カテゴリ:読書(哲学)
序文のおわりにグラムシの言葉、「英知においては悲観主義者、だが、意志においては、楽観主義者たれ」を引き、「廃墟の腐敗の中から舞い上がるヨタカがミネルヴァのフクロウよりも高くとぶ一片の可能性に賭ける程度には、楽観主義者でありたいと思う」と締めていた。
ほう。 あのいつもケンカ腰で辛辣な浅田彰にもこんな能天気な所があったか。 ひょっとすると、あの不遜極まりない毒舌家であるビートたけしや立川談志にもこういう青臭い理想があるのかもしれない。 隠れ理想主義者のポーズというべきか。 ひねくれ者の本性見たりだ。 私はミネルヴァのフクロウより高く飛ぶヨタカなど信じはしない。 マルクス主義や八紘一宇の理想がどれだけ悲惨な結果を招いたことか。 現在ではイスラム原理主義か。 ほとんど機能していないとはいえ、カントの世界連邦構想の延長線上にある国連の存在がまだしも救いである程度だ。 ともあれ、私は、ほんのごく僅かな希望を失わず地を這う理想主義者だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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