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テーマ:ミステリはお好き?(1558)
カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記
どうなんでしょう? 普通に物語を読んでいる男子というのは、私が小学校の頃であれば低~中学年で伝記、 児童向けの文学(「十五少年漂流記」「岩窟王」「三銃士」など)、江戸川乱歩、シャ ーロック・ホームズ、アガサ・クリスティ、そして高学年で宗田理、星新一、赤川次郎 と至り、中学生で三国志、水滸伝、世界文学全集(シェークスピア、ディケンズなど)、 夏目漱石と来て、太宰治。女子であれば、赤毛のアン、途中略して、山田詠美、やっぱり 太宰治。 自分と自分の周囲をモデルにすると、そういうイメージがあったのですがどうなんで しょう? 当然、個人差や世代差(上記の記述は主に80年代後半~90年代前半が小中学時代)は あると思うのですが。 と、そんな事を本を読みながら思い返させてくれたのが、 野村美月 「“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)」(ファミ通文庫) 野村美月 「“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)」(ファミ通文庫) ミステリ。 そして、ブックガイド。 最近の子は、本を読まない本を読まないと世間では言われるものの、統計的に見ると 実は何やかんや言って、一番本を読んでいる世代というのは中学・高校生であり、むしろ 大人の方が本をよっぽど読んでいない、とは有名な話。 実際のところは、自分は小中学生と関わりのある生活をしていないので、よく分かりま せんが、恐らく世間で言われるところの「本を読まなくなった」とは、今までスタンダード とされて来た文学全集を読まなくなった、って事を指し示しているのだと思います。 だって相変わらず、統計的には本は読まれているのだから、読まれている本の質が変わっ たという事なのでしょう(あるいは、「最近の若い奴は~」式の、昔からの常套句なのかも しれませんが……)。 じゃあ、替わりに何を読んでいるのかは先にも書いたように、小中学生との接点が皆無な ので正確には分かりませんが、最近の書店におけるライトノベルのコーナーの肥大っぷりと 無縁ではないと思います。 多分世の中には、「本は良く読む」と言いながら、ミステリあるいは時代小説しか読まな い人がいるのと同様に、ライトノベルばかり読んでいる人も多いのではないかと思います。 やっと、本題。 要は、そんなライトノベルしか読まないユーザーと、文学と世間では一般に呼び習わされ ているモノとの、良い感じの架け橋になるのが、このシリーズではないかと。 そう言いたかった訳ですよ。 昔は(あくまで私のイメージですけど)、普通の量しか本を読まないような子でも、自然 と太宰治に行き着いていたのが、今ではそれまでの読書経験(文学)の集積を持たない為に 教科書で修正されている「走れメロス」だけが太宰治体験ってな人も、多いと思います。 そんな人々に、太宰治へのショーカットを決める入り口を、強引にでも作ってしまってい るのが、このシリーズ。勿論、太宰治だけではなく、夏目漱石やら、国木田独歩やら、英国 文学への扉が開きっぱなし。 文学が読みたくなる。 文学に興味が湧いてくる。 どうでしょう、文学を是が非でも我が子にでも読ましておきたいと言う親御さん。 受験に、推薦入学や裏口入学という立派な門戸が開かれているように、真っ向から攻める だけが道ではありませんよ、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月13日 20時13分44秒
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