クラシック輸入盤・新譜情報 by グッディーズ

2012/09/12(水)14:09

12-09 No.13-1

クラシック輸入盤(6093)

<NAXOS> ●NHK「現代の音楽」 アーカイブシリーズ NYNG-011 ¥2100 一柳 慧(1933-): 【解説】川崎弘二 1. ピアノ音楽 第4 エレクトロニック・バージョン(1960/1964) ※モノラル デヴィッド・テュードア(ピアノ) 録音:1964年11月27日草月会館ホール 「ジョン・ケージ デーヴィッド・チュードア 演奏会」 2. 尺八、箏、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、 銅鑼とオペレータのための 「コラージュ」(1965) ※モノラル 小林健次(ヴァイオリン)/江戸純子(ヴィオラ)/黒沼俊夫(チェロ) 道井洵(コントラバス)/横山勝也(尺八)/菊地梯子(箏)/岡田知之(銅鑼) 山口浩一(銅鑼)/奥山重之助(音響技術)/岩城宏之(指揮) 録音:1965年11月29日朝日講堂「第6回 現代音楽祭」 3. フルート、打楽器、ピアノとヴァイオリンのための「トライクローム」 (1975) 野口龍(フルート)/植木三郎(ヴァイオリン)/一柳慧(ピアノ) 若杉弘(打楽器) 録音:1975年1月13日第一生命ホール 「室内楽70」 4. フルート、クラリネット、打楽器、ハープ、ピアノ、ヴァイオリンとチェ ロのための「リカレンス」(1977/1978) 中川昌三(フルート)/森田利明(クラリネット)/吉原すみれ(打楽器) 木村茉莉(ハープ)/一柳慧(ピアノ)/篠崎功子(ヴァイオリン) 苅田雅治(チェロ)/石井眞木(指揮) 録音:1980年9月28日ドイツ文化センターホール 「パンムジーク・フェスティバル14 東京 '80コンサート4 75-80年の音楽」 10代の終わりに渡米、そこでジョン・ケージらをはじめとする「アメリカ現代 音楽」の洗礼を受けた一柳慧。自身も優れたピアニストであった彼は、ケージ 作品の演奏を重ねながら、図形楽譜などの不確定性の音楽を追求していきます。 例えば、テュードアの弾く(!)「ピアノ音楽 第4」のなんと斬新なこと。 「4分33秒」に匹敵する名曲として、一度は聴いていただきたい逸品です。 そんな初期の作品から、実に多くの素材(電子音楽も含む)を取り込みながら、 深化してやまない1970年代後半の作品を収録。テクノロジーと手作業の融合と、 芸術というものの存在価値を求めてやまない作曲家の姿が、克明に捉えられて います。川崎弘二氏による作曲家へのインタビューを収録。 NYNG- 012 ¥2100 石井 眞木(1936-2003): 【解説】川崎弘二 1. ピアニストと打楽器奏者のための「ピアノ曲」(1968) ※モノラル 山口恭範(打楽器)/一柳慧(ピアノ) 録音:1968年2月4日東京文化会館 「第2回 日独現代音楽祭 現代ピアノ音楽の夕べ」 2. 打楽器群とオーケストラのための「響層」(1969) 東京都交響楽団/森正(指揮) 録音:1969年2月7日東京文化会館「民音現代作曲音楽祭」 3. 7奏者と電子音響のための音楽「螺旋I」*(1969) ※モノラル 小出信也(フルート)/ハインツ・ホリガー(オーボエ) ウルズラ・ホリガー(ハープ)/本荘玲子(ピアノ)/山口恭範(打楽器) 有賀誠門(打楽器)/百瀬和紀(打楽器)/山岡重信(指揮) 録音:1970年2月6日東京文化会館「第4回 日独現代音楽祭」 4. ハープ、打楽器とテープのための「アニメ・アマーレ」(バージョンI) (1974) 篠崎史子(ハープ)/山口恭範(打楽器)/NHK電子音楽スタジオ 放送:1974年10月20日 ベルリン音楽大学で「シェーンベルクやベルクの弟子」であったヨーゼフ・ル ーファーに師事、そこで12音技法による作曲を学んだ石井眞木の音楽。作曲時 にはその技法を根底に置きながらも、日本の伝統音楽も視野に入れた、独自の 音楽を作りあげていきます。彼の音楽は、様々な特殊奏法が齎す実に多彩な響 きと、偶然性が混在しており、それはある種の陶酔感をもたらすものでもあり ます。このアルバムに収録された4つの曲からも、大活躍する打楽器群に加え、 電子音楽までをも、日本的音要素と融合させるべく奮闘する石井の姿を見るこ とができるのではないでしょうか。

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