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ビール片手に

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May 7, 2008
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カテゴリ:は行の作家
南北戦争時代にさかのぼり、アメリカ史の深部に迫った物語です。
南北戦争は4年も続き、アメリカ史全体の中軸になる出来事です。その当時の庶民の暮らしぶりを知るきっかけになる本でもあります。

奴隷制に反対したイリノイ州と、賛成派のミズーリ州の間には、ミシシッピ川が流れています。川を挟んで明らかに対立する思想を持った人々が、街で混在しながら暮らしていた当時の様子が、思春期の子供の目線で綴られて、興味深かったです。
この大河沿いのイリノイ州の田舎町で暮らす若者達が、同じく下流沿いのルイジアナ州のニューオリンズで育った娘達に偶然出会い、展開していく物語は、興味を惹かれました。

戦争や人種差別の深い傷を、歴史に忠実に綴っていて、その当時の思想の違いによる人々の壁を、ひしひしと感じさせられます。またニューオリンズに当時多く存在した自由民の黒人女性達の微妙な立場(クワドルーン・セイレンと呼ばれた人々など)の姿も、浮き彫りになります。

南北戦争の傷病兵士達の扱いなど胸の痛む箇所もあり、スリリングな展開と最後の謎証し的STORYに、ちょっと意表を突かれ、読み応えのある非常に面白い本でした。



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Last updated  May 7, 2008 07:07:55 PM
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April 28, 2008
カテゴリ:カテゴリ未分類
どうやら、この子は、巣から落ちて親とはぐれてしまったらしい。
ご近所の男の子が見つけ保護されましたが、お母様が今後どうすればいいか悩まれて、私の所へ相談に連れて来られました。
生まれて日が浅いようで、まだ飛べないし、ヨチヨチ歩きしかできない赤ちゃん雀。
残念ながら、私には文鳥を雛から育てた経験はあっても、野生のすずめを保護し育てた経験はなくて、いいアドバイスも出来ませんでした。
ずっと大きな口を開けて餌をねだり続けるこの子に、お粥をすりつぶしてスポイトで食べさせて、空腹を満たしてやるだけでした。人間を怖がりもせず、手の上でひたすら餌をねだる姿は愛らしく、癒されましたが。

野生の生き物に人間が手を出すのはとても難しい。この子を誰かが引き取って世話をする事も出来たかもしれないけど、それが本当に良いことなのか?この判断が、またとても難しい。
悩まれた末、雀を見つけた親子は、巣があったと思われる木に返されたようです。
すずめの赤ちゃん.JPG






Last updated  April 28, 2008 07:27:48 PM
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April 20, 2008
カテゴリ:カテゴリ未分類
苺のムースを作りました。
新しいデジカメ(Panasonic LumixDMC-FX35)で、撮ってみました。
愛用のデジカメが、ついに壊れました。主人から、扱いやすい好きな機種を選ぶといいと言われ、迷わず初心者向けのコンパクトデジカメを選びました。小さなバッグにも収まり、軽くて持ち運びに便利です。女性向きのデジカメです。長年愛用したFuji Fine Pixとは、これでお別れです。旅行には必ず持ち歩き、よく働いてくれた愛着のあるものだけに、ちょっと寂しさもありますね。

000.JPG






Last updated  April 20, 2008 07:14:48 PM
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April 19, 2008
カテゴリ:カズオ・イシグロ
読了後に、胸の奥に疼くような痛みが残りました。
今年、私が読んだ本の中では、かなり高位置にランクインする作品だと感じます。
著者は男性なのですが、丁寧で繊細な感情描写は、どうしても女性作家を連想させます。

物静かで端正な語り口で綴られる怪奇な物語の数々が、後半、徐々にある秘密を解き明かしていきます。それが明らかにされる時、心臓を鷲づかみにされるような衝撃を受けました。
緻密に計算され練りに練った構成。読者にじわじわと迫ってくるような筆致。緊張と切迫感、描かれる世界観は、独特な迫力があり、読み進めるうち止められなくなります。丁寧に描かれた力作でした。

もっと、この著者の作品を読んでみたいと思います。また、未読の方には、この本に関する予備知識も得ることなく余計な先入観のない状態で、読まれることを強くお勧めします。


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Last updated  April 20, 2008 12:46:04 PM
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April 9, 2008
カテゴリ:永井するみ
高校2年生の女の子が、夏休みに書置きを残して失踪する。
同級生の友人が、彼女の消息を辿る、軽快なミステリー。


巧妙な罠にはまり、知らず知らずに犯罪の片棒を担がされている女子高生の姿に、冷や冷やしてしまった。所謂お嬢様校の都内私立高校に通う子が、大人のいいように利用されていることに気付かず、あまりにも行動が無防備なのだ。若い子には、(そして特に女の子には)普段のなにげない生活の中に、罠は潜み隙を狙っていることを忘れないで欲しいと思う。

同じ年頃の子供を持つ親の立場で、この本を読むと色々考えさせられる箇所がある。道端で手軽に入手でき、若年者間でもじわじわと広がるドラッグ。主人公がイザと言う時に頼るのが、肉親でなく、他人なのだ。それも、ネット上で知り合ったばかりの素性もまだよく飲み込めてない相手だったり。これはなんだか、切ないと感じた。たまたま相手が良心的で運よく事件が解決して行くのだが、実際はこの物語とは程遠いものだろう。
主人公の凪は、仕事で不在がちな母親や離婚して米国在住の父親は、端から当てにしていない。また、出来ないのだ。
経済的にも不自由なく暮らしているし、一人で立っていける独立心旺盛な子でも、心の奥底はやっぱり寂しさを抱えている。
渋谷のお洒落なバーのマスターに食事を作って貰い、癒される凪。緊迫した状況下で友人を追う時もサポートしてくれる優しく包容力のあるバーのマスターなんて、物語上は存在しても、そんな都合のいい人間は現実にはいないだろう。
しかし一人では無力でも、関わる人の温かい協力を得て、真相に迫っていく過程は面白かった。

少々ご都合主義的な部分を割り切って読み進めると、軽快で爽やかな筆致の青少年向けミステリとして楽しめる。
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Last updated  April 10, 2008 10:00:31 AM
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April 2, 2008
アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)は、パリのモンパルナスで活躍しエコール・ド・パリを代表する画家として知られています。乃木坂の国立新美術館で、彼のプリミティヴ美術の影響を色濃く示す初期のカリアティッドの作品群から、独自の様式を確立した肖像画にいたるまでの幅広い作品を紹介していたので、観に行ってきました。モディリアーニが、アフリカやオセアニア等のプリミティブ美術(原始美術)に深い関心を寄せていたことがうかがえる内容でした。
モディリアーニ.jpg

彼の絵は、個性的ですね。肖像画モデルは、一様に無表情なものが多い。極端になで肩で首がすっと長い女性像を好んで描いています。初期の女性柱像(カリアテッド)のデッサンの女性らしいまろやかな曲線が、そのまま肖像画へと特徴を残し、描き継がれたようです。また、本当に気心知れた人物以外の瞳を、書き入れることはなかったようです。彼が描く独特のアーモンド形の瞳は、描かれても片目だけのものもありました。

彼は、眉目秀麗の青年だったようです。生前の写真が何枚か展示されていました。幼少時から病弱で、才能をなかなか認めてもらえず、静養の為に移ったニースで数々の作品を生み出した頃、ようやく個展での手ごたえを掴みましたが、その後大きな成功を実感することなく、35歳で早すぎるその生涯を閉じました。彼が32歳の時、18歳の画学生ジャンヌ・エビュテルヌ(1898-1920)と出会い、互いの人生に大きな影響を与えます。モディリアーニに対し、「薄幸な妻」として語られることの多いジャンヌ。彼女も彼の二人目の子を宿しながらも、モディリアーニを追って亡くなります。

私はやはり、彼の描いた絵の中ではジャンヌの肖像画が、一番好きですね。彼の作品にしては珍しく表情豊かで幸福感に充ちた存在感のある作品だからかな?
20080329.JPG






Last updated  April 3, 2008 06:30:23 PM
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March 31, 2008
カテゴリ:映画(洋画)
「ブロークバック・マウンテン」の名匠アン・リー監督による、ヴェネチア国際映画祭グランプリ金獅子賞も受賞した作品。
抗日派の女スパイと、親日派政府要人との禁断の愛の物語を、映像化。

前作「ブロークバック・マウンテン」では男性同士の禁断の愛を描き、美しく壮大な自然の中、震えるような主人公の心の疼きを見事に表現し、多くの人が感動の涙を流した。私も、この映画が好きで、観た時は強い衝撃を受け、映画やDVDで何回も見直したほど。(素晴らしい演技を見せたヒース・レジャーは年初にオーバードーズでこの世を去り、非常に残念に思う。)その監督の作品とあって、随分前から楽しみにしていた。原作のアイリーン・チャンの短編集も、映画を観る前に、新幹線の中で読んで時代背景をざっと頭に入れておいた。

ストーリー
若く美しい女子学生ワンが、日本占領下の上海で抗日運動に参加する。やがて彼女は女スパイとなって、暗殺のターゲットである特殊機関の大物イーに接近。しかし2人は危険な愛に身を焦がすことに。

色|戒.jpg


キャスト&スタッフ
[監][製]アン・リー
[原]アイリーン・チャン
[音]アレキサンドラ・デスプラ
[出]トニー・レオン タン・ウェイ ワン・リーホン ジョアン・チェン
制作:2007米.中.台.香/ワイズポリシー
上映時間:158分・R-18

アイリーン・チャンの原作は、50項しかない短編だが、流麗な文章で巧みに構成され、密度の高い作品だった。映画も、原作の持ち味を生かし、当時の上海や香港の町並みや社会風俗を見事に再現し、独特の映像美を作り上げていた。上映時間は158分でかなり長い映画だが、退屈に感じる場面はほとんど無い。女スパイの揺れ動く心理と、究極の緊張を強いられ続ける諜報機関責任者の苦悩が、交錯しながら激しくもつれ合い、愛の炎を燃やす場面に釘付けになる。

大学演劇の看板女優であったウブな女学生に、白羽の矢が立ち、色恋仕掛けで親日派政府要人に迫る。対日派の強固な組織に後押しされ、後戻りも出来ない命懸けのスパイ行為。天性の美貌と抜群の演技力が、その後の運命を変えてしまう悲劇。
暗殺ターゲットである要人の愛人を演じるうち、体を重ねあう毎に、徐々に情が移っていく。互いの孤独と極度の緊張のもとで、惹かれあう二人。「毒なき者、男にあらず。」を体現していたトニー・レオンの、嗅覚が研ぎ澄まされたような演技と、素顔では幼さも残しつつ、妖艶な愛人まで演じきったタン・ウェイの演技の素晴らしさに、堪能しっぱなしだった。タン・ウェイのシルクのチャイナドレス姿は、体の曲線を写し出し艶っぽく綺麗だった。巷では過激な性描写で話題をさらっているようだが、佳芝がイーの前で歌を披露する場面がある。そちらも心に残る名場面。イーがしばし緊張を解き彼女の歌に聞き惚れ、思わず涙を流す。二人の心のたがが緩み、素の心を触れ合わせる美しいシーン。私は、ここが一番好きだな。

見終わって、映画タイトルは、「ラスト、コーション」よりも原作の「色|戒」の方がしっくりするように感じた。「色」は欲情を表し、「戒」は誓いの意味があるようだ。
正義の誓いと自己の欲望のせめぎ合いの中で揺れる主人公の心理が、この物語のキーワードとなって見事に言い表している原作タイトルだ。カタカナより漢字タイトルの方が、日本人にはよりイメージが湧きやすい。

艶っぽくスリリングでありながら胸を打ついい映画だった。
渋谷Bunkamura ル・シネマで鑑賞。

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Last updated  April 1, 2008 12:36:47 PM
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カテゴリ:
所用で東京に行きました。
少し早起きして、代々木公園までゆっくり散歩しました。
桜が満開で、本当に綺麗。まだ人が少なく、澄んだ空気と桜を満喫できました。


桜2008.JPG


代々木公園2008.JPG


代々木公園桜.JPG



代々木公園桜2008.JPG






Last updated  March 31, 2008 09:47:51 AM
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March 22, 2008
カテゴリ:町田康
安政4年、河内国(現在の大阪南東部)で百姓の息子として生まれた城戸熊太郎が、35歳の時、大量殺人事件「河内十人斬り」を引き起こすまでの、生い立ちと告白が綴られる。読売新聞に連載され、谷崎潤一郎賞も受賞した作品。


650項を超える長編(図書館貸出し単行本で読了・文庫は850項)で、その大半は事件に至るまでの彼の内部独白が占めている為、読むのに手こずり時間が掛かった。
この本を読むまで、私はこんな事件が実在したことも、これをモチーフに、河内音頭の歌詞が作られ、歌い継がれていることさえも知らなかった。町田康は、「人が人を殺す」心理を、思弁と行動が伴わない熊太郎の生き様を通して、奔放な想像力と饒舌な河内弁で解き明かしていく。

人は誰しも、社会の中で平穏に過ごしていく為に、よろいを被って生きていると思う。自分の本音を隠し、建前上、職場や組織や地域社会の中で、他者と上手く折り合いながら、暮らしている。しかし、己に偽りない正直な気持ちと、立場上実際に演じなければならない役回りの溝の深さに、疲れることはないだろうか?「本当は私はこういう考えなんだけど、それは今は絶対明かせないよね。」って事は、人生のあらゆる場面で、誰もが経験することのように思うのだ。
熊太郎も、自身の心の内と、実際の行動が伴わないことに、始終苦しみ続ける。思弁的な自我と劣等感から、世間と上手くコミュニケーションがとれないままに成長し、村の人間からはつまはじきにされる。しかし、社会から徐々に脱落していく彼の時々の告白は、自嘲的でどことなく明るさも感じらた。彼の愚かさに、時には笑いも込み上がる。そして、共感もする。熊太郎のように、自分の想いを人に上手く伝えられず、他者との距離が図れず困惑する姿には、現代の人間に通じる部分があると感じた。

獅子舞の面を被った熊太郎が、世間を面の内側から覗く場面があるが、自分の思弁と世間一般との隔たりを巧妙に体現していたように思う。己の私欲ばかり追求する村の人々への怒りが、臨界点に達し、嵐の後の濁流のように、激しく留まることを知らない感情のうねりとなって変化していく様は、迫力があった。

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Last updated  March 22, 2008 04:29:33 PM
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March 19, 2008
カテゴリ:小川洋子
小川洋子の「ブラフマンの埋葬」を、読んだ。


著者は、掴みどころがない不思議な空間を描くのが上手いと思う。私は、彼女の無国籍で独特な匂いのする世界に浸りながら、本を読むのが好きだ。軽く飲んで、半分まどろみながらベッドで本を開くと、一気にその世界に浸れる。繊細で硬質な文章も心地良く、数時間は居心地のいい読書を保証される。「薬指の標本」に出てくる洋館も、猥雑な俗世間と切り離された閑静な場所に佇み、読者の想像を様々に掻き立たせてくれた。登場人物や小道具等、設定の妙に心を奪われた。

ブラフマンの埋葬も、ミステリアスな浮遊感に溢れる作品だった。ブラフマンの正体は、最後まで明かされない。ヒントは森の動物と言うことだけ。でも、彼の日常生活・生態・しぐさ・動き・感情まで、手に取るように詳しく描写され、その愛くるしくいじらしい姿に癒された。「古代墓地」と言う設定も、面白い。死者を葬る場所での恋人同士の逢瀬や、名も亡き人が遺した家族写真に想いを馳せるところ。緑色の泉、オリーブ林、ラベンダーの棺。死者と生者の境界線も曖昧な、不思議な世界にどっぷりと浸れた。心地良い時間だった。

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Last updated  March 19, 2008 05:58:50 PM
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