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カテゴリ:2009年以降の読書
[1] 読書日記
昨年初め頃から、 文芸書や漫画に関しては 「読書メーター」(http://book.akahoshitakuya.com/) それ以外のジャンルのモノ(専門書や何や)については、 「メディアマーカー」(http://mediamarker.net/)にて、 管理、感想、覚書、読書メモ等しているので、 こちらのブログに、 読書の感想等を書くことが めっきりと減ってしまったが、 久々に「読書日記」などを書いてみる。 この本が「特におすすめしたいから!」とかでは 別になく、 ホントになんとなく。 菊池聡 『「自分だまし」の心理学』(祥伝社新書) <人の心から嘘やだましを排除してしまうことは、 現実的にも、また心理システムの面から考えても、 全く不可能なことなのです。 同様に「私は絶対にだまされない」というのも、 ありえないことです>(本書 P.6より) 内容をひと言で要約すると、 本書でも引用されている ユリウス・カエサルの言葉、 <人は、自分の望んでいることを信じる>という、 まさにそれ。 そして、 結論をひと言で言うと、 心理学の知見を駆使し、 心理学的な態度から見た「おたく」肯定論。 心理学的な、 基礎的な知識や ある程度の雑学的教養を 持っている人間ないし、 自身が「おたく」であったり、 岡田斗司夫の著作を読んだ事のある人間であれば、 特に目新しくもないし、 驚きや刺激もそれ程には無い内容。 でも上記のどちらか一方に、 該当しない人間にとっては うってつけの入門書と言える本。 特に、 下記のような↓ 抑うつ状態、スキーマ、うつの現実主義、 盲点、ポジティブ・イリュージョン、直感、 カクテルパーティ効果、メンタル・リソース、 ヒューリスティック、ステレオタイプ、 認知的一貫性の原理、血液型ステレオタイプ、 心の免疫システム、平均以上効果、所得効果、 イリュージョン・オブ・コントロール、 自己奉仕バイアス、スピン・ドクター、自己査定動機、 行為者―観察者効果、原因帰属、学習性無力感などなど、 この手の、 心理学を多少なりともかじっていれば 周知の心理学用語もわかりやすく、 そして詳しく説明されているので、 興味があったり知っておきたいと思ったり、 この手の言葉を 普段から使ってみたいと思ったり、 この手の言葉で 世界を解釈したいと 常々考えていたりするような、 そんな人にもおすすめ。 ただ「おたく」肯定論的な部分については、 他の「おたく」肯定論的な言説と同様、 この本にも似たような虚しさを感じてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月01日 11時34分32秒
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