肩が震え声が漏れるのを必死でこらえるのが精一杯である。空手という武道を見学しながら、スェンセーの弟子を笑うというのは限りなく侮辱に近い行為。コレはヤバイ、と思い、もも造に見つからないように匍匐前進で体を低くして、カフェテリアに併設してある厨房に避難。。。 だって、、、だって、、、兄ちゃんの数え方、ひらがなに直したら、ここ造レベルと同じではないか。。。 そして、はまったツボから完璧に脱出できた後に、再び匍匐前進で席まで戻る。で、間髪おかず今度は周りの父兄から質問攻めに。 『ねぇねぇ、モモゾウ’ズ　マミー、【クゥイツケ】って何？』 く、食いつけ、だぁ～～？？？？ 嗚呼あぁぁぁぁぁ～～～～っ。。。。。。権造再びツボの底へと激しく転落。 そしてとどめのスェンセーの休憩前の一声が高らかに響く。 『クゥイツケ～～！！！』 もはや奈落の底から這い上がることは不可能である。。。 我慢できずに、ぶはっっ！！とやっちまったところでスェンセーの声が。 『レイッ！！』 そしてチビらがバラバラと礼。 あ～～～～、面白すぎる。食いつけの正体は『きをつけ』であった。 日本だったらありえない、チビらがスェンセーの言う事にことごとく反抗する姿。 休憩時間のうちに行っておけばいいものの、ちんたらお菓子など食して過ごし休憩後にいきなり『スェンセー、おしっこ～。』とトイレに行くことを要求したものの、厳しいスェンセーに激しく叱られ、その後ずっとモジモジぎりぎり内股で蹴りの練習をするチビの姿。 その後も連呼される『クィツケー』。 転落せずに平常心、というのは無理な話だ。 残念ながら、今日は仕事でこの激しく楽しい時間を見過ごしてしまったものの、これからも是非是非早い時間に行けるようであれば、せっせと見に通いたい。 空手道着を着るもも造はすっかりお姉さんになった。 一緒に見ていたここ造も必死で真似してパンチを練習してるのは実に微笑ましい。こいつも一緒にやらせてみたい。３年後か。待ちきれない。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊というのが、そのときの日記。あ～～、コレ読んだって～という方はお許しを。それから月日は過ぎ、白帯で始めたもも造は去年白地に黄色の線の入った初のカラー帯をゲットし、相変わらずスェンセーはクィツケ～を連呼し、相変わらず空手キッズの態度はどーしようもないんだが、今年の5月にはもも造は今度は黄色時に白線の帯ゲットを目指して練習に励んでいる。一時、色気づき出し空手はBoysみたいで可愛くないと言い出し、友達もバタバタと挫折して辞めて行った所為もあり、空手はイヤだと辞めたい病になった時は頑として断る！とはねつけた。やりたい事があるならば是非挑戦させてあげたいが、何事もすぐに諦めるのではなく何か1つくらいは最後まで達成したという事実を残してあげたい。それでもフニフニと文句を言うもも造には『黒帯を取ったら辞めてもいい。』という、ある意味騙し？な条件を付け、その代わりに木曜日に大好きな絵画のクラスにも入れてあげた。最近は辞めたい病もなりを潜め、スェンセー曰く『頑張っている。』ようであるが、月曜日は週明けのお疲れモードの中の放課後の空手なので、権造が見に行った時など権造の姿が目に入るなり、私ってばこんなに疲れてるもんね～と急にダラダラし出すので最近はなるべくこの最高にオモシロイ空手教室に行くのは終了10分前にしているのが残念だ。そしてスェンセーも実は楽しみにしていたここ造の空手教室参入。コレはもも造により激しく却下された。学校で早くもスターの地位を築いている八方美人キャラのここ造に自分のシマに土足で踏み込まれるのをもも造は恐れている。姉妹に限らず兄弟ってのはこうやって比べられて嫉妬しあい、共に相手を好いたり嫌ったりしながら成長していくんであろうが、ここは先に始めて頑張っているもも造を優先し、ここ造は何か他の習い事をさせようと思う。スェンセーは今年はもも造をトーナメントに出すと意気込んでいる。スェンセーあっち向く→もも造ふにゃり～ふにゃり～スェンセーこっち向く→もも造シャキッ！スェンセーまたあっち向く→もも造くねり～くねり～スェンセーまたこっち向く→もも造パパッ！と構えるの繰り返しなんだが、スェンセーの指導力がいかがなものか楽しみにしていたい。頑張れもも造。

  2009年01月03日

  コメント(4)

• やり残した事をやってみよう。

  今年の抱負とかそんな大層なものは特にないのだが、昨年やってみたいと思っていて実現すべく努力を怠ったため出来なかった事がある。チビが誕生して以来体を動かす事が減り、一時は有志何人かとジム通いしてたんだがこれまた続かない。結局昨年メンバーシップも解約してしまい、今現在習慣的に行っているエクセサイズというものが皆無になってしまった。チビが最近両方自転車に乗って散歩に行くのが趣味となり（両人補助輪付きで）、本家を連れてウチのコミュニティ内を一周するとかなりな運動量になる。権造は歩きなので本家を引っ張りチビの暴走を食い止めながらあっちに走りこっちに走りやってるとチビより運動量は多い気がする。が、所詮は犬の散歩＋チビの散歩レベルな話。こうなりゃ～自分も自転車買うかと思い先月のマイ誕生日プレゼントのリストに自転車も投入しておいたのだが、貰ったプレゼントはリストにあったカメラ。コレはありがたく活用しているのだが、その後自分にクリスマスプレゼントで～～～とちょっと寂しい計画を立てていたんだが、クリスマス前にいきなり増えた予定外のプレゼント購入に翻弄され、予算オーバーかつ自分のモノなんて買いに行く時間も無く結局今に至っている。ま、自転車買っても毎日ちゃんと乗るかどうかも分からず、毎日乗って競輪選手みたく『見よ、この太ももを』な脚になってもどうかと思うので、自転車計画はかる～い気持ちで今年に持ち越したのだが。更に友人がテニスを始めた時も一緒にやるやる～～と速攻でウェアからラケットから全部購入したんだが一緒のクラスに都合が合わず乗り遅れて結局そのままに。また無駄な買い物してしまって～と同僚に話していたところ、んじゃ～一緒にやろうよ、という事になったのだが、その後同僚はダンナとマラソンにハマってしまい、あちこちのチャリティマラソンに出場すべく毎日早起きでかなりな距離を走ってから仕事にやってくる。『ゴンゾウも一緒に走ろうよ～。気持ちいいよ～。』と誘われるのだが、早起きして公園で待ち合わせしてみんなで走る。。。ちらと苦行の翳りがすでにあり、お断り。朝はチビと戦争状態で出かける準備をする毎日なので、この点でも無理があるかもしれない。で、結局なにが去年やりたかったのかと言うと、自発的エクセサイズは続かないというのは痛いほど感じているので何かちゃんと週１とか週２で通えるクラスをとるという事。権造のお客さんに、ヨガの先生が居るので以前から誘われているのだが、どうせなら体をうが～～っと動かし、あ～～～運動したと体感できるものがやってみたいので保留中。←ヨガも想像を絶する運動量なのだが動きがゆるやかなため、、。あれこれお誘いを受けた中で一番魅力を感じているのが実は空手と合気道である。なんでマイアミでこんなものを？？と思われるかもしれないが、高校時代に剣道をやってたので武道にはかなり思い込みがある。実はマイアミにも剣道教室があり、かなり以前に誘われた事があったのだが（今でもあるかどうかは不明）場所が遠かったので断念した。空手はそもそももも造が始めたのがきっかけなんだが、もも造の習っているのは沖縄剛柔流である。コテコテラテンの先生が教えているのだが息子の嫁が日本人で（やっぱり空手関係で知り合ったらしい）かなり日本の知識があり、よって権造親子にもかなりの親しみを持っていてくれている。権造が以前剣道をやっていたと話したり、もも造が空手辞めたい病にかかってると話したら、『じゃ、権造も一緒にやってあげればいい。』と先生。ふむ。。。。悪くないかも、、と思い　その後もも造スクールの近くにあった道場見学まで行ったりしたんだが、運悪く道場が引っ越す事に。もも造スクールの近くだと思いっきり権造の狭い行動範囲のど真ん中なのでどうにでも都合がつきそうだったのだが引っ越した先は作造のレストランの近く。。。ちょっと遠いし時間帯によっては渋滞にひっかかる恐れが。そんな事を、空手が終わるのを待ってる間に他の父兄と話していたら、6年生の男の子のパパが『私はアイキドウをやってるんだが、是非一緒にやらないか？』とナンパ。合気道といえば、かなり以前に見た映画で、加藤なんちゃらという俳優が下半身麻痺になった男の子を演じている映画で合気道を習い指一本でうりゃ、うりゃっと大の大人を分投げるのを見て、おおおぉぉ～～非常にカッコイイ、と思ったことがある。詳しく話を聞いてみると、道場は権造の家の近くの体操教室を使っているらしく、さらに毎年日本まで有段者を何人か送り込み、日本の試合にも参加させているらしい。おお。コレはすごくやりたいかも、と思って道場のスケジュールを早速持ってきてもらったのだが、、、時間が合わない。やっぱり大人クラスは夜になってしまい、チビのメシや宿題に追われる身としては無理がある。土曜日の朝にクラスがあるんだが、土曜日は権造の仕事の一番忙しい日。働いている時間が限られているので、朝の1時間でも欠けてしまうのはかなり惜しいし、土曜日の朝一に来るのを楽しみにしてるお客さんにも迷惑がかかる。んんん～～～。パッと思いついたときにパッとタイミングが合えばすぐに始めるのだが、こうもズレてしまうと肩透かしを食らい踏みとどまる自分。。。仕事が休みの月木で何か出来るものはないものか。コレを探すのが去年から持ち越してしまった課題である。人間ってのは体の使わない部分がジワジワと退化していく。で、体の器官が退化することによって機能も低下してどんどん弱っていく。権造の主治医の女医さんにそうやって毎回脅されているのと、出産と同時に一旦全部捨てた趣味の時間ってのをそろそろきちんと取り戻したい、と願う気持ちとが重なり　ではでは一石二鳥でやってみたいと思いついた次第である。どうせやるならずっと出来ることがいいな～とか何とか思ってると探す旅だけで終わってしまいそうなので、時間的に合うものに手当たり次第挑戦してみるってのもいい作戦かもしれない。やってみるまで好きになれるかどうか分かんないからな。っていうのがささやかな権造の目標である。

  2009年01月02日

  コメント(12)

• 謹賀新年。

  よっしゃ～～。日本に遅れる事14時間、やっと2009年を迎えた。昨日、31日は仕事してたし　昼間は暑くTシャツでウロつけるし　ワビサビとは対極なここマイアミの大晦日。が、とりあえず無事に新年を迎え、皆様あけましておめでとうございます。皆様にとって２００９年が良い年であることを祈りつつ。アレコレ書こうと思っていたんだが、ふと気付くと我が家のふぃっし～水槽のうちの一つのポンプが壊れている模様。。。相変わらずのベビーブーム（年間通して）ゆえに赤ちゃんふぃっし～大民族を含めた総人口１２０匹は超えると思われる魚達。クリスマス商戦後のペットスーパーマーケットに『水槽カラになってない？？』と程よく成長した部隊を献上したんだが、、、、。ちっとも減らないってのはどーーーーしてくれるよ。魚よ、今年こそ節操を保て。って事で、、、人命救助（魚命救助）優先で水槽掃除＆メンテに取り掛からねば。コレが、、、今年最初にやる事なのか、、、。はぁ。。。。。

  2009年01月01日

  コメント(14)

• 頑張れ、三半規管。

  昨日の日記に書いた、遊園地での気絶事件。かなり前の出来事でこれまたロスに居たころの事である。幼少の頃から乗り物酔いしやすい体質だった権造はマイカーだろうがバスだろうが乗り物は全部ダメで、中でもばかデカイ観光バスの匂いと船のフワフワした感じが苦手中の苦手だった。１．小学６年の時には学校代表で『なんちゃら海洋エクスカーション』という全国の小学生を大型客船に詰め込み太平洋まで出ちゃうというイベントに参加するハメになり、レポート用のカメラやノートを持参し、『大型だから揺れない、大丈夫。』という大人達の言葉を信じて乗船。大阪港から出たのだが、太平洋に出た途端に船内をジグザグにしか歩けないほどの揺れにあえなく撃沈。ウソツキ大人達を恨みながら必須アイテムのビニール袋を持ち歩き船内を彷徨う。この時はものすごい揺れで他の普通レベルの小学生も半数くらいがノックアウトをくらっていたのではないだろうか、船内あちこちでゲーゲーとお好み焼きを焼く。お好み焼きが更なるお好み焼きを呼び、修羅場と化す船内。夜は甲板に上がり皆で月の観察だったのだが、上下左右に揺れる月を見ながら皆でお好みパーティ。この経験が後に船酔いに拍車をかけるトラウマとなる。２．中学時代。初めての海外旅行は父造の出張に家族ゾロゾロもれなくオマケでついていった香港。わずか４時間ちょっとのフライト中、ビニール袋を常に口元に装着。トイレに行くのも一緒、ウトウト寝る間も一緒。ビニール袋は心の友であった。そして、修学旅行。東京→日光コースだったんだが、大の苦手の観光バスで苦悶の荒行な行程をこなす。もちろんリバース組は最前列に陣取っていたのだが、最大の難関、日光いろは坂を前にして　もはや友との思い出作りよりも家にさっさと帰って寝たい気分になり、他のリバース組とどうやったら魔の荒行から抜け出せるか力なく話していたところ、後ろの先生から差し入れが届く。中身、ウィスキーミニボトル。。。今だと問題になるんだろうが（当時も問題だったんだろうか）かなり物分りのいい生徒には大人気の先生ゆえの『コレ飲んでラクになれ。』なプレゼント。チビチビ舐めながらも歴史あるいろは坂に勝てるはずも無くリバース組オールリバースの嵐。３．高校時代。再び魔の修学旅行。今回は大阪まで電車→大阪港からフェリーで瀬戸内海を抜け九州へ。成長とともに知恵がついた権造は、事前に入手した『フェリーは船底の大部屋』という悪魔の情報を元に念入りに保険の先生経由でロビー活動を行い、見事に保険の先生と同室の個室をゲット。船底でお好みパーティの級友をよそに、酔い止めの薬、洗面器タオル完備（リバース用）の快適な船内で九州まで。そして、この頃より地元遊園地に頻繁に友人達と通うようになるんだが、成長とともに体力を気力で超えるすべをも学ぶ。『ノリが悪い』といわれる事はケンシロウに『オマエはすでに死んでいる』と言われたも同じ。例えジェットコースターに乗った後１０分動けなくなろうが、例えバイキングに乗った後トイレに走ろうが、乗る、乗る、乗る！！！終わりまで居るとアンコールがかかる魔のバイキング。連チャン３回後、その場でお好み焼くことになろうが乗り続けた時代であった。んで、何だっけ。ロス時代。ロスにはSix FragのMagic Mountainという遊園地がある。ひたすら絶叫マシーンが立ち並ぶそれは恐ろしいところである。親元を離れて初めて飛行機に一人で乗る→緊張のあまりリバースする余裕なし（が、全身冷や汗まみれ）、自分で車を運転するようになる→同じくリバースする余裕なし、と自らを追い込むことにより、三半規管をたたき上げ人並みに日常を送っていた権造は、ある日友人大勢と一緒にこのSix Fragに遊びに行った。ジェットコースターの場合、乗り物酔い＋高所恐怖というダブルの攻撃を受ける事になり、乗ってはヨロヨロ乗ってはゲロゲロしていたのだが、大勢のノリというのは恐ろしく、『あ～～気持ち悪い。』とか言いながらも列に並ぶ。基本的にどれだけ高く上がっていこうが、上からガッシャンと両肩を押さえてくれる安全バー（正式名称不明）がある時は安心感があり、どれだけスピードが出ようがまっすぐに落ちずにクネクネ斜めに落ちていくものは胃袋が飛び上がってくる事も無かったのだが、どうも苦手なのがこれでもかと真っ直ぐに上がっていき、ざまーみろと真っ直ぐに落ちるタイプである。コロッサスというなんと木製の巨大コースターがこのタイプでこのSix Fragの目玉コースターなのだが、コレは何度乗っても胃袋が喉元までどころではなく頭のてっぺん押さえてないと飛び出そうなくらい精神的にも生理的にもダメージがひどい。更に上から両肩ガッシャンタイプではなく、太ももの上にガッシャンオンリーなので、横に誰か自分よりデカイ人が乗ろうものなら、すっ飛んでいくのではないかと言う恐怖感が2乗3乗の効果をもたらし、無事に生還した後は必ず座り込む。この日、みんなが楽しみにしていたのは、フリーフォール。4人掛けで座り、真っ直ぐ上にひたすら上がり、座ってる箱ごと前にガクッと押し出され後はさよーならとひたすら落っこちていくという何が楽しいのか理解できないこのフリーフォール。権造の苦手項目をMAXに満たすこの乗り物。コレだけはパスろうと来る前から心に決めていたので『コレだけは乗らない～～。』と言うと、『ノリ悪っ！』『このチキンっ！（英語でビビリ、の意）』とブーイングの嵐。チキンはほっとけ、チキンはじゃ～荷物持ち、チキンはここに座っとれ、とすっかりチキンに成り下がりそうになった権造。怒りのあまり、『乗るよ、乗りゃー文句ないだろ。』そして、人生初（そして最後）のフリーフォール。。。すでに顔面蒼白であの世へと続く4人掛けの箱に乗り込んだ。端っこはヤバイ端っこはヤバイと騒いだおかげで真ん中にサンドイッチされた分、気分は２％ほど良くなったものの、どんどん容赦なく上がっていく箱の中で、今までありがとう、どうもさよーなら、と目を閉じる。『おい、権ちゃん、目ぇつむった方が絶対に怖いって～。』えぇ？そぅお？？？と目を開けた瞬間。。。頂点ドンピシャリ。ひぃぃいぃぃぃ～～～～！！！と悲鳴をあげたツモリだったのだが、実際はひぃ、の時点でガタっと箱が落下し、後は重力の法則に沿って落下していく無言のムンクの叫び顔。ひぃ、の1秒後、権造ブラックアウト。気付いた時は、すでに箱から救出されており、降りたすぐのコンクリートの上に寝かされていた。『あっ、気が付いた。』『お～生きてた。』という友の声に、もうろうと気を失ったんだと気付く権造。目を開けて起き上がろうとすると係りの兄ちゃんに担架がくるまでそのままにしてろと怒られたのだが、権造がカムバックしたと気付いたギャラリー（列に並んで待ってた人達）が拍手喝采。イェス！　オ～ラ～イ！　ユーメイドイット！！と担架に乗せられ連れ去られる権造に次々と差し出される手。握手したりタッチしたりでそのまま医務室へ。ったく～～、こういう人、居るんだよねぇ。無理して乗るとこっちが困るんだよねぇと文句を言われつつ、血圧を測り聴診器をあてられ脈をとってもらう。まぁ、大丈夫でしょ、15分ほど休憩したら行っていいよ、でもコレにサインしてね、と言われて差し出されたリリースフォームには金は返す。が、今日はもうぜ～～～ったいに何も乗り物に乗るなよ。一応、警告したからな。もし勝手に乗っちゃって何かあってもグダグダ言うなよ。出来ればとっとと帰ってくれ。乗らないってさっさとサインしろ。と書いてあった。実はその後もゆる～い乗り物限定で乗っちゃったりしたんだが。フリーフォールはその後封印。唯一乗れる似たような乗り物はオーランドのTower of Terrorという乗り物なんだが、コレは真っ暗な中を昇っていき、一瞬目の前の窓が開くんだが開いたと思ったら速攻落ちるので自分の高度確認の余裕すらなく、そして落下も3回くらいに分かれて落ちるので作造と連チャンで乗った事がある。船の方は相変わらず弱く、パワーボートで沖に釣りに出かけては止まった瞬間に撒き餌開始。実はシュノーケリングやビーチマットで浮いてるだけでも気持ち悪くなるので、クルーズなんかは行きたいが未だに行けずに居る。ま、三半規管はきっとずーーーーっと乗り物に対しては無抵抗に弱いと思うので、以後の人生、あまり無理なものには乗らないようにしたい。日本は大晦日に入ってるんだよなぁ、何くだらない事を書いてるんだと思いつつ。みなさん、よいお年をお迎え下さい。

  2008年12月31日

  コメント(10)

• 『夢』の謎。

  ミニバンに乗り換えてから　シートをあげてもまだ運転しづらいのでペラっとしたクッションを買ってきて座席に置いてるんだが、今日運転しててやっぱりこの方が見通しいいし運転しやすいよなぁ～と思ったときにふと思い出した。たま～に見る夢なんだと思うが朝起きると思い出せない。なんだかすごく高さのある乗り物に乗っている。不安定で周りを囲むものがおそらく無く墜ちると怖いと思いながら乗っている。車みたいに運転してる記憶があるんだが、車なのか何なのかも分からない。殆ど忘れちゃってる夢なんだが、時々こうやって車を運転してる時なんかにアレ何だっけ～と考えてみるのだが思い出せない。ただ、怖いと思った感情だけがリアルに思い出されるから変なものだ。小さい頃に良く見た夢でこれまたどちらかというと謎系なんだが、時々思い出す夢もある。今の実家に引っ越す前に住んでいた家は2階建てだったのだが、階段の所から１階に飛び降りる、って夢である。何故かいつもスローモーションで階段の上をふわわわ～～っと飛んで行き下に着地、、、となればいいのだが、何故かいつも着地前に目が覚める。子供心に朝起きてから一度着地したいもんだと思ったものだ。何年か前の帰国の時に、たまたま夢の話となり姉造にこの話をしたのだが、姉造はギョッとして『え！そうなんっ！私も小さい頃によく見たでっ！！』どうやら、同じ夢を姉妹揃って見ていたらしい。双子でもないのに不思議なもんだ。で、姉造の場合はついにある日１階に無事に着地したらしい。階段を下りて突き当りがトイレになってるんだが、降りてトイレに行ったとか何とかそんな事だったらしい。そして、それ以降姉造は階段をふわわ～～っと飛んで降りていく夢は見なくなったそうだ。む～～～、そうか、やっぱりちゃんと着地しないので何度でも見るわけか、と妙に納得したものだ。ちなみに弟造にも聞いてみた。弟造は同じ夢を見た事はないそうであるが、やっぱり小さい頃に良く見た夢というのはあったらしい。同じ夢を何度でも見るというのは特に小さい頃に顕著に現れる現象なのだろうか。このときの弟造の夢と言うのは内容を聞いてみるとかなりストレスを感じていたんだろうな、悩みやスランプの真っ最中だったんだろうか、と思われる内容であったのだが、ハッと気付いたのが長女姉造と次女権造に押さえつけられていただろう幼少時代の弟造である。なんせ上がオンナ２人である。今でも覚えているのが弟造の弱点。手首の脈を押さえるとガックリ力が抜けてしまうようで、何かといえば脈をうりゃ、うりゃっ！と攻撃する。その度に弟造はクタっと崩れ落ちてしまっていた。あんな事ばっかりしてるから、あんな夢を見たりしたんだろうか、、と客観的に考えると申し訳ない気分になるものだが、今でも弟造は脈周辺はウィークポイントらしく、腕時計とかはしないそうだ。他の友人に聞いたりしても子供の頃に何度も見た夢とか、今でもハッキリ覚えている夢ってのはとかく怖いもの系が多いようだ。まだまだ確固たる人格も出来上がっておらず日々の悩みや恐怖に立ち向かうスキルも持たず人に守られながら育て上げてもらうこの頃というのは、やっぱり睡眠下の無意識状態では自分で実感しやすい幸福や楽しさよりも自分が出来ない事に対する恐怖や疲れみたいなものの方が浮かび上がりやすいんだろうか。最近はすっかりどんなシチュエーションに対しても、ちゃんと対応出来る出来ないにかかわらず一応立ち向かう事は出来るようになったのだが、そうなってくるといまだにたま～に見る謎の乗り物の夢は何なんだろう。夢に関してはちゃんと勉強した事がないので全くメカニズムに関しては無知なのであるが、以前読んだ本の中では『夢という物は基本的に記憶の引き出しの中から取り出されるもので、よって主に昔体験した事がアレンジされて再現される。』ってな内容が書いてあったものもあるが、それだと幼少時の階段ふわわ～の夢なんかは説明がつかないしな。。謎の乗り物の夢をこじつけてみると、以前遊園地で気絶した事があったのでソレのトラウマなんだろうかとも思われるが、、。ずるがしこく成長した今となっては、寝る前に『あんな夢が見てみたい。』とか『夢に絶対あの人出てきて欲しい。』とか激しく自己暗示をかけたりすることも多々あるが、成功率が低い事を思うとやっぱり過去の記憶の引き出しとかもちょっとは関係してるんだろうか。夢の途中で、うぉぉぉーーー！！ココからじゃーー！って時にパッと目が覚めちゃったりすることもあり（雑念が入った時点で無意識→思いっきり意識、となりアドレナリンとかが出ちゃうんだろうか、、）あああぁぁぁぁ、、と崩れ落ちながら姑息にもう一度寝てみたりする。それも寝起きながらも激しい自己暗示と共に。驚く事に記憶してる限り２回、夢の続きを見た事があるんだが、こうなってくると過去の記憶の引き出し云々は遠くに放り投げてしまった感があり、コレは夢と言うよりは寝ぼけてる最中の妄想だったんだろうか、という気もする。まあ、謎の乗り物を恐怖を感じながら運転してるっていう事の意味はどうでもいいや、と思う。夢占いだとか、この夢の意味するところは、、と説いた心理学の本とかも今となってはあまり興味が無い。所詮人間。ダレだって悩みがあるものだしストレスを感じながら毎日生きているのだ。ただ、どうしても激しく気になってしまうのが、一体何の乗り物なのか、という事。起きるとハンドルだとかレバーだとかを操作してた実感が残ってるので、見た目どんなものに乗ってるのかにものすごく好奇心を駆られる。起きた時に忘れちゃうってのも『夢』自体を謎っぽいものにしてるよな。中にはハッキリ起きた時に思い出せる夢もあるが大抵そういう夢は時間の経過と共に忘れてしまう。なんだっけ～どうなったんだっけ～と起きてから考えるから余計に記憶の中にインプットされるんだろうが。ところで、初夢ってのは２日にみるものだったっけ、、、。縁起担ぎな習慣だが、やはり姑息に今から見たい夢を考えておきたいと思っている。そろそろ１年の終わりなので、今年はこうだったとか来年はこうしたいとか書いてみたいのだが、特に改まってご報告、というまでもなく。タイトル通り、のらりくらりと行きたい、でいいや。

  2008年12月30日

  コメント(6)

• 作造の大掃除参入とここ造の爆弾。

  日曜日は作造は4時から仕事に出かける。今日は、めずらしく10時半ころに起床した。カーペットクリーナーを借りてきて各ベットルームのカーペットを綺麗にするらしい。カーペットクリーナー（正式名称は知らないが）はゴツイ掃除機で、水と専用の洗剤を入れて一気にゴミもカーペットの汚れもガガガガガっととってくれるのだが、その辺のスーパーやドラッグストアで貸し出している。作造は２児の父親であるくせにツーシートのスポーツカーに乗っていやがるので、この作造の車にこのゴツイカーペットクリーナーが乗るスペースがある訳が無く、権造の車で借りに出かけた。よっしゃ。大掃除の一環としては非常に有意義な行動であるので、各ベットルームのカーペットの上にある小さい机だのフロアランプだのどけないといけないものは全てとりあえずベットの上に移動。そして窓も全部開ける。作造は帰宅後早速このクリーニングにどっぷりハマってしまったようで、お昼時になってもゴゴーーーーーっと何度も何度も掃除機をかける。結局ずーーーーっと掃除機と戯れ、あっという間に仕事の時間になり行ってしまった。こっちはあっという間にメシ準備の時間になり、チマチマと飯の準備をしていたところに昼寝から覚めたここ造が。『まぁみぃ～。うんちっちぃ～。』おおお！ついに来たか！ここ造は毎日きっちり便器に投下するもも造とは違い、1日おきか時には2日あけて投下する。よって、爆弾もじっくり熟成型の爆弾となり、時には比率で言えば母が子を出産するような大型爆弾を投下することもある。先の投下がおとといだったので、今日はやや大型の熟成型爆弾らしいと推測し、ここ造と共に投下目的地へ向かう。学校ではあっさり一人で投下できるくせに、家だと必ず権造と共に投下したがるここ造。トイレトレーニングの頃に一度『んじゃ～、マミーは出るまで目をつむってるから～。』と投下ポイントの横で待機中目を瞑って待っていたことがあったのだが、それがいたくお気に入りとなり、以降投下準備中は権造は必ず目を閉じなければならない習慣になってしまった。本日も、『まみぃ～。くろ～ず　ゆあ　あ～いず。』の号令で権造黙祷。一度、どんな顔してやってんだか、と思って薄目を開けて見てたところ、口をガバッと開けて上を向き、舌を出しては目を白目にし、アタマをブンブン振り回していたので思いっきり噴出したらここ造は憤慨し、爆弾投下をリセットしそれ以降2日間投下撤収されたことがある。それからは投下準備中のここ造の各種儀式は極力目撃しないように黙祷に集中するようにしてるのだが。。。本日も投下準備に集中するここ造の横で体育座りで目を閉じ待機してたのだが、やや大型と推測された爆弾はなかなか投下に至らないようだ。ハァハァと段々と息が上がってくるここ造。頑張れよ、と声を掛けると『いぇ～す、、ウゥ。。』そして続くうめき声。ハァハァ、、、。ウウゥゥ～～ン。。。。オゥオォォ、、。ハァハァ、、。アアアゥゥ～～～。エロビデオみたいだな、、と思った瞬間、笑いがこみ上げて来て口元ニヤリとする権造。ここで笑っちまってはまた投下リセットになってしまうので必死に我慢する。その後も続く爆弾処理班のあえぎ声。もーーやめてくれぇと思い『ここ造、後にすれば？』と提言してみたのだが、断固拒否。『ゆ～きゃん　どぅ～。』←いつも励ます権造の真似。『めいく　まみぃ～　はっぴぃ～　おっけ～？』←いつも出ないと怒るぞと脅す権造の真似。その合間合間に入る　ハァハァ、、アアァ～ン、、、オオゥゥオ～の声。声があっちいったりこっちいったりしてるのでまた白目でアタマ振りまくってるんだろう。すっかりトランス状態の爆弾処理班はその後も投下の祈祷を繰り返し、ついに無事に大型爆弾を投下した。投下ポイントに到達してから無事に投下完了までおよそ10分。。。頑張った。頑張ったが以後時間短縮に専念してもらいたい。一度、学校で超大型の赤ちゃんサイズの爆弾をパンツ内に投下したことがあり、その日、ユルめの短パンを履いていたのだが、着弾の衝撃で膝上までズリ落ちたらしい。水を飲ませたりプルーンジュースを与えたり、色々やっているのだが投下の間隔に変化は無く、そういえば赤ちゃんの頃もお腹に毎日『のの字』を書いていたよなぁと思い出した。先日の熱からはなんとか回復したようで、おめめパッチリ二重ともついにおさらばしたが、相変わらずオモシロイここ造である。ま、掃除と爆弾に追われたこんな1日であった。気付いてみれば、ベットにとりあえず移動したブツの数々はそのまま、、。

  2008年12月29日

  コメント(6)

• ここ造のその後と大掃除。

  昨日の続きでここ造のその後を、、。朝起きてみると、相変わらずおめめパッチリ二重なものの、いたって元気なここ造。朝から趣味のコスプレに余念が無く、プリンセス→チャイナドレス→ナース→アメリカ国旗ドレス→水着→Tシャツ短パン→パジャマ、一日にこれだけ着替えていた。ナースだった頃の時間帯はおそらくちょっとお疲れモードだったようで、自ら聴診器を当て、『あ～ゆ～　おっけ～？』『のぅ。ぽんぽんいた～い。』←日本語英語が混ざる。『ちぇっく　でぃ～す。』『ゆ～はぶ　おねつ～。』←また混ざる。体温まで測り一人芝居のセルフ看護。熱は微熱が続いていたようで、時々コテっと勝手にベットに横になりに行くのだが、メシはきっちり食べるし庭にもでたがる。普通の風邪なんだろう。医者に行くほどでもないか、、。と思ったのだが、仕事は休みを取ってあったので時間は充分にある。外に連れ出す訳にもいかず自宅待機だし、そうだ、大掃除してしまおう、と朝飯後に固く決意した。が、、、。まずはベットルームから、と思ってチビたちと寝てるベットルームに行き、片付けだすもぬいぐるみだオモチャだと就寝目的の部屋にしては関係ないブツが多すぎる。20分ほどで飽きてしまい、こーなりゃ全部移動だ！と模様替えをすることにした。我が家はベットルーム３つ、リビングルーム２つ。ベットルーム１は一番広いのだが、チビと権造のベットが3つ並び更に作造が買い与えたチビ用テレビ（ティンカーベル仕様）まであり、なんだかせまっくるしい。ベットルーム２は一応、ゲスト用ベットがあるものの、権造の部屋となっており、PCだの色んな大事な書類だの、権造の愛読書のつまった本棚などが並んでいる。ベットルーム３は作造ルーム。権造がロスから持ってきた時代物のクイーンベットがでんっと部屋の真ん中にあり、作造の夜のお供のテレビも誰かが帰国する時に置いていった時代物でブラウン管っぽい分厚さ。これまたなんだかせまっくるしい。リビングルームはコの字になっていて、真ん中にキッチンがあり、片側ずつ一部屋になっている。コの字の一方は生活の主な場になっており、もう一方は作造の店の伝票なんかの詰まった段ボール箱が積んであったりスーツケースが置いてあったり。この、各部屋のいらないブツをどーーにかしようと思い、更にチビ用テレビがベットルームにあると寝る前までテレビを勝手に見てるときがあるので、移動しようと決意。リビングの物置状態になってるところをチビらの遊び場にし、テレビも移しちまおうと思ってまずはリビングから取り掛かった。アレコレ家具を動かす力仕事は慣れてるので、チビに邪魔しないように厳重注意し、コの字の片側からもう片側まで家具を動かす。そして、ついでにクリスマスプレゼントにあげたチビのテント（お店の形をしたテント。売り場の窓とかもありなかなか優れもの）もあっちに持ってっちゃえ～と移動。物置スペースにあった使ってないソファを片側に移動して、よっしゃテレビも移動じゃ！と思ってどこに置こうか考えていると、、、あ？コンセントはあるがテレビのケーブル繋ぐところが無い？？無い無いと壁伝いに探すも無い。。。。メインだったテレビ移動計画が、、、。作造に電話して、コレが無いとテレビやっぱり映らないか？と聞いてみると、当たり前だが映らないという。それやったらワレ、ケーブル会社に電話してそこの部屋にもつけてもらわんかい。と作造は言うのだが、そのために配線工事するのか、、。そこまでしなくても、、と思うのだが。一気にテンションが下がってしまい、その後はちんたらちんたらやってるものだから、結局、そろそろ夕飯の準備をしなくては、、という時間になっても　なんだか家中のモノや家具が移動しただけで　あまり片付いていないような気がする。。。。更にせっかくチビグッズを棚ごと移動したのに、慣れないのかすぐに今まで生活の中心だったメインのリビングで向こうからオモチャを持ってきて遊ぶチビ達、、、。諸君、以後あちらで生活するように、と何度も追い返すのだが戻ってくる。くそっ。。気長に追い返すことにしよう。1日かかって、大掃除終了時点を１００とするなら３０くらいの進み具合。大掃除と言うよりは模様替え（というより家具移動）だけやった感じの1日であった。まあ、途中で邪魔が限りなく入るものだから仕方ないとは言え、もうちょっと進むかと思ったのだが、、、。夕飯準備時前には一日ずずずず、、と家具移動を見物し、コレあっち持ってけアレはそっちに置いとけとパシらされ飽き飽きしていたチビ達が、権造の両足にぶら下がってきて相手してくれ相手してくれと離れない。『コラッ！ここ造、なんで水着着てるんだっ！！！』『まみぃ～、あいむ　すいみん～～。』←すいみんぐ、泳いでるらしい。。。ああぁぁぁ、もう何でもいいや、、、。今度はチビを足にずずずず、、とぶら下げ夕飯を作ることになり、もーーー細かい事は気にしないようにしよう、今日中に掃除終わんなくてもいいもんねーとあっさり途中で放り出す権造。明日は仕事だし、仕事後に続きをやる元気もなさそうだし、日曜日にしよう、、となるべく先に先に延ばしている。終わるんだろうか、年内に。その後、ここ造は水着ですいみん～しながら親子丼をぺろりとたいらげ、その後バスタブに湯を張っていると、勝手にこっそりバスルームに侵入したので、今度はお湯ですいみん～とかウケ狙って水着で入ってるのかと思えば、まだ10センチしか溜まってない湯舟のふちに几帳面に水着を揃えて掛け、本人はすっぽんぽんで10センチのお湯の中（ってか上）に座っている。。。。微熱あるって自覚はあるんだろうか、、、。やっぱり壊れているらしいここ造の体内体温計、、、、。寝る時には、ほとんど熱も無いようだったので、解熱剤も飲まさずに就寝。結局1日中おめめぱっちり二重だったのだが、寝る前にはなんとなく目ヂカラアップ。明日には普通のおめめぱっちり（without二重）に戻ってるんだろう。そして、、、本日のもも造。かいがいしく世話をやこうと起床後張り切ったのだが、いきなり意外と元気なここ造の反撃にあう。思いっきり肩透かしをくらったようで、ガックリとうなだれるもも造。更に何でこんなにパワーがあるのかしらないが、ここ造チャイナドレス時にはオモチャの携帯をぶつけられ（わざとではないがたまたま、、）アメリカ国旗ドレス時には権造のテニスラケットで背中を殴られ、本日2回号泣。昨日の恩をあだで返されたもも造、2度とここ造のマミーになんぞなるもんかと心に誓ったようである。そして平民権造の、掃除、、掃除、、のつぶやきはまだまだ今年一杯続きそうである。。。

  2008年12月27日

  コメント(4)

• ここ造の病気ともも造の母性本能。

  今朝はチビらも起床と共に枕元を見て『プレゼントは？』と速攻で聞いてきた。ツリーの下に今年は置いたので、朝から大量のゴミ（ラッピングペーパーなど）とプレゼントに埋もれて大興奮の2人だったのだが、、。昼はいつもの飲茶で済ませ、帰ってきてみるとここ造の目がずっと二重なのに気付いた。この、おめめパッチリ二重状態、いつもは体調の悪い時の目印なのだが。夕方から移動遊園地に行く予定なので昼寝をしたが、その後もここ造のおめめパッチリは直らない。が、いたって元気でサンタの衣装を着て遊園地に行くと張り切っているし予定通りでかけた。遊園地到着後しばらくすると座り込んで動かない。やたらと抱っこしてくれ攻撃だしやっぱり体調悪いかと抱っこして中をまわるもそのうちなんとなくここ造の体が熱くなってきた。ああああ。。。ここしばらく、病気してなかったがついに来たか。夕飯もここで済ませちゃおうと思っていたのだが、案の定ヘビーな遊園地フードは食べずにおめめパッチリ全開でもたれかかってくる。さっさと切り上げて帰ろうと、最後にチビの大好きなジャンプジャンプ（逆バンジー仕様のゴムひも装着で飛び上がって遊ぶ装置）でシメようと、ジャンプジャンプに向かうも、ここ造ジャンプ拒否。もも造は『アイアムゴーイングトゥターーーン！！』と回転宣言をしてジャンプジャンプに挑む。近くにアイスクリームスタンドがあったので、熱っぽいならコレ食べると気分いいかもとソフトクリームを購入すると、ここ造おめめパッチリを見開いてがっつく。そしてアイスにかぶりつきながら、もも造が華麗にジャンプ最高ポイントでターンするのを見てるうちにやりたくなってきたらしく、『あい　うぉんと　じゃんぷじゃんぷ～～。』グズグズして結局何も乗れずに帰るところだったので、本人の意志も固いことだしジャンプジャンプに挑戦する事にした。結局、おめめパッチリながらもご機嫌でジャンプジャンプし、その後帰途についたのだが、家に帰って再びぐったり。帰りに解熱剤を買ってきたので薬をあげようとしたのだが、まともにご飯を食べてなかったのでとりあえず何か口に入れようとヨーグルトを取り出すともも造が寄ってきて『キャン　アイ？』。ここ造に食べさせてあげるらしい。何を急に優しくなってるんだろーと思いながらも、もも造に渡すと　ベットにもたれかかっているここ造に話しかけながら一生懸命に食べさせている。その後も、ここ造が親指をチュパチュパして横になってると、毛布をかけてあげる。アイスノンをタオルで巻いて頭の下に置いてあげる。更にはアタマをなでて、『ココチャ～ン、ユーウォントトゥースリープウィズミー？』ええぇぇえ？？？いつもは自分のベットにちょっと侵入されるだけで、人のシマ荒らすんじゃねぇぇぇ！とブチ切れているもも造。この変化は何なんだ？すでに他人の不幸は蜜の味、なオンナになってしまったんだろうか。もも造に、なんでそんなに優しいよ？と聞いてみると、『アイフィールライク　ココチャンズ　マミー。』母性本能のおもむくままに優しくしてるようだ。。。もも造のベットにもも造がここ造を寝かしたので、じゃーもも造は隣のマミーのベットで寝るかと聞いたところ、もも造ベットでここ造と一緒に寝るといってきかないもも造。ベットに入ってからもここ造の額を触って熱があるかどうかチェックしたり、近くの机の上に置いてある水を、もしここ造が夜中に喉が渇いて起きたらすぐにあげられるように自分の近くに置いたり、遊園地のゲームでとったぬいぐるみを置いてあげたり。ダンナが熱出しても、オクサン、アンタそこまで優しく出来ないでしょ、という位すっかりここ造に入れあげているもも造。元気な時は、史上最大の敵ってなくらいケンカしてるくせに、やっぱり自分よりもチビが弱るとこんな感じに一気に姉貴ぶって可愛がるもんだなぁ～とちょっと感動した。まぁ、ここ造の病気っぷりはいつもカワイイ度MAXなのだが。パッチリ二重をとろろろ～んと閉じかけ指チュパしながらこっちを見てる時なんぞはかわいいいぃぃぃぞっ！とかぶりつきたくなるし、無差別に相手選ばず『あいむたいや～～ど、、、。』と疲れたワタシをなぐさめて攻撃でしだれかかってきたりする時なんぞもず～～～～～っとこうやってしてておくれぇぇぇぇっ！と叫びたくなる。この辺は、人間の中でも特にまだ弱い年齢の低いチビの生存本能というか、鳥のヒナとか子犬とかと同じように『カワイイ私を守ってくれ』オーラが全開なのであろう。今現在。もも造のベットで丸っこくなって眠っているここ造。←いつもは大の字なのにコレもニクイ。そしてここ造の横に寄り添って寝てるもも造。←風邪がうつんないかちょっと心配。寝相が悪いのでぶつかって起きたりしたら可哀想だし後で離してしまうとおもうんだが。移動遊園地では体調を崩したここ造のために他3名はお楽しみを諦めて帰ってきたのだが、こうやって見てると遊園地できゃーきゃー遊んでるチビを見てる以上の微笑ましさがある気がしてきた。夜中に熱が一気に上がるかと思ったのだが、意外と平熱っぽくてとりあえずほっとしてるんだが、明日いきなりスーパー元気だったらもも造は肩透かし食らうんだろうな。やっぱり、、、この前ビーチで水遊びしたのが発端なのだろう。。。ヨーロッパの人でもないのに冬の海で遊ぶのは以後止めよう。。。いくらカワイイオーラ全開でも病気はやっぱり可哀想なので、朝起きた時には元気になっててくれるといいんだが。それよりもなによりも、いつもコレだけ優しい姉妹だと言う事ないんだが。

  2008年12月26日

  コメント(6)

• スキーの思い出。

  イブの今夜。さっき無事にチビプレゼントのラッピング終了。サンタ用プレゼントは見たことのないラッピングペーパーにしたりと気を使ったのでかなり時間が掛かってしまった。寝る前にもも造に『サンタさんはチョコレートミルクとチョコチップクッキーを食べるからちゃんと用意しておいて。』と念を押されたのでコレも準備。せんべいじゃダメ？と聞いてみたらものすごく冷たい目で見られたのでチョコチップクッキーとチョコミルクは無いので、ラズベリーアイスティー。ちょっと違うがまぁいいだろう。チョコチップクッキーはちゃんと齧っておいた。起床後のチビの反応が楽しみである。ところで、この前室長の日記でスキーの話がチラリと出て思い出したのだが、、。権造は人生で一度しかスキーの経験が無い。まだ若かりし大学生の頃、ロスから手軽に行ける場所にスキーに行ってみようという話になり。。。。。。ロスから車で何時間だったか忘れてしまったが、それ程遠くないところにある『ビッグベアー』という所だった。日本人とインドネシア人の留学生ばっかり1２人で行ったのだが、大きなログハウスを借りてみんなでワイワイ。まさに、大学生してます！ってノリの、サークルとかはこんな雰囲気なんだろうな、きっと、と思った旅行だった。権造はスキーはそれまで一度もやった事のないド素人。当時景気の良かったバブリー小僧ばっかりだったので、他の日本人の子達は結構滑れるもの多し。インドネシアの男子3名は雪を見るのも初めて軍団。スキーに関しては『テレビで見たことがある』程度。他にももう一人、日本人のド素人を含め、この5人がガンと思われた。到着は夜。ナイタースキーが出来るということで、とりあえずログハウスにチェックイン後みんなで行ってみる。板は全員レンタルなので借りに行ったのだが、さすがにバブリー小僧共は『この板だと、長さがイマイチだな～。』『これだと、私滑りづらいから　こっちだな～。』とかなんとか、長さ以外に全く区別の付かない板をアレコレ物色している。『権ちゃんはコレにしたほうがいいよ～。』とすすめられ子供用か？と言うくらいの短い板を勧められる。カッチーーーンと来たものの初心者は短いほうがいいらしい。で、初心者組5人はチビ板、残りの7人が玄人板をレンタル。シーズン最後の3月に行ったので夜のスキーってのはスケートみたいなもんだった。初めて板を履いてみて恐る恐るショボイスロープをとりあえず降りてみる5人。権造はスケートは滑れるのでなんとなく氷の上のようなコッチコチの雪はかえってイケそうな気がして張り切ってスタート。お？意外とオッケー？権ちゃんウマイじゃん。権ちゃんもっと上でも大丈夫じゃね？とおだてられては滑り誉められては調子に乗り、意外とマジに滑れる感じの権造。そして次の日。お天気も良くスキー日和。せっかくだから上に行こうと盛り上がる上級者組。が、初心者組は『俺らは、な、下の方で、、。』とビビっていると、上級者組が耳寄りな情報を提供。なんとてっぺんにも初心者用のなだらかな坂があるらしい。景色が綺麗なてっぺんを上級者だけ見れるってのはフェアじゃない、とわざわざ初心者コースを作ったらしいのだ。なるほど～～～アメリカらしいよな、と皆で納得し行ってみる事にした。生まれて初めてリフトというものに乗り、結構な高さにビビッて横の棒にしがみつき、なんとか上までたどり着く初心者組。インドネシア男子一人は怖くて降りれずに係りの人にヘルプミ～連呼で引き摺り下ろされる。『オマエら、大丈夫か？』心配そうな係りの人。この辺で気付くべきだったのだが、、、。確かにてっぺんの景色という物は地上で見るのとは別世界。綺麗だとか壮大だとかなかなか言葉では表せない景色だ。が、、、、。見渡す限り、てっぺんはてっぺん。で、、、、。見下ろす限り、かなりな勾配。初心者コースってのは、一体ドコに、、、。『ぎゃははは～～～。んじゃ～ねぇ～～～～。』と颯爽と滑降していく上級者組。ヤバイ、、、ハメやがったアイツら。気付いた時にはすでに遅し。取り残される初心者組。どうしたら、、、いいんだ、コレは。。。。下を見てみると、かなり急斜面である。怖い、ヤバイ、絶対に無理、とインドネシア男子3人のうち2人が脱落。リフトで降りるという。素人女子アキちゃんだったかマキちゃんだったかも脱落。そして残りの1名、リフトでヘルプミーのインドネシア男子は、『リフトに乗るほうがコワイ。ゴンゾウ、一緒に降りよう。』かなり無謀な駆け落ちバリな提言。んんん～～～。どうすべきか。ぶっちゃけ下見ただけで足が竦んだのだが、ヘルプミー男子を一人残していくのはヤバすぎというネガティブ思考１５％。せっかく上まで来たんだから転んでもゆっくりでもいいから滑ってみたいというポジティブ思考１０％。残り７５％はぎゃははは～～～と降りていったアイツらなめんなよ、というどちらにも属さない単なるお怒りモードだったのだが、結局７５％に頭ん中じゅう占領されてしまったようで、ヘルプミーと一緒に降りてみる事にした。大丈夫？大丈夫？といいながらも結局リフトで降りていく脱落者共。下を覗くとやっぱり急な斜面。『いっそのこと、板外して時間かかってもいいから歩いて降りようか。』ビビるヘルプミー。『でもさ、万が一転んだら引っかかるもの（板）無いし無限に下まで転んでく感じじゃね？』こっちの方がイヤだと思う権造。『そ、そうだな、、。やっぱ板でゆっくり滑っていこう。』リフトという選択肢はもはやヘルプミーには残されていないらしい。しょーがないな行くか～～と、とりあえず間違ってもまっすぐ降りるようなマネはやめようと誓い、真横に限りなく近い斜めにそろそろと出発。←おそらくちゃんと曲がれない為。が、所詮はド素人。斜面に体を持ってかれ、限りなく真横に進んでるはずがズルズルと重力にも引っ張られる。ヘルプミー！　ヘルプミー！！　ヘルプミーッ！！！親鳥がエサ咥えて巣に到着した時のヒナのように口をピーピー開きだすヘルプミー。こりゃ～下まで無事に着くかどうかよりも　下まで権造の忍耐が持つかどうかの方が問題になってきたぞと思うものの、ヘルプミーを捨て置いていく訳にも行かず（捨て置くだけの滑降技術も無く）いいか落ち着けヘルプミー。体持ってかれてもしょうがないけど下に向かって転ぶな。重力の法則で限りなく落ちてくか限りなく骨折るかどっちかだぞ、上向いて転べ、で、転ぶたびに向き変えてればジグザグジグザグいつかは下に辿り着く。とかなり素人アドバイスをする。素人アドバイスに頷くド素人スキーヤーヘルプミー。もやはこの世に権造以外頼るものも居らず、その後もヘルプミーを連呼するか首振り人形のように権造の言う事に一々頷いてばかりのヘルプミー。上に向かって転んでは向きを変え、また転んでは向きを変え、ジグザグジグザグ進んでいく。権造もあちこちすっころびながらもなんとかジグザグ。結局、、、どれだけ時間が掛かったのか分からないが、なんとか真ん中よりは下の方までやってきたって時に、上級者組の2名が上から降りてきた。あ？下に行った者達がナゼ上に居る？と思ったら、脱落者達から自力で降りるらしいと聞いてビックリしてまたリフトで上がって救助に来たらしい。だったら最初から置いてくなよと激怒すると、フツーリフトで降りてくるでしょ、いきなり上級者コースは滑ろうとしないでしょと言う。そこが怖さを知らないド素人の怖さなんだよな～と4人妙に納得し、ヘルプミーを囲みながらソロソロと無事下まで到着した。この後、なんだか吹っ切れたようにスキーが楽しくなった権造。3日目4日目は更に天気が良く、少々寒かったもののなんとTシャツ一枚で滑る事が出来た。上からカッコ良くシャーーーーーーーっと滑ってきては目の前でカッコ良くザザザザっと雪を跳ね飛ばしてピタリと止まるカッコイイスキーヤー達。あれがやりたい、と指さした権造は　まだまともに曲がれもしないのにザザザザっの練習ばかりやり続けた。そして4日目午後。曲がれないので直滑降でぶっ飛ばして降りてきて、最後のキメはザザザザっと雪を跳ねる。誰にも素人とは見破られないほどに成長した権造の姿が。（曲がるとバレるのでもはや曲がれず）この旅は実はコレで終わらず、帰り道には今度は海岸線まで一気に車を飛ばし、水着に着替えて砂浜に寝転ぶ。ビーチ沿いのホテルでもう2泊したのだが、なんとも贅沢な気分を味わった。その後、2度とスキー板を履くことなく現在に至ってるんだが、またやってみたい気分だけは充分にある。スノボなんかも挑戦してみたい。←見た目カッコイイというだけで。ここ造がもうちょっと大きくなったら冬はスキーに行きたいと思うのだが、問題が一つ。作造である。作造も人生の中で一度しかスキーをやった事がないらしいのだが、レッスンを受けても全く滑れる気配すらなく結局スキー場で働くおばちゃん達とマージャンばっかやってたそうだ。作造のヘルプミー攻撃か、、、。それもかなりイヤな気がする。って事で。こちらでは本日クリスマス。みなさま、メリークリスマス。

  2008年12月25日

  コメント(4)

• まだやってます。

  今日も買い物。。。明日がイブか？？なんだか終わりなきショッピングでクリスマス自体はどうでも良くなってきてる感もあり、、、。典型的なコマーシャル型クリスマスなんだが。チビが学校休みの間は、権造の仕事の方はウィークデーが9時から１時までのみでウィークエンドは通常通り。常連さんには連絡済なので先週までにほとんど来てもらったのだが、毎回毎回こちらの都合で午後に来てもらえなくなったりすると申し訳ないなと思う。体が一つしかない訳で、ベビーシッターなしで生活する身としてはしょうがない。6年経ってやっと割り切る事が出来るようになってきた。こちらのスケジュールに合わせてくれるお客さん達。本当に感謝したい。で、買い物なんだが、、。今日になってアシスタントやら他のスタイリストがプレゼントを持ってくる。い、ら、な、い、と念を押したにも関わらず、特にファミリー重視主義のラティーノ軍団からの『受け取ってもらえればいい。返すとか思わないで。』というプレゼント。。。やっぱり、貰いっぱなしというのはどうにも気分が悪い。ってことで、お返しプレゼントを買うことに決め、1時に仕事終了後に一旦もこ造を迎えに行く。こちらのチビ達にも負担をかけている権造のお仕事。本来ならば家族でまったりのこの時期、ウチのチビらは夏にも行った近所のジムのクリスマスキャンプへ放り込んである。明日のイブも仕事の権造。明日はなんと作造が休みらしい。なんとも噛みあわない家族であるが、クリスマス当日くらいはのんびりできるんだろうか。1時に迎えに行くべくサロンを出たんだが、、。こんな時間にすでに大渋滞。不況はいずこに？って感じの買い物客渋滞である。まあ、例年に比べるとこの渋滞が始まるのが遅かったが、ついに来たかという感じ。すでにそのまま出かける意欲を失ったので、一旦帰宅でここ造と昼寝。夕方、意を決して出かけたんだが、、普段の何倍もの渋滞に目的地の服屋に到着するまでにぐったり。なんとか駐車場に車を停め、店に入ると　人、人、人、、、、。はぁぁぁぁぁ～～。とりあえず、プレゼントをくれた同僚、みんなチビが居るので本人返しではなくチビ返しにすることにし、子供服売り場を覗きにいってみる。や、、、安い。。。ここ数年、ネットでさくさくっとホリデー用の買い物をしてたのでこのクリスマス商戦はパッと飛び込み目的のものだけ買いパッと飛び出ていたので意識せずに居たが、安いな、、かなり。Tシャツ＄１８．５０→＄５．００フリース＄２９．５０→＄１１．５０ヤバイ、コレもヤバイと片っ端から手にとっていたのだが、結局貰った人のチビだけにあげるのもどうかと思い10歳以下のチビみんなにあげることに。で、結局店を出てみると山のようなTシャツの数々。チビらのデザインはかわいいので自分用にも買ってしまった。。。。その後、トイザラスの横を通ってみると、、。駐車場は一杯で駐禁エリアにまで車が並んでいる。おお～～～、キャッシュフロ～～～～～。ちょっとはこのお金の大移動で（一時的だが）景気回復の兆しなんてものが出てくればいいんだが、、、。が、モールによっては（モールはついに近付かず）閉店売り尽くしセールの看板が目立つところもあるようで、まだまだ厳しい状態は続くんだろう。てな事を書いてて気付いた。もも造の、、、メーキャップケース、、、すっかり忘れてるし。夜中に買いにいくべきか、、。作造が帰ってくれば、の話だが。今日はこれから今日買ったブツをラッピングしないといけないのでコレで失礼。日本のみなさんはよいクリスマスイブを。

  2008年12月24日

  コメント(10)

• 別荘での一日。

  この前のクリスマスの日記のときに書いた、サンタ大富豪説発言のもも造のトモダチ、ケイリー一家はウチから結構近いところに住んでいるのだが、別荘をビーチに持ってるのが発覚。ご招待を受けたので今日遊びに行ってみた。水着もってこいと言われてたのだが、朝起きてみるとかなり寒い。コレじゃ泳がせるのは危険行為だし、権造は本日一身上の都合によりプールや海に入れない。ま、一応持参だけしとくか、と思いアレコレ詰めて出かけた。場所はハランデールビーチと言って、権造の家からだと小１時間ほどかかるのだが、海のまん前のコンドミニアム。あと５分くらいで着くよ～と電話したので到着すると正面の入り口の前でケイリーママとケイリーが待っていてくれた。ピッチピチの水着でお出迎えの２人。『ア？ゴンゾウ、そんな格好で来たの？水着は持ってきた？』この、、寒空の中泳ぐのか？やる気満々なケイリー親子。『え～と、チビらの分は持ってきたけど、権造は今日はサメに食われる日なので泳がない。』『がはははは～。んじゃ、プールは止めてビーチにしよっか。』この説明は万国共通通じるらしい、、、。この辺では古い建物なんだろうが、１６階建ての１６階、ペントハウスにお住まいのケイリー一家。一旦部屋に上がり、ま、、この寒さじゃ足をパシャパシャするくらいで泳ぎはしないだろう、、と思いながらチビを着替えて目の前のビーチに行ってみる。居るよ居るよ、この寒いのに泳いでる体内体温計の壊れてるみなさんが、、、。と、思った瞬間。『わぁぁあお。まみぃ～、び～ち、びぃ～っぐ　び～ち！！』ここ造速攻ダッシュで水の中へ。。。。ビジュアル的インパクトに体内体温計があっさり壊れてしまったらしい、、、。続いてケイリーもダッシュするのでもれなくもも造もダッシュ。冷たい冷たいとキャーキャーいいながらも太ももの辺りまでどっぷり、、（＝ここ造、腰の辺りまでどっぷり、、、）ケイリーママと権造は砂の上にタオルをひいてまったりしてたのだが、見てみると徐々にチビらが他の寒中水泳組につられ沖の方へと移動している。ケイリーは自称魚のように泳げるらしいのだが、我が家は金槌２本。遠浅ラインと急に深くなるところの辺りに段々と近づいていくようで危なっかしい。風が強いので波にもってかれると危ないし、権造意を決してカプリパンツを太ももまで捲り水の中へ。あああ、、。やっぱり冷たい。なんでこんな中でキャーキャー遊べるんだ、子供とヨーロッパの人達は、、、。そこから先には行くな行くなと３人を寒中水泳組から遠ざけているうちにあっという間に権造のカプリパンツもすっかり浸水。。。砂んとこで貝殻拾おうよ～と誘うも却下され、腹減ったからメシにしようよ～も却下され、結局、もーーーーどーーでもいいやっ！と権造もヤケクソに水遊び。２時間ほど居たんだろうか、、、、水の中。水着着用のチビ達よりも、水と砂でどっぷり重くなったカプリパンツ着用の権造の方が大変な事になり、その後一旦ペントハウスへ。あれだけチビの着替えは何着も持ったのに自分はすっかり準備不足だったのでケイリーママに着替えを貸してもらってカプリパンツはバルコニーに干しておく。その後近くのカフェに昼飯に出かけ、さすがにあれだけ遊んだチビは腹が減ってたのか、もも造は珍しくハンバーガーを食べ、ここ造は『これ、この子にはデカすぎだと思うけど』とウェイトレスのおばさんに言われたジャンボサイズのホットドックを見事完食。その後はペントハウスに戻り、ケイリーママと権造はビールと日本酒をバルコニーで飲みながらベラベラベラ喋り捲り、チビらはカリフォルニアから遊びに来てるケイリーのジジババに任せ、のんびりした。『別荘持ってるとは知らなかったな～。いつ買ったの？』『３年ちょっと前くらいかな。』『え。なんでもっと早くに教えてくれなかったのさ。』『だって、みんなに広まると押しかけてくるでしょ。だから言っちゃダメだよ。』ケイリーママはキューバ系の２世なのだが、それでもこのマイアミの遠慮無しカルチャーはかなりイヤらしい。バレようものなら職場の人達からちょっと数日貸してくれ、ケイリーの学校のトモダチファミリーからはパーティそこでやってくれ、とアレコレ言われるのが目に見えてるらしい。それにしても驚くのはこっちの人のライフスタイル。ケイリーママはコンピューターのハードウェアの会社勤め。イギリス人のケイリーパパは原子力発電所の技師。エネルギー需要は不況に影響されにくいのでパパの方の仕事はいままでと変わりないらしいが、ママの方は不況でやっぱ大変らしい。そんな中、こんな近くに別荘があるっていうのはコテコテ日本人の権造にしてみれば理解しづらいのだが、考えてみれば、こういうヘタしたら着替えを取りに帰れる場所にある別荘ってのは、どこか他の南の島に別荘持つよりも使う頻度も多いだろうし気軽にバケーション気分を味わえるものなのかもしれない。で、いつまでこっちに居るのか聞いてみたら明日には自宅に戻り、クリスマスツリーを飾ってる我が家でクリスマスを過ごし、２６日からまたビーチへ。ニューイヤーズイブの花火をバルコニーから鑑賞して３日にまた自宅に戻るらしい。やっぱり近くが便利である。帰りがけにケイリーが泣きながら権造の車に乗って一緒に行きたいというので、『じゃー、休み中にウチに遊びに来ていいぞ。』と、気軽に約束したものの、、、。またしても押し寄せてくる大掃除の必然性、、、。帰りの渋滞の中、あ～～～掃除掃除とブツブツ言う平民極まりない権造。アメリカンライフスタイルからは程遠いものの、今日はなんだか楽しかった。着替えに借りたジーンズ、返すのをすっかり忘れてそのまま履いてきちまったが。。。

  2008年12月23日

  コメント(2)

• ロスの思い出:　ボイルハイツ編

  この前の車ネタの話でロス時代をあれこれ懐かしく思い出したりしてたのだが、フツーな生活をしている今とは違いとんでもない日々を送っていたものだ。ロス時代は引越しが趣味（？）であり、７年間で１１回という強烈な記録を持つのだが、その中で一番長く住んだのがボイルハイツである。ボイルハイツ。まっとうに人生を送っている在米邦人の方々にはおよそ近づく理由もないような場所、危険地帯ダウンタウンとギャングのメッカ超危険地帯のイーストＬＡの中間に位置するエリアである。当時、日本に帰らないと決意し自立して日々貧乏暮らしをしていた権造。働いていたリトル東京の割烹料理店の大将と女将には本当にお世話になった。権造はその頃サンタモニカに住んでいたのだが、それよりももっとリトル東京に近い場所、そして何より家賃が安い場所はないだろうかと話していたところ、大将が『オマエ、ボイルハイツに住め。』『え、、、。危なくないっすか。』『オマエなら大丈夫だ。住んで溶け込んじまえばどうってことないぞ。』『はぁ、、、。』思うにこの大将は権造の性格、根性、順応性を正確に把握していたようだ。昔大将夫婦もレストラン資金を溜めるためにボイルハイツに住んだらしい。ちょうど夫婦が住んでいたアパートに空きがあるというので決めてしまった。すし割烹で小僧をしていた男の子も同じアパート。ボディガードにもってこいだった。他にもリトル東京から近いという事で浮世離れした日本人が住んだりしてるボイルハイツ。格安家賃の大きな部屋と引き換えに超危険地帯での生活の始まりである。実際に住みだしてみると、、。確かに現地人化してみれば危ない事はない。英語が通じないエリアではあるが、英語で話しかけるとイヤな顔せずに向こうも一生懸命カタコトでコミュニケーションしようとしてくれる。（←この辺がマイアミと大きな違いである。）昼間、しょっちゅうあちこちを走る権造が『タコバス』と名づけたアイスクリームトラックのようなメキシコのタコスやカニータスを売り歩く屋台バスで、タコスに舌鼓を打ち（このタコスはマイアミでは絶対に味わえない逸品であった）、あの辺でギャング映画のロケしてるらしいぞと近所のアミーゴに教えてもらってはロケ現場を覗きに行き、ケパソ？アキノマスパサンドラ、ピンチプタマーレーマリコン、と人に言ってはいけないスラングからスペイン語を覚えていき、結構平和にボイルハイツライフを送っていた。が、やはりボイルハイツ、、、と痛感する瞬間と言うのも時々。アメリカではディズニーなんかの商業施設以外の一般家庭では、ニューイヤーや独立記念日といった特別な祝日のみに花火をやってもいいのだが、ボイルハイツ引越し後の独立記念日のこと。日暮れと共にあちこちで始まる花火。パンパンドッカーンと景気のいい花火の音がアパートに居た権造に聞こえてくる中、時間の経過と共に違和感のある音が耳に入ってくるようになった。う～～～～～ん。。。。。どう聞いても銃声なような、、、。２階に住む小僧に電話してみる。『ねぇねぇ、銃声みたいの聞こえないか？』『おう、夜中なんて結構派手だぜ。マシンガンとか空に向かって撃つらしいぜ。』『へぇぇぇぇ～～～～～。』今日は、、部屋にいることにしよう、、、、。ニューイヤーズイブなんかは、外に出るのも命がけ、と小僧や他の友達と一緒に我が家でスキヤキを食べる。『今の、マシンガンだぜ～。』『落っこちてきた弾とかに当たるのもやっぱヤバいよねぇ～。』お茶をすすりながらの会話である。そしてパトカーのサイレンの音と共に、ウウウゥゥ～、パンパン、ダダダッとボイルハイツの夜は更けてゆく、、、、。 このボイルハイツ唯一の日本食店『どさんこ』は権造のアパートからすぐ裏。とにかく楓変わりな世捨て人のような日本人のおじいさんがもう何十年もそこで商売やっていた。歩いていける距離なので、よくお世話になったものだ。とにかく口を利いてもらえないので、飲み物は自分たちで厨房の中まで入って行って調達する。オーダーしても目で頷いてくれる時はまだいいものの、後姿しか見えないときなんかは『このオーダー、聞いて頂けたんだろうか、、』とよく心配になったものだ。が、間違わないしとにかくウマイ。ただ、一人分ずつきっちり作って出てくるので（料理は厨房まで取りに行く）大勢で行ってしまうと、最初の人が食べ終わって３０分ほどした頃に最後の人の料理が出てくる、というのも基本であった。そのおじいさんは政治犯だとかなんだとか色々噂は聞いたことがあったのだが、結局ボイルハイツにいた間通い続けたんだが一度も口を利いてもらった記憶も無く、誰もこの人の名前を知らず、店の名からしておそらく北海道出身なんだろうくらいの知識しか持てなかった。一度、小僧と一緒に大通りではなく細い抜け道でショートカットして食べに行こうとしたときに、道幅一杯にアミーゴが倒れており、撃たれた撃たれた、ポリスポリスと大騒ぎになっていた時があった。人が血を流して倒れているというのは非常に恐ろしい光景であり、野次馬根性よりも恐怖感の方が勝つのが普通だ。権造　　『どーする？大通りまでもどって廻っていこうよ。』小僧　　『でもハラへったぜ、このまま行こうぜ。』周りのアミーゴ『あっち行くのか？んじゃ、血踏まないように跨いでけ。』さ、さすがボイルハイツ、、、。すすすすいませんっ、とビビりながら　結局よっこらしょと跨いで行ってしまった権造達。帰りは、Keep outの黄色いテープに阻まれ、大通りから帰ってきた。結局２年ちょっとボイルハイツに住んだのだが、その後引っ越した時は外国に来たような違和感があり、平和な街だな～としばらく戸惑ったものだ。そして、どさんこには脱ボイルハイツ後に何度か行ってみたのだが、面白いことに周りの視線が今までと全然違うように感じられた。ヨソモノ、なのである。ヨソモノがボイルハイツをうろつくのは自殺行為。自然と足が遠のくようになった。今、もしまだ独り身だったとしても、絶対にあんな場所には住めないだろうな。若いと言うのは無鉄砲ということであり、よく無事に住んでたもんだと自分でもビックリするが、貴重な貴重な経験でもあったことは間違いない。

  2008年12月22日

  コメント(6)

• 交渉成功だが、、。

  今日はクリスマス前の最終土曜日ってことで、朝から夕方までトイレ･ランチ休憩なしでぶっ飛ばしで仕事した。ヘロヘロになり帰宅。その後、作造の所で晩飯を食べようとチビを連れ出し、食後にミルクを買いにドラッグストアに寄ったのだが。毎回、どんな店に行こうが何か自分たちのブツはないかと物色するチビ達。早速オモチャセクションにダッシュで消える。ここ何ヶ月かクリスマスまでオモチャ買い禁止令を発令していたので、フラストレーションの塊りである。ここ造がそのうち、なにやらオモチャを抱きしめて権造の前に。『まみぃ～～。ぷりてぃぷり～ず。』おお！いきなりのプリティープリーズ！ただのお願い→プリーズ必死のお願い→プリティプリーズ（かわいくキメ顔で）が、我が家でのお願いの仕方なのであるが、何を持ってきたのかと思ったら、オモチャのピアノ。このブツ、、、見覚えが、、、、。確かオモチャ禁止令前に、今日は買わないがそのうち買ったげると非常にあいまいに却下したピアノ、、。１年前なら忘れちまってるのだろうが、成長と共に記憶力アップしたここ造、『りめんば～？まみ～りめんば～？？？』を連呼する。クリスマスまであと４日。。。。どうするゴンゾウ。値段を見るとなんと＄６．９９。安っ！！！涙を浮かべて、首を３０度傾け必死にぷりてぃ～ぷり～ずなここ造。よっしゃオッケーと言うと速攻でもも造の所へ。『ももちゃぁ～ん、るっくあっとみ～。まいぴあ～のぅ。』もも造、速攻で値段チェックしオモチャセクションの他の値札に目を走らせる。普段から同じ値段のものを平等に買うと言ってあるので必死に探してるんだろうが、こちらは６歳。オモチャのレベルも歳の差３年分ハイグレードを目指している。６．９９もしくはそれ以下だとショボいブツしか無い為にがっくり肩を落とし、次の筆記用品売り場で色鉛筆やマジック系を探すも目新しいブツは発見ならず。その後、ピアノの弾き語りをしながら進む、流しのここ造を従え、店中を廻るもも造。結局入り口近くのメーク用品の前にたどり着き、メーク用品の値段チェックを始める。ま、何かあるだろうと思ってみていると棚の前でストップ。そして凝固。何をそんなにガン見してるのかと覗いた所、デカイ箱に入ったフルメイクセットにメーク用ブラシ各種つきの、もも造にとっては夢の一品に魅入っている。最近、わりとスラスラ読めるようになってきたので声を出して必死に箱の文字を追うもも造。『オンリー９．９９。８０．００オリジナルバリュー！！！（誇大広告にも程がある）マミィー。ディスイズグレイト！プリティープリーズ。』アイシャドーは縦４列横９列。もも造にとっては持った事もない絢爛豪華な品物である。『もも造、値段も一回言ってみ。』『９．９９、オオゥ、、、。スリーダラーオーバー。』ここで権造はすかさず買いそびれていたもも造のサンタ用リスト（過去の日記、クリスマス近し参照）のブツの交渉に突入。『もも造、ここ造よりも３ドル多いから、サンタさんに買ってとお願いすれば。』『ノゥ～！アイウォントアイドック！』『んじゃ、６．９９のブツ探せ。』『ンン～～～～、、、。』必死にi-dogとメークセットを天秤にかけてる模様のもも造。ここ造だけママが買ってあげるのはフェアじゃないから、ここ造のピアノもサンタさんに買ってもらうことにしようというと、最終的にメークセットを選ぶ事に。よっしゃ～～～～。目の前のブツに目がくらんでしまうチビ思考のサガである。無事にサンタリストの却下に成功♪３人それぞれ、フンフン♪と鼻歌気分で帰宅。ここ造は再び流しの演歌歌手に変身。本家相手に歌いまくる。もも造は鏡の前に陣取り、もーーーこれ以上無いくらいのにんまり顔でメークの至福の時を過ごす。リスト却下に成功したので、一気に肩の荷が下りた気がする。ものすごく大事そうにメーク用具を元の箱にもどすもも造を見て、メーキャップアーティストが持ってるようなケースをサンタからオマケとして買ってあげようとふと思ったのだが、そうなると、、、また買い物に出かけねば、、、、。学校はもう終わっちまったので、仕事中にダッシュするか、、。いつになったら終わるのか、クリスマスの買出し、、。他のプレゼント用ブツはスーツケースの中に隠してあり、コレを包む作業もかなり面倒で、かつ時間を選んで行わないとならない。そしてプレゼントを並べるはずのクリスマスツリー。狭い場所に無理やり飾ったのだが、スペース不足な予感が、、。更にプレゼントの一つ、テント仕様の子供用売店、、。ドコに置くよ？押し寄せてくる大掃除の必然性にガックリ、、、。クリスマスまであと４日か、、、。頑張れ、権造。

  2008年12月21日

  コメント(12)

• 食へのこだわり。

  権造の働くヘアサロンの隣にタイレストランがある。ここの女主人は母国に居たころに『ミス・タイ』に選ばれた美人女主人なのであるが、権造は同じアジア人ということで結構仲良くしてもらっている。隣なのでウチの従業員はしょっちゅうこのレストランのランチを食べるのだが、、、。ウチの従業員が特殊なのか、美容師ってのはこのたぐいの人間が多いのか、食べ物に関してスーパーヘルシー志向な従業員が何人か居る。中でもトップを走るのが、キューバ出身の我がサロンに君臨する女王さま。最高の腕を持ち最強の個性を発揮し最強のシャベリでお客さんを魅了（圧倒）し最高の志向にして最強の味覚を持つ。そして続くはジャマイカ出身でハーフインド人の皇后さま。キャリアも長く腕はピカイチなのだが、肉は邪道とぶった切り食とは何ぞや食とは白身の魚だトーフだ野菜シェークだとスーパーヘルシー節を所構わず披露し我ら平民スタイリストの昼飯を横目で冷たくチラ見しては『そんなものばっかり食べてると体壊すわよ。』と食欲一気に奪取攻撃。この２人に比べれば後に続くのは小粒なのだが、アイラブマックな健康志向のアメリカ人、オリーブオイルは命の源な手料理全部コッテコテピッカピカの自称ヘルシー料理人のこれまたジャマイカ人が続く。。。小粒は横に置いといて、女王と皇后の共通ポリシーは、―高級レストランが好き―コーヒーにはコーヒー用ミルクではなくソイミルク（豆乳）を使用―ベジタリアンメニューの無い所は食べ物を提供する資格なし―オーガニックが基本―MSGは人類最強の敵―色の濃いソースは毒―日本食は通の食べ物―やたらめったらアレルギーなどなど挙げればキリがないのだが、こんな二人であるがゆえランチに何を食べるかは最大懸念の一つである。近所のレストランで片っ端からテイクアウト、デリバリーをしてるのだが、グルメ志向思いっきり高めな女王と皇后、食っては返し食っては文句言いの繰り返し。そしてお隣タイレストラン。近いが為に女王と皇后は頻繁に利用してるのだが、ここ数年注文の仕方が尋常ではない。『○○○をオーダーしたいんだけど、☆☆と△△を抜いてかわりに□□と◎◎を入れて　ソースは××の味にして、火加減充分に塩とオイル抜きでヨロシク。』もはや、オリジナルメニューの原型を留めない別メニューにへんしーーーん。それでも、、、。思いっきりマジメに商売してる隣の女主人はこめかみに怒りマークくっきりながらも『ハイ、分かりました。』と作っていた。そして、そんな苦心の作の別メニューを一口味わうなり『ん～。何か変。言ったとおりに作ってくれてない。』『ん～。思ってた味と全然違う。』とあっさり返品及び再注文する鉄の心臓の女王と皇后。あまりもの図々しさに、レストランのオーナー夫人として権造はどうしても意見したくなり、『あのさ、それってマックとかバーガーキングに行って、ピザ作れって言ってるようなもんだと思いますが。』と我ながら的を得たと感心した例えを持ち出したのだが、『それの何が問題なのかしら？？？』女王に一言バッサリ。。。そして数ヶ月前、女王＆皇后連合と女主人の冷戦が勃発。同じ日、女王に遅れる事１時間、ランチのオーダーをすべく隣に入っていった権造を見るなり女主人が一言。『今後、メニュー以外のものを女王と皇后に頼まれたら一切拒否するって伝えておいて。』ふえぇぇ～～？？何が起きたんだ？？聞くところによると、、、、聞いてどっぷり疲れちゃったんだが、、、。その日の女王のオーダーは『オタクの炒め物、アタクシの口に合うように、油抜きの炒め物にしてくださる？』というものだったらしい。油抜きの炒め物、、、、。とんち問答のような一品だ。ソース大目の一品ならソースで炒めちゃったらいいんだろうが、不幸な事にソース薄めの一品。オーダーを受けたフロント勤務の女の子、オーダー内容を聞いたシェフ、オーダー用紙の注意書きを見て固まった女主人、それぞれこれ以上なく眉間にシワよせて対応したのだが、出来上がった苦心の作の一品を持って帰った女王、２分以内に戻ってきて　野菜がちょっと焦げてるからやりなおしと毒舌吐いたらしい。すでにその時点で毛細血管の７割ほどがキレかかっていた女主人、油抜きで炒めるのはこれが限界、ソース濃い目にしてソースで炒めても焦げるしアナタには味がきつすぎると思うと反論。ちなみにメニューは野菜炒めに豆腐追加って感じの一品だったのだが、女王は炒め物を注文してるんだから炒めてくれる？の一点張り。女主人も頑固一徹なところがあるので、アナタ、そんなにヘルシー志向ならいっそ炒め物なんか辞めて蒸してあげるわよ、と強硬に蒸し野菜を勧める。ヘルシー志向の言葉にちょっとくすぐられた女王、じゃ仕方ないわね、今日は蒸し野菜で勘弁してあげるとなんとか変更。が、その後再び一品持ってサロンに戻った２分後に再び女主人の元へ。『味が薄い。』ここで、、ついに本格的にキレたらしい、、、。女主人はお金を返し、何度作り直してもアナタの口には合わないと思う、と宣戦布告。んまっ！と怒り心頭の女王はその日は結局裏のメキシコ料理の店にまた難題吹っかけて何か作らせたようだ。で、その後上のシーンに戻り、権造に女王と皇后にメッセを託す女主人。そのままキッチリ伝えてくれと言われたのでそのままキッチリ伝えたのだが。今日の女王と皇后のランチメニューはお隣の野菜炒め＋豆腐と玄米。きっちりオリジナルメニューに仕上がっている一品をペーパータオルで油抜きしながらしぶしぶ食べる２人（ちなみに権造にとっては油っぽいどころかあっさり味）。自分で料理して弁当持ってくるときは炒め物は油使用可なのが謎である。要は、コミュニケーションの問題（言い方伝え方）だと思うのだが、、、、。権造は女王に意見してもめったに勝てないので今日は横で黙々と豚汁とミニ親子丼の弁当を食べていた。『ミソスープに豚肉いれるのはヘルシーじゃない。』『豚肉はオーガニックじゃないとヘルシーじゃない。』『ミソスープに油浮いてるけど？セサミオイル？まだマシね。』そんな権造に降りかかってくる言葉の数々は無視して、お仕事お仕事っと。←しかしこめかみには怒りマークくっきり。とにかく、、、冷戦はまだまだ続いているようだ。そんな女王も人生初のジャンクフードを口にしたことがある。去年のAVEDAのイベントで、マイアミの劇場にみんなで出かけたときのこと。ランチ休憩が１時間しかなかったのと、まだ新しい劇場の周りには全く小マシなレストランがなかったという不幸の２段重ねで、結局どこに行っても黒服づくめのAVEDA人間ばかりが行列し、出遅れた権造たちは結局仕方なくバーガーキングに行く事にした。劇場はとても綺麗なのだが、近辺は再開発進まぬ怪しい地帯。すでに店の外まで行列が出来ていたのでさっさと並び順番を待つ。一歩中に入った瞬間、女王と皇后は凍り付いてしまった。中に居るのは黒服AVEDA人間とホームレスばかり。。。ものすごいコラボである。が、他に場所移動する時間もなく、みんな朝飯抜きで来てたので背に腹は変えられず、『他には行かないよ、今日だけココで我慢してよ。』と他のメンバー全員に言われしぶしぶ待つ２人。やっと順番が廻ってきて、ビバジャンクフード組はそれぞれ好きなメニューを、そして女王はベジタリアンバーガー（そんなジャンクフードがあったとは全く知らなかった権造）、皇后はサラダを注文。で、我がサロンメンバーはバーガー片手に机につっぷして寝てるホームレスの隣に座り、それぞれ急いで包みを開けたのだが、、。ベジタリアンバーガー、、、、、まずそっ！！！サラダ、、、、、、野菜しなしなっ！！！ここぞとばかりに、そんなめったに出ないようなブツを注文するからだよ～～とちゃかすジャンクフード組。普段から、『○○って出来ないでしょ。』とか『○○ってきっとムリでしょ。』とか否定形質問にはムキになって反論するこの２人。権造たちの意地悪な『そんな変なもの注文するから食べれないでしょ。』という質問に、ムキになって挑む２人。オモシロイので誰かが持ってたカメラで、女王人生初のジャンクフードと戯れるの図withバックにホームレスのお付き（お休み中）、をとりまくり、ニヤニヤしながらポテトをつまむ。結局半分くらい頑張って食べた２人だったが、それにしてもファストフードのハンバーガーをフォークとナイフで食べる人間を初めて見ることが出来た貴重な経験だった。しかし、個性強い人間の溜まり場のような職場である。いつのまにか権造もズレてしまわないか恐怖を感じつつ、人に地球に優しくをモットーに今日もお仕事を終了した。

  2008年12月20日

  コメント(12)

• あーーー疲れた。。。

  今日はもう後が無いのでクリスマスショッピングに行ったのだが、、、疲れた、、。普段の走行距離の軽く８倍は走ったような、、。チビ達だけではなく、サロンの方とか色々買うものがあったので一気に買えそうな赤い二重丸でお馴染みのTargetへ。朝の８時から開いていたそうで１０時過ぎに行った時にはもう結構な人だった。巷の噂では不景気でデパートなんかは売り上げがた落ちだそうだが、こういったお手ごろ値段のお店はボチボチやってるんじゃないかと思う。まず、先にプレゼント以外の買出ししないといけなかったブツをカートに放り込み、いよいよオモチャセクションへ。ああ。。。見ただけで疲れる。こんなに一杯あるものの中から選べというのか。。瓦礫の山からダイヤの原石を見つけるのは意外と簡単だと思うが、宝の山から１つ宝を狙うというのは至難の業である。一応、欲しいものや喜びそうなものは熟知してるので、この列はパス、ここもパス、とどんどんパスって行けるのだが、お？ココは要チェック？？という箇所もかなり多数あり、結局後でまた　どこだっけ～と探すのはイヤなので片っ端からカートに放り込む事に。ほいっっ、ほいっっと景気良く放り込んでいたらあっという間にカートが一杯になり、そこから選別作業に入ったのだが、、、。結構、難しい。好みを熟知してるがゆえに似たもの路線の集まりになり、さて、ここから選ぶと言う段階になると、出来れば喜びMAXな方がいいので両手に一個ずつ持ち悩む羽目に。元々、時間を掛けて選ぶのがいやな方なのでもうこの両手一個ずつ状態が我慢ならず、とりあえず通路の端にある値段チェックの機械でスキャンしてコレはボツ、コレはキープと分けてみる。こちらの一般家庭はクリスマスプレゼントはかなりの数がツリーの下に並ぶらしく、もも造なんぞは去年は何個プレゼントがあったとか友達同士で話しているようで、１個だけというのはなんだか不憫で、こうなりゃ量で勝負じゃ！と薄利多売商品を多数ゲット。そして、その後はサンタからのプレゼント（例のリスト）を思い出し、他のオモチャ屋２件をハシゴ、それから明日のサロンのプレゼント交換用に今度は自分のブツを求めてさらに他の所へ行くもめぼしいブツが無い。一旦、学校に戻りもも造クラスのクリスマスパーティに出席し、そのままお開きとなったもも造を連れて更に他の店へ。なかなかいいブツをやっとゲットし、アートのクラスのあるもも造を学校に連れ戻し、今度は学校のオフィスには日本のお菓子詰め合わせセットをあげようと思っていたので、アジア系のスーパーへ。ポッキーだのクッキーだのを大量に買い込み、再び学校へ戻りチビチビを迎えに行った。結局、お買い物リストのうち、買いそびれたものは１個のみ。なかなかの出来であったが、今年は大反省のクリスマスショッピングだった。毎年ギリギリに走ることは多々あるのだが、それでもかなり前からちょこちょこ買ったりしてたのだが。。。やっぱり誰かにプレゼントを選ぶときと言うのは、楽しみながら探すのが一番あげる本人にとっても喜びになる訳で、今日のようにノルマ的なプレゼント選びはなぁ～～と思う。これからクリスマス当日まで、チビ抜きで買い物にいける日はもう無いので買い残しブツは明日仕事の合間にでも走ろう。。時間、あっただろうか、、、、。あ、明日はここ造のクラスのクリスマスパーティだった、、。１時間抜けるんだった、、。ヤバイ。時間なし、、。そして来週から半日チビお預けの場所の申込書も忘れてた、、、。現在、夜中１時前。明日で学校が終わりなので明日持っていく品々の準備がやっと完了したときに作造帰宅。今からやりのこしリストを製作して、その後寝る事にする。あ、、、大掃除もあった、、、、。オヤスミナサイ。。。。

  2008年12月19日

  コメント(10)

• 車に関する思い出：　セルフ車上荒らし？編

  マイアミに来る前にロスに住んでいた。犯罪率で言うと、確かマイアミの方がロスよりも高かったような記憶があるのだが、こちらでは一度も『犯罪』のたぐいに遭遇した事が無い。どの街に住んでいても、その街の中の何処に住んでいるかで全く危険率が異なってくるのだが、ロスに居たころはリトル東京界隈で仕事をしていた事が多く、かなりの頻度で車上荒らしにあった。当時は日本食のお店でアルバイトしていたのだが、営業時間が夜中の３時まで。午後６時からは路上駐車が無料でありすぐ近くにも駐車場があるので毎回あちこち空いているところにとめていた。最初は後部座席の窓を割られ、一応シートの下に押し込んでおいた買い物袋を取られた。その後は祟られたように、ゴミ袋だろうが紙切れ１枚だろうが　とにかく何か車内に落ちているとやられる。荷物をわざわざ後ろのトランクに移して見えないようにしておくと、どこかでトランクに移すのを見てるのか今度はトランクをこじ開けられる。同じ犯人だろうな～～、きっと。最初は助手席や後部座席の窓をやられ、その度に毎回窓ガラスを入れにいかなければならずブチ切れていたのだが。幸い、リトル東京のすぐ外にアミーゴのやってるジャンクヤードがあり、車のパーツならなんでも『うそだろ？？』と思うような値段で揃っていた。そして何度か『窓を割られる→ジャンクヤードで窓を直す→また割られる→ジャンクヤードへ』を繰り返すうちに、、、、、なんだか、、車上荒らしにも慣れてしまった、、、。今日は三角窓か～。ラッキ～。ってな感じで感覚が麻痺してきたのだ。三角窓なんかだと当時１０ドルくらいで入れてくれた。更に通い続けるうちに仲良くなった英語カタコトのアミーゴから色んな悪い事を教えてもらう。『もし、鍵を入れっぱなしにしてドアを閉めちゃったら、ハンガーでこうやってここから入れて、、。この車だったらこの辺をこうやって、、、。』『お、スゲー。開いたっ！』『バッテリーが無くってもカルロ（車）が走るって知ってるか？』『またまた～そんなことを。』『ちょっと取ってみて、こうやってこうやってココとソコを、、。』『ウゲッ！エンジン掛かったっ！！』『一度エンジン切ると止まっちゃうけどね。』←この技術はある意味賞賛に値する。『アンタら、スゲーな。』怪しすぎなアミーゴ達。『アンタら、この私のカルロに手を出した事あるか？』←目がマジな権造。『ノゥノゥノゥノゥ～（全員手を大げさに振りながら）。ゴンゾウのカルロは（は、って、、、。）ヨノセナ～ダ、ヨノセナ～ダ（知らない）。』←目が泳いでるアミーゴ。『ふーーーーん。。。。。』←目を細～くして睨む権造。『ノゥノゥノゥ、アミーガ。カモーーン。』←手の振り、更に激しく。やっぱり怪しすぎなアミーゴ達。そんなある日、リトル東京内の大型日系スーパーに行った時の事。車から降りてドアをバタン！　そして、、やっちまった、、、。ロックアウト。あああぁぁぁ、、と一瞬崩れ落ちるものの、その後スーパー内のサービスカウンターへ。『あの、ハンガー貸してください。ロックアウトしちゃったんで。』一人黙々と駐車場でハンガーと格闘する権造。やっぱりプロ（？）のアミーゴほど上手くいく訳も無く、１５分くらいで飽きてきてしまった。が、開けねばならない。。。。そんな時、ふと目に付いたのが、駐車場脇の花壇のブロック。その瞬間権造の脳ミソが素早く回転しだす。チョイス１：ロックスミスやAAAを呼び、鍵を開けてもらう。　　　　　　推定所要時間、最低３０分　　　　　　推定所要金額、５０ドルから６０ドルチョイス２：ブロックを拝借し窓を割る→ジャンクヤードへ。　　　　　　推定所要時間、５分　　　　　　推定所要金額、１０ドル迷うことなくチョイス２を選び、ブロック片手にガンガン三角窓を叩く。なかなか割れないもんだが、そのうちにバリッ！よっしゃ～～～～。ガラスの破片を外し後部座席の鍵を開けようと手を突っ込んでいたら、、、。『ヘェェェ～～～～イっ！！！』セキュリティのごついオヤジ２人が警棒振り回しこっちへやってくる。ヤバッ。。。。自分の車なのに、何故か後ろめたくなる権造。結局、『自分の車だってば～～～。』と全てを説明し、IDやレジストレーション（車検証？）を見せて理解してもらうまでに３０分。←理解はしても納得はしてなかった模様。。。チョイス１と同じだけ時間がかかってしまった、、、。そしてその後いつもの場所で窓を入れる。友達の男の子などは、リトル東京で路上駐車しカラオケ熱唱中に車のタイヤ４本全部取られてしまった。権造の紹介でジャンクヤードに行ってみると、、、、。見たことのあるタイヤが、、、。『それーーーーーっ！！！それ、オレのっ！返せーーーー！！！』魂の叫びもアミーゴ達には届くはずは無く、結局お金を払ってマイタイヤを買い戻す。。。コミュニティビジネスの一つの形態と、、、言えるんだろうか、、、。これまた今となっては懐かしい思い出である。

  2008年12月16日

  コメント(8)

• 車に関する思い出：　免許取得編

  １９歳の時に車の免許を取ったのだが、当時はロスに住んでいた。渡米後１年半。学校に通うのはバス、当時手伝っていた子供のアフターケアには自転車で、車社会のロスでやたらめったら時間を無駄に過ごしていたのにそろそろ嫌気が差してきていた。なにしろ、、、、。学校に通うのに車なら１５分くらいで着くところをバスで１時間。アフターケアの場合、車なら１０分くらいで安全に着く所を自転車で時に雨にぬれながら時に誰かに誘拐されないかとビクビクしながら日没の暗さの中をぶっ飛ばし３０分ちょい。日本に電話し、実家の家人に『車が欲しいのでなんとかちょっと都合してくれないか。』と無心するも、大昔にやはり当時は珍しかっただろう留学生としてアメリカに住んだことのある苦労人の父造にバッサリ一言断られた。じゃ～いいや。次の夏休みにバイトしに帰ってそれで車を買おう、と心に決めたものの肝心の免許が無い。そこで、当時ホームステイしてたカップルに聞いてみたところ、免許取得自体は簡単な手続きだけど、車の運転をしたことが無いのならドライビングスクールで教えてもらったほうがいい、とのこと。早速イエローページで調べて連絡してみた。このイエローページ。今のようにインターネットの無かった時代だった訳で、電話番号以外にたくさんの情報が詰まっていた。なんと運転免許の例題集もしかり。とりあえず、筆記を受けないと一般道路での練習が出来ないという事で速攻丸暗記して数日後に受けに行き無事にパス。そしてその日のうちに再びドライビングスクールに連絡。日本の自動車学校のように『学校』に通って講義を受けてその後実技の練習をするのかと思ったら、なんと先生が家まで来てくれるという。日本に居た頃はまだ高校生。こっちに来てから車の運転とは程遠い生活を送っていたので、なんだかピンとこなかったが、とりあえず次の日に早速来てもらう事にした。そして次の日。午後になってその先生はやってきた。ピンポーンときたのでドアを開けるとフツーのオヤジが立っている。『えーーと。先生ですか？』『そうだよ、私が先生です。で、アレが私の車です。』指差す先には先生の車。とにかく中に入ってもらい、各書類にサイン。『ゴンゾウ、君の場合は若いからすぐに運転なんて出来るようになるだろう。３日間くらいで大丈夫だ。』え。。。。。。３日間。。。。。。日本の自動車学校の感覚で居た権造。確か合宿とかに行っても１ヶ月とか何週間とかかかるのではなかったか、、と思いつつ、とにかく良く分からないので後で延長してもらえばいいか、と軽くサイン。その後、外に出ろというので２人で先生の車の所へ。『君がシフトの車に乗りたいというからシフトの車を持ってきた。』運転席のドアを開けて中を見せてくれる先生。親と車で出かけたりとかしか車に乗った経験がなかった権造。改めて運転席を覗いてみるとなかなか複雑なつくりである。『これが、車のキー。ハイ、エンジンかけてみて。』『え、、、どうやって？？？』『オイオイ、全くの素人だったのか？運転の経験は？』『いや、こうやってハンドルとか触るのも初めてなんだけど。』『ガハハ。これは見ものだ。とりあえず、このキーをココに突っ込んで、あ、この脚のペダルがクラッチと言うんだけど、コレを踏んでキーを廻す。やってみて。』『え～～～と。。。。。』とりあえず掛かるエンジン。『ハイッ。クラッチ外してよし！んで、スタートする時は、このクラッチ踏みながらこのスティックをL（Low）に入れて、この右のペダルがアクセルなんだけど、コレを踏む。踏みながらクラッチを段々外して。あ、ちなみに真ん中のがブレーキね。』『おおおおぅぅうう。なんだか難しいっすね。』『よし！じゃ、レッツゴー！』ええええええええ？？？？？？ハイ、ハーワーユー。マイネームイズゴンゾウ。ナイストゥーミーチュー、と先生と初めてあってからわずか１５分。そして生まれて初めてハンドルを握ってからわずか数分。軽くパニックに墜ちている権造など全く気にせずさっさと助手席にもぐりこんでくる先生。『あの～～～。ドコで練習するの？ソコまで先生に運転してもらったほうが、、、。』『ドコ？ドコって、道に決まってるだろう。』え。。。。。。。。。いきなり、、、、普通の道路に出ろと言っているらしい。。。。マジかよ、こんなのでいいのか？アメリカよ、、と思いつつも、どうやら本当に道に乗り出さねばならぬ試練に変わりは無い。そのために来てもらったのだ。が、オヤジ先生の車は　例えば助手席にもハンドルやブレーキなんかがあるわけではなくごくごく一般の車。有事の際には権造と運命を共にするのだろうか。。。。まぁ、、、、いいや、、、深く考えない事にしよう。。。覚悟を決めて、言われたとおりにやってみる。ガコッ。。。。もちろんエンスト。その後何度か繰り返し、なんとか家の前から一般道に出てみる。もはや、これでいいのかアメリカなんぞと考える余裕も全くなくひたすらハンドルにしがみつき目は前方を神経は足元のクラッチに集中。午後の中途半端な時間であったため、比較的車も少なく家の付近は住宅地。そしてトドメにオヤジ先生の車にはでっかい文字でなんちゃらドライビングスクールのステッカーが。それでなくてもトロトロガコッガコッと進んでいく挙動不審極まりないなんちゃらドライビングスクールの車。近づく車は全て遠距離より『ド初心者ドライバー』だと認識してくれ、なるべく迂回してよけてくれる。そして魔の人生最初の曲がり角を３６０度ターンのように激しく孤を描いて曲がり、時々実は心穏やかではないオヤジ先生にサイドブレーキで止められ、かれこれ恐怖のドライブを休憩を挟みながら２時間弱ほど。戻ってきた時にはフラフラになったものの、いきなりぶっつけ本番で路上に放り出された権造はなんとなく運転が出来るようになっていた。。。。。おそるべしアメリカ流。『なかなかやるじゃないか。んじゃ、また明日っ！』オヤジ先生、ご機嫌で帰途に着く。次の日も同じく２時間の練習。１日目の出来にやや心に余裕が出てきた権造。相変わらずハンドルにしがみついているものの、オヤジ先生と会話を交わす余裕が出てきた。そして休憩後。オヤジ先生の爆弾発言が。。。。『一般道は大丈夫みたいだな。この調子なら明日はキャンセルしていいよ。が、最後に高速乗ってみようか。』ハァ？何ていいました？フリーウェイとか聞こえたんですけど？？？ニコニコ笑ってこちらを見てるオヤジ先生。この人は、、、『恐怖』という感覚が欠落してるんだろうか、、、、。『あの～～～、ソレって真剣に言ってるんでしょうか、、、。』『うん。免許取ってから一人で初めて高速乗ると怖いぞ。俺が付いてる時に乗っといた方が絶対にいいぞ。』それは一理ある。でも、、大丈夫なんだろうか、、と考え込む権造に１区間だけ乗ってみようぜぃとすっかりその気なオヤジ先生。こうなれば、、、その道のプロが乗ってみろというんだから大丈夫なんだろう。乗ってみようか、、という事になり、一蓮托生のオヤジ先生と高速入り口へ。ヨシッ！行けっ！オヤジ先生の掛け声で思いっきりアクセル踏み込む。どんどん近づいてくる合流地点。『ど、どーしたらいいのっ！！！！』『突っ込めーーー！！！』幸い、後方に車は居なかったらしく（見る余裕無し）もっと踏めもっと踏めと怒鳴られながら合流成功。スピードメーターを見る余裕も無く早い？遅い？とオヤジ先生に確認しつつ遅いほうのレーンを進む。あっという間に次の降り口が見えてきたのでオヤジ先生に降りるかどうか確認もせずさっさと降りる。『なんだよ～～。もうちょっと行けるかと思ったのに。』『いや、もう結構です。。。』『まぁ、最初の一回目が怖いんだよな。今度乗るときは怖くないと思うよ。』そんなもんだろうか、、そうかもしれないな、、、。下道で家の近くまで戻り、小腹が減ったというオヤジ先生。近くのマックに行こうという。あの～～～。一応教習中。こんなアバウトでいいんだろうか。『もう教える事は無い。』そうきっぱり言うオヤジ先生。それは確実に違うだろうがと思ったのだがフリーウェイデビューで体中の何かが抜けて行った様にくったりしてしまった権造。結局、マックに行きオヤジ先生とハンバーガーを食べながら免許の試験の対策と傾向を聞いておしまい。その後家まで送ってもらい、残りの一日分は『必要ない』とキャンセルしてくれて小切手を郵送してもらう事になった。ありがとう。オヤジ先生。忘れないうちに実技受けちゃえと思い、次に日に電話して翌日の実技試験の予約を取る。が、世間はそれ程甘くは無かった。見事に３ポイントターン（切り替えし）で撃沈。コレはいかんと車を当日借してくれ試験中は後部座席に居た友達の特訓を受け３日後再トライ。で、これでいいのか？と疑問を残しながらも合格。か、簡単すぎる。。。。と言うわけで免許を取ろう！と発起してからわずか１０日あまりで、恐怖のド素人ドライバーの誕生となった。ドライビングスクールは幾らだったか忘れたが、試験そのものの費用は２０ドルくらいだったような。。。。今の免許取得は値上がりくらいはしてるかもしれないが、プロセスはほとんど変わってないんじゃないかと思う。更に高校にはちゃんと免許取得のコースもあり生徒は自分の通う学校で免許を取得できるらしい。その夏休みに日本に帰り、ほとんど家には寝に帰っただけで２ヶ月間バイト３つを掛け持ちし、稼ぎに稼ぎまくって再びアメリカへ。２５歳までは保険が異常に高額な為、その分を貯金しておき結局２０００ドル程度のボロボロのトヨタを購入した。この車は、、、ほんとによく走ってくれた。ギアをどんどんアップしてくほどパワーが無くなる事も知らず、ものすごく長い坂道を５速で行き、どうしても登りきれずに坂の上の友達宅にたどりつかなかったり、時々エンジンブレーキをエラそうに使う権造がいきなり５速から２速に間違えてシフトダウンしてガックン！してしまったり。アバウトに免許を取得した権造は毎日何かをしでかし毎日運転に関する何かを学んで行った。酷使したわりにはあまり故障もせずに頑張ってくれたものだ。当時、日米自動車摩擦の真っ只中（歳がバレるが）。大学のキャンパスでは排日運動のデモがあり、キャンパスの学生センターでバイトしていた権造のこの愛車トヨタはおそらくそのデモの生徒達によって放火された。今では小マシな車に乗れるような身分になったものの、この車だけは忘れられない。

  2008年12月16日

  コメント(2)

• 『いいドクター』の基準。

  下のチビ、ここ造は今３歳である。時々いたずら小僧のようにハナを垂らすくらいで　今は至って健康、ピッチピチである。ここ造は生後６ヶ月の頃、４日間入院した。ロタだか何だったかウィルスにやられてしまったのだ。最初主治医ギンズバーグのところに連れて行ったら一目見るなり『エマージェンシーに行け。電話して待たなくても良いようにしておくから。』とのこと。そのまま車をすっ飛ばし近くの総合病院へ。すぐに検査、点滴を始めて即入院。。。。 最初の２日は口から全く何もとることができずに点滴だけがライフラインになった。点滴のせいで顔もむくんでとてもかわいそうだった。『点滴で栄養はとっていてもお腹がすいてそれで泣いてるんじゃないか。』と看護婦さんに聞くと『のどの渇きはあまりない筈だけど　空腹感はあるかも。』とのこと。ますます可哀想であった。３日目からミルクはまだダメだったがおっぱいを飲むようになった。そろそろ粉ミルクにしようかなぁ～～と思ってた矢先の出来事だったので　初めて自分のパイパイに感謝した。 ２４時間体制なので夜中だろうがなんだろうが１時間おきくらいに担当の看護婦さんが覗きに来る。計器をチェックしたり、熱を測ったり、オムツを持っていって排泄物の重さを量り飲んだ量と比べて表に書き込んだり。やる事はいっぱいあるのだ。夜は泊り込んでいた権造が眠れなかった時には話し相手になってくれた看護婦さんも居た。大変な仕事だ。フィリピン人の看護婦さんはその後権造のサロンのお客さんにもなってくれた。 しかし！！しか～し！！である。 ここ造の担当となったエマージェンシーに常駐するドクターは愛想もクソもないロボットであった。初めてあったときも自分の名前も名乗らない。ここ造にさわりもしないのだ。いやな予感は的中した。権造が３日目の朝にいろいろ質問すると『テンテキガ　キイテイルカラ　モンダイハナイ。』の一言。そのまま質問を無視して　ギィ～バタン、ギィ～バタンと退室してしまった。一瞬固まりその後激しく頭に来た権造は看護婦さんに聞いてみた。『他のドクターに代えてもらえないか？』ロボットのほかには１人しか居なく、とても手が回らないとのことであった。 『なになにのハズ』。なんて危険な言葉だろうか。患者に触りもしないで　話す人の目も見ないで『ハズ』の一言で片付ける。医学を志す者として　頭から決めてかかるのは危険な考え方じゃないのか。軽い症状なのか、重いのか、こっちは素人である。分かるように説明するのが医者じゃないのか。忙しいのは分かるが一言かけてくれたっていいじゃないか。 そんななか救世主ギンズバーグは毎日朝７時を過ぎると自分のオフィスに出勤する前に覗いてくれた。権造の不満＆疑問を取り除きに。 退院の日、朝の担当の看護婦さんが点滴の機械を止めに来た。やれやれ、、と安心するのもつかの間、１時間たっても２時間たっても針を抜きに来ない。ここ造も抜いてもらったほうが動き回れるし、、と思いながら見てみると血液が逆流してとんでもないことになっている。あわててナースステーションに走った。 が、、、、、。居ない。ロボットしか居ない。看護婦さんはみんな出払ってるようだ。ロボットに人間のコトバが通じるのだろうか。ダメもとで話しかけた。『あの～。点滴の針が付けっぱなしで血液が逆流してとってもコワイことになってるんですけど、、、。』こちらを見ようともせずにコンピューターのスクリーンと交信中のロボット。『タントウノ　カンゴフガモドルマデ　マチナサイ。』ああ～～、やっぱり通じない～～。あわてて付近を歩いてるナースを捕まえて事情を話した。 『アナタノタントウノ　カンゴフハ　ランチ二イッテイル。マチナサイ。』 ああ～、お前もロボットだったのか～～。ここで権造はついにキレた。ロボット看護婦あいてに怒鳴りまくった。『そうやってアンタや　あっちのロボットは権造の言う事に全く耳を貸さない。もし、ここ造になにかあったときは　アンタとそこのロボットの責任だと思え！！』伊達に１９年（当時）も住んでる訳ではない。今となっては権造はエイゴを話す時はアメリカ人に変身できるのだ。 ビビるロボットナースを引きずって部屋に連れてきて、点滴の針を抜かせた。『アンタがやらないなら権造がやる。』と脅して無理やりつれてきたのだ。針を抜くころには小さなここ造の血液は点滴のパックのすぐ近くまで逆流してた。 担当者しか医療行為をしてはいけないであろうことは権造だって『白い巨塔』で勉強済みである。でも患者ことを第一に考えなくても良いのか。赤ちゃんは身体が小さいのだ。血の一滴だってとても大事なのだ。里見先生はやっぱり正しかったのだ。 後日、ギンズバーグに改めて愚痴を聞いてもらった。『彼はgood doctorだがcommunicationが少し苦手だ。』というので『そんなのはgood doctorとは言えない。』と言ってやった。権造がロボットとあだ名をつけたのを聞いてもワハハと笑って聞き流していた。ギンズバーグはとてもジェントルマンなのだ。 そして更に後日、サロンのお客さんの一人の看護婦さんに血液逆流事件の経緯を話してみると、普通点滴を止めてもしばらくは容態が急変した時の為に針はしばらく付けておくと教えてもらった。が、やっぱりここ造の場合は逆流しすぎだったようだ。もも造が産まれてから６年。チビ２人分、救急には数え切れないくらい通っている。ハリケーン後の自家発電の救急病院では１２時間待ったこともある。何人も違う医師に診てもらったが、一番重症な時に一番意思疎通の出来ないロボットに当たってしまった。権造の中で信頼できる医者というものの基準が確立した貴重な体験になった。

  2008年12月15日

  コメント(2)

• 雪の思い出といえば。

  知り合いが帰国してたりして、日本は寒かったとか雪が降ってたとかいう話を聞くのだが。この辺りは年中無休な温暖気候。今年の冬はそれでもプチ寒波が次々と来たりして例年よりも寒い気がするのだが（そして昨日から再び寒いが）それでも昼間は半袖で充分なくらいだし、やはり日本の冬とは程遠い。去年の年末は引越しって行った友人家族を尋ねてコロラド州に行ったのだが、ちょうどクリスマスに雪が降ってくれて、ソリで滑ったり　朝起きてから雪の中を散策したりとチビらも雪を満喫した。このシーズンは毎年なんとなくホームシックになったりもし、日本には殆ど毎回夏休みとか春に帰るのだが（最近はチビの学校があるのでもっぱら夏限定）、２年前に　そういえば雪をしばらく見てないなぁ～と思い、久々年末帰国となった。やっぱり師走→お正月ムードはなかなか風情があり、権造のように海外ボケしてるものにはなかなか楽しい帰国であった。チビらを連れて年越し参りに近所の寺から神社へと行ったのだが、すっかりアメリカ人なチビらにしてみれば、暗いお寺で列に並んでゴォォオ～～～ンと荘厳な除夜の鐘をついたり、神社で燃える炎の周りに一杯人が居たりするのはかなりオカルトチックな雰囲気だったらしく帰りたい攻撃の連呼。もうちょっと大きくなったら色々説明をしながら再び同じコースを廻ってみたい。この年は家人曰く『暖冬』だったらしいのだが、普段がトロピカルな権造親子にとっては北極に来たような状態であり、外出する時も『厚着しすぎでは。。』と家人に呆れられながらも３人揃ってブックブクのコロッコロ。よそモン雰囲気プンプンな地元排回を繰り返した。２日間はたっぷり雪が降ってくれて、夜中にふと目が覚めた権造は『雪の音』ってのを久しぶりに聴いた。やっぱり、しんしん言ってるよなぁ、、と布団の上に起き上がりしばらく聴き入ってみたりしたのだが、雨戸を開けてちょっと覗いてみようと思っても、窓をちょこっと開けただけで吹き込んでくる寒気に　私がわるぅございましたぁ～～！と速攻ピシャリで断念。次の朝、家人が外から雨戸を開けている音で目が覚め、速攻でチビをたたき起こしカーテンを開けて外を見せると、もも造ここ造揃って『わぁぁあぁぁあおぅぅぅぅ～～～！！』そういえば、こやつらがホンモノの雪に遭遇するのは初めてである。その前の年にオーランドのディズニーに行ったときに、メインストリートにニセモノ雪が降っていてものすごく綺麗だったのだが、もも造などは狂喜乱舞して『まみぃ～～！！！この雪、持ってかえっていい？？？』と自分に降りかかるニセモノ雪や下に積もってるニセモノ雪を一生懸命にポケットに詰め込んだりしてた。そんなニセモノ雪の思い出などふっとんでしまったチビ達。ここ造が外に出たがり、スライディングドアを開けてあげると　ここ造、止める間もなくパジャマに裸足で雪の上にジャンプ→着地。２秒後には逆回しのプレーバックを見るがごとく再びジャンプ→部屋へ。『雪とは冷たいもの』というのを初めて知った瞬間だった。この２日間は寒いからヤだという権造を引っ張りまわし、暇があれば外に出たがる。朝っぱらから雪だるまをつくり、その後１泊旅行で山の方に行ったのだが　更なる豪雪に興奮し、外に出ては『はぁぁぁぁ～～～っ。』とため息をつく。もしかしてもも造とここ造にもワビサビの遺伝子が♪と一瞬、日本人バンザイな気分になるものの、どーーー見ても雪＝冷たいオモチャな感覚らしく、『そっちの方は深いっ！』と止めるも走って行ってはズボッ！『そこでジャンプはやめっ！』と怒鳴るも大の字のままズボッ！　その度に権造も雪まみれになりながら救助。ま、期間限定のお楽しみだからいっか、と体中ホッカイロで遊んだものだ。この帰国の前に雪をみたのはいつだったか。。。。多分、１６、７年は前だと思うのだが。。。この時もやはり正月帰国。まだまだ身軽な若き独り身であったため、寒さなんかは気にもならずに高校の時の部活の連中と飲みに繰り出す。思いっきり体育会系なノリであり、結局始発まで飲みつくすことになったのだが、最後の記憶は公園の中。『オイ～～～！！権造～～！寝るなよ！寝たらアカンーー！！』ハッと目が覚め、体にうっすら積もった雪を払いながら起きる。雪山疑似体験である。。。その前は、、、えっと、、、。まだ日本に居た時代だな。高校生のピッチピチ権造。雪の降る夜、夜中にこっそり家を抜け出し遊びに行く。姉造と一緒であったり悪友と一緒であったり。。。足跡が雪に残るとヤバイと箒を片手に後ろ向きに進む。さっささっさと足跡を消しながら塀を乗り越えるポイントまで。。。遡っていくにつれ、あまりよろしくない思い出となっていくのだが、、、。今年もそろそろ降る時期なんだろうか。書いているうちになんだか帰りたくなってしまったが、やっぱり寒いんだろうな、辞めとこう。。。

  2008年12月14日

  コメント(2)

• ADHDの子供達。

  今日はなかなか忙しく、結局昼メシにありついたのが午後３時頃だったのだが。。フラフラになりながらスタッフルームの方へ向かう途中、スタイリストの一人が手を止めて　椅子に座る男の子（７歳くらい？）を押さえている両親と思われる２人に話しかけている。丁度スタッフルームがすぐそこなので、中に居ても話し声が聞こえてくるのだが、持ってきた弁当をチンしてる時に男の子が何度も叫び声をあげてるのが聞こえた。どうしたんだろうと思いつつも次の予約までちょっとしか時間が無かったので弁当をかき込み再びそのスタイリストの横を通って自分のステーションに戻る。相変わらず男の子は椅子の上で暴れており、その度に両親が押さえている。帰る前にそのときのスタイリストに聞いたところ、『ADHD』を持つ子供だったそうだ。ADHD（注意欠陥・多動性障害）注意欠陥障害（ちゅういけっかんしょうがい）とは、軽度発達障害の一種注意欠陥・多動性障害（ADHD:Attention Deficit / Hyperactivity Disorder）のうち、多動のないものの通称である。診断基準DSM-IVのADHD不注意優勢型に相当する。ADD (Attention Deficit Disorder)とも呼ばれる。ADHDに対する世間一般の認識がADHD=落ち着きが無く、授業中立ち歩いたりする子供といった目に見える症状に偏っているため、ADDタイプは見過ごされやすい傾向にある。実際にはADHDは脳の制御を司る前頭葉の覚醒不足に原因があるとされる発達障害で、集中力のムラや気の散りやすさなど不注意の問題も抱えている場合が多い。（Wikiより）スタイリスト曰く、『いつもは他の美容院でお母さんと同じ美容師に切ってもらっていた』らしいのだが、その美容師さんが突然辞めてしまい、たまたま近くにあった権造たちのサロンに立ち寄り、彼女が手が空いていたので担当したらしい。彼女はADHDの子供と接するのは初めてだったらしく男の子の態度に自分が戸惑ったのが伝わったのかもしれない、、とションボリ。が、母親の方が彼女の忍耐強さと優しさを気に入ってくれたらしく、帰り際にお母さん自身の予約を入れてもらったようで、家に帰ったらADHDについて検索して勉強してみる、今度はもうちょっとうまく接する事が出来るように頑張る、と言っていた。権造のお客さんにもADHDの子供が居る。９歳の男の子だ。エルサルバドル出身の家族で最初お父さんをカットすることになり、初めてこの子をカットしたのは３歳の時。こちらに来たばかりで英語も全く話せない子だった。まだ、３歳、言葉が通じない、と難関があり、その時にはあろうことか耳の付け根をバリカンでちょっと傷つけてしまい泣かせてしまった。その後、２年弱、さすがに怖い思いをしたのか権造の前に姿を現さなかったのだが　それからまた通うようになり今に至っている。つい最近、そのときの話になり『ここのお店でね、すごくコワイ女の人に小さい頃耳を切られた。』と言うので、一瞬どうしようか迷ったものの『あ、誰か知りたい？そのコワイ女の人。実はゴンゾウだよ～。』というと、え？？とビックリし『う～～ん、でも許してあげる。』と許してくれた。そんなあの子がADHDだと知ったのは２年前だった。ある日、いつものように学校帰りに来たのだが、椅子に座ってもじっとしてない。いつもと違って一方的に喋りまくる。大抵PSPを持ってきて、喋ってる合間に気に入ったゲームをやったりしながらカットするのだが、この日はゲームも忘れてきたようで手持ち無沙汰な感じですぐに椅子から降りようとする。切ろうと思ってもなかなか危なく思うようにいかない。いつも連れてくるお母さんの方を向くと『今日は薬を持たせるのを忘れていたから、、。』と言う。気分転換にトイレに行かせ、その間に手短にお母さんに話を聞く。ADHDについては権造の別のお客さんで新生児から１８歳までを専門に診る精神科医から以前聞いていたので知ってはいたが、実際に接してみるといかに『普通』にしているのが大変なのか良く分かった。その日はなんとか手早くカットを済ませたのだが、その後も何度もじっと出来ない状態の時があり　それでも定期的に通うようになってから（驚く事に３週間おきにカットに来る。お父さんも３週間周期だが、チビ客の中ではダントツの頻度である）４年の付き合いになるので、こちらもなんとなく感じが掴めてきて、様子を見て大丈夫そうだったらヘッドロック状態にアタマを抱え込んで切ったりする時もある。権造の心が痛む瞬間と言うのは、薬を忘れた日にやってきて『今日は薬を飲んでないからゴメンネ。』と座ってるときに言われた時だ。２回今までに言われた。『いいよ、謝らなくって。薬、だんだん飲まなくていいようになっていくといいね。』と返したのだが、あの子の中の、薬を飲まない事に対する恐怖のようなものを見たようで辛くなった。この前来た時はクリスマスプレゼントを持ってきてくれた。更にいつもサロンに入ってくるなり必ずまっすぐ権造の所まで走ってきて抱きついてチューしてくる。理系の科目が大好きらしく、PSPを持ってこないときは毎回中学レベルの本を持ってきたり宇宙の分厚い本を持ってきたりして延々と権造に講義をしてくれる。（ちなみにその知識たるや凄いレベルである）年上の女（かなり、、）の中では一番権造の事が好きらしく、なんともかわいいヤツだ。途中でブランクはあったものの、最初に会ってから６年。これからもずっと付き合いは続くんだろうが、ティーンエージャーになったりしたらどんな子に成長するのか楽しみだし見守っていきたい。今は遠い町に引っ越してしまったが、やっぱり親子で何年も通ってくれた男の子もそうだった。ものすごくIQの高い子で周りの友達がみんなバカに見えてしまうと言っていた。中学の終わりごろからついに学校に行かなくなり、高校にも行かず。カウンセラーにはずっと通っていたらしいのだが、その後引っ越してしまいどうなったのかは分からない。サロンの従業員にも去年子供がADHDだと診断されたのが二人居る。４歳と１０歳の子供達。どちらも公立の学校に通い、先生に目をかけてもらうことも難しい状態なようだ。最近権造のお客さんになった人がこの前初めて彼女連れで来たのだが、その女の人はホームスクールを経営していて現在５０人ほどの子供達に教えているそうだ。ADHDの子供達もたくさん通っており、それぞれ抱える問題によって教えるカリキュラムを変えて充分なスタッフで対応しているため、ほとんどの子供が毎日喜んで通っているそうだ。１０歳の子供を持つ同僚に紹介して、同僚は早速見に行ってみる事にしたようだ。もも造のクラスにも１人。もも造の学校は小さな学校で生徒に対する先生の割合もかなり良い。担任の先生がしっかり毎日親にその日の報告をしているようだ。権造のお客さんの鍼灸師の人は現在２人のADHDの子供を治療中。この国はADHDと診断された子供の数が他の国よりも多く、よって対応できる機関やシステム（学校、カウンセラー、精神科医、神経科医の連携など）がある程度出来上がっている。が、文化習慣の違う日本なんかでそのシステムがそっくり使えるという事もないのであろう。そして、この障害に対する研究はまだまだこれから続くらしく、原因、メカニズム、確定的に診断できる方法というものはまだ未知な部分も多いらしい。一日でも早く研究の成果が出て、ADHDの子供とその家族の背負っているものが少しでも軽くなれば、と思う。権造にはADHDを持つ子供が居るわけではなく、当人や家族が毎日乗り越えていっている道というのは想像も付かない。なので、この子達やその家族に対しての権造の気持ちを書くのは非常におこがましく、なるべく経験した事実だけを書くようにした。最初に書いたスタイリストが、権造と延べ６年の付き合いの子のような関係を今日会った子供と築いていけるといいな、と思う。

  2008年12月13日

  コメント(4)

• 車の運転は細心の注意でヨロシク。

  今日は、仕事が休みなのでチビらのクリスマスプレゼントを物色しに行こうと心に決めた。明日はここ造のクリスマスコンサートで、『衣装はSunday cloth（日曜日に教会に行く程度のちょっとコマシな服装）』って事なので、出かける前にクローゼットを探検。ドレスはオーバーすぎるのでワンピを探すもめぼしいモノが無い。唯一、シーズン的に着れそうなワンピはこの前のサンクスギビングのパーティで着てしまったので、同じものではあまりにも可哀想だと思い、とりあえず近くの店に行った。ワンピは辞めたがなかなかカワイイ服を購入し、ついでに隣のPublix（スーパー）で買出し。駐車場でカートから車に買出しの品々を放り込んでいたのだが、、。向かい側の列で、かなりな年齢のラテン系老夫婦がかなり斜めに停めてあるかなりデカめのキャデラックに乗り込んでいる。それを目の端に留めながら買い物の品々を放り込み、カートを返しに戻ろうとした所、ギギギギギギギギギギィ～～～～。。。。。。。。。。バックで出ようとした老夫婦のキャデ、思いっきり右の角が隣のレクサスの左側のドアを引っ掻いている。。。。。うわっ。。。。運転手おじいちゃん、あせってもう一度車のアタマを突っ込みなおし、再度果敢にバックでチャレンジ！あああぁぁぁ～。そんなにハンドル切っちまったら、、、。ギギギギギギギギギギィ～～～～。おわっ。。。。レクサスの横顔に無残な傷が、、、。運転手おじいちゃん、こうなるともうパニックでギギギギしながらも構わず車を出す。そしてレクサスの鼻っ面から耳の辺りまで一気に引っ掻いたあと、、、、あぁぁ？？そのまま去ろうとする老夫婦のキャデ。ぽっかーーーーーんとあっけに取られる権造を含む周りの買い物客たち。あまりにもあまりなレクサスの傷に、駐車場のカート片づけをしていたPublix従業員が車の前に立ちはだかりとおせんぼ。仕方なく停まった運転手おじいちゃんは窓を開け、とおせんぼしてる従業員となにやらスペイン語で怒鳴りあい。これ、、、、ちょこっとブツけたというには程遠い当て逃げである。目撃者がこれだけ居るにもかかわらず知らん顔は無いだろう。。。急いでいたので結末を見ることなくその場を去ったのだが、なんだかどっと疲れた思いだった。そしてその後運転しながら思い出したのが、もう何年も前に経験した権造の苦い体験である。アレは何年くらい前だったか。。。あの日、権造は銀行に行った。こちらの銀行にはドライブスルーの窓口があり、銀行の中に行かなくっても車に乗ったまま入金したり小切手を現金化したりお金を下ろしたりできる。ラブホの支払い時のようにシューターでビューーーッと建物の中に送るのだが、その日はなかなか混雑してる時間帯だったようで、列の最後尾に並んで待っていた。サイドブレーキを引いて音楽なんかを聴いてたんだと思うが、バックミラーに写る車が後ろに並ぼうと近づいてくる。近づいてくる、近づいて、、、えええぇ？停まれよっ！！ゴンッ。。。。鈍い音と衝撃にやはりぽっかーーーーんと我を忘れる権造。列に並ぶべくスローダウンしていたのでたいしたスピードではなかったのだが、何故停まらない？？？バックミラーで睨みつけるとかなりなババァ（お年寄りにババァはどうかと思うがあえてババァと言わせて頂く）が必死に目を逸らしてあらぬ方向を凝視。オイ、ババァ、無視か？？ちょっぴりプチッとキレた権造はクラクションを鳴らして窓を開け、後ろに向かって乗り出して『ヘイッ！！！エクスキューズミーッ！！！』と怒鳴るもババァあらぬ方向に魂を持っていかれたように無視。一般常識に基づく正しいババァのリアクション＝謝る。一般常識に基づく誤ったババァのリアクション＝逃げる。この程度のチョイスしか浮かばない凡人権造。そのどちらにも当てはまらないババァのリアクション、必殺魂持ってかれて無視攻撃にブッチーーーーンとキレ、ついに車を降りてババァの車の窓をコンコンっと叩いた。その瞬間。。。車の中でババァの悲鳴がこだまする。パニくったようにギャーギャー叫ぶババァ。そして、おそらく監視カメラで権造が車から降りるところを見ていたのであろう、速攻で駆け寄ってくる銀行の警備員。警備員：『オイッ！！何やってんだっ！！下がれっ！』権造：　『ハァ？！？！このババァがぶつかってきたんだけどっ！』警備員、腰の拳銃から手を離し、中のババァに窓を開けるよう指示。そしてババァからスペイン語で事情聴取。警備員：『このおばあさんはオマエが突然襲い掛かってきたと言っている。』権造：　『アァ？？このババァが突っ込んできて謝りもしないで無視してるんだけどっ！』警備員、再度ババァに事情聴取。警備員：『この人はそんな事実は無いと言っている。』権造：　『○▲×％＊＄◎～～～！！！！□●÷＠＃▽＆×～～～っ！！！！』　　　　↑とても書くには忍びない言葉の羅列。　　　　（訳：ウソを付くというのはいけない事です。私は非常に怒ってます。）んじゃー、いいよ、上等だよ、出るトコ出ようじゃないか。ケーサツ呼んでやる、ケーサツ。携帯を出す権造にちょっとビビるババァと　まぁまぁと宥める警備員。同じく列に並んで待っていた車に乗ってるギャラリー達も『オレも参加』『ワタシも参加』と権造の後方支援にまわってくれて、警備員とババァにヤジを飛ばす。ギャラリー（目撃者）達の話を聞き、ようやく事の次第が理解できた警備員がババァに何やらホニャララと話しかけている。警備員：『このおばあさんは保険に入ってないらしい。どうする？』権造の車の後ろをチェックしてみると傷が入っているだけでそれ程へこんでも無い。権造：　『別に修理代を出せとか言ってるんじゃない。ちゃんと謝ってもらえばいいんだけど。』警備員：『あ、そうなの？』権造：　『最初からそうなの。』警備員、再びババァの所へ行き、ホニャララホニャララ。ババァ：『。。。。。。。。』警備員：『ホニャララホニャララ（多分、の訳：謝ったほうがいい）』ババァ：『、、、ゴニョゴニョ、、、。』権造：　『ハァ？聞こえないんだけど。』ババァ：『アイムソーーーリーーーっ！！！』権造：　『イッツオッケ～。運転気をつけてよ。』気分サッパリ車に戻る権造。周りのギャラリー数名は親指を立ててオ～ラ～イと祝福してくれた。今思い出すに、ちょっとお年寄り相手に大人気なかったような、とも思うものの、マナーと言うか正しい事をするのに年齢は関係ない。高齢であるという事は、それだけ人生経験を積んで世の良い悪いを見極めて生きてきたのだから　ある意味、権造の年代のお手本になってもいいはずだ。あの時一番アッタマに来たのは車をぶつけられた事ではなく、謝りもせず更に強盗の濡れ衣まで着せようとしてまで自分の過ちを摩り替えようとした事だ。一言、ソーリーと言ってくれれば、あ～いいよ、大したことないし、で済んだのに。結局、どの位ドライブスルーの列を止めてしまったのかは良く覚えていないが、その後出てきたおそらく銀行のマネージャーらしきオッサンと警備員と、一言二言言葉を交わして　そのままドライブスルーで用事を済ませ帰途に着いた。ってな事を久々に思い出しながら運転してたのだが、なんだか思い出して益々疲れてしまって一旦家に帰って食材だけでも冷蔵庫に放り込み、そのままチビのプレゼント探しの旅に出るつもりだったのだが、、家に帰ったら出かける気力も無くしそのまま自宅待機。。。。クリスマスはグングン近づいてくるのだが、、、。何買おう、、、。

  2008年12月12日

  コメント(16)

• クリスマス近し。

  クリスマスがいよいよ迫ってきた。。。チビらの学校も残すところ後５日。←来週末まで。すでにサンクスギビング辺りから行事目白押しなのであるが、残り５日のうち『家→学校→仕事→学校→仕事→学校→家』の日が４日である。。。そのうちの１日、ここ造のクリスマスパーティは仕事の都合がどうしてもつかず、学校でのパーティ参加はおそらく２０分程度。幸い、サロンから学校までぶっ飛ばして３分の距離なのでなんとか行けることは行けると思うんだが、ここ造不憫である。。。そんな中、今日もも造のフォルダーに手紙のコピーが入っていた。もも造クラスのチビ達が授業でサンタに手紙を書いたらしい。以下全文：Dear SantaMy name is Momozou.I was really good this year.Please bring me lots of presents.Here is my list.real catreal dogreal chick（ヒヨコ）real bunny（ウサギ）movie of spongebobreal i-podreal i-phonereal i-dogreal dvd tv（DVDプレーヤー？）I wish that you have the best Christmas ever.I promis to leave a special treat for you and your reindeer.Thank you very very much Santa.Merry Christmas.Love, Momozouやたらと、、『real』が目に付くホンモノ志向のこのリスト。。。成長のしるしととっていいものだろうか。。ペットやスポンジボブのDVDはまだ可愛いとして、そのあとのハイテク機器のリスト。。。おねだりにも程がある。『もも造、これさ、全部高すぎないか？』『オウ、マミ～。ケーリー（注：もも造の親友）トールドミー、サンタ　ハズ　マニー。ビコーズ　ヒーキャン　バイ　プレゼンツ　トゥー　メニーチルドレン。』サンタは世界中の子供にプレゼントを買うことの出来る大富豪らしい。。。ケーリーよ、、可愛くねぇな。。最近、権造はチビらが欲しがってるブツを探るべく、ひっきりなしに送られてくるオモチャ屋関係のカタログの好きなブツに○を付けさせていた。それとかなり差がある気がして指摘してみると、『マミ～～。ザッツフォーユ～～～。』サンタ→高額なブツ、作造権造→お手ごろ価格なブツ、らしい。そういえば去年はクラスでサンタが実在するかどうかで喧々囂々な議論になったようだった。もも造は確かサンタ不在説。この時期、あちこちに出現する無限な数のサンタ。モールにもサンタ、学校にも○○先生激似のサンタ、テレビのコマーシャルに出てるサンタ、、、。あのサンタこのサンタ全部顔が違うのはおかしい、よってサンタとは架空の人物で誰もがサンタになれる、というのがもも造の自説であった。その辺を問い詰めてみると、あっさり今年はサンタ実在説に寝返っているらしい。って～ことは。プレゼントはもこ造２つずつ。。いや、待てよ。来週の学校でのパーティ用に『サンタからのプレゼント』と称するミニプレゼントをすでに各自教室に隠してきたので正確には３つずつ。。。ここ造の場合、アレが欲しいコレが欲しいというよりは結局もも造と同じものを確実に欲しがるので、全く同じものか色違いを３セット。。。あああああ。。。権造の仕事もクリスマス前は大忙しで、クリスマス本番用プレゼントはまだ用意していないのだが、明日の休みにちょっと物色してこよう。。。ちなみにこの辺で一番のアウトレットモールなんぞは今すでに夜の１０時まで開いている。１９日からは１１時まで開いているそうだ。権造の家の近くのトイザラスは今年はまだ時間をチェックしてないが、去年はクリスマス前は２４時間営業だった。夜中の２時３時に行っても結構人がいたそうだ。そして、、、。もう一つのストレス、権造の睡眠環境の劣化。。。今までキングサイズベットに、もこ造と３人で川の字になって寝てたのだが、このベットがやたらと高さがあり、夜中になるとイモムシ（大）とイモムシ（小）に変身する２人はやたらと動き回るため、権造の腰の高さから床にダイブという事故が相次いでいた。ベットレールをつけてガードしてみるもあっさりレールを乗り越えダイブするイモムシ達。。危ないので、夏ごろだったかにIKEAに行ってシングルベットを３つ購入。権造が突貫工事で組み立てて（途中、あまりの重さに足の甲にベットフレーム落下。。）、キングサイズは作造の店で働く女の子にあげて、壁側から　ここ造ベット、権造ベット、もも造ベットの順にくっつけて並べて寝る事にした。最初は各自のベットでイモムシ達はテリトリーを守りつつうごめいていたのだが、慣れてきたのか最近はマイテリトリーの外にまで進出してくる。権造のベットというのがフトンベットな為、チビらのベットよりもやや低めであり、丁度盆地に濁った空気が溜まるように、夜中にどろろろ～～んとイモムシが両側から転がってくる。いっそのこと、脚蹴りを食らったりとか寝返りの時に顔にビンタ食らったりとかの方が　まだ気分がいいかもしれないし目がパッと覚めてマイテリトリーからのイモムシ駆除に取りかかれる気がするのだが、じわじわと盆地に移動してくるイモムシ達。権造が夜中に『なんか、、、、重い、、、くるじぃ。。。。』とウンウン唸る感じで目を開けてみると、権造を真ん中にして狭いシングルベットの幅にぴったり挟まっているイモムシ大小。。。結局、権造の方がもも造かここ造のどっちかのベットに避難する羽目に。。席替えならぬベット替えも提案してみたのだが、すでにマイベットに愛着たっぷりの２人は断固拒否。そしてチビらが寝静まってからこっそり権造の部屋で寝てみるも、夢見の多いここ造が寝てる権造を起こしに来るか、権造を探して泣き喚き権造出戻りになる羽目に。。これは、、、来年の課題にしよう。そんなこんなであっという間に今年も終わる。

  2008年12月11日

  コメント(12)

• トンボ襲撃！

  いくら暖かいとはいえ、この辺りもさすがに涼しくなってきた。ちょっと前までは寒波が立て続けに来てたので『さっみぃ～～な。。』と早朝と夜は震え上がっていたのだが、寒波が去った今は昼間は半袖Tで余裕な感じである。夕方頃から涼しくなってくるのだが、それと同時にやってくるのがトンボである。日本の秋くらいな感じなのか、天気のいい日の夕暮れなんぞは本家の散歩に出かけるとあちこち飛び回っていて、中には低空飛行で足元を抜けていく気合の入ったトンボも居る。で、、、。このトンボ。。。。いつの間にか、ここ造の天敵となっていたらしく、散歩の時にトンボが低空飛行でニアミスすると、ここ造、これ以上ないビビった顔で一目散に権造の所に避難。権造の脚に必死でしがみつき震えながら『どらごんふら～い！どらごんふら～い！！（注：Dragonfly＝トンボ）』と恐怖に怯える姿は結構近所の皆さんには『キュート』とウケはいいようだ。もも造なんぞはそんなここ造の姿をキャッキャと指差し笑っているのだが、実はこのもも造も虫関係は殆どアウトである。一昨日。夕方、権造が晩飯を作っている間、もも造とここ造は裏庭で遊びたいと外に出た。キッチンの窓から外を見ると結構ドラゴンフラ～イが飛び回っている。おいおい、ここ造大丈夫かよ、と思った瞬間。まずもも造が庭から駆け込み一目散にベットルームへ。『どーーーしたっ！！』『マミー！ドラゴンフライッ！！』やっぱり。。そして次の瞬間、裏庭パティオからここ造の叫び声が。ドラゴンフラ～イにやられたか！と思い外に出てみると、パティオの椅子の下に崩れ落ちるここ造。。。どうやら低空飛行隊が至近距離を通過したようである。オイオイ泣いて動けないので、抱きかかえて部屋に戻る権造。この時に振り向くべきであったのだ。。。晩飯作りはとりあえず中断し、ここ造を宥めていたのだが　ようやくここ造が泣き止み、もも造も閉じこもっていたベットルームからドアを開けて出てきた。その瞬間。。。。。開きっぱなしのスクリーンドアから特攻隊ドラゴンフラ～イが侵入。日本の赤トンボのような繊細さの微塵も感じられないトロピカルドラゴンフラ～イ、スイスイとかブンブン飛ぶというよりはガサガサバッサバサまるでゴキブリ並みの擬音で天井に壁にぶつかりまくりである。一瞬は凍りついたものの、もこ造両名は再び悲鳴をあげベットルームへ速攻非難。あ～～～、メシはどうしてくれるんだ、、と権造はここ造のお風呂のおもちゃの網を手にドラゴンフラ～イを確保すべく椅子に乗っかり接近。が。。。。デカイ。。。。なんだかコワイ。。。ってか羽音がヤバイ。。。至近距離で見るドラゴンフラ～イ。どっかに留まってくれればいいものを、敵もパニックに陥りあちこちぶつかるばかりで確保には程遠い。なによりも、こちらの武器といえばここ造の風呂のおもちゃ。取っ手部分が約２０センチのショボすぎる網である。ブンブン振り回せばヘタすりゃ素手に体当たりの恐れが。これは、、、、総攻撃をしかけるよりは平和的解決を提示したほうがいいのでは、、と思い、指に留まらせて上から網でそ～～っとかぶせてみようかと人差し指を出してはみたものの、、。やっぱりコワイ。。。赤とんぼサイズならなんとか友好関係が結べそうな気がするが、ギンヤンマサイズのこのドラゴンフラ～イ、噛むはずの無いものに噛まれそうな気がして、人差し指あっさり投降。。。そして事態は更に悪化。すっかり閉め忘れているスクリーンドア。ワイドオープンな隙間より２機目襲来。。。。。あああああぁぁぁあ～～！っと叫び声をあげてとりあえずスクリーンドアに飛びつき閉める。『マミー、アーユーオッケー？！？！』と言うもも造の声とここ造の泣き喚く声がベットルームのドアの向こうから聞こえる中、ふと気付くとドラゴンフラ～イ２機と密室の中で闘うことになっているこの現実。。一瞬、も一回スクリーンドアを開けて外に追い出す作戦に変更しようかと思ったものの、これ以上敵機襲来されると降伏の事態もまぬがれず、やはり初志貫徹で唯一の武器お風呂のおもちゃで立ち向かう事に。結局、その後１５分ほどはとりあえず部屋の電気のうちの１つのみを残し、後は消して待機。やっぱり灯りに向かっていくようで、壁を破壊する勢いの体当たり×２が静まるまで風呂のおもちゃを手にひたすら待つ。ようやく１機が天井に留まったので、椅子の上に乗っかり細心の注意で接近。そして無事に確保。天井と網の隙間にそーーーっと通販のカタログを刺し込み、椅子から降りて速攻で玄関のドアから外に出て開放。その後、勢いの落ちた２機目も電話の上に着陸したところを確保。網に入ってるので見せてやろうとベットルーム引きこもりの２人の所へ持っていくと、もも造は、ワァ～オ！と見ていたが、ここ造は泣き叫び後ずさりしていくので諦め、２機目も無事に開放。１機目の襲来後、およそ小１時間の戦闘であった。。。後に残されたのはすっかり放り出してしまっていたメシの準備。。。思えば、権造がチビだった頃なんぞは、まだまだ田んぼや用水路が身近にあり、色んな生き物に触ったものだ。トンボもしかり。ヤゴだっけ何だっけ、赤ちゃんドラゴンフラ～イも捕まえた記憶があるし、大人ドラゴンフラ～イなんかは羽をちぎってブローチ！とか言って肩につけたりしたもんだ。←今思えばものすごく残酷な遊びであるが、、、。今のチビらは、モールに行けば遊び場もあるし学校に行けば運動場もあるが、自然の中で裸足で遊んだり虫を間近に見たりとかの経験は出来ない。虫には絶対に触っちゃいけないと親に言われて育つ子供も多いだろう。ここ造も、典型的な現代っ子なのか　学校のサファリデーにやってくる巨大陸ガメや大蛇パイソンやアリクイなんかは平気で喜んで触るのに、ドラゴンフラ～イがコレである。せめて親が怖がらずに、お手本になろうと思うのだが。次回より、スクリーンドアを閉めることだけは忘れずに居たい。

  2008年12月09日

  コメント(12)

全295件 (295件中 251-295件目)

< 1 2 3 4 5 6