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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年02月01日
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カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記


  のっけから、アホな書き出しだった。
  
   <シルヴィア・ガスコイン=チャマーズが夫を殺そうと決心したのは、
    ある水曜日のことだった。
    ところで、シルヴィアは知らなかったのだが、夫のエドガーは火曜日、
    すでに妻を殺す決意を固めていたのだった


  そして中盤に至り、

   <そうなのだ。エドガーこそ妻殺しにもってこいの夫だった。
    そしてシルヴィアは、殺されるにはまたとなくふさわしい妻だった


  更には、

   <シルヴィアは、自分でも思いがけないことであったが、
    エドガーに対していつの間にか感謝の気持ちを抱くようになっていた。
    一つには夫が保険に入っていてくれたこと、
    また二つには夫がたいそう憎憎しい人物であることがありがたかった。
    エドガーが好人物だったら、殺そうとしても殺せないだろう、
    少なくとも、こんなに晴れ晴れとした気分で、
    良心の呵責などかけらほども感じずに、
    殺意を抱くなんてことは望めなかったろう


  と描かれる、

    ジェームズ・アンダースン 1980 「殺意の団欒」(文春文庫)

  を読了。

  殺伐とした単語が並んではいるが、描写や文体でも分かる様に、ユーモアミステリ。
  体裁は長編ではあるが、夫婦が互いに相手をあの手この手で殺そうと企み、失敗を
 繰り返す連作短編集の趣。
  一応、着地点も無難というか妥当。

  息抜き程度に気軽に読めます。





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最終更新日  2007年02月01日 15時58分30秒
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