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今の日本地図の基礎を作った人をご存じですか? ある日、Amazon Primeで映画でも観ようと思い、中井貴一さん主演の『大河の道』を観ました。なんとなく学生時代に歴史で習ったような伊能忠敬さんのお話。 伊能忠敬は、現在の千葉県九十九里町で生まれ、江戸時代後期に活躍した商人です。彼は、日本で初めて実測による正確な日本地図を作成した人物として知られています。 驚くべきことに、彼が測量を始めたのは50歳を過ぎてから。家業を息子に譲った後、天文学の勉強を始め、55歳で現在の北海道の測量を開始しました。その後、17年間にわたって日本全国を歩きながら測量を続けました。 彼の測量方法は、歩幅を正確に計測し、目印までの距離を歩数で計算するという、当時としては画期的な手法を用いていました。現代のGPSのない時代に、これほど正確な地図を作成したのは驚異的です。 そして何よりも、彼の生涯は「50歳を過ぎてからの挑戦」に満ちています。当時の50歳は、現代の60歳後半から70歳前後に相当すると言われています。そう考えると、「もう歳だから」と諦めるのはまだまだ早いのかもしれません。 そんな伊能忠敬に魅了され、さらに調べてみると、彼の生家である旧伊能三郎衛門家の穀倉がホテルになっていることを知りました。これは行くしかない!と思い、早速宿泊してきました。 宿泊したのは『佐原商家町ホテルNIPPONIA』。このホテルは、佐原の町全体をひとつのホテルと見立てた分散型ホテルで、フロントは元酒蔵の建物。お食事もそこでいただきました。宿泊したお部屋は、昔ながらの趣を残しつつも快適に過ごせる空間で、ゆるやかに流れる小野川のせせらぎに癒されました。 歴史と文化を肌で感じる旅は、ただの観光以上の価値があります。伊能忠敬の足跡をたどりながら、佐原の町を歩いてみると、彼が見た風景の一端を感じられる気がしました。 幾つからでも、新しい挑戦は遅くない。そんな勇気をもらえる旅になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.02.09 00:34:24
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