愛犬ちこちゃんの事あれは忘れもしない小学2年生の時。かずやが8歳の時でした。 両親に思いっきりおねだりして飼ってもらった子。 ペット屋さんで柴犬を探してました。 ショーケースに入れられていたちこは、とっても元気でした。 でもかずやは、その隣の耳のたれた子が気になって。 でも元気がいいのでちこに決定! 我が家へ来たちこ。 めちゃくちゃかわいい。 仔犬でしたが少し大きくなっていたみたいです。 ここだけの話、少し安かったのね。 兄と二人で取り合いです。 その時のかずやはまだ8歳。 力がないので、ちこをだっこする事ができませんでした。 いつもだっこは兄の独り占めでした。 それでよくすねて泣いたものです。 ちこはかずやの節目節目をなんでも知っていました。 小学校の卒業。 中学校の入学。 阪神淡路大震災。 中学校の卒業。 高校の入学。 高校の卒業。 短大への入学。 短大の卒業。 そして就職。 そして退職した事も。 全て見届けてくれていました。 いつでもそばにいてくれました。 ちことは計り知れない思い出があります。 毎朝5時に起きて、ちことおっかけっこ。 小2の頃の話です。 年月はあっという間に経ち、ちこも歳をとってしまいました。 ヘルニアをわずらい、歩くのもしんどそうになりました。 そして忘れもしないあの日。 ちこは突然痙攣を起し、泡を吹きました。 獣医さんに電話をして慌てて処置しました。 舌をかまないように手を入れて。 なんとか痙攣は治まりました。 すると突然あんなに強かったちこが聞いた事もない声を出しました。 とっても情けない声。 とってもか細い声。 キュ~ン。キュ~ンって。 そしてしきりに裏山に登ろうとする。 この時かずやは察したんです。 長くないなって。 この日の夜はゲージを買ってきてそこで寝てもらいました。 朝方、母親が血相変えて部屋に入ってきました。 「ちこが死んでる!」 慌ててちこのもとへ行くかずや。 全く動かない。 息もしない。 かずやはゲージから出してあげました。 泡を吹いてとっても苦しそうな最後。 お腹をなぜてみました。 肺に空気が溜まっていたのでしょう。 ク~ク~と2回鳴きました。 この時は大泣きしました。 そして箱に入れてお花を入れて。 お葬式を挙げました。 享年16歳という大往生でした。 本当に戦闘機のような子でした。 ボール投げ、ダッシュ、喧嘩。 全てにおいて最強でした。 本当に気が強くてプライドの高い子でした。 ちこへ いつまでも見守ってね。 ちことの時間は絶対忘れないよ。 ちこを見習って、強くなるからね。 おやすみ。 |