2017/02/16(木)20:21
便利さは人の能力を退化させる
息子たちの友達のお母さんがLINEのタイムラインに書かれていたのですが子供たちの読む本が総ルビになっていて漢字が読めなくても読みやすくなっているが自分たちが子供の頃は基本的に一度ルビがあった漢字は以降ルビなしになっていて覚えておかないと読めなかったとそしてその方が漢字を覚えるきっかけとなり結果的に良かったと何でもかんでも親切になりすぎるのはどうかな~と本当にその通りです過剰な親切心が子供たちの伸びるはずの力を阻害しているのです例えば授業中の先生の説明大切なことを何度も何度も繰り返す聞いていなかったであろう子のためにもう一度説明するこれらは一見親切な授業に感じますしかし子供たちにとって聞き逃してもまた言ってくれるという気持ちを引き起こさせます本来は聞き逃したら生徒の方がすいませんと謝ってから聞いていませんでしたのでもう一度言ってくださいとお願いすべきこともちろんその時は先生から聞いていなかったことを一言咎められてから教えてもらえたものですしかし今はこのような状況で聞いていなかったのが悪い一度言ったことはもう言わないなんて先生が言おうものならわからないところを質問したのに教えてくれない先生呼ばわりされることもあります聞いていないことを先生が察知して先回りして先生の方からもう一度言いなおしてやるこれが親切な先生と思われたりして生徒の方も聞いていかなったことを隠しておいてもまた言いなおしてくれるだろうとわかっているから自分の非を認めてまで聞きなおす子はでなくなります先生の話を一度できっちり聞くという能力が阻害されているのですわかるまで何度も親身になってとことん教えますは客引き文句であって教育的親切心はゼロの言葉ですこれは塾での一例ですが最初に書いたように普段の生活ではほんとうに便利になりすぎて本来人間が努力して身につけるべき力がつかずにむしろ退化させられていることが多々あります僕たちも子供の頃は大人だけずるいはって文句を言うことがよくありましたがせめて子供の間だけでも学習能力の向上に差し支えのあるものは社会全体を通して排除する方向に向けばいいのですが大人も便利さになじんでしまって本来子供に乗り越えさせるべきハードルを見失ってしまっているところもありますね子供の頃にそこそこ不便な経験をしてきた我々親世代でさえそうなんですから今の子たちが大人になったとき親になったときはどのような子育てになってしまうのでしょうかね