406926 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2007年08月21日
XML
カテゴリ:2007年08月読書
[1] 読書日記


  「夏」も終わったので、ブログを再開。

   西澤保彦 「笑う怪獣 ミステリ劇場」(新潮文庫)

   

  を読了。

   <この物語には「怪獣」が登場するのだ。
    さらにお断りしておけば、これは文字通りの意味であって、
    それ以上でもそれ以下でもない。
    社会の巨悪を告発するシンボリズムとか、そんなややこしい深読みは、
    どうかしないでいただきたい。
    ここで言う「怪獣」とは、そのままなのだ。
    怪獣なのだ。
    爬虫類系で、おまえ、
    ちょっとダイエットしたほうがいいんじゃないのと突っ込みたくなるような体型。
    全長約八十メートルの巨大生物。
    そう。もう何度も国会議事堂や東京タワーなどを破壊している、
    かの国民的特撮映画の主人公を思い浮かべてもらえば、一番判りやすかろう


  【目次

   怪獣は孤島に笑う
   怪獣は高原を転ぶ
   聖夜の宇宙人
   通りすがりの改造人間
   怪獣は密室に踊る
   書店、ときどき怪人
   女子高生幽霊綺譚

   解説 石持浅海

  【ジャンル

   ミステリ。
   特撮のパロディ。

  【簡単な内容説明

   ナンパに明け暮れる主人公たち3人組(アタル、京介、正太郎)が、毎度、怪獣だの、
  宇宙人だのと遭遇すると同時にミステリに巻き込まれる物語を集めた短編集。

  【感想

   巻末にある石持浅海の解説が、この作品の魅力を余すことなく語っている。

   ただ、トリオでありながら、正太郎のキャラが弱い。イマイチ、ひとりだけキャラ像が
  読み終わっても、曖昧模糊としたまま。
   
   ひとつの短編がケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出のドラマ「おいしい殺し方
  と同じトリック(発表順は言うまでもなく、本書が先で、ドラマが後)。
  「金田一少年の事件簿」やら「ケイゾク」のときにも感じた、トリックのプライオリティ
  の問題について、再び考えさせられたり。

   西澤保彦らしい作品であり、西澤保彦ファンならその期待を裏切られない短編集。

  【作中登場書籍

   斎藤綾子 「ルビーフルーツ」
   斎藤綾子 「ヴァージン・ビューティ」
   宮部みゆき 「魔術はささやく」
   小野不由美 「屍鬼」
   北村薫 「ターン」

      







最終更新日  2007年08月22日 01時52分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[2007年08月読書] カテゴリの最新記事



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.