カテゴリ:読書
さすが開高健、早速知らない言葉が出て来た。
「遁辞」である。 なにやら逃げ口上のことをいうらしい。 ともあれ、このエッセイを書いていた頃、既に東京に住んでいた。 普段東京弁を使っていたが、困った時は大阪弁が顔を出した。 編集者に締め切りを伸ばしてほしいと頼む時「ああ、もう、そんな、殺生なこといわんといとくなはれ!」とかますと、敵もさるもの「いや、もう、こっちこそホンマに頼りにしてまんのや。〆切日は二十五日。ギリギリだっせ。よろしおまんな。へ、さようなら」と、森繁の映画辺りで仕込んだ大阪弁で返しさっさと帰って行ったそうな。 開高健も形無しである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/01/04 12:00:12 AM
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