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テーマ:ミステリはお好き?(1558)
カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記
<考えてみると、 生まれたときからこの町に住んでいて、 地域社会の一員として尊敬されてきた人間が、 とつぜん変質者よばわりされ、 殺人犯の疑いをかけられ、 百人もの群集に取り囲まれたのだ。 どんなひどい悪夢の中でも、 こんな事はおよそ予想できなかっただろう> <総勢二百名にも及ぶ登場人物>(解説より)と、この事件を一人称の視点で語る 「わたし」によって、共同体の崩壊(悪夢)を描く、 スティーヴン・ドビンズ 1997 「死せる少女たちの家」(ハヤカワ文庫)<上> を三度目の、そして スティーヴン・ドビンズ 1997 「死せる少女たちの家」(ハヤカワ文庫)<下> を一度目の、読了。 サスペンス。 一見、ひとりの男の視線を通すことで戯画的とも、単純化されているとも見えるが、 群集心理とはあながちこういうモノかも知れないと納得させられ、恐怖させられる作品。 抜群に良い。 一読の価値あり。 ただエンターテイメント本でありながら、会話やアクションシーンよりも、背景描写に かかる比重が大きく、見開き真っ黒というページが多々見られる翻訳小説なので、 走るように進む本に読みなれていると辛いし、スピードももどかしく感じられるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月02日 16時22分49秒
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