思いをカタチに ライカM9&デュアルヘキサノン21~35ミリ
新型コロナウイルス感染でお亡くなりの方へのご冥福をお祈りいたします。また、現在、病床中の方にはお見舞い申し上げます。そして、危険を顧みず最前線にいらっしゃる医療従事者の皆様に厚く御礼申し上げます。3月アタマに、まずは2週間と言われたことがはるか昔のように感じます。4月も終わりになると、ゴールデンウイークが待っています。人々が移動する、集うために仕組まれた連休が、裏目となっていくのは何という皮肉でしょうか。実際、慣れないテレワークや自宅待機でかなりストレスが溜まってきていることだと思います。SNSでも、室内で出来るリフレッシュの方法など、たくさん紹介されています。見えない絆を感じている次第です。私は今の時期だからこそ、むしゃくしゃする思いを写真機で慰めようとしています。今日はライカM9にデュアルヘキサノン21~35ミリを付けて散歩してきました。朝夕、人気(ひとけ)のない時間を選んで外出するのは、なぜか変な気持ちです。Mのマークが誇らしげです!あんまりかっこいいとは言えないですね(笑)ちなみに≪下敷き≫になっちゃっているのは、敬愛する写真家、大西みつぐ先生の『ワンダーランド』です。最近、ずっと眺めています。ライカは心を映せる道具だと、何かの本で見たことがあります。不思議な夕焼けでした。古いレンズ独特の感じ(笑)コダクロームの描写を思い出します。高解像度もいいけど、心に訴えるものがあれば、鮮明さなどは、あんまり私は気になりません。1995年の阪神淡路大震災の際も、街をさまよっていた記憶があります。その時は、ニコノス(5型)やコンパクトカメラのオリンパスμ(初代機)を使っていました。フィルムでした。誤解を恐れずに言えば、悲惨な光景を一枚一枚撮るたびに、少しずつ心が落ち着いていく感覚がありました。記録しなければ、とか残しておかなくちゃ、とか義務感ではなく、悲惨な光景の当事者には申し訳ないのですが、目の前の光景を肯定したい、とにかく肯定しなくては自分がつぶされそう、そんな感覚でした。このブログをご覧の方々は写真機や写真に関心のある方が多いと思います。皆さんも、日々の不安を、シャッターを押すことで、少しでも安堵に近づくなら、ぜひおすすめします。懐かしのカメラを愛でるのも良いと思います。私も昨夜はニコンF2を撫でまわしていました。アフターコロナは、フィルムで撮るのもいいな。そんなことも考えて、心の安定を図っています。どうか皆さんもご無事で…