カテゴリ:読書
圧倒的な読後感だった。
これを上回るのはプルーストの「失われた時を求めて」くらいだ。 ページ数にしてどのくらいの差があるかのか分からないが、ジョイスの「ユリシーズ」に匹敵するインパクトだった。 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は、人物描写がややステレオタイプに感じた。 一方、トルストイはリアルだった。 ただ、実務家と理想家、日陰の女性と華やかな女性等の対比はあった。 しかし、なんといっても、誇大妄想的なナポレオンと老練なロシアの司令官クトゥーゾフとの対比が圧巻だった。 やや、理屈っぽ過ぎて冗長なエピローグに辟易とはしたが 歴史を動かすのは英雄ではなく微分的な民衆の魂であるという視点は頷けた。 だが、実際は両方によるのだろう。 民衆の魂を代表しない英雄はありえない。 元来長編は苦手だがその内「復活」も読んでみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/10/08 02:13:06 PM
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|