森博嗣 「森博嗣のミステリィ工作室」
[1] 読書日記 ブックオフの105円コーナーで先日買った、 森博嗣 「森博嗣のミステリィ工作室」(講談社文庫) を、パラパラと拾い読んだ。 読む前からある程度は想像(覚悟)していたが、やっぱりというか、内容はそんなに 面白くなかった。 さして面白くもないことを、面白いと勘違いして書いている感じがして、寒い。 しょーもないギャグに対して誰かが愛想笑いした為に、しつこく同じネタを繰り返し ているおっちゃんレベル。 ただ、この本の先の所有者が引いた傍線や、書き込みは、なかなか良かった。 傍線の箇所が意味不明(なぜ、そこに傍線を引く?みたいな)だったり、作者の意見 に対していちいち「○」「×」「?」と記してあったり(例えば、<煙草とコーヒーと ミステリィがあれば、結婚しなくても良いかもしれない>の意見自体には「○」だが、 「煙草」の部分にだけは「×」を書いていたり)、時には<「俺の気持ちがわかってた まるか!」なんて叫ぶ奴が本当にいるか?>という文書に対しては、<いるぞ>と書い ていたり、という具合。 結果的に、古本ならではの付加価値がつき、安い買い物になった印象。