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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年02月08日
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カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記


   甲田学人 「断章のグリムI 灰かぶり」(電撃文庫)
   甲田学人 「断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル」(電撃文庫)


  読了。

  グリム童話の解釈を巡る冒険。
 
  ホラー。
  あるいはサイキックアドベンチャー。  
  見立て殺人、被害者のミッシングリンク探し、という要素から見ればミステリとも。  

 ★ 文体は、繰り返される説明や、人物の印象描写・心理描写が、手取り足取り過ぎて
  苦手な部類。

 ★ <その心の底から楽しげな声を何かに例えるなら、処刑のショーが始まるのを待つ、
  高貴で狂った女公爵の声
>といった修辞には、「声」一つを説明するのに、どれだけ
  言葉を重ねるんだ、という思いが先立ってしまうし、<「それがどんな人間でも、誰で
  あっても、殺せるわ。あんたなんかに任せる必要もなく、躊躇も懊悩もなしに」
>などの
  台詞には、別に「懊悩」っていらないんじゃないの、って突っ込みたくもなる。
 
 ★ 「断章のグリムI 灰かぶり」の出だしを読んで、
  ショッキングな事件の渦中にある登場人物(危険な状況にある主人公)→その理由を
  遡って説明、という構成は大衆小説によく見られるモノでもあるが、そのショッキングな
  事件というのが、美少女との登校風景→その理由を遡って説明というのは、ライトノベル
  ならではだな、と思ったり。
   それが、読者を先に読み進めさせる求心力を担っているのだから凄い、と感じたり。





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最終更新日  2007年02月09日 00時51分27秒
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