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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年02月02日
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カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記


   <考えてみると、
    生まれたときからこの町に住んでいて、
    地域社会の一員として尊敬されてきた人間が、
    とつぜん変質者よばわりされ、
    殺人犯の疑いをかけられ、
    百人もの群集に取り囲まれたのだ。
    どんなひどい悪夢の中でも、
    こんな事はおよそ予想できなかっただろう


  <総勢二百名にも及ぶ登場人物>(解説より)と、この事件を一人称の視点で語る
 「わたし」によって、共同体の崩壊(悪夢)を描く、

   スティーヴン・ドビンズ 1997 「死せる少女たちの家」(ハヤカワ文庫)<上>

  を三度目の、そして

   スティーヴン・ドビンズ 1997 「死せる少女たちの家」(ハヤカワ文庫)<下>

  を一度目の、読了。

  サスペンス。
  一見、ひとりの男の視線を通すことで戯画的とも、単純化されているとも見えるが、
 群集心理とはあながちこういうモノかも知れないと納得させられ、恐怖させられる作品。
  抜群に良い。 
  一読の価値あり。

  ただエンターテイメント本でありながら、会話やアクションシーンよりも、背景描写に
 かかる比重が大きく、見開き真っ黒というページが多々見られる翻訳小説なので、
 走るように進む本に読みなれていると辛いし、スピードももどかしく感じられるかも。





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最終更新日  2007年02月02日 16時22分49秒
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