【映画】 『渇き』
『オールド・ボーイ』、 『親切なクムジャさん』の パク・チャヌク監督作品で、 『殺人の追憶』、 『グエルム~漢江の怪物~』の ソン・ガンホ主演の 『渇き』(2009年,韓国) を鑑賞。 (公式サイトはコチラ) ヴァンパイアとなってしまった 神父の様々な苦悩を、 人妻との不倫を通して 描きだした奇譚。 傑作。 公開をずっと 心待ちにしていた映画で、 期待値がガンガンに 上がっいたにも関わらず、 満足できた。 序盤は宗教色の色濃い、 「信仰」がテーマの映画か、 と戸惑わされ、 中盤に至るにつれ、 いやいや「不倫」を取り扱った 単なる官能映画か、 などと思いもしたのだが、 そこはパク・チャヌク監督、 そんなしょーもない、 ありきたりな作品で 終わるはずもなく、 物語は二転三転し、 どんどんとおかしな 展開を見せては、 こちらの予想を裏切り続け、 良い意味でコチラの期待を 裏切らない作品に仕上がっていた。 ある意味で、 今までにない、 その発想に驚かされる。 演出や、 カメラワークも面白く、 映像としても楽しめた。 ただ、 これはあくまでも 個人的な感想で、 人に薦めたい気持ちは あるものの、 それは自分と極めて 趣味が近い人に限られ、 一般受けはしない 映画であると思う。 10人中2,3人が 80~100点と評価し、 残りの人間が40点以下 という点数をつけて、 平均点として、 世間的な評価は、 50点あたりに落ち着く 作品ではないだろうか。 自分の中では、 現時点での今年観た映画、 暫定1位評価だけども。 ちなみに、 主演のソン・ガンホの スマートな姿が久々に 見られる作品だったりもする。