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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年11月14日
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カテゴリ:2007年10~12月読書
[1] 読書日記


  最近、友人が米澤穂信の「インシテミル」を読んだというのを聞いて、自分が読み終わっ
 た時に、ディクスン・カーの「緑のカプセルの謎」を読もう読もう、と思っていたことを思
 い出した(「インシテミル」の作中に、同作品名が登場する)。

  なので、

   ジョン・ディクスン・カー 「三つの棺」(ハヤカワ・ミステリ文庫)   

  を読了(再読)。
  「緑のカプセルの謎」は、持ってるはずなんだけども、見つけられなかったので。
  同じフェル博士ものをば。


  有栖川有栖いわく、<本書を読まずして密室ものを語るのは、「スター・ウォーズ」を観
 ずにSF映画を語るに等しい
>(『有栖川有栖の密室大図鑑』(現代書林)より)。

  ダグラス・G・グリーンは、<結末がわかっていても再読に耐え、同じように、いや前よ
 り楽しめる、探偵小説では稀有な作品である
>(『ジョン・ディクスン・カー 奇蹟を解く
 男』(国書刊行会)より)と評価する作品。


  魅力的な「謎」を残す、二つの事件。
  被害者だけを残し、密室から消えてしまった殺人犯。
  目撃者のいる袋小路の真ん中から、誰にも姿を見られることなく消えた殺人犯。
  雪が積もる二つの現場において、犯人の足跡は全く残されていない。
 

  系統的な発展を続け、数多なミステリが量産され続ける現代にあってなお、本書の中の
「密室講義」(有名!)の歴史的価値や、ミステリ読みとしての通過儀礼的な意味を超えて、
 面白く、楽しめる作品。





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最終更新日  2007年11月15日 01時33分45秒
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