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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年02月20日
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カテゴリ:2007年02月読書
[1] 読書日記


  先週半ばから、一度以上読んでいる本を集中して読んでいる。
  再読強化週間。

  というわけで、

   ドナルド・E・ウエストレイク 1970 「ホット・ロック」(角川文庫)
   ドナルド・E・ウエストレイク 1972 「強盗プロフェッショナル」(角川文庫)


  ドートマンダーシリーズを読み直す。

  日本の作品ではアニメの「ルパン三世」に近い、泥棒チームの活躍をコミカライズで、
 けれん味たっぷりに描いたユーモア・ミステリ。

  怪盗ルビーや、怪盗ニックシリーズなどもそうなのだけれども、面白かった記憶だけ
 あって、盗むモノや、その手口を全く憶えていなかった。
  殺人事件を描いた作品などと較べて、やはりインパクトが弱いのだろうか?
  でもおかげで、再読とは思えないほど新鮮に読めました。

  作品としては、

  <「そもそも、わたしが諸君を雇ったのは」と、少佐はいった。
   「諸君がプロだということになっていたからであり、
    諸君ならりっぱに仕事を片づける手立てを心得ているはずだったからなんだ」

    ケルプは少佐の言葉に傷つけられて、
   「俺たちはプロですよ、少佐。
    それに、りっぱに仕事を片づけたじゃないですか。
    俺たちは四つ仕事を片づけ、そのすべてをりっぱにやってのけたんですよ。
    エメラルドを盗み出した。
    グリーンウッドを拘置所から救い出した。
    警察に押し入り、無事に引き揚げてきた。
    そしてプロスカーを精神病院から掻っ攫ってきた。
    すべて、りっぱにやってのけたんですよ」
   
   「では何故に」と、少佐は腹ただしげにいった。
   「バラボモ・エメラルドがわたしの手にないんだ?」
    そして、空っぽの手のひらを上にして手を差し出し、
    エメラルドが少佐の手にないことを実証した。

   「いろんな事情のせいですよ」と、ケルプはいった。
   「いろんな事情がぐるになって俺たちに楯つきやがったからなんですよ」
>  

  たった一つのエメラルドを盗む為だけに、コロシアム、拘置所、警察……と次々盗みに
 入る羽目になり、ドミノ倒しのようにして物語が進行していく「ホット・ロック」の方が
 好み。
  
  ド派手で大胆な盗みの手口だけではなく、犯罪プランナーのドートマンダー、
 チームの渉外部門担当のケルプ、カーマニアのドライバー役のマーチなどのユーモラス
 な登場人物たちのキャラクター小説としても楽しめる作品です。  





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最終更新日  2007年02月20日 23時55分25秒
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