カテゴリ:読書
またしても、宮廷を舞台にした極めて下世話な人間模様だった。
うんざりするほど大仰な修辞に飾り立てられた長ゼリフも相変わらずだった。 リア王はよく居る箸にも棒にも掛からない頑固じじいだった。 現代の日本でも病院やジムに行けばゴロゴロ居る。 死ぬ直前少しだけ反省する所だけが物語と言えるだろうか。 現実にはまず居ない。 甘言で領土と権限を委譲された長女と次女が手の平を返したように老王を邪険に扱うのもよくある話だ。 唯一、心の綺麗な末娘が頑迷な王に直言するのも賢明とは言えない。 庶子である息子が悪辣な陰謀で嫡子を陥れるのもありきたりだ。 中世ならともかく、ストーリーテリングと修辞の巧さだけで引っ張れる話では到底ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/06/19 12:00:32 AM
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