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テーマ:ミステリはお好き?(1429)
カテゴリ:2006年11月読書
[1] 読書日記
映画「カル」(1999年,韓国)を鑑賞。 過去に3回観て、3度とも途中で寝てしまった映画で、一生ラストまで観る ことは叶わないのではないかと思っていた作品。 どうも韓国映画とスペイン映画のサスペンスやホラーは、画面の暗さと言語 のリズムが相俟って、眠気を誘われます。 それはさておき、1回観ただけでは理解できずに、続けざまにもう1度観て、 その間に何とか自分なりに解釈を引き出し、納得するに至る。 凹部が伏線として論理的に処理が可能。 サイコキラーものの皮を被った、本格ミステリ映画。 メイントリック部分は、日本の本格ファンならお馴染みの有名作品のトリックを 裏返しにしたものでしたが、それを支える動機の見せ方が素晴らしい。 まさに映像で魅せるミステリでした。 映画を観ながら、頭も使いたい人にお薦め。 その気分を引きずるままに、 ダフネ・デュ・モーリア 「破局」(早川書房) を読了。 他の異色短編作家の作品を読み終った時と同様の満足感。 多彩。 「奇妙な味」系の短編集。 この作品群の中では、「青いレンズ」が過不足なくて、好みに合致。 只今、同作者の「レベッカ」を積み本の山から探している最中です。 ちなみに「カル」も解釈次第で、この短編集と同じようにザラツキが舌に残るような 「奇妙な味」を楽しめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月22日 01時02分00秒
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