2010/09/24(金)00:00
◆カメラ第46話 想い出は引出しの中に。
こんにちは~(^.^)
引出の整理をしていたら、こんなものが。
ツィアスの卓上ルーペです。
トリオター(Toriotar)という名。
3枚構成のレンズであることがわかりますね。
写真にのめり込んでいた20代の頃。
私はある写真屋さんで、現像から何からお世話になっていました。
撮り方の指導はじめ、そこのお客さんたちと一緒に撮影旅行もしました。
最初は、露出よりも「テーマ」「構図」「ピント合わせ」を徹底的に習得しました。
写真雑誌の他、多くの先達の写真集を眺め、ヒントをつかみました。
月日は流れ・・・
ピントや構図にある程度自信を持てたころ、店主から言われました。
「ポジフィルムを使ってみませんか」
次のステップへのお誘いです。
ツァイスのルーペは、写真指導を頂いた店主のおススメで購入しました。
「最高のルーペです」
そこの店では、多くの方がツァイス、つまりコンタックスを使っておられました。
当時私は、数少ないニコンユーザーでした。
私は、それまでは、ネガフィルムを使っていました。
画質や露出よりも、まずは構図やピントですので、当然です。
画質も大事です。
でもそれ以上に大事なこと。
ご覧になられた方が、写真の内容に興味を持たないこと。
その方が私は課題だと思います。
従って、私は写真には、テーマや構図やピントなどが非常に大事だと考えています。
画質はカメラやレンズのせいに出来ますが、テーマなどは自己責任です。
さて、今後は、ルーペを使い、カラーボックスでポジをチェックするわけです。
名前だけは知っていた憧れのコダクロームやフジクロームに進む時が来たようです。
誤解が無いように申し上げます。
ネガがポジに劣るとか、格下であるということでは、決してありません。
例えば、コントラストの高い被写体などでは、ネガの方が圧倒的に有利です。
ネガはとにかく光を拾ってくれます。
動きの速いスポーツ撮影などで重宝されるのは、それが理由です。
反対に、ポジは、いかに見た目通りの、そして意図通りの描写をするか、
それらに注力できるフィルムです。
私は「そろそろ画質もいじってみれば?」という段階に上がったわけです。
ポジフィルムにもいろいろ種類があります。
私の大好きだったのは、なんといってもコダクローム64。
また、光が足りない場面を予測して、200も予備で持っていて、結構救われました。
夕暮れになるとフィルムチェンジの時間でした。
ベルビアは派手すぎて、辟易しました。
それも好みですね。
結局は、エクタクロームに落ち着きました(^^ゞ
また月日は流れ・・・
デジカメの時代になりました。
撮った写真はパソコンで見るようになりました。
パソコンの拡大・縮小機能を用い、画面の細部を拡大して見ることが可能になりました。
いつしか、カラーボックスやルーペの出番は無くなりました。
いつの頃だったでしょうか。
虫眼鏡で、虫の顔を大きく見た時の感動。
顕微鏡で、微生物や植物の細胞を観た時の感動。
慣れない手つきで、双眼鏡のピントが合った時の感動。
ちなみに、虫眼鏡。
モノを燃やした時の感動もありましたね。
身の回りの何気ないもの。
ちょっと大きく見るだけ。
それは、楽しかったです。
今秋は、久々にマクロレンズで楽しもうかなぁ…(^_-)
ではまた~(^.^)/~~~