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August 19, 2007
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カテゴリ:ら行の作家
コンラート・ローレンツは、1903年オーストリア生まれの比較行動学の創始者として世界的に有名である。この本は、1973年にノーベル賞(医学・生理学)を受賞した著者の代表作のひとつでもある。

文章の隅々まで、動物への愛情が満ち溢れていて、著者がいかに動物好きであったかが、本中の至る所に垣間見れる。
生まれて初めて見た生き物を、親と信じ込む雛鳥の習性を発見し「刷り込み」と名付けたのも著者であり、自他共に認める動物行動学の第一人者であった。
自宅には、常に様々な種類の動物と共に暮らし、一時も惜しまず観察・研究を怠らなかった姿勢が随所に表われる。また、その家族の努力・協力も想像以上のものであり、並々ならぬ苦労があったようだ。

幅広い生物の研究をこなしているが、中でも鳥類(特にコクマルガラス・ハイイロガン等)への造詣が深く、その様々な研究・エピソードは、とくに興味深い。

著者の動物の行動描写も見事で、文学的にも美しく、読者は、彼らの自然美の優雅さ・行動の不思議さ・命の連鎖の神秘さ・奥深さを、容易に堪能することができる。
日高敏隆氏の翻訳も見事で、非常に読みやすいのも魅力だ。

夏休みに、中学生に読ませたいと思って、市の図書館で予約したのだが、残念ながら蔵書がなく、県庁所在地の大きな図書館からの取り寄せとなった。
内容は面白いし、もっと沢山の学生さんに読んでもらいたい本だと感じたんだけど、私の住む街で一番大きな図書館に置いてないというのは、あまりニーズが無いからなのか?決して、新しい本ではないけれど、次世代に読み次がれても充分に意義のある名著だと思うので、これは勿体無いない、と思った。

地球上では、知的生命体として、たまたま人類が主導権を握っている。
しかし、この世界には様々な種類の動物が、微妙なバランスを持って共存していることは間違いなく(食物連鎖等)、彼らの命や生きることへの尊厳も、人間が、軽はずみな意思で、疎かにするようなことがあっては決してならないと感じた。

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Last updated  August 19, 2007 02:42:25 PM
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