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カテゴリ:映画(邦画)
現役医師が書き下ろしたベストセラー・ミステリー小説を映画化。大病院で仕組まれた犯罪の真相を、竹内結子と阿部寛演じる女医&役人コンビが、コミカルな掛け合いで探る。
ストーリー 成功率60%という心臓バチスタ手術。その専門集団“チーム・バチスタ”は成功手術記録を26連勝と伸ばしていた。しかし、突如、3例連続で術中死が発生。事故か?殺人か?内部調査を任された心療内科の田口医師の前に、破天荒なキレモノ役人・白鳥が、現れた.....。 キャスト&スタッフ [監]中村義洋 [原]海堂尊 [脚]斉藤ひろし 蒔田光治 [出]竹内結子 阿部寛 吉川晃司 池内博之 玉山鉄二 井川遥 田口浩正 田中直樹 佐野史郎 野際陽子 映画の構成上、原作とは若干の相違があるが、この映画アレンジも、充分に楽しめる出来だった。 原作では、男性医師・田口役を、女優の竹内結子がやるなんて、一体どんな雰囲気になるんだろう?って心配したけど、「ほんわり癒し系&しなやかで芯のある女医像」に上手くスライドさせ、彼女らしい個性を生かして、演じきっていて、好感が持てた。 彼女がスクリーンに出てくると、周囲がパッと明るくなる。 華がある。ちょっとした微笑みも、悔しそうな顔も、驚いた顔も。マスクをした目の表情も豊かで、愛らしく観てるだけで癒される何かがある。性別を見事に乗り超えて、適役だったと思う。「サイドカーに犬」の微妙な役どころも、きっちりこなしていたし、心に残るいい演技のできる女優さんだなあと、今回も感心した。 一方、白鳥役の阿部寛は、登場から破天候でギロギロ脂っこくて、強烈な個性を発揮。 阿部寛は、「トリック」でも奇人役を熱演していたが、こういう役は文句なしに上手い。 バリスタ・スタッフも、はまり役が多かった。時間枠上、看護師の藤原さんや高階病院長等の年配者の味わい深い描写が略されていて残念だった。でも、その分、登場時間は短くても、野際陽子や平泉成など名優が、きっちり脇を固めていた。 小説では、どうしても欠けたり補えない部分(音楽や映像)が加わると、一気に臨場感・緊迫感が高まる。バリスタ・オペシーンは、観る者も緊張して息を飲むほど。その他ロックや、ソフトボール試合光景など、原作にはないオマケもあって楽しめた。 でも、作品完成度の高さは、やはり小説に軍配が上がるような....。映画と本、両方味わうと、相乗効果でより楽しめそうな気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2008 08:16:18 PM
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