クラシック輸入盤・新譜情報 by グッディーズ

2012/05/30(水)19:56

12-05 No.24-1

クラシック輸入盤(6093)

<SUPRAPHON> SU 7120(DVD-PAL) ¥2980 字幕:英語 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲 プラハ音楽院交響楽団 イジー・ビエロフラーヴェク(指揮) 録音:2011年5月12日プラハ、市庁舎スメタナホール (第66回プラハの春国際音楽祭オープニング・コンサート・ライヴ) ・ドキュメンタリー「かつてなく若々しい『プラハの春』オープニング」 [チェコTV、チェコ放送、「プラハの春」との共同制作] チェコの巨匠ビエロフラーヴェクが「プラハの春国際音楽祭2011」のオープニ ング・コンサートで、恒例のスメタナの「わが祖国」を指揮した映像作品が登 場。ビエロフラーヴェクは「わが祖国」を1988年にチェコ・フィルとライヴ録 音していますが、ここでの演奏は、この日のためにビエロフラーヴェクが立ち 上げたプラハ音楽院交響楽団。その名が示す通り、プラハ音楽院の在校生およ び卒業生からなるユース・オケとの共演となります。 ビエロフラーヴェクの母校でもあるプラハ音楽院は1808年創設の名門。ドヴォ ルザークが作曲家の教授として教鞭を取り、さらに校長を務め、スーク、ノ ヴァーク、ネドヴァル、レハールら数多くの作曲家たちを輩出したことで知ら れるほか、ここではオタカール・シェフチーク、ヤン・クーベリック、ヤロス ラフ・コチアン、ヴァーツラフ・ターリヒ、カレル・アンチェル、ラファエル ・クーベリックのほか、マルチヌーやハーバといった錚々たる顔ぶれが学んで います。そもそも、音楽院の学生で「わが祖国」を演奏するというアイデアは 2008年に遡り、ビエロフラーヴェク、プラハの春国際音楽祭監督のロマン・ビ エロル、プラハ音楽院院長のパヴェル・トロヤンの創案によるものでした。 学生たちは数ヶ月前から教授陣とともに準備を進め、ビエロフラーヴェクとの 初顔合わせとなった2か月前のポリチュカでの5日間に亘る特訓を経て、ようや く迎えた公演当日、晴れ舞台に懸ける若者たちの真剣な取り組みが演奏に良い 効果をもたらし、近年稀にみる白熱ぶりであったと伝えられています。 このたびのリリースは、プラハ音楽院サイドの強い要望もあって実現したもの で、かれらの姿を追ったドキュメンタリーも収められています。 ※本DVDはPAL仕様となっており、日本国内で販売されている通常のDVDプレー ヤーでは再生できませんのでご注意ください。 <harmonia mundi> HMX 290261 4枚組 ¥3380 アルフレッド・デラー-ポートレイト・オブ・ア・レジェンド [CD1] パーセルのオペラと舞台音楽  [CD3] ソロの声楽曲 [CD2] 宗教音楽 [CD4] 英国民俗音楽 アルフレッド・デラー(C-T) 録音:1967-1979年 声楽ファンに朗報!現代ではメジャーなカウンター・テナーの人気確立に欠か せない伝説の名歌手、アルフレッド・デラーの4枚の名盤を一つにまとめた豪華 アルバムが、生誕100周年を機に特別価格で再発売されました!没後25周年を 記念し、映像集(HMD 9909018)と共にリリースされたものと同音源になります。 その内容の豪華さからデラーの集大成にふさわしき名盤として好評を博した本 アルバム。一度は廃盤となり、現在では入手困難となっていたものだけに待望 の再販といえましょう!収録曲は宗教曲からオペラ、さらにはイギリス民謡に いたるまで様々。harmonia mundiレーベルにデビューした1968年頃から最晩年 までの録音が収録されておりますが、録音状態は良好。デラーならではの透明 感あふれる成熟した美声をたっぷりと堪能できます。 <Profil> PH 10032 3枚組 ¥5400 ウェーバー:「魔弾の射手」 ベルント・アルデンホフ(T マックス)  エルフリーデ・トレチェル(S アガーテ) ルト・ベーメ(Bs カスパール)  カール・パウル(Br オットカール)  ヴェルナー・ファウルハーバー(Br クーノ)  イルマ・バイルケ(S エンヒェン) ハンス・クラマー(Bs 隠者)  ハンネス・ヘゲレ(ザミエル)ほか ルドルフ・ケンペ(指) シュターツカペレ・ドレスデン,ドレスデン国立歌劇場合唱団 録音:1951年5月20-22日、ドレスデン +ボーナストラック 舞台美術家カール・フォン・アッペンのインタビュー1965年 第2幕のアガーテとエンヒェンの二重唱 第2幕のエンヒェンのアリエッテ“すらりとした若者がやってきたら” 第2幕のアガーテのアリア“まどろみが近寄るように/静かに清らかに (エンヒェンの祈り)” 第2幕のエンヒェンのアリア“死んだ私の従姉の見た夢よ” エルフリーデ・トレチェル(S エンヒェン)  マルガレーテ・テシェマッハー(S アガーテ) カール・エルメンドルフ(指) シュターツカペレ・ドレスデン 録音:1944年 Profil社が力を入れるゼンパーオパー・エディション、新刊はウェーバーの 「魔弾の射手」です! 名匠ルドルフ・ケンペ(1910-1976)は、1949年から1951年までドレスデン国立 歌劇場の音楽監督を務めており、この時期にいくつか優れたオペラ全曲の放送 用録音を残しています。それらのうちいくつかは直後にテープが米国に流出、 LPで発売され、ケンペの名を世界的に広めることになりました。この「魔弾の 射手」もその一つで、LP時代には繰り返し発売されていたものの、なぜかCDで は二度ほど小規模に出回っただけ。ケンペのファンから再発が待望されていた ものでした。今回、Profil社は中部ドイツ放送(MDR)に秘蔵されていたオリジナ ルのテープを使用、60年以上前の録音を生々しい音質で蘇らせることに成功し ました。ドレスデン国立歌劇場はウェーバーと縁が深いにもかかわらず、1960 年までレコード会社によるドレスデンでの「魔弾の射手」の録音はなく、この ケンペの録音以外には大戦中にカール・エルメンドルフが指揮した放送録音 (ProfilからPH 07060、PREISERからPRCD 90386で発売)しかありません。昔気 質のシュターツカペレ・ドレスデンの音で「魔弾の射手」を楽しむならば、こ の戦後のケンペの録音は打ってつけです。なお、この録音は従来1949年のもの とされてきましたが、今回、ウェーバーの没後125年を記念して1951年5月20日 から22日に録音されたものだと判明しました(ちなみにこの直前の5月2日から 7日には「マイスタージンガー」が録音されました)。 歌手は当時のドレスデンを代表する名歌手たち。マックスのベルント・アルデ ンホフは、この録音の二ヶ月後に再会初年度のバイロイト音楽祭で活躍した、 1950年代を代表するヘルデンテノール。アガーテのエルフリーデ・トレチェル は、優れた才能を持ったソプラノで若くから活躍していましたが、1958年に44 歳で早世してしまったため、残された録音は貴重。カスパールを、20世紀ドイ ツを代表する重量級バスのクルト・ベーメが歌っています。 ケンペ・ファン、シュターツカペレ・ドレスデン・ファン、ドイツオペラ・ ファン、いずれにも歓迎されるCDでしょう! <ENZO Recordings> EZMS 50001 ¥1500 CDマキシシングル ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1 (1)ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編) (2)レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編) (3)EL&P:「タルカス」より「噴火」 (EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編) ブラス・エクストリーム・トウキョウ [曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、 村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)] EZMS 50002 ¥1500 CDマキシシングル ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2 EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編) (1) I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン) (2) II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場※ (3) III. マンティコア─アクアタルカス ブラス・エクストリーム・トウキョウ [曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)] ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎) クラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄 金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の古 典」として読み解くことを目指す企画。 日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現 代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売前 からすでに大きな注目を集めています。 金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI音源及びボーカロイドまで加わった斬 新かつジャンル横断的な試みです。 曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上 野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。 村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ CD「うたうだけ...」をリリースした。(EZCD-10020)

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