カテゴリ:読書(哲学)
ニーチェは人間の根本原理に「力への意志」を置いた。
しかし、これは、「犬はワンと鳴く」くらい当たり前だ。 ハイデッガーは更に、「力への意志はそれを持っていない者が得ようとするロマンティシズムではなく、自分の超越的力動に向かって自分を力づけること」と言う。 これは、アスリートが記録を伸ばそうとし続けることや、金持ちが更に金持ちになろうとすることを思わせる。 人間は欲深い。 そこには、常に他者に勝とうとする優越欲求がつきまとう。 だが、他者を力づけようとする行動も見られる。 家族や友人がその典型だ。 そこにあるのは、血縁や趣味、思想、価値観の共有だろう。 それを、身内、仲間と呼ぶ。 人間は、身内や仲間が元気であることに喜びを感じる。 当たり前だ。 問題は、趣味、思想、価値観の中身だ。 「思想が同じであれば同じ人間である」と言ったプルーストは正しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/03/06 12:00:18 AM
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