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テーマ:ミステリはお好き?(1400)
カテゴリ:2006年11月読書
[1] 読書日記
読み終わって、書店で掛けてくれたカバーを外すと、 <こんな面白い本 どうして見逃していたんだろうか!?> との文字が帯に踊っていた、 クリストファー・プリースト 「奇術師」(ハヤカワ文庫) を読了。 本棚の中で二年あまり積み、今まで見過ごして来ただけに、その惹句には同感。 小説として非常に面白かった。 少なくとも、ここ三ヶ月以内に読んだ長編の中ではベスト。 ミステリとして読み始めたが、ジャンルは超越的。 恐らく何の先入観も持たずに、読み始められる読者が一番幸せな読者。 次善は、多分私同様にミステリと思って読む読者。 要は、私は幸せな読者であったと言いたい。 その場合はなるべく事前情報をシャットアウトしておくのが大事。 読者によって、「ネタばれ」の閾値がまるで作品だと思うので、うっかり巻末の解説やら、 ネット上に氾濫するレビューを読もうものなら、簡単にミステリとしては「ネタばれ」に抵触 する文献にゴロゴロ出会ってしまう憂き目に会ってしまうかも。 裏表紙の概要が、過不足のないものだったので最後に引き写しておく。 <北イングランドに赴いたジャーナリストのアンドールは、 彼を呼び寄せた女性ケイトから思いがけない話を聞かされる。 お互いの祖先は、 それぞれに「瞬間移動」を得意演目としていた、 二十世紀初頭の天才奇術師。 そして、生涯ライバル関係にあった二人の確執は 子孫のアンドールにまで影響を与えているというのだが……!? 二人の奇術師がのこした手記によって、衝撃の事実が明らかになる!> 面白い海外文学を読みたい人には、是非ともお薦めしたい逸品。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月29日 08時02分11秒
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