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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2007年08月01日
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カテゴリ:2007年08月読書
[1] 読書日記


   <探求という行為がゲーム性を帯びてしまうのは仕方ないんだ、
    僕らの脳がそういう仕組みなんだから。
    現実をありのままに認識するような器用な真似は、僕らの脳にはできない。
    考えてみて。
    僕らが他人の話を聞いていて『そんな莫迦な』と感じるのは、
    その話が納得しやすい『物語』から大きく逸脱しているときだよね。
    そこに解釈の光を当てて、誰もが納得しうる『物語』を照らし上げるのは、
    脳にとって快楽だし、僕らが生きていくためには必要なことでもあるんだ。
    赤ん坊は絵本に人の顔を探すのが大好きでしょう。
    でも彼らが見つけているのは現実の顔ではなく、
    顔として納得しやすい図像に過ぎない。
    いうなれば顔という『物語』だ。
    純粋無垢の象徴である赤ん坊からして『物語』を見出すゲームをおこなっている、
    つまり人間にとって必要な行動ということだよ


  ジャケ買い、

   津原泰水 「ルピナス探偵団の当惑」(創元推理文庫)

   

  を読了。

  ミステリ。
  倒叙一編、クローズド・サークル(吹雪の山荘)もの一編を含む三編からなる短編集。
  
   <なぜ、犯人は冷えたピザを食べなくてならなかったのか
   <なぜ、被害者はルビの付いたダイイング・メッセージを遺したのか
   <なぜ、急死した老女優の右手が切断されて消えたのか

  探偵役以外の主要人物各人に見せ場(活躍ではない)のあるキャラクター小説とも。
  続編を是非書いて欲しい作品。






最終更新日  2007年08月02日 01時12分58秒
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