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タイトル |
感想
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KILL BILL vol2 |
率直な感想は、vol1よりもまともなアメリカ映画になっている、と思った。 vol1では、話の筋道なんかどうでもいい、みたいな楽しい香港映画に近かったが、こちらの作品は物語性があった。 前作では、下手くそ過ぎる日本語を大真面目に話しており、笑かしてくれたが、今回は日本語は出てこない(残念・・)。 しかし、相変わらず腰の据わってない構えで日本刀を振り回すという斬新さは継承されている(多分ワザと面白おかしくしていると思う)。 そして、相変わらず主人公は不死身だ(アホすぎて素晴らしい)。 ただ、哲学的な箇所や、前作にはなかった殺人者としての悲しさが今回には描かれている。 前作とあわせてみると、同じ監督が撮ったとは思えないほど趣が異なっていることが分かるであろう。 そして、前作と合わせて観ることで、どんなけ真面目にアホな映画を作ったのか、その情熱を感じ取れるであろう。 いい映画を観に行こうと思って観てはアカンよ!! このアホさを楽しんで観るべき映画である。
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世界の中心で、愛をさけぶ |
まず前置きとして、この映画を観た時点で、僕はまだ原作の小説を読んでいない。 そして、僕の周りで小説を読んだほとんどの人が、売れてる割にはつまらない小説であった、という感想を述べていた。 では、映画も面白くないのであろうか?? 僕はこれを否定したいと思う。 悪くない映画だった。 むしろ月並みな表現やけども、良い映画やった。 高校時代の2人を演じた長澤まさみ、森山未來が特に良い!! この映画は完全に2人の映画である。 大沢たかお、柴咲コウをこの若い2人役者が押し退けている。 なぜ舞台が四国なのに主人公が標準語を話しているのか等が気になるが、そんなことは考えずに若い二人に魅了されるべき映画であると思う。 過去と現在のつながりにおいて、少し違和感を感じる箇所もあった。 何と言うか、過去の話の盛り上がりを現在のシーンに戻る事で消してしまうのだ。 おそらくこの映画を観た人で、「現在のシーンいらないよ」という人が居るかも知れない。 確かにその気持ちは分からないではない。 しかし、その気持ちの下がり具合は何を意味しているのだろうか?? それは映画の編集がヘタやったから感じるのではない。 むしろ、それは時間の経過による気持ちの下がり具合を表現しているのだと思う。 好きだ。という気持ちの核心部分は、たとえどんなに思いが強いものでも、時間の経過により弱まると思う。 それは意識してのモノであろうとも、無意識のモノであろうとも・・。 この映画で現実シーンに戻る時のテンションの下がり具合は、まさにそれを表しているのだと思う。 兎に角、映像も綺麗だし、何か微笑んでしまう、そんな映画でした。 おぉ!!とはならなくても、観て損はない映画やね。 最後に、やはり山崎努はいい役者だ。
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ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY |
もろイギリスの映画でした。 そりゃ、アカデミー賞ノミネートされんわなって思いました。 ゴールデングローブ賞にはノミネートされたのになぁ・・。 まぁ仕方がない。 この映画はイギリスらしく皮肉がたくさん描かれているし、エンターテイメントとしておもしろい。 しかも描いているのがLOVEである。 こんな世界情勢だからこそ All you need is LOVE!! としていることに拍手を送りたい。 たくさんの登場人物が出てくるのにもかかわらず、それぞれを破綻なく描いているのは素晴らしい(ロード・オブ・ザ・リングより数倍編集が上手い)。 そしてたくさんの形のLOVEを描いている脚本も素晴らしかった。 ぜひぜひお勧めの作品です。どちらかと言えばカップル向き。
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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
物語の内容にはツッコミ所が多々ある。 しかし、おそらくこの映画は原作に忠実に製作されていると思うので、内容についての批評は止めようと思う。 あくまで映画についての批評をしたいと思う。 感想としては、思っていたより、面白かった。 この映画は三作品あるが、全作を一気に観るのをお勧めする。 私自身、一気に観たから言うわけではないが、一気に観ないと人物名とか忘れるんちゃうかな??と思うからだ。 そして全作通して言える事だが、無駄な場面(カットしてもいい所)が多いと感じた。 アカデミー賞(3月1日)の最優秀編集賞にノミネートされているらしいが、取れないであろうと思う。 これが取ったら謝ります。(後日今作はアカデミー賞の最優秀編集賞を取りました・・すみません) 王の帰還はシリーズ完結編やし、注目度も高かった。 確かに素晴らしい世界観を表現できていたし、しっかり登場人物の特徴を現せていたと思う。 個人的には人間族のアラゴルンにやられた!!ひたすらカッコ良かった。 観ている途中になぜか厳かな気持ちを抱いた。そんな映画だった。 3作品とも長いのが欠点やけれども、全作通して娯楽性があり、ファンタジー冒険物としてのワクワク感もあり、エンターテイメントととして非常にクオリティーの高い作品やと思う。 無難な映画として観る価値はあると思います。
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ラストサムライ
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心が揺さぶれる映画であることは間違いなかった。 時間も長いと言われているが、むしろもう少し物語を深く描く時間があっても良かった。 細部にまでこだわってるであろう衣装の美しさ。CGを使わない美しい背景。 美しい日本の背景や物語を外国に作られてしまったと思った。 そして、服を”脱がす”事で愛を表現する欧米人に対し、この映画では服を”着させる”事で日本的愛を描いている点が素晴らしかった。 渡辺謙は確かに良い演技をしている。しかし、真田広之の所作振る舞いの美しさは目を見張る。 この映画の悪い所は、最後のシーン(結末)を想像させなかった点である。 あれは観客に委ねるべきであったと思う。 そこに”粋”な計らいが欲しかった。 この作品はアカデミー賞も取るのではないかと言われている。 渡辺謙やトム・クルーズが個人の賞を取るのはありえるかもしれない。 しかし、作品賞は無理だと判断する。ノミネートすらしないかもしれない。 なぜなら、戦争中である今日のアメリカが外国を題材にした作品に賞をあげるとは思わないからだ。 今、彼らが望んでいるのはアメリカのためのアメリカらしい映画であるからだ。 作品の良し悪し以外の基準で作品が評価されるのは悲しいが、アカデミー賞はアメリカの賞なのでしょうがない。 僕は何度も倒れた馬に賞をあげたい。 何頭も何度も倒れてよい映画を盛り上げた彼らの功績は小さくないからね。 心理描写は少ないが故に浅いのにも関わらず、ちゃんばらアクションというハリウッドが好みそうなシーンに時間を費やしてはいたが、全体としてはまぁまぁの映画であった。 同じ位の制作費を使い日本映画を取ったら、我々日本人がもっと感動できる作品が出来上がることは、間違いない。
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マトリックス・レボリューションズ |
おいおい・・「リローデッド」と「レボリューションズ」は編集して一本に出来たんちゃうの??っていう印象であった。あとはミフネ船長の鼻の穴。 確かに、人類対コンピューターの戦闘シーンはすごい迫力があった。しかし、そのシーンが長すぎる。途中にトイレに行っても、映画なのに一時停止してたかな?と錯覚を覚えれるほどの長さ・・。 結末も何か強引に終わらされた感じである。 とはいえ、まだまだマトリックスには無限の可能性を感じた。 「リローデッド」には色々と新しいキャラが登場したが、彼らの魅力は今もなお残っているのである。なぜなら、彼らが「リローデッド」でかなり良い個性を持ちながら登場したのにもかかわらず、「レボリューションズ」では彼らを活かしきれないまま終わるという斬新な手法を取り入れ、映像革命の先駆者マトリックスにもかかわらず単調なCGによる戦闘シーンに重点を置いたからである。 前作、前々作と素晴らしい出来であっただけに、物語を無理から終わらすという底の浅さを見せてくれた今作。 アニマトリックス2でも作ってまた儲ける気やな!?と思う仕上がりであった。 『あんなに殴りあう前に、銃でも使いたまえ、アンダーソン君。』
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踊る大捜査線THE MOVIE 2 |
この作品は決まったキャラクター達がいるので、そのキャラクター達のやりとりを観にいくならおもろいからいいんちゃう?程度の映画。 登場人物達のキャラクターなどを前面に押し出しすぎで、内容は稚拙かつおそまつ。 極端な描写、設定が多くリアリティーが感じられないし、映画の中で起きてる事件も何じゃこりゃ!?程度。 お金を使ったわりには、いまいちな作品の典型例。
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ゲロッパ! |
よくテレビで見かける井筒和幸監督の作品やね。おもろい映画やった。 この映画は多分「偽物と本物」というのがテーマやと思う。 ある場面で主人公の西田敏行がジェームス・ブラウンのものまねをする場面があるねんけど、その瞬間、本物をしのぐ輝きが感じられ、ある意味で本物より美しく思えた。偽物が、傍目には滑稽に見えつつも一生懸命に本物に近づこうとする姿、それもひとつの本物やね。 また、ヤクザの親分である西田敏行に子分たちが慕うさまは、血のつながっていないヤクザの親分子分という「偽者家族」が本物の家族の関係を超えた関係として描かれているように感じたね。 そして、タイトルとなっている『ゲロッパ!』とは、ジェームス・ブラウンの「セックス・マシーン」という曲でのフレーズである「Get up!」のこと。映画とは娯楽。娯楽とは人を楽しくさせ、元気を出させるもの。つまり、これを観てみんな元気に立ち上がれというような意味も込めたタイトルを監督はつけたのではないかと思った。
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HERO/英雄 |
綺麗な映画やったね。 同じアクション映画の『マトリックス』との違いはやはり『HERO/英雄』がアジア映画、東洋映画であるところであると思う。その最たる部分は色彩溢れる映像美と静寂感に表れていると思う。 『マトリックス』がアクションをスピード感で表現しているのに対し、『HERO/英雄』のアクションシーンはあくまで静かに詩的に表現していた。 また、前者が黒と緑というコンピューターの色を人工的な様態で使っているのに対し、後者は四季それぞれの自然の色を強調して使っている。この差は映画の舞台や時代背景、設定などによって生じる差であるとも考えられるが、この違いはアメリカ映画とアジア映画の違いではないかと思う。 『HERO/英雄』の物語の展開方法は、黒沢明監督の『羅生門』のようなスタイルで、話が進むごとに新事実が明らかになったり、人の視点・観点の違いによって、ある一つの事実の回想場面も微妙に姿を変えていくというスタイルで展開されていく。 その場面の違いを表すために登場人物の服の色を変えて、場面の違いを分かりやすくしている演出は物語把握がしやすく良かった。 そしてそれは、事実というものは、人が語ることによってどんどん色付けされるものであるという事を表しているように思えた。
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