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ビール片手に

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映画(洋画)

March 31, 2008
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カテゴリ:映画(洋画)
「ブロークバック・マウンテン」の名匠アン・リー監督による、ヴェネチア国際映画祭グランプリ金獅子賞も受賞した作品。
抗日派の女スパイと、親日派政府要人との禁断の愛の物語を、映像化。

前作「ブロークバック・マウンテン」では男性同士の禁断の愛を描き、美しく壮大な自然の中、震えるような主人公の心の疼きを見事に表現し、多くの人が感動の涙を流した。私も、この映画が好きで、観た時は強い衝撃を受け、映画やDVDで何回も見直したほど。(素晴らしい演技を見せたヒース・レジャーは年初にオーバードーズでこの世を去り、非常に残念に思う。)その監督の作品とあって、随分前から楽しみにしていた。原作のアイリーン・チャンの短編集も、映画を観る前に、新幹線の中で読んで時代背景をざっと頭に入れておいた。

ストーリー
若く美しい女子学生ワンが、日本占領下の上海で抗日運動に参加する。やがて彼女は女スパイとなって、暗殺のターゲットである特殊機関の大物イーに接近。しかし2人は危険な愛に身を焦がすことに。

色|戒.jpg


キャスト&スタッフ
[監][製]アン・リー
[原]アイリーン・チャン
[音]アレキサンドラ・デスプラ
[出]トニー・レオン タン・ウェイ ワン・リーホン ジョアン・チェン
制作:2007米.中.台.香/ワイズポリシー
上映時間:158分・R-18

アイリーン・チャンの原作は、50項しかない短編だが、流麗な文章で巧みに構成され、密度の高い作品だった。映画も、原作の持ち味を生かし、当時の上海や香港の町並みや社会風俗を見事に再現し、独特の映像美を作り上げていた。上映時間は158分でかなり長い映画だが、退屈に感じる場面はほとんど無い。女スパイの揺れ動く心理と、究極の緊張を強いられ続ける諜報機関責任者の苦悩が、交錯しながら激しくもつれ合い、愛の炎を燃やす場面に釘付けになる。

大学演劇の看板女優であったウブな女学生に、白羽の矢が立ち、色恋仕掛けで親日派政府要人に迫る。対日派の強固な組織に後押しされ、後戻りも出来ない命懸けのスパイ行為。天性の美貌と抜群の演技力が、その後の運命を変えてしまう悲劇。
暗殺ターゲットである要人の愛人を演じるうち、体を重ねあう毎に、徐々に情が移っていく。互いの孤独と極度の緊張のもとで、惹かれあう二人。「毒なき者、男にあらず。」を体現していたトニー・レオンの、嗅覚が研ぎ澄まされたような演技と、素顔では幼さも残しつつ、妖艶な愛人まで演じきったタン・ウェイの演技の素晴らしさに、堪能しっぱなしだった。タン・ウェイのシルクのチャイナドレス姿は、体の曲線を写し出し艶っぽく綺麗だった。巷では過激な性描写で話題をさらっているようだが、佳芝がイーの前で歌を披露する場面がある。そちらも心に残る名場面。イーがしばし緊張を解き彼女の歌に聞き惚れ、思わず涙を流す。二人の心のたがが緩み、素の心を触れ合わせる美しいシーン。私は、ここが一番好きだな。

見終わって、映画タイトルは、「ラスト、コーション」よりも原作の「色|戒」の方がしっくりするように感じた。「色」は欲情を表し、「戒」は誓いの意味があるようだ。
正義の誓いと自己の欲望のせめぎ合いの中で揺れる主人公の心理が、この物語のキーワードとなって見事に言い表している原作タイトルだ。カタカナより漢字タイトルの方が、日本人にはよりイメージが湧きやすい。

艶っぽくスリリングでありながら胸を打ついい映画だった。
渋谷Bunkamura ル・シネマで鑑賞。

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Last updated  April 1, 2008 12:36:47 PM
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March 15, 2008
カテゴリ:映画(洋画)
アニメと実写映像を融合したディズニー製作のファンタジー。プリンセス、王子、魔女など、アニメの世界のキャラクターが、現実のニューヨークに現れ、大騒動を繰り広げる。
ストーリー
お伽の世界の中で生きるプリンセスのジゼルが、魔女にだまされて現代のニューヨークへ追放されてしまう。見た目もリアルな姿に変わり、御伽噺の常識が通用しない世界に戸惑う彼女は、夢など一切信じない現実的な弁護士ロバートと出会う。
キャスト&スタッフ
[監]ケビン・リマ
[脚]ビル・ケリー
[音]アラン・メンケン
[出]エイミー・アダムス パトリック・デンプシー ジェームズ・マースデン スーザン・サランドン


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ディズニーのおとぎ話映画だから、小さな子供が楽しむものなんて思って観たら大間違い。
これは、大人も充分に楽しめる最強のエンタテーメントでした。

御伽噺の登場人物が、現代のN・Yに紛れ込んで、繰り広げる物語は奇想天外で、ディズニーの優秀なスタッフが綿密に練り上げた高度なテクニック満載の映画でした。
「美女と野獣」「アラジン」のスタッフによる美しいミュージカル・ナンバーが物語を効果的に盛り上げ、「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」のディズニーの古典的アニメテクニックが、きっちりと土台を固めます。加えて実写版の俳優の個性的な演技が光り、予想外の展開を見せてくれました。
アニメから実写版への切り替わりの鮮やかさ、キレの良さは、お見事!
細部まで気を抜かない丁寧な作りに、感心しっぱなしでした。
ファンタジーお決まりの要素「願えばきっと叶う夢」「永遠の愛」等を、一旦ぶち壊してしまうことで、イメージが大きく裏返ります。夢が壊れ現実と向き合い、御伽噺の自虐ネタが活き、展開が読めなくる巧妙な構成になっていました。

動物のキャラが秀逸!リスのピップの表情や動きが、たまらなく可愛い!

観客すべてが魔法にかけられたような素敵な2時間でした。これは、本当にお勧めです!

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Last updated  March 16, 2008 10:31:39 AM
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March 9, 2008
カテゴリ:映画(洋画)


カンヌ映画祭でパルムドールに輝いたケン・ローチ監督作品。
1920年代のアイルランドを舞台に、祖国の独立運動に身を投じた兄弟の愛憎を叙情的に映し出す。
ストーリー
1920年、独立を求めるアイルランドと英国の間に戦いが勃発。兄弟テディとデミアンは義勇軍に参加し、激戦に身を投じる。やがて和平交渉を迎えるが、今度は条約をめぐって、支持派と反支持派の内戦が起きる。
キャスト&スタッフ
[監]ケン・ローチ
[出]キリアン・マーフィ ポードリック・ディレーニー リーアム・カニンガム

緑豊かな美しい大地アイルランドで、祖国独立の夢を求め、時代の流れに翻弄された人々の苦悩と哀しみの歴史に、やりきれない気持ちになった。
イギリス王国支配下で、アイルランド人への集会禁止令やその他厳しい弾圧により、命を落とす者が続出し、英国の悪徳政策の為に、領主に地代も払えず常に餓えに苦しむ農民の暮らし。
人間として当然の権利を求めようとする人々が、現状打破の為にゲリラ活動に身を投じても、これを咎めることは誰にも出来ないだろう。ごく普通の庶民が簡素な平服姿で、苦労して集めた銃を手にし、武装した強固な英国軍への抵抗をはじめる姿が痛々しかった。

その彼らを後方で支えるのは、女性や年端の行かぬ子供たちである。
時には命懸けで、兵や銃器を家に匿い、機密情報を自転車で運び、重要な役割を果たしている。

英国軍へ抵抗を行っている時は、流血も悲劇でありながらも、まだ「まし」であった。英国を相手に戦う時は、「祖国の独立と貧しい人々の解放」という明確な目的があった。本当に辛いのは、条約後の内戦に入った時である。支持派と不支持派の議論は袋小路に入り、どちらの立場にも「正論」なのだろうが、両者決裂し歪んだ道へ進まざるを得なくなる。兄弟も思想が対立し、個人の力ではどうしようもない立場に立たされる。デミアンが、密告の罪を犯した、幼き頃からの友人を処刑するシーン「人として一線を越えてしまった。」の言葉、最後の兄と交わす場面は、強く心に刻まれ印象的。キリアン・マーフィはアイルランド・コーク州出身でその生い立ちから生まれた思想と持ち前の感性の鋭さを発揮し、素晴らしい演技だったと思う。

占領と支配・その後の内戦。この不幸の連鎖は、現在も世界のどこかで繰り返される。この映画は、アイルランド.英国の問題に留まらず、ケン・ローチ監督が世界へ向けた一つのメッセージなのだろう。

伝統歌(アイリッシュ・トラッド)の名曲『The wind that shakes the barley』の物悲しい女性の歌声が、この映画の登場人物のやるせない思いをよく現していて、胸を打たれた。
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Last updated  March 11, 2008 12:47:29 PM
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March 6, 2008
カテゴリ:映画(洋画)

ひとつの心臓が引き寄せた3人の男女の運命を描いた重厚なドラマ。
ある日、交通事故が起こる。その結果、全く知らない他人同士の人生が絡み合っていく様を、時間軸を交差させながら展開させていく。ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロの主演3人が熱演し、全てアカデミー賞にノミネートされる。

STORY
クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は、建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦である。
ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は、刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々だった。ある日、クリスティーナは、夫と日常的だが幸せな内容の会話を電話で交わす。しかし、その後、思いもよらぬ悲劇が起こるのであった・・・。

キャスト&スタッフ
[監督]アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
[キャスト]ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ

バベルの映画監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの映画だけあって、凝った作りだった。
時系列をいくつも飛び越えて編集され、最初は、登場人物の繋がりが見えにくかったが、絡まった紐がするすると解けていくように、徐々に解るような仕掛けになっている。
臓器移植も映画の重要なテーマの一つ。
脳死判定を受けた患者の家族、臓器提供を待つ家族など、立場の違いによる心情のズレが、よく描かれている。ナオミ・ワッツの迫真の演技に、事故を境に急降下する人生の儚さを観た。
ベニチオ・デル・トロ演ずる信心深いジャックも、決して悪人ではないのに、ある日急に運命が狂い始める。信仰とは、一体何なんだろう?と、思う。
臓器移植を受け、幸運にも命の期限を伸ばせた人は、きっと臓器提供者がどんな人物で、どんな暮らしをしていたか、知りたくなるのだろう。しかし、他人の臓器を得ても、拒絶反応や免疫抑制剤の投与など、新たな問題にも出くわす。人の臓器に頼ってまで、己の人生を繋ぐ意味とは?

「運命の皮肉と命の重さ」を、ひしひしと感じた。
神が与える試練の大きさ、それでも人生は続いていく意味。決して明るい映画ではないが、忘れられない作品になりそう。
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Last updated  March 6, 2008 05:02:18 PM
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March 1, 2008
カテゴリ:映画(洋画)

アカデミー賞作品賞他計5部門を受賞。 名匠ビリー・ワイルダーがサラリーマンの悲哀をペーソスたっぷりに描くハリウッド屈指の傑作コメディ。
STORY
保険会社で働くパディ。彼は、自分のアパートを上司の情事のために貸し出す裏稼業も行い、出世の点数稼ぎをしている。ある日、人事部長が連れ込んだのは、彼が秘かに憧れる女性フランだった……。都会派ロマンティック・コメディの傑作。
キャスト&スタッフ
[監督]   ビリー・ワイルダー
[脚本]   ビリー・ワイルダー
[キャスト] ジャック・レモン シャーリー・マクレーン

古い映画ですが、昔から大好きな映画の一つです。

ジャック・レモン扮するバディが、とにかく愛する女性フランの味方に徹するところが、泣けます。最初は、もちろん自分の出世の点数稼ぎも計算しての行動なんですが、徐々に彼の気持ちが、別方向に動き出すところが、面白い。
出世もまた男の一つの夢ではあるのですが、最終的に彼の選んだ道が、なんとも微笑ましく胸を打たれます。

1960年代のアメリカ、NEWYORKの高層オフィスビルの風景、しっとりと落ち着いた佇まいのApartment、その間取りや家具等もお洒落。また、登場人物の当時のファッションも品が良く、レトロでいい味を出しています。

ショートヘアのシャーリーマクレーンは、清潔感に溢れ表情豊か。
昔の女優さんは、何ともいえない気品と知性がにじみ出るような感じで、好感が持てます。
練りに練ったプロットと、テンポのいいカメラワーク。何回観ても楽しめる最高のコメディ。ちょっと疲れてた時に観て、元気を貰っています。
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Last updated  March 1, 2008 12:09:59 PM
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February 23, 2008
カテゴリ:映画(洋画)
麻薬王と捜査官の息詰まる実話を、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウの名優共演で贈る犯罪サスペンス映画。「グラディエーター」でクロウと組んだリドリー・スコット監督作。
ストーリー
1970年代のNY。ギャングの運転手だったフランクは、忠誠を尽くし仕えたボスの死後、彼から学んだマフィアの知恵と独自のウハウを駆使し、ベトナムから、高純度の麻薬直送ルートを開拓し、大儲けする。一方、汚職が横行する警察を嫌う刑事リッチーは、麻薬取締局に転属。当初は捜査は難航するものの、次第に的を絞っていく。やがて、フランクに目をつける。
キャスト&スタッフ
[監][製]リドリー・スコット
[脚]スティーブン・ザイリアン
[出]デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ キウェテル・イジョフォー キューバ・グッディング・ジュニア

闇の世界で大成功を収めたボスの下、運転手や秘書、危険を伴う裏仕事のような仕事を地道に積み重ねるうちに、フランクの中で、「己が成功者となる野望」が育っていったのだろう。
人種差別が裏社会では根強く残る時代のこと、当然、のし上がる手腕は選べない。金儲けの一番手っ取り早い方法は、「ヤク」に決まっている。
イタリアンマフィアも獲得できなかった、裏ルートを築きあげるフランク。彼の頭のキレ・経営手腕・度胸の良さ、駆け引きの旨さなどを、デンゼル・ワシントンが、惚れ惚れするほど格好良く演じていた。スーツの着こなしも、身のこなしも抜群。

刑事リッチーは、仕事に熱中するあまり家庭崩壊し、見栄えも冴えない。
しかし、自分の信念を曲げず、賄賂にものらない。警察内部の3/4の人間が、賄賂を受け取り麻薬売買を黙認したりという事実にも驚きだが、その中で、バカほど潔癖で、周囲から浮こうと、最後まで理念を通した彼。一匹狼の意地、捜査官としての矜持なのだろうか。
実話だそうだが、こんな人間が実在したことに驚く。

ラッセル・クロウは、シンデレラマン当時の引き締まったbodyはどこへやら?
少々メタボな体を披露。いや、これも、妻に逃げられ自宅で一人寂しくジャンクフードに噛り付く刑事を演じる、役作りの一環だったのか?
彼の低音ヴォイスと、悲しげな背中に、何故か惹かれる。哀愁の漂う孤独な一匹狼役をやらせると、彼ほどはまり役はないだろう。

二人の対峙する場面、エンディングの爽快さは、圧巻。
反転→後にリッチーが、検察から弁護士に転向、フランクの弁護を引き受けた事実も、清々しく後味のよい印象を残す映画だった。
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Last updated  February 23, 2008 11:03:50 PM
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February 8, 2008
カテゴリ:映画(洋画)



アカデミー賞助演男優賞・脚本賞受賞、米国サンダンス映画祭で喝采を浴びた、家族の絆の再生を描くロードムービー。MTV出身のディレクター夫婦、デイトン&ファリスの劇場デビュー作。

ストーリー
美少女コンテスト優勝を夢見るオリーヴに、決勝大会出場の知らせが届く。彼女と両親、家族嫌いで無口の兄、自殺願望のある伯父、薬物中毒の祖父の6人家族は、険悪なムードのままミニバスに乗りこみ、会場へと向かう。

キャスト&スタッフ
[監]ジョナサン・デイトン バレリー・ファリス
[脚]マイケル・アーント
[出]グレッグ・キニア トニ・コレット スティーブ・カレル アビゲイル・ブレスリン

家族をテーマに描かれた、心温まるロードストーリーだった。
ミスコンをめざす、お茶目で少々太めな妹オリーブが、キュートで愛らしい。
彼女をミスコンテストに出場させる為に、バラバラ家族が喧嘩しながら、ワゴン車に乗り込んで、カリフォルニアを目指して走る。その珍道中が見もの。困難にぶちあたりながらも、乗り越えていく様子が、清々しく爽快になる。
あまり期待しないで見た分、余計に面白く楽しめた。

この家族は、皆が何かに挫折していて、「負け犬」の香りが、始終ぷんぷん漂っている。
でも、その格好の悪さや、不仲家族のアクの強さ・身勝手さ加減も、リアルで自然に共感できる。
きっと、世間の一般的家族って、こんな感じなんじゃないだろうか?世代も考え方も違う家人が、身を寄せ合って一箇所に暮らすと、意見が分かれて当然。この辺りの描き方も上手いと思う。

訳有り人生を送ってきたっぽいお爺ちゃんのユニークなキャラが、ドラマを盛り上げる。
老人ホームを追放された不良のエロ爺さんだけど、言動ともになんだか憎めない。

自殺未遂したゲイの叔父さん・独自の成功論を唱え悦に入る父親、ぶっきらぼうで全く喋らない兄、皆を必死でまとめようと奮闘する母親の姿等、その人物造形が、ユニークで面白い。ゲイの叔父さん役、スティーブ・カレルの演技が、特に良かった。前半は家族の身勝手さに苛立ちを感じるが、後半からは、情況が変化して、予想を覆される。

いざとなると普段いがみ合っている家族同士が心を通わし、一致団結するところに、不意に胸を突かれて、心が揺れてしまう。微笑ましく、温かく、元気が出る映画だった。
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Last updated  February 8, 2008 06:03:52 PM
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October 2, 2007
カテゴリ:映画(洋画)
LAのハイウェイで起きた1件の自動車事故をきっかけに、様々な人々の運命が交錯してゆく群像劇。「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を浴びたポール・ハギスの初監督作。アカデミー賞作品賞受賞作。

ストーリー
クリスマス間近のLAのハイウェイで交通事故に巻き込まれた刑事のグラハムは、偶然、事故現場脇で若い黒人男性の死体を発見。その前日、自動車強盗と若いカップルが、白人警官と黒人夫婦がトラブルを巻き起こしていた。

キャスト&スタッフ
[監][製][脚]ポール・ハギス
[製][出]ドン・チードル
[出]サンドラ・ブロック マット・ディロン ブレンダン・フレイザー

人種の坩堝(るつぼ)である米社会に生きる人々の、心の闇や葛藤を描く群像劇。

社会の中では、生い立ちも境遇も異なり、様々な思想・政治的理念を持っている多種多様な人々が共存していて、時にはすれ違いによる感情のぶつかり合いも生じる。
そういった難しい人間関係を、様々な背景を持つ登場人物を通して、彼らの生活の一面を切り取ることで、混乱することなく鮮やかに、細やかに描き出していた。
また、彼らをパズルピースを組合すように絡ませることで運命の連鎖を引き出し、各々の繊細な感情面の表裏を巧に表現していて、興味深かった。
各プロット編集のバランスが取れているので、テンポも良くメリハリもある。STORYも最後まで予測できない展開になっていたのも良かったと思う。

人間は、多面的な生き物だと思う。
人の言動は、人種や宗教、好みや・その日の感情によっても、かなり左右されてしまう。

人種差別主義者の見せる意外な偏見を超えての人間愛や、反対に一見善人そうにみえる人の意外な一面など、人の心は本当に見えなくて多面的である。もしかしたら、本人でさえも、自分の感情がこの先どう動いていくか、つかめていないのかもしれない。

日本は、米国のように銃社会ではないにしろ、諸外国からの労働者とも同じ町で仕事をし近隣でも普通に暮らすようになってきている。人種間による微妙なストレスが、感情的な衝突を引き起こす可能性は高いし、時には犯罪を生むこともあるだろう。
(当然同じ人種間によるトラブルもありうる。)

人間の感情は、時にはハッとするような温かさも見せる反面、人を切り棄てる残酷さもはらんでいる計り知れないものだ。それを踏まえて人と付き合うことの大事さを感じた。

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Last updated  October 3, 2007 09:25:22 AM
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July 15, 2007
カテゴリ:映画(洋画)
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ジョニー・デップ、オーランド・ブルームら主演のアクション・アドベンチャー第3弾。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ、アジア映画界の雄チョウ・ユンファら共演陣も豪華。

ストーリー
幽霊船を従えた悪霊デイビィ・ジョーンズは、世界制覇を目論む東インド会社と手を組み、海賊たちを滅ぼしにかかった。対抗するウィルとエリザベスは伝説の海賊たちに結束を呼びかけ、行方不明となったジャックの捜索に向かう。

キャスト&スタッフ
[監]ゴア・バービンスキー
[出]ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ジェフリー・ラッシュ チョウ・ユンファ

やっと観に行けた。3時間映画の時間枠が自分の予定とうまくかみ合わず、先延ばしにしていたが、ようやく鑑賞できて大満足!
娘と一緒に胸躍らせながら観て、あっという間の三時間だった。(夫も一緒にどう?と誘ったけど、今ゴルフに熱を上げる彼は、映画よりゴルフ打ちっぱなしを選択。しかし、行ってみると、台風の影響で「臨時休業」だったらしく、ひとり涙を呑む結果となる.....。アーメン)


ダイナミックな展開、迫力あるアクション、映像美術も優れ、豪華キャストによる文句なしの演技。
日常を全て忘れて、ディズニーランドのテーマパークにいるような感覚にどっぷりひたれる娯楽映画の大傑作!

ジャックがキャラを幾通りにも変えて登場し、笑わせてくれる。
あの独特の歩き方、話し方、目使い、おフザケの入った物言いといい、板につき過ぎて、演技を超えている。(そのまま、地を出してるみたいにみえる。)

途中前作のstoryを忘れてしまってる部分を、娘と確認しあいながら(汗)観る。子供の方が記憶力良く彼女の説明に助けられる。情けない~ToT 

オーランドブルームも、前作よりも男らしくなりキリッと引き締まった感じ。
エンドロールの最後までしっかりと見届けて、大満足の映画だった。

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Last updated  July 15, 2007 11:18:50 AM
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June 30, 2007
カテゴリ:映画(洋画)
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ブルース・ウィリス主演の大人気アクション・シリーズが12年ぶりに復活。全米規模のサイバー・テロに立ち向かう刑事の奮闘を、スピード感溢れるカーチェイスや銃撃戦などを織り交ぜて豪快に描き出す。

ストーリー
コンピュータを狂わすサイバー・テロの猛威により都市部の信号は消え、政府の機能が麻痺するなど、全米がパニックに陥ってしまう。偶然にも事件に巻き込まれてしまったマクレーン刑事は、若者オタクハッカーと共にテロリスト集団に迫ってゆく。

キャスト&スタッフ
[監]レン・ワイズマン
[総]アーノルド・リフキンほか
[出]ブルース・ウィリス ジャスティン・ロング ティモシー・オリファント マギーQ

滑り出しから緊迫シーン続出で目が離せない。そのまま一気にサイバー・テロに巻き込まれ麻痺してしまった都市の姿が描かれる。特撮がとにかく凝っていて、観るものに何度もこれでもかと襲ってくる感じ。
豪快なアクションとカーチェイス、命からがら逃げつつもスキを狙って反逆するマクレーン刑事の小気味良さ、格好良さは相変わらず健在。過去作品を超えようとあらゆる工夫を凝らしたのが観ていてよくわかる。
第1作から21年という長い年月を経て、さすがのマクレーン刑事もアップ時の目尻のしわや表情に年齢が滲み出し、それがこの作品をより味わい深くしている。首が太く(彼のスキンヘッド幅とほぼ同じ)あの肩のラインと後姿は男臭くてなんとも個性的。ジャスティン・ロングはカメラ角度によってキアヌ・リーブスにちょっと似てるところある?なんて変なこと思ったりして。マギー・Qのカンフーは格好良く、動きにキレがあった。サラサラロングヘアを風になびかせ歩く姿が印象的。

最後まで見所満載で楽しめた。これぞ、ハリウッド映画!という感じ。

う~ん、しかしだ。なんというか、4作目にもなるとマクレーン刑事がどんな状況でも彼がなんとかやってくれるだろう的な思考回路が自分の中に出来上がってしまっていて、第1作目を観た時のような感動まで達しないのだ。裸足で丸腰に近い姿の彼が、頭脳戦で敵に立ち向かっていく時のええっ?と意表をつくような新鮮な驚きや面白さを超えるのは難しいのだろうか。

私はこのシリーズ1作目が一番印象深くて気に入っている。でも5作目も可能なら是非観たいと期待もする。わがままなファンですみません。

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Last updated  June 30, 2007 10:33:00 PM
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らめ仙人@ 初セッ○ス大成功!! 例のミドリさん、初めて会ったのに、僕の…
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