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森山良子さんのお祖父さんはアメリカで成功した写真家だった。
お父さんはその次男で洗練されたジャズ・トランペッターだった。 しかし、日米開戦の為、一家は苦難に見舞われる。 お父さんは米国国籍を捨て日本に帰り南方戦線へ慰問団として訪れる。 それが、後に捕虜虐待の疑いでBC級戦犯として裁判に掛けられそうになる。 実際は逆に捕虜に残飯を与えるなどしていた。 本人の嘆願も功を奏してか裁判に掛けられる事無く終わる。 その後、原爆投下後一ヶ月程した頃、「Life」の記者の通訳として 広島の被爆者へのインタビューに同行する。 それらの体験をお父さんは娘の森山良子さんに一切語らなかったそうだ。 当時のお父さんを知るアメリカ人が 「やつはアメリカ人よりアメリカ人らしいカッコイイ男だった」と言ったのが印象的だった。 長男が若くして急死した時も、いつまでも歎く母親に対し 「We must live」と言ったのは、あくまで前向きに生きようとした姿勢の表れだったのだろう。 お父さんは森山良子さんの成功を「才能に恵まれた娘を持って幸せだ」と語っていたそうだが、この父にしてこの子ありと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/03/03 05:03:18 AM
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