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テーマ:ミステリはお好き?(1685)
カテゴリ:2007年05月読書
[1] 読書日記
<「(略)あの娘には、人にはわからない因果が読める。 そういう無意識レベルの明晰さを兼ね備えている、とでも言いますか。 布置、隠された文脈、コンステレーション」 「は?」 「コンステレーション――もとの意味は『星座』です。 脈絡もなく、ランダムに散らばるばかりの星屑でも、 見る人が見れば座位を見出す。 同じように、一見因果でもないような事象の群れに、 因果を見出す人もいる」> 小粒ながらもピリリと辛い、 を、読了。 九年前の、深夜の小学校において六年生の児童たちが引き起こした死体(バラバラ) 損壊事件を、模倣したかのような死体損壊事件が、同じ小学校で発生する。 時前後して、九年前の事件で「獣がみんなに彼を襲わせた」と語り、今なお病院に 収容されている少女が、当時の担当刑事に、「『獣』が戻ってきます」と告げる。 またもや、獣の仕業なのか? 果たして、獣の正体とは? 「獣」の正体も、話の展開も、オカルトとは無縁のミステリ。 日本社会に対するパロディーや予見性は、SFでありホラーとも言える。 和製「羊たちの沈黙」。 レクター博士役が美少女で、スターリング役が妻子もちの中年刑事。 FBI式プロファイリングは、日本には馴染まないとして、日本ならではのかたちで、 プロファイリングを応用するのは新鮮。 日本に存在もしないシリアルキラーをでっちあげる、数々の粗悪なサイコスリラーもの とは、一線を画する作品。 余計なお世話ではあるが、世で読まれていないのであれば、勿体のない話。 でも、この本のテーマを考えると、読まれないことこそ、本懐とも言えそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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