カテゴリ:TV
「実存は本質に先立つ」。
有名な言葉だ。 どうやら、実存は今ある自分で、本質はかくあるべき存在の事らしい。 例えば、ペーパーナイフの本質は紙を切る事だ。 ところが、人間は最初からこうなるべきものがあらかじめ決まって無いので 実存は存在に先立つという事らしい。 回りくどい言い方だ。 人間社会には複雑な文化があり動物のように本能に従って生きられないので当然の事だ。 もう一つ言えば、当時、遺伝子が発見されていなかったので仕方ないかも知れないが、人間は全くの白紙で生まれて来る訳ではない。 おおよそのタイプくらい決まっているだろう。 ひ弱な詩人タイプに生まれた人間が後にバリバリの格闘家になる事はあまり考え難い。 また、「他者は地獄である」というのもどうだろうか。 そういう面もあるが天国のような他者も居る。 後、「見られる事によって他者に所有される」というのもどうかと思う。 自分にとって価値の低い人間に見られたからといってどうだと言うのだ。 サルトルはどうやらかなり被害妄想の気があるようだ。 そして「人間は自由という刑に処せられている」というのも頂けない。 それは決断力の無さを吐露しているだけのことだ。 ひょっとするとサルトルはあまり頭の良くない人なのかも知れない。 それなら本がベストセラーになったのも頷ける。 ホーキング博士の本ならいざ知らず、無茶苦茶頭の良い人の本がそう沢山売れるとは思えない。 そして、社会参加を促す「アンガジュマン」をわざわざ唱えたのもどうかと思う。 人間が社会的動物である事は遠くギリシャの哲学者が指摘していた事だから当然の事ではあるまいか。 ただ、相当な印税が入ったであろうにも関わらず生涯2DK程度の部屋に住み亡命者等に散財していたのは哲学者に相応しい態度だったとは思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/11/29 04:40:03 AM
コメント(0) | コメントを書く
[TV] カテゴリの最新記事
|