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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年06月20日
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カテゴリ:2007年06月読書
[1] 読書日記


  この作者の短編なら最近も読んだ記憶があるが、長編となると、いつ以来だろうか。

   <老女が指差したのは押入れの天井だった。
    彼がのぞきこんでみると、天井の板が数センチほどずれ、
    その隙間から黒々とした空間が見えた。
    「あそこから天井男があたしを監視してるんだ」


   折原一 「天井男の奇想 倒錯のオブジェ」(文春文庫)

   

  を読了。

  サスペンス。
  この作者らしいトリッキーな作品。
  一読後、すぐに再読してすっきりする。

  概要は一言では説明しにくい。
  複数の登場人物と、複雑なプロットが錯綜している。
  
  読んでいて、とにかく長く感じる。
  情報の反復率が高く、文章に含まれる新しい情報の割合がとにかく低く(あるいは低い
 ように錯覚させられ)、一向に物語が進展しているような気にならない。

  作風や作者の仕掛けるトリックについては、映画の続編と同じ性質。
  ある種の型であったり、キャラクターであったり、あるいは二番煎じであったり、水戸
 黄門の印籠であったりを承知して、もしくは期待して観にいっているのだから、それをや
 れマンネリだの、ワンパターンであるだの言ってもしかたがない。
  それと同じ。


   参照作品

    江戸川乱歩 「陰獣」
    江戸川乱歩 「屋根裏の散歩者」

      


   関連作品

    折原一 「天井裏の散歩者
    折原一 「幸福荘の秘密」(「天井裏の散歩者」の続編)

  





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最終更新日  2007年06月20日 12時34分06秒
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