カテゴリ:映画
ロゼッタはいつも怒っている。
それは仕事が無くアル中の母親とトレーラーハウス暮らしだからだろう。 母親は酒欲しさに近所の男と寝ている。 娘にアルコール依存症の更生施設に入るように言われても嫌がる。 きっと人生に絶望しているのだろう。 ロゼッタはいつも早歩きだ。 まともな暮らしを得ようと突進しているように見える。 身体は売らないし盗みもしないが池の鱒は密漁している。 孤独なロゼッタがワッフルを売る屋台の男と友達になる。 男は色々親切にしてくれるが仕事欲しさに男が食材をちょろまかしていることを社長に告げ口し自分が後釜に納まる。 ある日、母親が家の前で泥酔しているのを発見する。 何を思ったのか突然社長に仕事を辞める電話をする。 その後、トレーラーハウス用の重いガスボンベを運んでいる時、ロゼッタを恨んでいるワッフル店をクビになった男がやって来る。 ガスボンベの重さに耐えきれなくなりしゃがみ込んだロゼッタは初めて泣く。 それは、卑劣な手段によって男の仕事を奪った罪の意識なのだろうか はたまた、人生への絶望なのだろうか。 ともあれ、社会における女性の立場の弱さを巧く表現していたように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/05/21 06:21:28 AM
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