2007/07/02(月)13:26
梨木香歩 「家守綺譚」
[1] 読書日記
梨木香歩 「家守綺譚」(新潮文庫)
を読了。
人の価値観はそれぞれで、本の値段と内容には函数が成立しないことも、分かっている。
分かっちゃいるが、この380円(本代。税込み)はあまりに安すぎる。
安く良いモノ買えたのだからラッキー、という域を遥かに超えて、逆にうしろめたい。
詐欺行為で騙し取ったかのような、変な罪の意識すら芽生える。
同時に、今まで読んできた面白くもなんともなかった本に対して、詐欺行為に遭って金
を騙し取られたような、被害意識が強く芽生える。
叶うならば、そのしょーもない本の実際の値段から、自分が思うところの値段を引いた
差額分を、この本に足して作者に渡したいほど。
そんな風に思わせる本だった。
2005年本屋大賞第3位の本。
ちなみに、その年(2005年)の本屋大賞は、
大賞 「夜のピクニック」恩田陸
2位 「明日の記憶」荻原浩
3位 「家守綺譚」梨木香歩
4位 「袋小路の男」絲山秋子
5位 「チルドレン」伊坂幸太郎
詳しくは → http://www.hontai.jp/history.html