2018/11/05(月)00:00
浅田彰 「構造と力」再読 2
浅田彰は序文でこう言う。
「要は、自ら「濁れる世」の只中をうろつき、危険に身をさらしつつ、しかも、批判的な姿勢を崩さぬことである。対象と深くかかわり全面的に没入すると同時に、対象を容赦なく突き放し切って捨てること。同化と異化のこの鋭い緊張こそ、真の知と呼ぶに値するすぐれてクリティカルな境位(エレメント)であることは、いまさら言うまでもない」と。
なるほど。
確かにそうだろう。
しかし、「境位」に何故わざわざ「エレメント」とルビを振るのか。
更に、「いまさら言うまでもない」なら言うな。
この辺りに鼻持ちならない気取りを感じる。
ともあれ、とっとと再読を終えて浅田彰を切って捨てたい。