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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2006年12月07日
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カテゴリ:2006年12月読書
[1] 読書日記


   L・R・ライト 1985 「容疑者」(二見文庫)

  を読了。

  自分で感想を書くまでもなく、本書巻末の「訳者あとがき」が読後の気持ちを
 代弁してくれているので、以下に引用する。

  <本書はミステリィ中でも、
   倒叙といわれるジャンルに入る作品だろう。

   第一章で殺人が行われ、
   読者には犯人も被害者もわかっている。
   そして警察の捜査がはじまり、
   犯行の動機が明かされていく、
   という構成それ自体は、
   決して珍しいものではないが、
   
   犯人、被害者、殺害の動機のいずれの点も、
   かなり異色だといえる


  補足しておくと、

   犯人 = 80歳の老人
   被害者= 85歳の老人

  この意外な犯人(犯行)の動機が何なのか、というのが読み進める上で最大の動因となる
 ホワイダニットミステリ。
  犯人のキャラクターが書き進められて行けば行くほどに、こんなにも殺人というものからは
 縁遠そうな老人を駆り立てたものは何だったのかが、気になります。
  
  日本のミステリだと、「老人×老人」という素材だけにテーマ偏重、問題提起の
 社会派ミステリが落としどころになりそうな感じですが、この作品の場合きちんと
 ミステリとしての、動機しています。
  当然、納得もいきます。

  一応、一読後すぐに気に掛かったポイントを拾って読み直してみたものの、
 完全に作品を味わいつくす為にはきちんと再読した方が良いであろう一冊。





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最終更新日  2006年12月07日 15時55分50秒
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