2022年 J1第10節 vs 清水エスパルス(2-2)- 最後のピースを埋めたが、雨中のドローに終わる。
突然のFWの獲得発表。元スイス代表で、スキッベ監督の下でプレーしたこともあるナッシム・ベン・カリファが合流です。チュニジアのチームでプレーしていたけど、退団によりフリーで獲得できたので、移籍金はありません。限られた資金の中でできる最大の選手補強でしょう。インスタをフォローしたことでSNSで一時噂になっていたけど、その後の報道がなくどうなったのかと思っいたら、ビザの発給で来日が遅れていたようです。3月末ぐらいにはほぼ決まっていたようですね。だから、フリーであってもコンディション作りはしっかりとやっていたようです。 ルヴァンカップは、ホームの徳島戦に快勝して、プレーオフに進出決定。第6戦が出場機会の少ない選手の練習に使えそうです。住吉、今津、長沼などを使って行くのでしょう。ルヴァンカップのグループ突破は久しぶりです。 ルヴァンカップ徳島戦の快勝、FWの補強の発表があり、注目された2週間ぶりのリーグ戦の先発は以下になりました。 Jサントス 満田 森島 柏 東 松本 藤井 佐々木 荒木 野上 大迫SUB:林、住吉、野津田、塩谷、柴崎、永井、ベンカリファ 注目のボランチは、東、松本になりました。ジュビロ戦と同じ組み合わせです。青山はルヴァンカップで少し傷んだので、今回はベンチ外になったのでしょう。コロナ罹患から復帰した野津田、塩谷がベンチ入りです。ベンチスタートは、ボランチとして東、松本の評価が上がってきたのか、すぐに先発ではないようです。 ベンカリファは、登録が間に合ってベンチ入りです。まだ合流して3日だけど、出場機会があるなら、負けている状況だろうから、なんとも。少なくともGWの連戦で出番はありそうです。 ドウグラスVの代わりに永井がベンチ入りです。ベンカリファを獲得したことで、ドウグラスVや永井は厳しい競争になりそうですね。 一方、エスパルスは引き分けが多く、下位に沈んでいます。守備がよくても得点が取れないため勝ちきれない状況は、少し前のサンフレッチェと同じです。でも、けが人が復帰してきたので、そんなに簡単にはいかないでしょう。 サンフレッチェが押し込んで、カウンターを受ける時間が増えるだろうから、カウンターへの対応が一番大変そうです。激しい雨が降るけど、ピッチコンディションの良さは抜群のIAIスタジアムなので、プレーは問題はないでしょう。 なんとか、勝利して4月は負けなしで終わりたいと思った試合前です。今回は、金曜日だったので、totoを買っていません。一日間違えていました(笑)。 試合は予想通りサンフレッチェの前プレスからペースを握ります。サンフレッチェは、シャドーがSBの裏を狙い、エスパルスは、ツートップがWBの裏を狙います。 高い位置で相手のパスミスからボールを拾った柏が、Jサントスにパスをだして、さらに森島がパスを受けて、少し溜めて裏へ走ったJサントスにラストパスを送ります。それをJサントスがシュートしたけど、ゴール左に外れました。これが決まっていれば、試合展開は違うものになったでしょう。 今度は、サンフレッチェのボールになったときに、松本がボールを奪われて、左サイドに運ばれ、クロスからヘディングシュートをニアに決められました。クロスと相手のFWの動きが秀逸で、マークについていた佐々木をうまく外して、先制されます。 このシーンだけではなく、前半はボランチの位置でボールを奪われることも多く、失点にはならなかったけど、大きなピンチになりました。攻撃時に裏への飛び出しなどいいプレーもあった松本だけど、ボランチに求められる守備力がまだ足りないようです。せっかくのチャンスだったのに、掴み切れませんでした。東が急造ボランチだから、両方のセットは難しいところだったか。 また、相手のツートップの一人が落ちてボールを受けるところにプレスがかからないことが多く、そこを起点に攻撃を受けることが多かった前半です。後半は、荒木が前にでて潰すようなプレーでカバーしていました。エスパルスは、かなりサンフレッチェのやり方を研究してきている感じです。 先制されたことで、ベンカリファの出場があるかと思ったら、後半開始から3人の交代になりました。Jサントス→ベンカリファ、松本→塩谷、東→野津田になりました。 Jサントスは少しずつよくなってきたけど、合流して3日のベンカリファのほうが信頼は上なのでしょう。また、ボランチの交代は当然だと思います。塩谷が真中にいれば、ボールを失わないから安定します。 後半は立ち上がりからエスパルスを押し込みます。3試合引き分けのエスパルスだから、少し守備的になってしまいますね。左右からクロスを上げて、連続攻撃になります。ボランチが代わるとこんなに変わるものかと思うほど、ボールを保持して、揺さぶることができるようになりました。 しかし、塩谷の体の強さは半端ないですね。右CBの時は外国人専門のDFだったけど、さらに強化されているのが頼もしいです。野津田のパスの出し入れもプレースピードが速くてテンポよくリズムを作ります。やはりこの二人のボランチは、安定と強さを持っています。 CKから何度かチャンスを作った後、ボールが左サイドにでると柏がクロスを上げます。DFの間にベリカリファがはいり、その後ろに森島が走りこむと、その森島にボールが入り、右足でボレーシュートを決めました。もう、ストライカー森島で確定でしょう。今日もサッカー小僧のように走り回っていました。しかし、満田と同じで夏場に持つのかと思うほど(笑)。そして、チーム得点王です。 これで逆転できるのではないかと思ったら、落とし穴。今シーズンはGKからパスを繋ぐサッカーをしているけど、相手の高いプレスを受けて、荒木のパスがカットされて中央からパスで崩れます。最初のヘディングシュートはブロックできたけど、跳ね返りを詰められて、また失点しました。 意気消沈しそうな展開だけど、諦めずに攻め続けます。守備を固めるエスパルスになかなかチャンスが作れなかったけど、CKから追いつきました。左CKから佐々木のヘディングシュートは枠を捉えたけど、GKに弾かれます。でも、そのこぼれ球を狙っていた柏が押し込みました。つい最近まで得点力不足を嘆いていたのが嘘のように、同点に追いつきました。 こうなると逆転したくなるものだけど、さすがに雨の中の試合は疲れが出てきます。お互いにピンチもあり、全力の試合になりました。最後、アディショナルタイムに藤井が力を絞って、右サイドを突破。クロスをあげると、ファーサイドに走りこんでいた柏に渡ります。柏はトラップしてシュートを打ったけど、シュートはゴールを外れました。入っていれば、今シーズン2回目の劇的勝利だったけど、90分以上走り回った最後だったから、あそこでシュートを打ったことを褒めたいと思います。 試合は、終始リードされながら追いついたけど、引き分けに終わりました。下位のチームに勝点3を与えなかったのは残留争いのなかでは良かったと思います。それでも、前節と同じ結果なのが残念です。 今日の結果で10試合で勝点14(3勝2敗5分)の8位になりました。すこし残留争いから抜け出してきたので、上位を目指して戦いたいですね。 そして、けが人やコロナ罹患から全員戻ってきただけでなく、最後のピースが埋まった感じのナッシム ベリカリファのデビューになったと思います。ゴールは上げられなかったけど、ヘディングシュートもあり、ポストをしたり、パスを繋いだりと万能型のFWだと思います。サイドに流れてボールを受けた後、きちんと中央にポジションを戻しています。やはり、スキッベ監督のサッカーを理解している強みがあります。 ドリブルがないだけかもしれないけど、合流してまだ3日なのに、連携は割と取れていました。ヘディングシュートが入らなかったのは、まだ森島のクロスの質になれていないからでしょう。獲得時には、ルヴァンカップの6戦目がデビューかと思ったら、しっかりと準備をしていたので、すぐにJリーグデビューになりました。今のサンフレッチェに合った選手で、強化部のいい仕事になりました。まだ、結果がでていないけど、今日のプレーを見た限りでは、次節から先発になっても不思議ではないと思います。 引き分けで勝点1を得た以上に、今後の試合が楽しみになった一戦になりました。Jサントス、永井、ドウグラスV、鮎川は、かなり危機感を持つでしょう。上位に進出するためには、いい競争になりそうです。GWの試合が楽しめそうです。楽天市場| 楽天トラベル| 楽天GORA| 楽天カード| 楽天ブックス