テーマ:京都。(6065)
カテゴリ:美術館・展覧会・ギャラリー
三十三間堂を出て、向かった先は、筋向いにある国立博物館。
こちらで、開催中の憧れのヨーロッパ陶磁展を観てきました。 博物館の建物自体が重要文化財。フランスのドリック様式の重厚な洋館の建物で、美しく見応えがあります。噴水のある庭園もヨーロッパ調。ゆったりとした伸びやかな空間が、人々を優しく温かく迎えてくれるような気がします。 防寒対策でロングブーツを履いてきた私。寺院拝観は、その都度靴の脱ぎ履きが必要ですが、これが結構面倒。でも、博物館はその必要がなく楽ですね。 世界の伝統的陶磁工芸を支えてきた窯元の誇る名品が、数多く展示されていて、見応えがありました。 マイセン磁器のテーブルセッティングのコーナーも三箇所設けてあり、美しい装飾を施した陶磁器が銀カトラリーやカットグラスと共に、食卓を飾っていました。 食事をすると、少しづつ姿を現してくる白鳥のレリーフ皿なんて、ため息がでるような華麗さです。写真撮影も模写も一切お断りだったので、しっかり脳裏に刻んでおくことにしました。 伝統工芸は、多くの職人の努力や知恵の積み重ねの賜物。 どの作品にも、経験の重みと永年の歴史を感じます。繊細な細工を施した磁器も素晴らしいし、欧州から日本へ運搬途中、不運にも座礁して海底から引き上げられたものと見られる磁器など、スリリングなエピソードも添えられて、想像を掻き立てられました。 常設展示も鑑賞。日本の名刀・高台寺蒔絵などの展示があり、こちらも堪能しました。漆器に豪華な金細工を施した蒔絵は、艶やかでその時代の繁栄を物語っています。秀吉と北の政所(ねね)の所蔵品も多く、贅沢な骨董を間近に愛でることが出来ます。日本の伝統工芸も、欧州に負けず劣らず、素晴らしい! 外に出ると、結構な雪が積もっていてビックリしました。 停留所でカサもなく(持参するの忘れた)バスを待っていると、何人かの方がさりげなく見ず知らずの私に「どうぞ」と傘をかざしてくださるという優しい志に触れて、感動。私も、自然にこういう所作の出る人になりたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 11, 2008 03:02:35 PM
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