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ビール片手に

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伊坂幸太郎

January 2, 2008
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カテゴリ:伊坂幸太郎


今年初めての読書は、お気に入り作家、伊坂幸太郎の最新作。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男のスリリングな逃亡劇。
500ページの長編なのに、一気に読ませてしまう迫力があった。どの章も無駄な箇所が無く、むさぼるように本を読んでしまった。
スピード感があり最後まで展開が読めないので、どんどん読み進めていってしまう。

周到にはられた伏線、インパクトがありちょっととぼけた会話。登場人物が個性的でそれぞれ魅力に溢れている。名前だけしか登場しなかった稲井氏までもが格好良かった!
時間軸をずらしながら話が構成される(これは伊坂幸太郎が最も得意とする手だが)これ以上効果的な順序はないんじゃないかと思うくらい完璧に組み立てられている。

読んでいて、ハラハラわくわくどきどきする。
緊迫した展開の中、ふと笑いもこぼれるし、涙も出そうになる。
時間が途切れて飛ぶ場面も、話の繋ぎがシームレスで違和感が無い。「やはり、この場面にこの話を入れてくるんだよね。納得!納得!」と読者の期待を裏切らない見事な構成力。著者の頭の良さに思わず唸ってしまう。文体は、徹頭徹尾映画を観ているような錯覚に陥る映像感がある。

国家や警察権力という得体の知れない大きな組織を敵に回す恐怖感といったらない。
マスコミのご都合主義的情報操作へのシニカルな批判も込められている。

「人間の最大の武器は習慣と信頼だ。」登場人物の会話の中には、印象深いものも多い。

読み終えたばかりだが、またすぐに彼の次作品を期待したくなる。文句なしに面白かった。
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Last updated  February 10, 2008 10:55:19 PM
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May 27, 2007
カテゴリ:伊坂幸太郎

図書館からリクエスト本が入ったと連絡あり。どの本だろ?と思ったら随分前に予約してた伊坂本だった。

ところどころにさりげなく張られている伏線と小気味良い会話とおとぼけ、プロットが巧んでいて最後まで予測できない伊坂ワールドにずずっと引きずり込まれた。

この小説で描かれる死神は独特だ。私の頭にこびり付いてるタロットカードの不気味な印象の死神とは一線を画する。読み進むうちに著者が創り上げた個性的な死神像の魅力にずんずんと引き込まれていく。

死神は人の死を見定めるために人間界にさりげなく紛れ込む。近日中に死ぬ運命にある相手に寄り添い、死を実行してもいいか調査し判断を下す。「可」あるいは「見送り」と。
死神の世界にも、業務上組織社会があるようで人間界に送られる調査部と彼らを指令する情報部等の所属する部間に溝があり、互いに不信感持っていたり、人間社会に通ずることろがあったりする。
死神はMUSICを好み、仕事を適当にサボりながらCDショップの視聴機でよく立ち聴きなんかしている。人間の使う言葉特に比喩(レトリック)が苦手。そのため人間との会話で理解不足による天然が入ってしまう。天気に恵まれず雨男のレッテルをぬぐえない。なんとも、人間臭く憎めない奴らだ。

伊坂氏の描くこの独特の世界は、殆どの人間が普段意識していない「死」が生活にさりげなく存在してることを暗示している。その死は決して怖ろしいものではなく、人が生まれてくる時と同じ様に自然に存在している。

第一話の「死神の精度」から六話の「死神対老女」まで、登場人物リンクもあり飽きさせない。特に後半部分からが一気に盛り上がる。「恋愛で死神」話中、目前の幸福をつかみそうになりながらも亡くなる悲運な男の話の展開、「旅路を死神」の中の十和田湖奥入瀬への旅路シーン、ここは特に印象的。ささくれだった人間の心が渓流歩きの中で微妙に変化していく様子、また最終話の「死神対老女」の老女の達観した死への捉え方のさばさばとした描写が見事で引き込まれた。

人生の酸いも甘いも噛み分けた老女が最期に見せる清々しさ、見事に晴れ上がった空の下で交わされる会話の格好いいこと。やっぱり最期はこうでないとね。エンディングに拍手!

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Last updated  May 27, 2007 05:02:30 PM
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May 8, 2007
カテゴリ:伊坂幸太郎


This is the first day of the rest of your life.
(今日という日は残された日々の最初の日。)

近未来に小惑星が地球に衝突し、人類滅亡の危機に晒されていることが判明する。一時は世界中で略奪や暴動が起こり大混乱するが、その後ようやく落ち着きを取り戻した小康状態ともいえる時期の物語である。回避できない衝突は三年後に迫る。悲しくも人生に明確な終止符を突きつけられた人々。そんな状況下で、人は一体何を考え行動するのだろうか?

8つの物語に登場する人物、どの話もその人なりに懸命に(時にはなげやりに?)精一杯生きている姿がなんとも人間臭くいじらしい。

三年後に死ぬと決まったら、自分ならそれまでの日々何をして暮らすだろう?
平凡かもしれないけど、やっぱり普段の生活どおりを繰り返して暮らしそうな気もする。
人間は、その人が生きたようにその人らしく死ぬっていうもんな。

人は皆、普段は意識してないけど命に限りがある。
その日はずっと先かもしれないし、ひょっとしたら運が悪くて明日かもしれない。
自分が死ぬ時はやっぱり好きな人(家族・友達)に見守られて死にたいし、出来れば思い残すことなくスッキリと逝きたい。
そして、何よりもいつか死ぬとわかっているからこそ、今を大事に楽しく生きたい。

「太陽のシール」が私の中では一番のお気に入り。
命尽きるとも、自分のDNAをこの世に残したいと思うのは人間の本能かもしれない。

話の舞台が仙台だったり登場人物がリンクしてたり各タイトルがお茶目だったり、
そんなことろに作者らしい、いたずら心が出ててなんとなく微笑ましかった。

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Last updated  July 18, 2007 08:39:48 AM
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