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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2009年12月01日
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カテゴリ:2009年以降の読書
[1] 読書日記


  昨年初め頃から、

  文芸書や漫画に関しては
  「読書メーター」(http://book.akahoshitakuya.com/)

  それ以外のジャンルのモノ(専門書や何や)については、
  「メディアマーカー」(http://mediamarker.net/)にて、

  管理、感想、覚書、読書メモ等しているので、
  こちらのブログに、
  読書の感想等を書くことが
  めっきりと減ってしまったが、

  久々に「読書日記」などを書いてみる。

  この本が「特におすすめしたいから!」とかでは
  別になく、
  ホントになんとなく。

  
  

  
  菊池聡 『「自分だまし」の心理学』(祥伝社新書)


  <人の心から嘘やだましを排除してしまうことは、
   現実的にも、また心理システムの面から考えても、
   全く不可能なことなのです。
   同様に「私は絶対にだまされない」というのも、
   ありえないことです
>(本書 P.6より)

  
  内容をひと言で要約すると、
  本書でも引用されている
  ユリウス・カエサルの言葉、
  <人は、自分の望んでいることを信じる>という、
  まさにそれ。

  そして、
  結論をひと言で言うと、
  心理学の知見を駆使し、
  心理学的な態度から見た「おたく」肯定論。


  心理学的な、
  基礎的な知識や
  ある程度の雑学的教養を
  持っている人間ないし、

  自身が「おたく」であったり、
  岡田斗司夫の著作を読んだ事のある人間であれば、

  特に目新しくもないし、
  驚きや刺激もそれ程には無い内容。


  でも上記のどちらか一方に、
  該当しない人間にとっては
  うってつけの入門書と言える本。

  
  特に、
  下記のような↓

   抑うつ状態、スキーマ、うつの現実主義、 

   盲点、ポジティブ・イリュージョン、直感、

   カクテルパーティ効果、メンタル・リソース、

   ヒューリスティック、ステレオタイプ、

   認知的一貫性の原理、血液型ステレオタイプ、

   心の免疫システム、平均以上効果、所得効果、

   イリュージョン・オブ・コントロール、

   自己奉仕バイアス、スピン・ドクター、自己査定動機、

   行為者―観察者効果、原因帰属、学習性無力感
などなど、
  
  この手の、
  心理学を多少なりともかじっていれば
  周知の心理学用語もわかりやすく、
  そして詳しく説明されているので、

  興味があったり知っておきたいと思ったり、
  この手の言葉を
  普段から使ってみたいと思ったり、
  この手の言葉で
  世界を解釈したいと
  常々考えていたりするような、
  そんな人にもおすすめ。

  
  ただ「おたく」肯定論的な部分については、
  他の「おたく」肯定論的な言説と同様、
  この本にも似たような虚しさを感じてしまう。





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最終更新日  2009年12月01日 11時34分32秒
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